2007年12月10日

必読本 第550冊目 「言志四録」心の名言集

必読本 第550冊目

51D543AS4HLgennsi2.jpg

「言志四録」心の名言集

佐藤 一斎(著), 細川 景一(編集), 久須本 文雄(翻訳)

¥1,680(税込み)

講談社

単行本: 221ページ

2004年9月10日 初版



●佐藤一斎88年の体験から生まれ、

西郷隆盛らも愛読した比類なき処生名言集『言志四録』から、

禅的考え方を参考に303条の心の糧となる言葉を精選。

大きな活字とわかりやすい訳文で、

現代にも通じる不朽の名言を伝える。

●江戸時代の儒学者佐藤一斎の

『言志四録』は、それなりに有名な著者の本を

読んでいれば、必ず引用されている名著中の名著である。

しかし、ちょっとした辞書はあろうかというほどの

大部の本であることがネックになって、

私自身ずっと購入を見合わせていた。

年も押し迫っているし、

年内に何かと心残りがあっても気がかりなので、

ダイジェスト的な内容の本書を読んでみることにする。

●合計で1,133条という膨大な数の

言葉を収録する『言志四録』

(ちなみに『言志録』『言志後録』『言志晩録』『言志耋録』

の4つの語録を合わせたものなので、

『言志四録』と呼ぶ)の中から、

とりわけ有名なもの、外せないものを

303個選別して、1冊にまとめたものである。

はじめに漢文、その後に現代語訳を掲載する

シンプルで読みやすい配置なので、

何ら痛痒を感じることなくスイスイ読めます。

●書店に行っていつも迷うのは、

講談社から出ている分厚い5,000円近くもする本にするか、

分冊化されている学術文庫4冊セットにするかどうか

(下記参照)である(後者文庫版はよく古本屋でも見かける)。

やはり、中国の『菜根譚』、日本の『言志四録』とい

言われるだけあって、次から次へと

メモしておきたいような名言至言が出てくる。

一度、全文に目を通しておかなければならないことは、

今回の本で確認できました。

近々、どちらかを思いきって購入しようと思います。


【マストポイント】

@著眼高ければ、則ち理を見て岐せず

(目の着け所をなるだけ高い所に置くならば、

よく道理が確認されて、迷うようなことはない)。(言志録88)

A心思を労せず、労せざれば是れ養生なり。

体躯を労す、労するも亦養生なり

(精神を疲れさせない。この疲れさせないということは

養生なのである。身体を労役(精を出して疲れる)させる。

この身体を骨折りくたびれさせることも養生なのである)。

(言志晩録277)

Bとがを免るるの道は謙と譲とに在り、

福を干むるの道は恵と施に在り

(過失をまぬがれる方法は、へりくだることとゆずることにある。

幸福を求める方法は、人に恵むことと施しをすることにある)。

(言志耋録152)



【著者略歴】

久須本 文雄
号・龍渓。明治41年三重県菰野町、禅林寺に生まれる。昭和8年臨済宗大(現花園大)卒、昭和11年九州帝大中国哲学科卒。昭和20年禅林寺住職に就任。新潟第一師範学校・日本福祉大などの教授を歴任。平成7年10月14日死去。

細川 景一
昭和15年愛知県平和村に生まれる。昭和38年駒沢大学仏教学部卒。昭和48年東京都龍雲寺住職に就任。現在、禅文化研究所理事長、花園学園理事長、臨済宗妙心寺派宗務総長。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。