2007年10月03日

必読本 第493冊目 「論語」一日一言―己を修め、人を治める道

必読本 第493冊目

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「論語」一日一言―己を修め、人を治める道

¥ 1,200 (税込)

致知出版社

単行本: 219ページ

2007年10月4日 初版

 

●『論語』は孔子とその主だった弟子の言行や問答を集めた語録で、

二十篇、約五百章から成り立っています。

本書はその中から三六六の言葉を選び出した、

一日一言シリーズの七作目。 

●致知出版社は、売上げ好調なのか、

一日一言集に最近特に力を入れているようである。

そのシリーズの待望の新刊。

今更言うまでもないぐらいに誰もが知っている、

中国古典の最高峰『論語』の名言集である。

●内容的には、

『論語』の中から、特に重要ではない瑣末な部分を削ぎ落とし、

現代人にも役立つような名言部分だけを抽出し、

1月1日から12月31日まで、

一日一言ごと割り振られた構成となっている。

一つ一つの名言はごくごく短文となっているため、

非常に読みやすい作り。

●全ページをすべて読破したわけではないが、

パラパラとめくって見た限りでは、

『論語』を代表する名言至言はほぼ網羅されているようである。

私が繰り返し愛読している岩波文庫版『論語』(必読本第474冊目参照)は、

本文が400ページもあり、一息で読める分量ではない。

それに、現代人には抽象的でわかりづらい文言や、

さして重要ではない会話部分など、大局的な見方をすれば、

読まずに飛ばしてもよい箇所も非常に多い。

そういう意味から言っても、本書は、

『論語』の中の重要ポイントだけを一気におさえることができるので、

多忙な方向きの本であろう。

●又、その岩波版の『論語』と比べて、

翻訳もこなれた名訳で、岩波で舌足らずな部分を

補充的に理解することができるのも親切でよい。

若い方々も問題なく読める。

●関連してあえて言っておきたいことは、

本書でもチラリと触れられていることだが、

最近マナーを知らない大人や子供たちが問題視される

一方、心ある企業や学校では、

『論語』の素読が隠れたブームになっているようである。

マナーや道徳をわきまえない人間は勝手に落ちる一方だが、

その反面、内面強化に力を入れて、ダメな人々を

圧倒的に引き離し、自己成長するグループがいる。

つまり、精神教育、情操教育の二極化現象が起こっている。

自分が所属する団体で、この分野の教育に力を

入れているのか否かに関わらず、

やはりこの程度の最低レベルの「常識」、「知恵」は、

独学でもいいのでわきまえておきたいものである。

 

【著者略歴】

伊與田覺(イヨタサトル)
大正5年高知県に生まれる。学生時代から安岡正篤氏に師事。昭和15年青少年の学塾・有源舎発足。21年太平思想研究所を設立。28年大学生の精神道場有源学院を創立。32年関西師友協会設立に参与し理事・事務局長に就任。その教学道場として44年には成人教学研修所の設立に携わり、常務理事、所長に就任。62年論語普及会を設立し、学監として論語精神の昂揚に尽力する。

ラベル:孔子 論語
posted by miura at 18:18| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 自伝・一日一話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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