2008年03月09日

必読本 第621冊目 コーチングの神様が教える「できる人」の法則

必読本 第621冊目

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コーチングの神様が教える「できる人」の法則

マーシャル・ゴールドスミス(著), マーク・ライター(著),

 斎藤 聖美(翻訳)

¥ 1,890 (税込)

日本経済新聞社

単行本: 349ページ

2007年10月16日 初版

 

●ジャック・ウェルチをはじめ何人もの名経営者を指導してきた著者が、

リーダーの能力を飛躍的に高めるコーチング法を公開。

フィードバックの集め方から、フォローアップの技法まで、

現場で実際に使っている技法を伝授する。

●「コーチング」という言葉は、

ビジネス分野で昨今よく聞く流行語のひとつだが、

著者は、エグゼクティブ、つまり

会社の上層部の人間を
専門にコーチングしているという

この分野のトッププロ。

世界最高の経営者の誉れ高い

あのGEのジャック・ウェルチを指導していたということで

一際有名らしいので、

図書館から借りて読んでみることにしました。

●会社の現CEOや、次のCEOを虎視眈々と狙うぐらいの

候補者たちは、並み居るライバルを押しのけて

その地位を得たぐらいだから、

容易に他人の意見には耳を貸さないワンマンプレーヤーや

傲慢タイプ、自惚れ屋タイプが非常に多い。

しかし、完璧な人間が世の中に存在しない以上、

優秀な彼らにも、社内で問題となるような欠点や短所、

人格上の問題点がいくつかは必ずあるものである。

外部から雇われた著者は、自覚的に

気づきにくい彼らの欠点を客観的に

分析し、その処方箋を提示するのを

生業にしているらしい。

●全体は4部構成になっているが、

特に役立つのが第2部と第3部である。

第2部では、リーダー候補生があと一歩で

トップに立つのを妨げる「20個の悪い癖」

(さらにおまけで1個プラスして合計21個目もある)が

列記されている。

これは、組織内でトップを目指していなくても、

ごく普通の社会人ならば人間関係上犯しがちな欠点が

ほぼ網羅されていているので、

是非ともわが身を振り返る意味で目を通しておきたい。

それを受けた第3部では、

ならば、どのように振舞うべきかを解説したくだりで、

一般の成功法則本でも必ず挙げられるような

「謝罪すること」、「ありがとうを口ぐせにすること」、

「聞き上手に徹すること」などが丁寧に解説されている。

例示されている人々のエピソードが

アメリカのエリート層のものだけに、

非常に面白く、かつ参考になる。

●ただ、難点は

文庫本のような細かい字なのに、

350ページと分厚すぎること、

もっとコンパクトな200ページぐらいの

内容に圧縮できたのではないかということ、

そして、プロの翻訳家ではないせいか、

ちょっと文章が冗長な感じがあることです。

第2部、第3部は間違いなく有用なので、

その部分だけでも必ず読むべきでしょう。


【マストポイント】

@「私が今まで出会ったリーダーの半数は、

何をすべきか教える必要はない。

彼らが学ぶ必要のあるのは何をやめるべきかだ」

(著者の師であったピーター・F・ドラッカーの言葉。

本文より)

Aあなたの行動や性格が、

職場の同僚や顧客や家族から

どう見られているのか本当に知りたいならば、

鏡を覗き込んで自分の姿に自惚れるのをやめなさい。

そして、あなたを取り巻くすべての人から

遠慮のない意見、感想を得ることを厭わないことだ。

B誰もが変わることができる。

だが、変わりたいと思わなければ、

変わることはできない。

 

【著者略歴】

マーシャル・ゴールドスミス

1949年ケンタッキー州生まれ。エグゼクティブ・コーチングの第一人者。A4SL(戦略的リーダーシップ同盟)のパートナーも務める。

posted by miura at 18:28| 山形 | Comment(0) | TrackBack(1) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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