2007年11月16日

必読本 第530冊目 図解雑学 ユング心理学 (図解雑学シリーズ)

必読本 第530冊目

ユング1.jpg

図解雑学 ユング心理学 (図解雑学シリーズ)

福島 哲夫(著)

¥ 1,365 (税込)

ナツメ社

単行本: 229ページ

2002年11月18日 初版

 

●コンプレックス、元型論、内向と外向、夢分析…。

既存の心理学の枠組みを超え、

魂や霊の領域にまで大胆に踏み込んだ、

魅力的なユング心理学を、わかりやすく紹介。

●成功哲学の本を読んでいれば、

必ず出てくる「シンクロニシティ」や「集合的無意識」の

などの深層心理の問題であるが、

その創始者であるユングの思想、理論というものを

じっくりと学んだことは皆無に近く、

少し真面目に勉強しなくてはならないなとずっと考えていた。

●個人的には、あまり本書のような速習本というものは

読んだりしないのだが、あまりにも専門的で分厚い本を

読んでも初心者には得るものは少ないだろうから、

敷居が低いと言う意味で、あえてこの本をご紹介致します。

●見開き2ページで、左ページに解説文を、

右ページにイラスト、図解を載せるよくあるタイプの本である。

福島さんという名前は全く初めて知るが、

解説文は非常に読みやすく、

全くの初心者も、何ら痛痒を感じることなく

ポイントを理解していくことが出来る。

●本書の中では、とりわけ、

第2章のユングの生い立ち、経歴などを

記した箇所が面白い。

ユングが体験した幼少時の不思議な体験(夢、幻覚など)、

師匠ともいえるフロイトとの出会いと決別、

正妻以外に、公私にわたってユングを支えてきた

愛人2人の存在など、

精神分析、心理療法の世界的な権威のわりに、

意外に俗人ぽいユングのエピソードが

たくさん紹介されている。

●又、最終第4章では、

ユング心理学が現代に及ぼした影響についてまとめられている。

嘘発見器やUFO研究、アルコールや薬物依存の治療など、

実に広範な分野にわたって

ユングの及ぼした影響力のすごさが紹介されている。

やはり、並々ならぬ足跡を残した偉大な人物であったようだ。

●結論としては、

2時間で、当該分野の一般的知識を要領よく頭に

入れることが出来るという意味において、

かなり「使える」本であることが判明した。

冒頭でもちょっと記したように、

その道の専門家になるわけではない

素人の方だったら、

これぐらいの知識で十分足りるだろう。


【マストポイント】

@自分が常日頃コンプレックスに思っていること、

男性性、女性性が一際特徴的である変な夢、

一見何の関連性を持たないような不可思議な出来事

などに、人間の深い悩みや苦しみを解き明かすカギを

見つけることが出来る。

A他者との対話、又は、一人沈思黙考する自己との対話の

中に、精神的な苦しみを脱却する手がかりを得られることがある。

B単なる一精神病医学者だったユングだったが、

宗教、オカルト、神話、占星術、文学、政治など、

異分野に関する研究、学習も常に怠らなかった。

後年、ずっと解決できなかった多くの疑問が、

異分野から得た知見によって解決した。

偏狭な見方しかできなくなるので、「専門バカ」になってはいけない。

 

【著者略歴】

福島 哲夫
1959年、埼玉県に生まれる。1983年、明治大学文学部日本文学科卒業、1990年慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。以来現在に至るまで、東京渋谷の青山心理臨床教育センターにて臨床心理士として心理療法の実践と教育講座の講師をつとめる。その間、ユング派の精神分析のスーパーヴィジョン、教育分析を受ける。1999年より大妻女子大学人間関係学部専任講師。
  

posted by miura at 13:27| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神世界・不思議系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。