2014年05月06日

必読本 第1026冊目 森信三訓言集

必読本 第1026冊目

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森信三訓言集

森 信三(著)

致知出版社

¥1,404

単行本:172ページ

2013年12月19日 初版



●ベストセラー『修身教授録』で知られる著者だが、

それと同時期に生まれた幻の語録が、この『訓言集』である。

約八十年の時を経て甦る、森信三師の真骨頂。

師の肉声が耳の奥でこだまする思いがする。

●本書は、『修身教授録』(必読本第49冊目参照)の著者として名高い、

森信三氏の幻の講義録です。

昨年末に発売されました。

『修身教授録』は、かなり古い本であるにもかかわらず、

人間形成、自己啓発のテキストとして、

名だたる大企業が数多く採用していることでも有名です。

心ある方ならば、既に購入し愛読されていることでしょう。

●本書は、その『修身教授録』の言い足りなかった部分を

補足するかのような、いわばサブ教本とでもいうべき本です。

基本の構成は、上・中・下と分かれ、

教師たるものはいかにあるべきか、人間としていかに生きるべきかなど、

非常に感動的かつテンションが上がるような

人生論、リーダー論を語ってくれる一方、

読書の仕方、時計や万年筆はどんなものを選ぶべきか、

目下の者を呼び捨てで呼ばない、食事の作法など、

非常に細かい、生活の知恵や生きるためのヒントなども丁寧に解説してくれます。

平易な言葉がらも厳しくかつ愛情を持って、

若き人々に生きる指針を講義してくれる内容で、

一読すれば、誰もがこんな先生が自分の恩師だったらなあと痛感するはずです。

●この本が、比較的廉価にもかかわらず、

私がおススメするのは、巻末に、森氏の名言が付録的に

ズラッと列記されていることにあります。

森さんの名言集は既に発売されております(必読本第440冊目参照)が、

それらと併読すれば、氏の教えをより深く

血肉化することができるでしょう。

『修身教授録』を愛読されている方ならば、

文句なく必読です。

森氏の書籍は、本ブログにて数多く書評しておりますので、

是非ご参照くださいませ。



【マストポイント】

@「真に立派な本とは、一字一句が動かせないという書物である。

それゆえ、そういう書物に永い間取り組んでいると、

その一字一句の動かし得ないゆえんが分かってくる。

しかし、これはまだ準備段階で、さらに進めば、その書物の字句内容を、

如何様にでも、自分の言葉で説明できるようになるが、

その境地にまで到らねばならぬ。

かくして初めて、学問の大道が開かれたと言える」

A「天地は最上の書籍である。

それは人間の書いた如何なる書物よりも勝れている。

学者の中にも、天地を読もうとする学者と、書物を読もうとする学者とがある。

そして、天地を読む学者のみが真の学者であり、かかる学者にして、

初めて書物を書く資格がある。

書物だけを読む学者の書いた本は、読めたものではない。

諸君等の勉強も、ここに心せねばならぬ。

常に天地を読む人の書物を読むのでなければ、

本を読んでも大した効はない」

B「貧乏の悲しさは、容易に本を求め得ないことも、

先生はよくご存じであったに違いないが、

先生のお気持ちとしては、たまらないものがおありだったろう。

ある時、こんなことをおっしゃった。

『歩きなさい。電車に乗るのを3度節約したら、

本一つ買えるではないですか。

それで人間の一生が変わって来るんですからネ』と。

それはまことにきびしいお教えであった」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

森/信三
明治29年9月23日、愛知県知多郡武豊町に端山家の三男として生誕。両親不縁にして、3歳の時、半田市岩滑町の森家に養子として入籍。半田小学校高等科を経て名古屋第一師範に入学。その後、小学校教師を経て、広島高等師範に入学。在学中、生涯の師・西晋一郎氏に出会う。後に京都大学哲学科に進学し、西田幾多郎先生の教えに学ぶ。大学院を経て、天王寺師範の専任教諭になり、師範本科生の修身科を担当。後に旧満洲の建国大学教授に赴任。50歳で敗戦。九死に一生を得て翌年帰国。幾多の辛酸を経て、58歳で神戸大学教育学部教授に就任し、65歳まで務めた。平成4年11月21日、97歳で逝去。





ラベル:森信三
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