2007年11月26日

必読本 第539冊目 いつまでもデブと思うなよ

必読本 第539冊目 

いつデブ1.jpg

いつまでもデブと思うなよ

岡田斗司夫(著)

¥ 735 (税込)

新潮社

新書: 223ページ

2007年8月20日 初版

 

●1年間で50kgの減量に成功した著者が語る、

ヤセるための究極の技術と思想。

必要なのはメモ帳1冊。

それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。

過去のダイエット本を無力化する、驚異の書。

●今年を代表するベストセラーの中の1冊。

本年8月出版だが、

いまだに冷めやらぬ世のダイエット熱もあり、

各書店で根強く売れ続けているようだ。

個人的には、著者の名前は知ってはいたのだが、

オタク系の本を書いているぐらいの情報しかなく、

ほぼ初めてその著書を読むことになる。

●48歳男性(詳しいところはわからないが、

本書の内容からおそらく独身)、

身長171センチで117kgだった著者が、

わずか1年で50kg減のスーパーダイエットに成功する。

よくもまあこれほどまでに食べることができるものだと

呆れるするほど、コンビニのジャンクフードを

日夜食べ続けていたらしい。

重篤な病気やひどい虫歯に今までならなかったのか?と

誰もが心配になるぐらいの「悪業」を積み重ねてきたようである。

●冒頭の、「見た目重視社会」だという指摘は、

オタク評論家の面目躍如たる名論考である。

現代は良くも悪くも見た目で決まるという事実は、

誰もが否定しようがないことだろう。

一昔前の東大生は、冴えない格好で、

ド近眼の銀縁メガネ、いわゆるガリ勉丸出しの風情でも、

その肩書きだけで周囲から敬意を払われたものだが、

今の東大生はそんなことではお話にならない

(実際、最近の東大生は男女ともに相当のオシャレさんが多い)。

社会人でも事情は同じで、

見た目がどうしようもないと、仕事も低評価となりがちで、

人間関係、とりわけ異性との関係において大いに支障をきたす。

あらゆる意味でメリットがない。

デブは文句なく損をするという一連のお話は、

ダイエットに関係なく面白く読める。

●第3章から最終章までは、

著者考案のダイエット法を詳細に解説していく。

口に入れたものをすべてメモ帳に記録すること、

毎日体重を計ること、

そして、コンビニ、ファーストフード、

ファミレスの栄養成分表のカロリーを事細かに

観察計測しながら、1日の基礎代謝量(著者の場合は1500kcal)以内で、

朝昼晩のメニューを抑えていくというのが、

簡単に言えば、著者が唱える「レコーディング・ダイエット」の根幹である。

●読破して思うのは、

細かいデータを取り、論理を積み重ねていくことが得意な

文系オタク人間がいかにも考え出したと思わせるような

ダイエット法であるということだ。

好むと好まざるとにかかわらず、

これほどまでにコンビニ、ファーストフード、ファミレスを

利用する機会の多い現代人ならば、誰もがそそられるダイエット法であろう。

●又、既存の本では書かれていなかったことが

数多く記載されているという意味において、やはり白眉の書である。

特に、最後の方の、

スリム人間と肥満人間の空腹感や満腹感を

比較検討した箇所と、

「欲望」型人間と「欲求」型人間の対比は秀逸

一読の価値はあります。

●少々難癖をつけてみる。

酒を全く飲まないタイプの男性が書いたダイエット本であることは

やはり注意を要するでしょう。

どうしても酒飲みは、酒オンリーだけというわけにいかず、

ツマミを相当量食べてしまい、

それが中年太りの原因になってしまうという悩みを持っている。

又、アルコールが入ってしまえば、メモ帳もへったくれも

ないぐらい酔っ払ってしまうはずで、そこらあたりの欠陥もある。

●それと、喫煙が体重増加を抑える効果があるのは、

喫煙派ならば誰もが主張するはずで、

そこらへんの考察がなかったのは、少々残念。

更に言えば、便通に関するコメントが皆無だったのも

物足らないところだ。

シモ系の話を意識的に避けたのだろうが、

やはり宿便、便秘は、ダイエットにおいて不可避の問題なので、

そこらへんの経過報告も是非ともほしかった。

●様々な毀誉褒貶はあると思う。

しかし、自分でやりもしないで、

ああだこうだ批判してもつまらない。

個人的には、健康補助食品、『ビリーズブートキャンプ』などの

人気グッズに安易に頼らず、

必要最小限の「装備」で、

やる気があれば誰でもできるということを示したという意味において、

相当評価してもよいと思う。 

又、タイトルのセンスの良さは今年の本の中で、

ナンバー1だろう。

バカ売れしたこともあり、

本書の足らない部分を補う続編が出そうな予感もありますね。



【マストポイント】

@体重計(体脂肪率、基礎代謝量が出るものがベスト)と

メモ帳がダイエット必勝のポイント。

何でも数値管理し、食べたものはどんなものでも

メモ帳に記録する。

これだけで、食事と体重を完璧にコントロールすることが可能となる。

Aスリムな人は、空腹感を覚えて初めて何かを食べる。

肥満体の人は、満腹感がちょっと軽減しただけですぐに

口に何か入れる

(又は、口寂しさから常に何かを食べてばかりいる)。

B豆乳(きなこ+黒ゴマでも可)と野菜のミックスジュースは、

ダイエットのみならず、健康維持の観点からも、

最強にして、最高のドリンクである。

 

【著者略歴】

岡田斗司夫(おかだとしお) 

1958(昭和33)年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立、92年退社。大阪芸術大学客員教授。著書に『オタク学入門』『「世界征服」は可能か?』など。

岡田斗司夫さん 公式ホームページ http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/

posted by miura at 20:23| 山形 ☀| Comment(1) | TrackBack(3) | 健康・食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBさせていただきました。

著者の変わりように驚き、早速実践していますが、まだ助走段階です。
本当のデブだった著者が書いただけあってデブの気持ちがよくわかっていると思いました。
Posted by タウム at 2007年12月13日 00:26
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『いつまでもデブと思うなよ』
Excerpt:  オイラの心の叫びが文字に!?  …と思ったら、本書のタイトルだった。実にキャッチーだ。私みたいなデブのハートを、ズギュンと直撃してくれる。  著者は岡田斗司夫。長年にわたってオタク関連業..
Weblog: 天竺堂通信
Tracked: 2007-11-27 22:14

デブが損する時代だから・・・  岡田斗司夫 著 「いつまでもデブと思うなよ」
Excerpt: 岡田斗司夫 著 「いつまでもデブと思うなよ」 話題の本です。 テレビでも何度も取り上げられてますね。 王様のブランチでも、本人が登場してましたし・・。 “ようし、これは...
Weblog: 本読め 東雲(しののめ) 読書の日々
Tracked: 2007-12-13 00:30

いつまでもデブと思うなよ/岡田斗司夫
Excerpt: いつまでもデブと思うなよ/岡田斗司夫 売れてますね。 タイトルで売れているところもあるでしょうね。 ただ、「レコーディング・ダイエット」は岡田氏のオリジナルのダイエット法だと書いていますが、口にし..
Weblog: 仮想本棚&電脳日記
Tracked: 2007-12-21 00:24
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