2007年11月09日

必読本 第524冊目 トケイヤーのユダヤ格言集

必読本 第524冊目

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トケイヤーのユダヤ格言集

ラビ・M. トケイヤー(著)

520円(税込み)

三笠書房

文庫: 263ページ

1994年12月10日 初版

 

●ユダヤ人は、想像を絶する迫害に耐えて生き抜くために、

ありとあらゆる知恵を生み出してきた。

この本は、格言として結晶したそのノウハウを売ろうとしているのだ。

●ユダヤ人が優秀な民族であることは

改めて言うまでもないことだろう。

ノーベル賞受賞者や、

名だたる有名企業のトップに

ずらりとユダヤ人出身者が名前を連ねていることでも

おわかりである。

●先日ご紹介したユダヤ人の口ぐせ本(必読本第498冊目参照)
は、

今最も話題の本田直之さんの本で

推薦されていたこともあり、

手にされた方は多かったと思う。

言われなき理由で迫害を受け続け、

世界各国で流浪の民のごとく散っていった

ユダヤ民族たちは、何よりも

教育を重視してきた。

そして、生き抜いていくために、

実践的な教えの数々を蓄積していったのである。

●本書は、そんなユダヤ人の間で

長い間受け継がれてきた、人生哲学、金銭哲学

の格言集である。

ユダヤ民族の紹介など、

前書きがちょっと長たらしくて不要な感があるが、

じれったければ飛ばしてもよい。

本体の格言部分は、冒頭に言葉を記し、

その後で解説をつけていくのだが、

大変コンパクトにまとめられていて読みやすいことこの上ない。

●しかし、定価520円の安物の文庫本で、

古本屋さんにあっても誰も顧みない本だろうが、

この本は買いである。

見出し語だけで152個もの格言が掲載されてあるのだが、

その倍以上の格言が本文に収録されている、実にお得な本。

格言、警句、ことわざの類が好きな方には

たまらないでしょう。

トケイヤーさんの本をすべて読んでいるわけではないが、

著書の中では出色の本です。

東の『論語』、西の『ユダヤ人格言集』と、

処世術の東西両横綱をダブルでおさえておけば、

それなりに大過なく

人生を歩むことができるのではないでしょうか。



【マストポイント】

@「あなたが持っているものを、それを必要としている人に

売るのはビジネスではない。

あなたが持っていないものを、それを必要としていない人に

売るのがビジネスである」

子供でも簡単にできる仕事は、ビジネスとは呼ばない。

正業につけなかったユダヤ人は、

ビジネスの厳しさを知り抜いている。

自分では持ってもいないのに、製氷機を必要としていない

エスキモーに製氷機を売るにはどうしたらよいか考え抜く。

そんな過酷な現場から、ビジネスのセンスを磨いていった。

A「失敗を極度に恐れることは失敗するよりも悪い」

「何も打つ手がない時、一つだけ打つ手がある。

それは勇気を持つことである」

「してしまったことを悔やむより、したかったのに、

しなかったことの方が悔やみは大きい」

挫け心が出てきたら、この言葉を思い出す。

人生ダメでもともと。

何もやらない人が一番の敗者となる。

B「自分を笑える者は、他人に笑われない」

自分を笑える者は、自分を客観的に見ることができる人である。

だから、欠点を冷静に反省し、人から笑われる前に、

身を律することが出来る。

たとえ人から笑われたとしても寛容に受け止めることが出来る。

自分を笑えない者は、極端な自己中心的人物で、

自分を他人のように客観的に見ることが出来ない。

他人のことを笑ってばかりいるが、

他人から笑われると怒るし、自分の何が悪いのか

さっぱりわからない。

 

【著者略歴】

ラビ・マーヴィン・トケイヤー
1936年、ニューヨークに生まれたユダヤ人。イェシヴァ大学を卒業後、1968年に来日、日本ユダヤ教団のラビ(教師)となる。滞日十年。現在ニューヨーク州グレートネックに住む。古代日本と古代イスラエルの関わりについて論じた『ユダヤと日本・謎の古代史』(産能大学出版部刊、初版一九七五年)および『日本・ユダヤ封印の古代史』(徳間書店)は様々な本の中で引用され、古代史に興味ある者の間では必読書になった。そのほか、ユダヤ思想、教育論、日本人論等に関する多数の著書がある。

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