2007年11月06日

必読本 第521冊目 アラン人生論集

必読本 第521冊目

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アラン人生論集

アラン(著), Alain(著),串田 孫一(編集)

550円

白水社

単行本:277ページ

1964年4月5日 初版


●人生の師アランは読むたびにいつも新しい発見がある。

「幸福論」「人間論」「宗教論」等の著作より

その思索の精華を1冊にまとめた書。

自分の力で切り開くことのできる幸福への道を

独特の短文の形式で綴る。

●本書は、フランスを代表する

思想家アランの代表作「幸福論」など、

著作の中から優れたものを選り抜き、1冊にまとめたもの。

あの土井英司さんの処女作(
必読本第134冊目参照)で

推薦されていたこともあり、

かなり前に購入しつつもずっと読んでいなかったので、

本日はこの本をご紹介致します。

●全体はテーマごとに5部構成。

各エッセイは、2〜3ページほどの分量で非常に短い。

いわゆる「プロポ」と呼ばれる短文形式で書かれている。

しかし、文章量は少ないが、

随所に、ハッとさせられるような、

手帳にでもメモしておきたいような名言、警句的な

言葉がバンバン出てくる。

さすがに、世界的な名著と言われるだけのことはあります。

●人間心理、人生論、恋愛問題、教育論、宗教論、

科学、超常現象的なことなど、

語られるテーマは森羅万象に行き渡る。

土井さんが言われていたように、

下手な自己啓発本100冊読むよりも、

本書1冊で、よっぽど色々な発見、気づきを得られるはず。

中村雄二郎が翻訳を担当した『幸福について』は、

著者を代表する名エッセイで、

本書の中では特に優れている。

ヒルティの『幸福論』などとともに、

人間の幸せのなんたるかを深く追求したい方々にとって、

必読のお話となるでしょう。

●しかし、写真にある初版も、カバーが新しくなった新装版も

めったなことでは入手できません。

古本屋を地道に歩いて執念で探すしかないでしょう。

アマゾンでも結構なプレミアがついております。

図書館に置いてある可能性もありますので、

頑張って見つけてみて下さい。

たまには、最新の本ばかりではなく、

本書のような古典の傑作に親しんでみるのも、

オツなものです。



【マストポイント】


@酔っ払った勢いで書いた文章が

とてもひどい出来だったので、

以後、酒を断ち、

あらゆる場に顔を出しても、コーヒーを飲んで済ませた。

酒を飲んで物を書いても、ろくなものはできない。

A自分の頭で考え、自発的に行動を起こせば、

当然、努力も苦労もリスクも付きまとう。

しかし、それ以外に「幸福」へ到る道はない。

B週に1度、便箋2枚分という制約を守って

文章を書くという長年の習慣が、

後世、世界に残る大名著として結実することになった。

何ごとも「継続は力」である。

 

【著者略歴】

アラン(Alain)

本名 Emile Auguste Chartier。1868年ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J.ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。1951年没。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(みすず書房)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、みすず書房、1988(抄訳) 神谷幹夫訳、岩波書店、2003(全訳))、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫共訳、みすず書房、1999)などがある。

ラベル:アラン 土井英司
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