2008年04月05日

必読本 第646冊目 天下取りの商法―ゼロから1000億円へ

必読本 第646冊目

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天下取りの商法―ゼロから1000億円へ

藤田 田(著)

¥756(税込み)

ベストセラーズ

新書: 221ページ

1983年7月15日 初版

 

●“元祖・起業家”日本マクドナルド社長藤田田が書いた

ビジネスの勝ち組になる本、第3弾!

もっとお金が欲しい人、必読。 

●最近、つとにハマッている日本マクドナルド創業者の

藤田田さんの著作3冊目である。

この本も例によって、ブックオフの新書コーナーで

実に頻繁に目にする。

何で今までずっと無視してきたのだろうかという

多少の後悔とともに、本日午前中に一気に読んでしまいました。

●前2作とともに、全編にわたって

金儲けのヒント、商売の勘所をアトランダムに書き連ねた本です。

例によって、一代で天下を取った創業者にありがちな、

行け行けドンドン、怖い物知らずの

鼻持ちならなさ、傲慢さは少しはあるけれど、

それを割り引いても、実に面白く読める本です。

●ドライブスルーを開発した話、

手打ちのレジから、POSシステムのレジを導入した話、

マックシェイクの食感は母乳を吸う感覚がヒントだったなど、

いまや誰もが当たり前だと思っている定番商品、システムの

起源、秘話を知ることができるという意味で、

商売人ならば、要注目のネタが満載です。

改めて、藤田さんの目の付け所の鋭さ、

金儲けの貪欲さには舌を巻いてしまうものがあります。

●藤田さんのことを冷酷無比な我利我利亡者のような

人だと誤解している方が多いかもしれませんが、

従業員の奥様の誕生日には花を贈る、

奥様専用口座に特別ボーナスを出す、

従業員には業界屈指の最高賃金で報いる、

やる気のある者には、暖簾分けをして

ドンドン独立させ自分と同じように金持ちになってほしいなど、

実に人の心にも通じている経営者なのである。

今はどうか知らないが、

藤田さんが第一線を率いていた頃の

マクドナルドは、本当に夢のような職場だったようである。

●経営が傾き、

外部からヘッドハンティングされた現社長の元では、

名前ばかりの店長が、

奴隷のような低賃金長時間労働などを強いられ、

裁判沙汰にもなっていることが先ごろ報道された。

藤田さんがもしご存命で、自分が創業した会社で

このような問題が発生していることを目の当たりにしたら、

どんなことを思うだろうか。

読後、ふとそのことを考えてしまった。


【マストポイント】

@RETAIL(小売り)とは DETAIL(詳細)である。

あの何の変哲もないマクドナルドのハンバーガーには、

驚くなかれ、25,000ものマニュアルが存在するという。

あらゆる部分に科学的な分析を施し、

売上増につながる最良の数値をはじき出す。

その細かい部分が積み重なって、

あの最高の商品となって結実している。

外食業だからといって、

一攫千金、ドンブリ勘定の精神では、

必ず、時代に取り残される。

経営者には、科学の心が不可欠である。

Aネーミングはやっぱり重要だ。

マクドナルドを英語読みで正式に発音すると、「マクダーナルズ」となる。

「日本マクドナルド」の名前を付ける時も、

アメリカ本社はそのようにすることを要請したが、

藤田さんは「マクドナルド」とすることを譲らなかった。

その理由は、日本語は、俳句、和歌に代表されるように、

3音、5音、7音で言葉を区切って発音するものが非常に多いので、

「マクド/ナルド」で切れて、非常に語呂がいいからだという。

そして、他に考えた戦略としては、

創業当初から、「マクドナルド・ハンバーガー」と、必ず

社名と商品名をくっつけたものにしたことである。

こうすることによって、「ハンバーガー=マクドナルド」という

固定観念を日本人全体に植え付けることに成功した

(同業他店でハンバーガーを買うお客が、

「マクドナルド下さい」と言ったという笑い話も生まれた)。

B瞬間催眠術と「殺し文句」を活用せよ。

これを言われると、百発百中で購入してもらうことができる

という魔法の言葉というものがある。

マクドナルドにおいては、それは、

「ありがとうございます」という言葉だったそうである。

かわいい女性店員からニッコリと

この言葉を言われたお客は、

ほんの3秒間催眠状態に入ってしまう。

その瞬間、すかさず「コカコーラはいかがですか?」と

お客に勧めれば、思わず「OK」と言ってしまうお客が多い

(ついでに言うと、その時「NO」と言ったお客には、

二度まで勧めてはならぬという決まりもあったという)。

また、これを言われると必ず買ってしまうという

「殺し文句」の好例として、

ネクタイ売り場では、「これがいいです」「これが流行です」

ではなく、「これが上品です」と言うのが効果的だと

本文で紹介されている

(世の中には下品な人が本当に多い、

しかし、どんな人間でも自分は下品だと思われたくない、

上品だと思われたい、その深層心理をうまく突く)。

どんな言葉を店員から言われると、

条件反射のようにお客さんは財布の紐を緩めてしまうのか、

思わず追加注文をしてしまうのか、

色んな手法を研究してみること。

 

【著者略歴】

藤田 田
1926年大阪生まれ。旧制北野中学、旧制松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業をてがける(現会長)。71年世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン、日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上げ1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける(現社長)。過去2回、マクドナルド・コーポレーションのアドバイザリー・ディレクターを務めるなど、マクドナルドの世界戦略にも参画。89年大店法規制緩和を旗印にアメリカの玩具小売業トイザらス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開中(現副会長)。また、世界一のネクタイ・スカーフ製造販売会社である英国タイラック社と提携し、全国店舗展開している。86年藍綬褒章受章。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。

posted by miura at 18:36| 山形 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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