2007年09月13日

必読本 第476冊目 中国三千年の知恵に学ぶ人物鑑定法

必読本 第476冊目

人物鑑定術.jpg

中国三千年の知恵に学ぶ人物鑑定法

守屋 淳(著)

1,365円(税込み)

PHP研究所

単行本: 222ページ

2002年10月15日 初版



●中国古典では「いかに人を見抜くか」が、

古来より繰り返しテーマになってきた。

そのエッセンスを抽出し、現代に役立ちやすいように整理。

観相学、心理学、日本の武将・商家や

経営者らの残した文献等からも人物鑑定法を学ぶ。

●しかし、なぜこれほどまでに我々は

他人を見誤るのか。

「運命の人」だと思って結婚したら、とんだ食わせ者で

早々に離婚の危機を迎えたり、

名だたる有名校出身、外見もしっかりとし、

わが社を背負う人材だと見込んで採用した新入社員にも

早々と辞められてしまう。

プライベートでも、友人関係の裏切りがあったり、

働いていても、社内での人間関係のストレス、

取引先などの倒産など、

他人がいかなる人間かを判断しそこなったことが

原因としたトラブルは常に絶えない。

人物を鑑定するということは、

現代人ならば誰もが頭を悩ます問題である。

●本書は、「人物を観る」ことに

焦点を絞り、中国古典の有名どころの中から

叡知の数々を抽出し、

人物鑑定眼を養うための極意を紹介する。

5年前初版でやや古い本だが、最近中国古典関係に

個人的にハマッていて、タイトルにピンと来るものがありましたので、

今回はこの本を書評したいと思います。

●まず、この本で面白いと思ったのは、

「平時」、「平時からやや乱れ始めた時期」、

「乱世」、「乱世から平時に向かって持ち直し始めた時期」の

4期に分けて、参照すべき古典を振り分けていること。

順に言えば、平時には『論語』、次の時期は『韓非子』、

乱世には『孫子』、最後の時期には、『老子』、『荘子』

を参照すべきであるという

(もちろん、すべてがすべてこうであるべきではなく、

あくまでひとつの目安である)。

自分の精神状態や会社の現状などに客観的に

照らしてみて、それに合った本を読むなど、

使える指標にはなるでしょう。

●非常に読みやすく、ポイントとなる部分は、

左側ページに図表や箇条書きでまとめられているなど、

重要部分がすんなりと頭に入るように工夫された良書である。

あまたの中国古典群を読破する時間も体力もない方ならば、

とても役立つ本であるはずだ。

●コラムや脚注では、

本田宗一郎、松下幸之助、井深大などの

日本の名経営者が、いかにして人材を発掘してきたか、

人を見る目を養ってきたかの興味深いエピソードが

数多く紹介されているのも、非常に参考になります。

是非ご一読を。



【著者略歴】

守屋 淳
1965年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。会社勤務を経て、翻訳、書評などの著述業に従事。Web上では「本」のメルマガ、「書評」のメルマガを創刊、編集同人を務めている。

 

ラベル:守屋淳
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