2007年12月01日

必読本 第542冊目 見城徹 編集者魂の戦士―別冊課外授業ようこそ先輩 (別冊課外授業ようこそ先輩)

必読本 第542冊目

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見城徹 編集者魂の戦士

―別冊課外授業ようこそ先輩

NHK「課外授業ようこそ先輩」制作グループ(編集),

KTC中央出版(編集)

¥ 1,470 (税込)

KTC中央出版

単行本: 203ページ

2001年12月27日 初版

 

●心が運動すると、風が起こる。熱が出る。光が発生する。

人はそれに引き寄せられる。心が激しく震えるもの。

それをみんなに、伝えたい…。

そんな編集者魂を語る。

NHK「課外授業ようこそ先輩」を単行本化。

●以前、ご紹介した幻冬舎社長

見城徹氏の本(必読本第469冊目参照)は、

ベストセラーを生み出す仕掛け人の

仕事術や「編集」という仕事に対する情熱を

知ることができ、大変有益な本であった。

やはり、裏方仕事のため、

ご自分が執筆された書籍は大変少ないのだが、

運良く図書館で関連書籍を見つけることができましたので、

本日はこの本をご紹介致します。

●各分野で華々しく活躍されている著名人が

かつて学んだ母校に里帰りし、

自分の仕事に関連した授業を行うという番組がかつて

NHKで放送されていたが、

本書はその番組内容を再構成して出来た本。

見城さんの母校である小学校6年生の1クラスを何班かに分け、

それぞれの代表者が書いた作文を班ごとに

編集し直し、1冊の本を作っていこうという主旨で

授業は展開していきます。

●本書は、たかだか小学6年生の

作文を添削、推敲する内容の本だから、

大したことはないだろうと侮りがちですが、

読んでみると、意外に面白い本です。

見城さんが日常的に行っている業務内容、

つまり、本を書いてほしい作者への依頼の仕方、

そして、妥協を許さない編集のやり方などを

包み隠さずに披露してくれているからです。

●本書においても、

相手が文壇を代表する有名作家だろうが、

年端も行かない小学6年生の拙い作文だろうが、

手を抜かずに、忌憚のない意見をズバズバと言ってのける。

相手に嫌われることなど恐れず、ちょっとでも気になるところは

即座にダメ出しをする。

見城さんは、やはり筋金入りのプロの編集者なのだなと

改めて思い知らされました。

●又、子供の頃、とてつもない孤独やコンプレックスに

さいなまれた経験をお持ちだけに、

小学6年生に対しても、一人前の大人同然の姿勢で

対応されていたのも非常に印象的であった。

相手が子供だと、ついつい

軽い口調や偉そうな態度を我々大人は取ってしまいがちですが、

「後生畏るべし」ということわざもあることですし、

我々もこのような態度は見習いたいものです。

●番組本編の内容以外にも、

前掲の著書でも触れられているような

ご自分の経歴、仕事のやり方、五木寛之、中上健次など、

有名作家との交遊録などがたくさん語られておりますので、

本好きの方ならば、大いに堪能できるかと思います。

●本書は、是非とも、『編集者と言う病』と併読したい。

「ものを書く」ということを生業にされている方のみならず、

自分の仕事に情熱を持って望みたいとお考えの方すべてに

一読をオススメ致します。




【マストポイント】

@見城徹流「いい文章」の3条件

1 人まねではない自分らしさがある。  

2 文章が生き生きとしている。 

3 何か新しい発見がある。

A人を口説こうとしたら、これ以上できないぐらいの

誠意、熱意を示す。

どう見ても「勝ち目がない戦い」であっても、

死ぬほどの気持ちを相手に提示できれば、

「落す」ことは可能である。

B自分の中でビビっと来たものには

すぐにオファーを入れる。

そして一旦その仕事を開始したら、妥協を許さない。

これ以上ないぐらい細部まで煮詰め、

洗練に洗練を重ね、理想の姿まで仕上げていく。

自分の中で中途半端な出来上がりならば、

他者にも必ず伝わり、当然売れない。

自分の中で一点の曇りもないぐらいに

完成させたものは、他者の心も打ち、

必ず売れる。

 

【著者略歴】

見城徹

1950年静岡県生まれ。慶應大学法学部卒業。幻冬舎代表取締役社長。

ラベル:見城徹 幻冬舎
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