2007年08月07日

必読本 第440冊目 「修身教授録」一日一言

必読本 第440冊目

修身教授録1.jpg

「修身教授録」一日一言

森 信三(著), 藤尾 秀昭(編さん)

¥ 1,200 (税込)

致知出版社

単行本:217ページ

2007年8月10日 初版

 

●『修身教授録』は、

戦前、天王寺師範学校で行われた森信三氏による「修身科」の講義録であり、

発売から約20年を経た現在も版を重ねるロングセラーである。

教育界のみならず、スポーツ界や経済界のリーダーにも愛読者は多い。

その最良のエッセンスだけを取り出し、366の言葉にまとめたのが本書である。

●出版社、書店などで大々的に宣伝せずとも、

長年売れ続ける自己啓発の名著がある。

西洋で言えば、デール・カーネギーの

『人を動かす』、『道は開ける』(創元社)、

そして東洋、ことに日本で言えば、

森信三氏の『修身教授録』(必読本第49冊目も参照)であろう。

●心ある読者家ならば、まず知らない人はいない本である。

戦前に師範学校(今の大学教育学部に相当)の生徒に

向かって、森氏が行った「修身」(同じく、今の「道徳」の

授業に相当)の授業を

臨場感あふれる内容で現代人向けに再現した本である。

2,400円で500ページのボリュームという、

圧倒的な威容を誇る本である。

冒頭に記したように、そもそも教育関係者を中心に愛された本だが、

ビジネス方面の方々にも人気が飛び火し、

座右の書として、繰り返し読まれている経営者の方々も少なくない。

●現行の本の初版は平成元年であることを

考えると、本年で出版されて20年近くになる。

数多くの人々の精神、内面を鍛えることに多大な貢献をしてきた

『修身教授録』の中から、特に心に残る名言至言を

抜粋し、一日一話形式でまとめられたのが本書である。

●本書は、名言集単独としてももちろん文句なく素晴らしい。

ただ、各日名言の末尾に【】書きで数字が付記されているのだが、

これは本体の『修身教授録』の掲載ページを示している。

よって、でき得るならば、2冊一緒に手元に

置いておくことが望ましいでしょう。

通常は本体の『修身教授録』を自宅で愛蔵しつつ熟読し、

ハンディな「一日一話」の方は常に携帯して、

ことあるごとに

ポイントを確認するような使い方が理想的かと思います。

●本書解説中にもあるように、

まず「日本の論語」たる資格がある名著中の名著と

申し上げて差し支えないです。

現代人にも読みやすい文章で、なおかつ

(難しい言葉でいえば)人格を陶冶するという意味において、

この本の右に出るものは、日本ではなかなかないですね。

●古本屋では目を皿のようにして本探しに没頭するほどの

希代の読書家だったこと、

後年、鍵山秀三郎さんなどに伝承されたかのような

「お掃除教」信者であったこと、

最愛のご子息を若くして亡くしたという悲劇の持ち主であったこと、

「人生二度なし」という大名言を残し、97歳まで存命した

(関連が深い坂村真民さんもそうだったが、

何の分野でも「悟った」人は長生きするようです)ことなど、

森氏は、興味深いエピソードにも事欠かない人物である。

氏の本を1冊も読んだことのない方ならば

最初の本としてもオススメです。

他にも森氏の一日一話本は何冊か発売されておりますので、

それらと読み比べてみるのも一興ですね

(併せて、本文でも寺田一清、致知出版社藤尾社長が述べられているように、

会社、学校での読書会、輪読会テキストとしては、

まず何をさておいても採用すべき1冊であることも

あえて記しておきたい)。


 

【著者略歴】

森 信三
明治29年9月23日、
愛知県知多郡武豊町に生まれる。三歳にして半田の森家に養子として入籍。半田小学校高等科を卒業、給仕をつとめ、愛知師範に学び小学校教師より身を立て、好学心やむなく広島高等師範に進み、京都大学哲学科大学院を修了。大阪天王寺師範教諭十三年、のち満州建国大学教授に就任。異国にて終戦を迎え帰国。祖国再建を念願とし全国行脚。その間神戸大学教授(七年)、海星女子大学教授(十六年)をつとめつつ執筆活動。全集三十三巻にまとめる。自ら全一学徒として生涯を了える。平成4年11月21日逝去(97歳)。 

ラベル:森信三
posted by miura at 12:32| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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