2007年09月21日

必読本 第481冊目 自由訳 般若心経

必読本 第481冊目

般若心経.jpg

自由訳 般若心経

新井 満(著)

¥ 1,050 (税込)

朝日新聞社

単行本: 98ページ

2005年12月30日 初版

 

●『千の風になって』『青春とは』につづく感動の自由訳、第3弾! 

日本で最も親しまれている経文に込められたメッセージとは? 

私たちの日常生活の中で「色即是空 空即是色」は、

いかなる意味として了解すればよいのか?

死んでなお、私たちに救いはあるのか? 

1200年にわたって明かされなかった「般若心経」を、

いまを生きる人々の実感から捉えた、

「在るがまま」を肯定する救済と再生の書。

●全98ページ中、

前半80ページほどがこの本のメインである、

般若心経の自由訳である。

逐語的に訳するのではなく、新井氏の作家としての

イメージ力をふんだんに駆使し、

言外の意味も豊富に取り入れ、

あたかもひとつのドラマを見ているかのような

感じに仕上がっている。

原文もしっかりと掲載されておりますので、

自由訳と照らしながら読むこともできます。

随所に挟まれている風景写真も、

素晴らしく、心を洗われるようです。

●般若心経は誰でも一度は全文を見たり聞いたりしたことは

あるかと思うが、

「色即是空  空即是色」に代表されるように、

極めて単純な文字で、分量的に短いのにもかかわらず、

言わんとしていることは深遠で難解、

理解不能のお経として極めて有名である。

意味は全くチンプンカンプンだが、何かご利益がありそうだという

打算的な理由で、写経したり読経したりしている人は

多いと思うが、やはりそれではもったいない。

新井氏の本書のみならず、色々有名な

作家や宗教家が独自の翻訳をされているが、

大体の意味だけでもいいので、掴んでおいた方が

よいでしょう。

●巻末には、解説として、

新井氏にまつわる、般若心経と母上の死、

そしてご自分が担当されたリレハンメルオリンピック

閉会式での、不思議な関係性が語られております。

本当に実話なのか?とうがった見方を

したいぐらいにちょっとできすぎているエピソードですが、

まあひとつの読み物としてはそれなりに

感動できますので、メイン部分の補足として

お読みください。

●著者と出版社は、

ひとつの金脈を発見した鉱山技師よろしく、

自由訳シリーズを次々と発売されているようですね。

安い価格と、初心者でも入り込みやすい平易な

内容なだけに、それなりに広く受け入れられるのでしょうが、

あまりにも連続で出し過ぎると、

商業主義的な香りがプンプンと漂い出しますので、

粗製濫造だけには注意してほしいものです。

 

【著者略歴】

新井 満
1946年新潟市生まれ。作家、作詞作曲家、写真家、環境ビデオのプロデューサー、長野冬季オリンピックのイメージ監督など、多方面で活躍中。作家活動としては、88年『尋ね人の時間』で芥川賞を受賞。日本ペンクラブ常務理事として平和と環境問題を担当している。2003年に発表した写真詩集『千の風になって』が話題を呼び、CDシングル&アルバム、DVD、絵本などはロングセラーとなっている。

ラベル:般若心経 新井満
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。