2008年04月02日

必読本 第643冊目 北京

必読本 第643冊目

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北京

森永 博志 著(著), 李 長鎖 写真(著)

¥ 1,680 (税込)

東京書籍

単行本(ソフトカバー): 219ページ

2008年2月22日 初版



●長年の取材で街の裏の裏までを知り尽くした

作家と写真家が、

北京カルチャーが凝縮された場所を厳選して

紹介するフォトエッセイ。

●10年前ごろ、

中国天津と北京に数年間留学していたことがある。

その当時は午前中でほとんどの授業が終了することもあって、

連日のように市内を観光探索する日々であった。

帰国目前の時など、それこそ

二度と中国に来れないかも知れないという切迫感があったので、

うだるような初夏だったが、

朝イチである観光地に飛び出して行き、汗だくになって昼に留学生宿舎に

帰ってきて、シャワーを浴びて着替えをし、

食事休憩もそこそこに、

午後になると、違う観光地に飛んでいくというような

日々を送っていた。

北京旅行でまず話題になるような主要な観光ポイントは

おおよそ制覇したはずである。

帰国直前に万里の長城、八達嶺のケンタッキーフライドチキンに

勤める女の子と非常に懇意になり、後ろ髪を引かれる思いで帰国したのも

今となっては懐かしい思い出である。

●しかし、ちょっとでも北京に在住していた方ならば

おわかりかと思うが、

一言で北京といっても実に広大な都市で、

日本の観光ツアーで3、4日ぐらい滞在していても、

故宮、天安門広場、万里の長城、天壇公園、

北京動物園ぐらいの超メジャーな観光スポットしか回れないはずである。

しかし、東京の観光地を3、4日ですべて制覇できないのと

全く同じく、北京のちょっと通なお店、知る人ぞ知るスポットなどを

3、4日ぐらいの短期の滞在ではまず回ることができない。

●本書は、1982年から数限りなく中国を訪問し、

現地人以上に北京に精通しているという

森永博志さんというライターの方が書かれたフォトエッセイである。

写真の方は、李さんという森永さんの友人の中国人が担当されている。

本書は、一般的な有名観光地のガイドブックではなく、

四合院、胡同など、昔ながらの北京伝統建築様式から、

西洋的な要素を取り入れたカフェや芸術区域、

近未来的な建築ビル、ジャズなど夜の酒場、

北京ダック、粥、雑技団、京劇他、昔ながらの中国の名物など

北京の最新文化事情、裏情報的なものを1冊に
まとめた本である

(隣市である天津についても一部紹介されている)。

●しかし、私自身、10年以上北京を訪問していないのだから

ある意味当たり前のことなのだが、北京の

日進月歩の発展ぶりには目を見張るものがある。

当時頻繁に行った観光地以外にも、

全く初めて聞くような斬新なスポットが続々と出来ているのである。

すぐにでも飛んで行きたくなるような衝動に駆られた。

●今年8月8日に開幕する北京オリンピックに行かれる方も多いことだろう。

巻末には本文で紹介されているお店の地図も

しっかりと記されているので、オリンピックのついでに、

なかなかお目にかかれないような北京の変わった所を

探索したいとお考えの方には

是非とも本書の携帯をお勧めします。



※今回の【マストポイント】は、ガイドブックにつき割愛いたします。

 

【著者略歴】

森永博志
1950年生まれ。都立昭和高校中退後、住み込みの新聞配達、ボート場管理、印刷工、建設労働、倉庫番等の仕事を転々とする。19歳、渋谷区南平台町のコミューン〈アップルハウス〉のメンバーに。同時に、同じく南平台町の〈アド・センター〉で仕事をはじめる。25歳で編集者となり、インディーズ系出版社でベストセラーを連発。音楽雑誌の編集長となる。27歳で、NHK・FM『サウンド・ストリート』の初代パーソナリティとなる。32歳で、実験的文芸雑誌『小説王』創刊。荒俣宏の『帝都物語』を世に送る。36歳で、初の単行本『原宿ゴールドラッシュ』(ソニー・マガジンズより'04年に復刊。絶版となっているワニブックスの初版本は、アマゾンやヤフー等のユーズド市場で、'05年現在、1万円以上という高値をつけている)を発表。著書は他に『やるだけやっちまえ』(リトルモア)、『続シャングリラの予言』(東京書籍)、『アイランド・トリップ・ノート』(A-Works)、『レッドシューズの逆襲』(主婦と生活社)など。現在、毎月第3土曜日に青山〈レッドシューズ〉にて、ロック・イベント『第3土ヨー日』をオーガナイズ。

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