2008年01月16日

必読本 第583冊目 夢をかなえるゾウ

必読本 第583冊目

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夢をかなえるゾウ

水野敬也(著)

¥1,680(税込み)

飛鳥新社

単行本:357ページ

2007年8月29日 初版



●「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」

 夢をなくしたダメダメ・サラリーマンが、関西弁のゾウと出会った。

言われるままに成功契約書を交わしたのはいいが…。

笑って学べる成功小説!

●かつて、『ウケる技術』(オーエス出版社)という本を

読んだことがあったが、

正直な話、しょうもない本だな、

いかにも「業界人」気取りの連中が、

向こう受けを狙って書いたような、安易で低俗な本であった。

要するに、「ウケる」ことなどとてもマスターできないような

使えない本だったということだ。

その著者の一人であった水野敬也が本書の

著者である。

以上のような好ましくないイメージがあったため、

ずっと本書も重視してこなかったのだが、

アマゾン、ヤフオクなどでも人気が異常に高かったので、

ただならぬ本なのか?と思い、

遅まきながら本日読んでみることにしました。

●この本のアイディアはどこから来ているのだろうか。

簡単に言うと、オグ・マンディーノの風の小説スタイルの

自己啓発本なのである。

読む楽しみがなくなるといけないので、

細部まで詳述はしませんが、簡単に言うと、

しがない若手サラリーマンのアパートに、

突然、素っ頓狂な大阪弁を操るガネーシャという

象の姿の神様が現れ、その若者に、成功するための

教えを授けていくというストーリーなのである。

似たり寄ったりの自己啓発本、成功哲学本に

かなり食傷気味だった私などは、

斬新なそのスタイルにまず感心した。

●着想は文句なく素晴らしい。

ありそうでなかなかなかったタイプの本。

ラストシーンなどは、ドラえもんとのび太の

別れのシーンを連想させ、ちょっとウルッとまで来る。

「物語」としての出来の良さは最上で、

もしかしたら映画化、ドラマ化もあるかもしれない。

●また、小説としての完成度もさることながら、

ガネーシャの何げない語りの部分にも、

見逃せない鋭敏な指摘が実に多い。

世に無数の成功法則本があふれ、成功を望む人も

同様にあふれ返っているにもかかわらず、

なぜ、これほどまでに成功者が少ないのかを

喝破したくだりなどは、さすがだなと思わせるものがある。

●巻末には、本文で挙げられていた

成功法則が、「ガネーシャ名言集」として

一気にまとめられているので、

読了後に再確認したい。

更に、偉人の索引と、参考文献も掲載されている。

気になる人や本があれば、追加で読んでいけばよいでしょう。

●前述したように、

似たり寄ったりの成功哲学書の数々に辟易し、

ちょっと毛色の違った本でも読みたいとお考えの方には

是非とも推薦したい本である。

自己啓発本と小説をダブルで楽しめる、「一粒で二度美味しい」本。

350ページと分厚いが、

読み始めると止まらない面白さがあります。

私は半日かけて一気に読破しました。


【マストポイント】

@靴を磨く。

「おしゃれは足元から」というように、

成功する上においても、自分の体を支えてくれる

靴に感謝し、ピカピカに磨き上げることが肝要である。

初対面の人の情報が全くない時に、

どこで相手を判断するか?

たいていの場合、やはり靴がきれいか、

どんな靴をはいているかである。

靴のひとつもきれいにできないような人間に、

何を期待できようか?

(併せて、靴を脱いだらきちんと揃える、乱雑に散らかっていたら

すべて向きを揃えるということも励行したいもの)

A世の中の大半の人間は、「反応」して生きているから、

いつになってもまわりに振り回され、思い通りの人生を歩めない。

逆に、一握りの成功者は、まわりに「反応」せず、

主体的に計画を立て、周囲に働きかけていくから成功できるのである。

B本気で変わろうと思ったら、

「意識」を変えようとしたらいけない。

具体的な何かを変えなくてはいけない。

人間は楽をしたがる動物。

意識レベルでの決意など、三日坊主で終わりがち。

どうしても変わらざるを得ないような環境、仕組みづくりに主眼を置くこと。


【著者略歴】

水野敬也

1976年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。大学在学中に友人と新橋・新宿・渋谷の路上にて、1分100円で人をホメちぎる「ホメ殺し屋」を始める。ホメ殺し屋解散後、執筆活動を開始。処女作『ウケる技術』(共著)がベストセラーに。他の著書に『BAD LUCK』(インデックス・コミュニケーションズ)がある。執筆活動以外にも、「義務教育に恋愛を!」をモットーに老若男女に恋愛を教える「恋愛体育教師・水野愛也」として、雑誌『KING』『サイゾー』などのコラム連載、講演多数。水野愛也名義の著書に『LOVE理論』(大和書房)、講演DVDに『恋愛体育教師水野愛也のスパルタ恋愛塾[ソフト編・ディープ編]』(ポニーキャニオン)がある。また、ディレクター古屋雄作との映像企画レーベルriceでは『温厚な上司の怒らせ方』(ビクターエンターテイメント)の企画構成・脚本を手がける。

著者公式ブログ 
http://www.mizunokeiya.com/

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