必読本 第642冊目
頭の悪い奴は損をする―ユダヤ流・金戦の哲学
藤田 田(著)
¥683(税込み)
ベストセラーズ
新書: 252ページ
1974年1月15日 初版
痛快な金儲けのバイブル!
ビジネス成功の法則が満載。
●先日ご紹介した日本マクドナルド創業者
藤田田さんの処女作(必読本第629冊目参照)に
続く第2弾である。
この本も第1作に続いて売れに売れまくったようで、
私が手にした本は「1986年 118刷」という今では
まず考えられないぐらいの大増刷を重ねたようである。
●「銀座のユダヤ人」という異名をとったほど、
金の儲かる商売には無類の嗅覚を発揮した藤田田さんだけに、
本書でも、金儲けのヒント、商売の目の付け所が
全編にわたって語り尽くされている。
「小便はゆっくりとやれ」「“医商”をなんとかしろ」
「四角より丸いものが売れる」「手相屋だって50%は当たる」など、
例によって、大変刺激的なタイトルの連続で、
すぐにでも関心のある箇所のページを開きたくなるのだが、
これがまた、35年も前に書かれた本だとは思えないほど、
現代にも通用するお話が実に多い。
●一風変わったことでお金儲けしたいとお考えの方、
ニッチな分野で起業したいとお考えの方、
人とは違った着眼点を持ちたいとお考えの方などに
是非とも推薦したい本です。
東大OBの起業家は、ホリエモンや村上ファンドに代表されるように、
マインドが低くて自己中心的な金の亡者ばかりで、
結局最後は消え失せてしまうような評判の悪い輩が最近多かったのですが、
過去には、ビジネスセンスと気位を両面併せ持った、
藤田さんという異才もいたということです。
将来起業を考えている有為な学生さんには、特に推薦したいですね。
●本書は新装版となり、
シリーズ化されて復刊されているようだが、
ブックオフの新書コーナーでは
置かれているのを非常によく見かける。
あえて新品を求めることもないだろう。
【マストポイント】
@商売やるなら性悪説に立て。
人間というものは、自分一人しかいなくて、
大金を目の前にしたら絶対に魔が差すものだと
いう大前提に立って商売をしなくてはいけない。
アメリカのマクドナルドでは、当時、ストッキングの中に
売上金をネコババする可能性があることを事前に見越して、
女性従業員はスカートではなく、
ポケットのないズボンスタイルであったという。
不幸にも、社員を犯罪者にしないように、
不正が絶対に起こりようのないような万全の体制を
会社は敷く義務がある。
A「神様」と「ご先祖様」を混同するな。
ユダヤ人は絶対的な存在である神と、
死んであの世に逝った人間とに一線を画している。
日本人はそれがごちゃ混ぜになっている人が多い。
可愛がってくれた祖父が創業した店だから、つぶしてしまったら
顔向けできないなどと、変に祖先に義理立てして、
赤字の商売を続けている人がいるが、勘違いも甚だしい。
商売は、死んだ人のためにやるのではなく、
生きている自分のためにやるものだ。
B「78対22」の宇宙法則を忘れるな。
森羅万象の比率をよくよく調べると、
空気中の窒素の割合、人体中の水分の割合など、
実に不思議なほど、78対22の法則が支配している。
商売上で決心に迷う時に、
この比率を当てはめてみると、ウソのように
解決してしまうことがある。銘記しておきたい黄金比である。
【著者略歴】
藤田 田
1926年大阪生まれ。旧制北野中学、旧制松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業をてがける(現会長)。71年世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン、日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上げ1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける(現社長)。過去2回、マクドナルド・コーポレーションのアドバイザリー・ディレクターを務めるなど、マクドナルドの世界戦略にも参画。89年大店法規制緩和を旗印にアメリカの玩具小売業トイザらス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開中(現副会長)。また、世界一のネクタイ・スカーフ製造販売会社である英国タイラック社と提携し、全国店舗展開している。86年藍綬褒章受章。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。






