2007年12月16日

必読本 第556冊目 <勝負脳>の鍛え方

必読本 第556冊目

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<勝負脳>の鍛え方

林 成之(著)

¥ 735 (税込)

講談社

新書: 167ページ

2006年10月20日 初版

 

●緊張すると実力が出せない、競り合いになると弱い…。

これらの負けパターンに陥る理由は、

それを克服する脳の仕組み、勝負脳の使い方を知らないから。

スポーツを例にとって、勝負脳を鍛え働かせるための方法を伝授する。

●先日ご紹介したブックガイド(必読本第551冊目参照)の中で、

本田直之さんが推薦されていた本(ちなみに本田さんは

脳関係の研究に大変熱心のようである)

最近、各出版社は新書に力を入れているところが多いが、

私自身ややその分野に手薄な感じもしていたし、

本書はスポーツなどの勝負事に関係のある本で

私の大変興味のあるところでもあり、

図書館から借りて読んでみることにしました。

●著者の名前は全く始めて聞くが、

脳外科医の権威で、ブラックジャック並の

難手術成功例も数多く、独特の療法を発表しているほどの

名医であるらしい。

己の専門分野である脳科学の観点から、

スポーツなどの勝負事に勝つための秘訣を

わかりやすく解説してくれる本です。

●私は特にその傾向が強いのだが、

脳科学には大変興味があっても、

何かやたら小難しい医学用語、専門用語が

バンバン出てくるだけで頭が痛くなる人は

少なくないかと思う。

が、この本は、一般向けに書かれた本だけに、

医学用語は必要最小限に抑え、

とてもわかりやすい言葉で書かれてあるのがうれしい。

160ページあまりですが、さほど読破には時間がかかりません。

●野口みずき、イチロー、マイケル・ジョーダンなど、

その分野でトップと言われる選手の成功の秘訣が

一味違った切り口で解説されているので、とても参考になるかと思います。

昔ながらの根性主義、精神論的指導法に違和感を持っていたり、

普段のトレーニング以外に、

科学的な知見を取り入れたいとお考えの、

スポーツ指導者、教育関係者、

もちろん現在スポーツ競技をされているアスリートの方に

(実例が多いという意味で、

野球とゴルフとマラソンをされている方には特に)

オススメしたい本です。



【マストポイント】

@仕事でもスポーツをやるにしても、

理想的な姿勢は、

すぐに真上に飛び上がることができるような姿勢である。

A人間の記憶は、

ありのままそのものを記憶しているのではなく、

実際は「イメージ記憶」によって行われている。

理論的には打つのが不可能な

(150kmの球が投手の指を離れ、

キャッチャーミットまで届く時間が約0.45秒、

脳が球を見て「振れ」という命令を出し、

スイングを完了するまでの時間は約0.5秒)

時速150kmの球をヒットにできるのも、

ジョーダンが、シュートを打つ前のドリブルの段階で、

次のシュートが決まるか決まらないかを予測出来るのも、

この「イメージ記憶」をしているからなのである。

B性格を明るくし何ごとも楽しんでやる、全力を出し切る、

決断と実行を早くする。

病気治療でもスポーツの勝利も、

大切なことは同じである。



【著者略歴】

林 成之
1939年富山県生まれ。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救命救急センターに留学。1989年、日本大学医学部付属板橋病院救命救急センター科長に就任後、長きにわたって救急の患者たちの治療に取り組み続け、その間、数々の画期的な治療法を開発して大きな成果をあげる。なかでも多くの脳死寸前の患者の生命を救った脳低温療法は、世界にその名を知られる大発見となった。日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授を経て2006年、日本大学大学院総合科学研究科教授。
 

ラベル:本田直之 林成之
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