2007年09月15日

必読本 第478冊目 経営者が語るべき「言霊」とは何か

必読本 第478冊目

言霊.jpg

経営者が語るべき「言霊」とは何か

田坂 広志(著)

¥ 1,575 (税込)

東洋経済新報社

単行本: 240ページ

2003年2月6日  初版

 

●なぜビジョンや理念を語っても、社員や顧客の心に伝わらないのか。

なぜ戦略や意思決定を語っても、幹部や部下の腹に響かないのか。

苦境においてリーダーが語るべきビジョン・戦略・志とは何か。

数多くの企業の戦略参謀を務める著者、渾身のメッセージ。

●2003年初版で、やや古い本だが、

その当時、誰だったか名前は失念したが、

有名な経営者の一人が、その年の傑作書の

中の1冊に挙げていたという記憶があり、

又、その魅力的なタイトルもあり、

初めてこの著者の本に触れてみることにする。

●220ページの本だが、

「書籍講演」という形を取る本ゆえ、

口語体の言葉で大変読みやすく、行間も

広いせいもあって、30分弱で読破できる。

極めてスンナリと読める本。

●仕事人ならば誰もが頭を悩ます通り、

部下を指導したり、会議や朝礼などで訓示したりする時に、

「笛吹けど踊らず」というか、

うまく伝わらない、意を汲み取ってくれない、

または全く無視される、陰口を叩かれるなど、

言葉に魂、本書で言うところの「言霊」がこもっていない

ことが原因によって、

円滑な業務を遂行できない、仕事で成果を達成できない

という方々が少なくないと思う。

●ならば、心ある仕事人として成功するためには、

己の語る言葉にどのようにして言霊を宿すことが

できるのか。

様々な角度から著者の考えが優しい言葉で語られる。

前述のように、講演録のような文章なので、

無駄なことが一切語られず、ポイントだけ

ズバリと述べられているので、極めてわかりやすく

著者の主張を吸収することができる。

どうも人前で話すのが苦手だ、我ながら自分の言葉に

力がこもってなくて、説得力や信憑性に欠けるなどという

悩みがある方ならば、かなりヒントになる本である。

●この本で特に心に残ったのは、

「予言の自己実現」の話と、「野心と志の違い」の話、

それと、エピローグの「何を語るかではなく、誰が語るか」の

話でしょうか。

共通して言えるのは、月並なことですが、

やはり、経営者の力量次第で

その企業の命運が決まるということでしょうか。

併せて、

世の社長の真贋を判定する上でも、色々と参考になる本でしょうね。


【著者略歴】

田坂 広志
1951年生まれ。1974年東京大学工学部卒業。1981年東京大学大学院工学系研究科修了。工学博士。同年民間企業入社。1987年米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。1990年日本総合研究所の設立に参画。民間主導による新産業創造をめざす「産業インキュベーション」のビジョンと戦略を掲げ、10年間に民間企業702社とともに20のコンソーシアムを設立、運営。同社技術研究部長、事業企画部長、取締役・創発戦略センター所長を歴任。現在、日本総合研究所フェロー。2000年4月多摩大学教授に就任。現在、多摩大学・大学院教授。2000年6月シンクタンク・ソフィアバンクを設立。同代表に就任。現在、上記の活動に加え、情報、流通、金融、教育、バイオなど各分野の企業の社外取締役や顧問を務める。2001年10月個人サイト「未来からの風」を開設。毎週、メッセージ・メール「未来からの風」「風の便り」を配信し、インターネット・ラジオ「風の対話」を放送する。

田坂 広志さん 公式ホームページ http://www.hiroshitasaka.jp/

ラベル:田坂広志 言霊
posted by miura at 12:01| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。