2007年05月14日

必読本 第357冊目  老子・列子

必読本 第357冊目

老子・列子.jpg

老子・列子

奥平 卓(翻訳), 大村 益夫(翻訳)

¥2,345(税込)

徳間書店

単行本: 280ページ

1996年5月31日 3版




●五千字の哲学宇宙。主体的な生きかたの原理。自然と人間への徹底的な観察をもとに、

「行為者」としての自分と「批判者」としての自分を統一し、真の主体性確立を

めざした『老子』。その流れをくみ、古代寓話の宝庫といわれる『列子』もあわせて収録。

●毎日まがりなりにも1冊の本を

紹介している私のブログであるが、

さまざまな成功者の本を読むたびごとに、

やはり、古典の影響力の強さ、それを読まなくてはならない重要性を

痛感する日々である。

よって、今回は、斎藤一人さんが1000回読んだいうことで

いわくつきの、中国古典の最高峰の1冊をご紹介したいと思う。

●岩波文庫をはじめ、自己啓発的な中国古典を

求めた方は少なくないだろうが、

原文、読み下し文、その現代語訳、更に注釈と

ゴチャゴチャと雑多な構成であることや、

細かい文字の読みにくさに嫌気が差すなどして、

ろくに手を付けないで放り投げている方は多いかと思う。

しかし、本書は、素人にもやさしいというか、

はじめに現代語訳を持ってきて、誰にでも

そのエッセンスを手際よく吸収できるようになっている。

文字も大きく、余計なものを極限まで削ぎ落としたシンプルな構成がうれしい

(もちろん、末尾には、原文とその読み下し文もしっかりと掲載されております)。

●新井満さんが本年発売された本(必読本第319冊目参照)の時も

チラリと書きましたが、

老子という人物自体、実在したのかどうか

いまだに諸説入り乱れる謎の存在である。

200年以上生存した仙人だとか、地球に降り立った宇宙人だとか

というキテレツな説さえある実に奇怪な存在なのだが、

本書は、そういう人物が実在したのか否かを超越して、

実に興味深い摩訶不思議な書である。

●よく言われるように、

この本の特色を一言で言い尽くすのは困難を極める。

自然科学、政治学、成功哲学、人間関係学、宇宙論、健康学などなど、

あらゆる知のエッセンスが凝縮されているかのような、

深遠で豊穣な本なのである。

一人さんが1000回も読んだというのはつくづく納得です。

●本書中、『老子』の部分は、全81章、121ページと

ある意味ごくごく短い。

しかし、だからこそ、まったく無駄がなく、

本当に大切な森羅万象の真理がギューッと詰め込まれている。

われわれ凡人は一読してマスターできるはずもないから、

一人さんのように、何度も何度も味読することが肝要でしょう。

●後半には、『老子』と内容的に何かと関連が深い『列子』を掲載する。

これは、前者とやや趣が異なり、

寓話的な話の中に、人生をよく生きるための

ヒントやアドバイスが詰まった面白い古典。

『老子』がかなり硬質な内容なので、

昔話を味わうように箸休め的に読むのに最適です。

●このシリーズは重厚な作りの

ハードカバーであることや、

内容的に非常に読みやすい内容であることもあり、

かなり好評を博しているようである。

1冊あたりの価格は決して安くないが、

長く使用するつもりならば、確実に元は取れる。

個人的には、『荘子』を次に狙いたいと思っております。

 



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