2008年01月13日

必読本 第580冊目 あしたの発想学

必読本 第580冊目

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あしたの発想学

岡野 雅行(著)

¥893(税込み)

リヨン社

新書:239ページ

2006年9月10日 初版



●『できない』『しない』をあえてやる。

小泉元総理大臣や奥田元経団連会長らが、

その町工場の視察に脚を運び、

石原慎太郎現東京都知事が「発明王」と絶賛する。

日本が世界に誇る名匠、岡野雅行の「生き方」と「世渡り」。

●ちょっと古い本なのだが、

なぜかことあるごとに立ち戻りたくなる本がある。

1度は読んでいて内容はほとんど覚えているはずなのに

なぜか又開きたくなる本がある。

本書はそういう本である。

べらんめえ調が大人気の、下町の最強職人、

岡野雅行さんの名言集である。

●元は、岡野さんの第2作目としてハードカバーで

出された本だったろうか。

あいにく絶版になってしまったのだが、

内容的に非常に面白かったので、

新書として復活した本なのである。

カバーに岡野さんの顔写真がないので、

一見すると素通りしてしまいがちだが、

外観に似合わず内容は密度が濃い。

●岡野さんは、自分で筆をとらず、

口述したものを後で編集者が

文字に起こして本にするというスタイルでいつも

出版しているのだが、

本書も、「商売」、「道具」、「教育」などの

テーマごとに、岡野さんが思うところを

忌憚なく述べている。

●ただの口やかましいだけのガミガミ親父の小言など、

誰もが辟易するだけだが、

やはり世界に名だたる発明品を数多く世に送り出しているという

有言実行の人の言葉だけに、

誰もがその一言一言に引き付けられる。

例によって、仕事に関連した写真も多く掲載されていて、

ファンならば非常に楽しめます。

●巻末には本文の総まとめとして、

岡野さんの名言118個が一気に掲載されている。

何か仕事に行き詰まりを感じた時、

勇気が挫けて次の一歩が踏み出せない時などに、

この名言部分を一気に読み通せばよいでしょう。

岡野さんが、厳しくも暖かく、読者の背中をポーンと

押してくれるはずです。

●昨年末に発売された岡野さんの

新刊は、ずっと心の隅で気になっていたのですが、

今の今までずっと後回しになっていて

未読のままです。

近日中に入手してすぐに書評したいと思っております。

人生相談本的内容で、かなり好評のようですね。


【マストポイント】

@怠ければ怠けた自分が、人生に復讐しにくるものだ。

(本文より。以下同じ)

A学歴、肩書き、地位すべて取っ払っても、

人様に相手にしてもらえるような人間になれ。

Bいいことは長く続かない。

お金は汗をかいて稼ぐもの。


【著者略歴】

岡野 雅行
1933年2月14日東京都生まれ。1945年向島更正国民学校卒業。東京都墨田区にある家業の金型工場を手伝う。1972年、父親から家業を継いで岡野工業株式会社を設立。ステンレスの深絞り加工で一躍有名になり、その後も世界的に注目される製品を次々に開発。液漏れしないリチウムイオン電池のケースを開発して携帯電話の小型化に貢献。また、テルモ株式会社と5年間かけて、刺しても痛くない注射針を共同開発。これは「2005年度グッドデザイン大賞」を受賞。「誰にもできない仕事をする」をモットーに、つくった金型は家電・パソコン機器・医療機器等多岐にわたる。2004年秋の勲章「旭日双光章」を受章。

ラベル:岡野雅行
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