2008年04月11日

必読本 第651冊目 ほっとする老子のことば―いのちを養うタオの智慧

必読本 第651冊目

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ほっとする老子のことば

―いのちを養うタオの智慧

加島 祥造(著)

¥ 1,050 (税込)

二玄社

単行本: 151ページ

2007年1月15日 初版



●いま、老子の思想がとても新しい―。

老子の書「道徳経」81章の中から、

人の心をほっとさせる言葉の数々を選び、

現代口語に仕立て直して紹介。

現代の文人・水墨画家加島祥造が優しく説く、

心に沁みる老子の教え。

●最新の本、現代的な本ばかり読んでいると、

時として、人生の原理原則を述べた

古典書に立ち戻りたくなる時がある。

本書の著者の本は一度も読んだことがなかったが、

アマゾンで「老子」を検索すると、

上位で出てくることもあり、以前からちょっと気になっていた。

本日、図書館から借りて読んでみることにしました。

●「老子道徳経」81章の中から、

とりわけ有名な言葉を35個厳選し、

その直接的な訳文を載せるのではなく、

ある種の詩のような文章に意訳し冒頭に掲載、

それに水墨画を添える。

それに続けて簡単な解説文を2ページほど配置するという

構成で進んでいく。

イメージ的には、

新井満さんがかつて出された本(必読本第319冊目参照)に

近いと言えるでしょう。

●何ら痛痒を感じることなく

スラスラと読破できる本だが、

「老子」の全文は掲載されていないので、

他書で一通り「老子」の全体像を掴んだ人が

気軽な感じで読むのに最適な本です。

著者在住の長野県南部伊那谷の

自然風景を描いた水墨画も、いい風情を醸し出しております。

安い定価もうれしいですね。

●最近、テレビや新聞を見ていると、

オリンピック聖火ランナーの火を守るために

回りを護衛する警護隊、その火を消そうと

虎視眈々と狙うチベットの自由化を訴えるグループとの

争いが連日報道されている。

もちろん、チベットの無辜の人々を殺戮した

中国政府の姿勢が批判されるのは当然だ。

しかし、この、ある種、お祭り騒ぎのように、

チベットの自由を訴えて騒いでいる連中の異様さ、

正体の怪しさというのは一体何なのだろうか。

「不争」という有名な言葉をはじめ、

老子の爪の垢でも煎じて、

彼らに飲んでもらいたいような気持ちに

本書読後、駆られてしまいました。


【マストポイント】

@あえて強さをとらず(老子道徳経第30章)

戦うことなんてほんとに自分を守る時だけでいい。

暴力に反抗して命を守る時だけでいい。

だからなにかに勝っても驕らない。

争うのは止むをえずする時だけのことだ。

そして目的をとげたって得意にはならない。

よく見てごらん、暴力や力ずくでしたことなんて

みんな長つづきしないじゃないか。

A清静が正す(老子道徳経第45章)

かっかと熱した心に勝つのは

静けさなんだよ。

じつに清く澄んだ静けさが世の中の狂いを正すのさ。

B人間関係の騒ぎなんて(老子道徳経第23章)

まわりの人たちがあれこれ言ったって

気にしなきゃあいいんだ。

台風は上陸したって半日で過ぎ去る。

大雨はいくら降っても二日とはつづかない。

大自然でさえこの程度なんだ。

人間関係の騒ぎなんて気にすることはないのさ。


(以上本文より抜粋)



【著者略歴】


加島 祥造
1923年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部卒業。信州大学、横浜国立大学、青山学院女子短大にて英文学を教える。詩人、タオイスト、墨彩画家。47年、詩作グループ「荒地」に参加。その後、壮年期まで翻訳を中心に行い、フォークナーの五作品をはじめ百点近くを手がける。95年より信州・伊那谷に独居。

posted by miura at 18:42| 山形 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神世界・不思議系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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