2007年04月06日

必読本 第319冊目 自由訳 老子

必読本 第319冊目

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自由訳 老子

新井 満(著)

1,050円(税込)

朝日新聞社出版局

単行本:124ページ

2007年3月30日 初版



●水が流れるように風が大空を吹きわたるように生きなさい・・・。

人類史上、最高最大の知性が説く究極の人生論を、

読みやすくわかりやすい日本語に自由訳。

ゆったりとおおらかに生きるためのヒントが満載の実用バイブル。

●斎藤一人さんが若い頃1000回読んだとか

(新井さんも、一人さんのように、

若い頃から『論語』と『老子』の2冊を

交互に愛読し、仕事の上では『論語』を、

プライベートでは『老子』を生きるよすがにしてきたと、

偶然にも、あとがきで記されている)、

吉丸房江さんがこの本を徹底的に読み込み、

それを元に、独特の治療法を考え出したとか、

実に多くの方々に影響を与えた『老子』ですが、

恥ずかしながら、私自身一度も手にとったことがなく、

早めに読まなくてはならないなぁとずっと焦っておりました。

●その矢先、『千の風になって』(必読本第290冊目参照)の大ヒットで

おなじみの作家新井満さんが、自由訳、

つまり、現代人にも受け入れやすいような平易な言葉を使い、

新井さんなりの独自の解釈を込めて、

『老子』を翻訳出版されたということだったので、

渡りに船とばかりに早速読んでみることにしました。

●いわゆる抄訳本です。

かなりの大作である(らしい)『老子』の全訳ではなく、

現代日本人に参考になるような教えを特に厳選して、

全18章に分けて述べる。

『老子』自体、相当の難解書らしいが、

この本は中学生が読んでもわかるぐらいに

やさしい文体。

しかし、意味深長な文章が一貫して続く。

宇宙の仕組み、人生で守るべき大切なルールを

淡々と綴っていく。

●ご存知のように、老子という人間自体、実在を疑われるような

伝説的人物で、あとがきで示されているように、

釈迦と同一人物なのではないのかというウソかホントかの逸話さえある

謎めいた人間なのである。

『老子』は、正式には『老子道徳経』と言われるように、

道と徳の2つに大別される教えであり、

簡単に言えば、

「道」は、この宇宙森羅万象の仕組みを説明するもので、

「徳」は、その「道」を知った上で人間が守るべき法則やルールを記す。

本書では、前半9章では「道」を、後半9章では「徳」を解説する。

●本の作り自体は、

『千の風〜』と全く同じです。

ところどころに心癒される風景写真を挿入し、

「中国の大古典」というような取っ付きにくさは全くなく、

詩集のようにサラッと読めるお気軽な本です。

●新井さんはこの本のほかに、

『自由訳 般若心経』、『自由訳 イマジン』と、

ご自分の人生に強い影響を与えた外国の作品を

自分なりの言葉で翻訳された本をシリーズ化し、

好評を博しているようである。

千円札一枚(税別)で変える廉価も若い人にはうれしい。

興味のある方はどうぞ。



【著者略歴】

新井 満
作家、作詞作曲家、
写真家、環境ビデオのプロデューサー、長野冬季オリンピック開閉会式イメージ監督など、多方面で活躍中。1946年新潟市生まれ、上智大学法学部卒業。電通に入社し、在職中はチーフプロデューサーをつとめた。小説家としては1988年『尋ね人の時間』(文藝春秋)で芥川賞受賞。2003年11月に発表した写真詩集『千の風になって』(講談社)と、それに曲をつけ自ら歌唱したCDは現在もロングセラーを続けている。日本ペンクラブ常務理事として平和と環境問題を担当している。著書多数。

posted by miura at 18:48| 山形 ☁| 自己啓発(に外れたものも一部あるよ 笑) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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