2007年08月22日

必読本 第454冊目 中国古典からもらった「不思議な力」

必読本 第454冊目

不思議な力.jpg

中国古典からもらった「不思議な力」

北尾 吉孝(著)

¥ 1,470 (税込)

三笠書房

単行本: 187ページ

2005年7月30日 初版

 

●「どうやったら、北尾さんのように自信が持てるのですか」に答える。

人生には避けて通れない、いくつもの壁がある。

その問題に対する処方箋を、中国の古典の名言を引用しつつ、

自身の体験を交えてわかりやすく解説する。

●初めて読んだ著者の本に感銘を受けたので、

連続してご紹介致します。

昨日の本(必読本第453冊目参照)もそうだったが、

変に技巧を凝らしたりしない、

実に平明な文章を書く方ですね。

ダラダラと冗長な感じが全くなく、

一本の芯が通ったかのようにビシッとまとめられていて、

読みやすいことこの上ない。

●北尾氏が今の地位を築く上で、

重要だと考える心構えや習慣や成功法則などを、

中国古典の名言を引き合いに出しながら

わかりやすく述べた内容となっている。

あの、何ものも恐れない堂々とした

態度は、若い頃から中国古典など無数の本を

読み続けたことによって築かれたものだという

(いみじくも、日常的に全くストレスを感じないとまで

豪語されている)。

●本文で挙げられていることだが、

何千年も読み続けられてきた中国古典には、

不変(普遍)の真理が詰まっている。

それを自分の体に落とし込んでいけば、

常に視点がブレない、よって、行動にもブレがなくなる。

何がホンモノか、何がニセモノか、

永続的な現象か一過性の現象か

一瞬にして見抜ける眼力が養われる。

一貫性のある行動が取れるようになる。

●あのホリエモン騒動で立ち上がった際の心境や、

「盟友」孫正義との様々なやりとり、

中国書道界の超大物や財界人との交遊録など、

表立って語られることの少ない

北尾氏周辺のエピソードも読んでいて楽しい。

●しかし、孫正義氏が『孫子』を

座右の書として己の生き方やビジネス戦略に

活用しているのと同じように、

北尾氏もこれほどまでに、

中国古典の名著を自分の生きるよすがにしているというのは

実に特筆すべきことである。

●時代の最先端を行くIT業界、金融業界のトップの面々であっても、

業務知識の勉強以外に、己の精神を鍛えるという意味において、

何千年も前の古典や歴史書を繰り返し読まれているという事実は

我々凡人たちは忘れてはならないことだろう。

出ては消えていくうたかたの世界の中で、両氏は、

常に自分の立ち位置を見失わずに、永続的なもの、

真正的なものを見定めようとするために、

これら中国古典を熟読しているのではないかなどと

私などは思うのだが、いかがだろうか。

●内容的に、昨日紹介した本と

重複する点も多いが、それは超多忙の身ゆえ、

まあ、ご愛嬌と言ったところだが、

本好きとしては、未読の中国古典がかなりたくさんあったのが

気になったことであった。

『論語』や『老子』などのメジャーどころのみならず、

読むべき名著は他にも数多い。

最近の出版物だけではなく、機会を見て、

本書で挙げられていたような古典も

読まなくてはならないものだと痛感した次第でした。

 

【著者略歴】

北尾 吉孝
1951年、兵庫県生まれ。74年、慶応義塾大学経済学部卒業。同年、野村証券入社。78年、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。92年、野村証券事業法人三部長。95年、孫正義社長の招聘によりソフトバンクに入社。現在、ソフトバンク・ファイナンス代表取締役CEO、他20社の代表取締役を兼務する

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