2007年12月15日

必読本 第555冊目 寂聴訳 絵解き般若心経

必読本 第555冊目

etoki1.jpg

寂聴訳 絵解き般若心経

瀬戸内 寂聴(著), 横尾 忠則(イラスト)

¥ 1,000 (税込)

朝日出版社

単行本(ソフトカバー): 93ページ

2007年7月10日 初版



●瀬戸内寂聴が、266の文字に秘められた智慧の全詩篇を、

美しい日本語で初めて現代語訳。

横尾忠則が般若心経の世界を

ダイナミックな連作絵画で物語的に描き出した決定版!

●内容的には、

はじめに般若心経の全文と現代語訳を載せ、

その後に、訳語だけではわかりづらい難解な部分を

12項目に分けて寂聴さんが細かく解説してくれる。

そして、最後の部分では、

写経をする際のごく基本的な約束事を説明してくれる。

写経の手本もおまけでついているので、

独習する際の参考になります。

●書店に行きますと、

般若心経関係の本はたくさん発売されておりますけど、

その中でも、本書が秀でている最たる理由は、

やはり、現代アートの巨匠、横尾忠則さんの、

般若心経の世界観を表現した、

神秘的なイラストが

数多く挿絵として掲載されていることにあるでしょう。

吸い込まれてしまうような感覚さえ覚える、

その不思議なイラストは一見の価値があります。

このことだけでも、本書の価格は安いと言えるでしょうね。

●この手の般若心経の現代語訳本は、

新井満さんの本(必読本第481冊目参照)を今年読みましたけど、

全体的な作りは、かなり似ていますね

(装丁、価格、本文構成、本の薄さなど)。

初心者が、般若心経とは何ぞやと、

ごくごく基本的な事項を学ぶためには最適なテキストに

なるかと思います。


【マストポイント】

@般若心経は、持経(持つこと)、読経(声に出して唱えること)、

写経(お経を写して書くこと)、

どれもすべて功徳がある。

Aマントラというものは、訳してはいけない。

意味を訊いてしまうと、効力がなくなる。

意味がわからなくとも、ただただ唱える。

B煩悩に心がかき乱される時、

苦しくて苦しくてたまらない時、

写経をすると、心が鎮まる。

道具類や形式にこだわることなく、

真心をこめてやることが大事。


【著者略歴】

瀬戸内寂聴
1922年、徳島市生れ。1943年、東京女子大学卒業。1957年「女子大生・曲愛玲」を発表して以来、『田村俊子』『かの子撩乱』『青鞜』『美は乱調にあり』など伝記小説を多数執筆。1963年、『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年、平泉中尊寺で得度受戒。法名・寂聴。1987年~2005年、岩手県天台寺住職を務める。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞。1998年、現代語訳『源氏物語』(全10巻)を完成。2001年、『場所』で野間文芸賞を受賞。『瀬戸内寂聴全集』(全20巻)刊行。2002年、『釈迦』刊行。2006年、イタリアノニーノ賞、文化勲章受賞。2007年、世阿弥を描いた『秘花』がベストセラーに。

横尾 忠則
1936年兵庫県生まれ。グラフィックデザイナーからスタートし、81年に画家に転向。パリ、ベニス、サンパウロ、バングラデシュ等、世界各地のビエンナーレに出品。毎日芸術賞受賞、ニューヨークADC賞受賞など、国際的に高い評価を受けている。ここ数年、美術館の個展が続いており、2006年3月よりパリのカルティエ現代美術財団で個展開催。

posted by miura at 12:33| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神世界・不思議系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。