2008年04月19日

必読本 第657冊目 プロフェッショナルの原点

必読本 第657冊目

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プロフェッショナルの原点

P.F.ドラッカー(著), ジョゼフ・A・マチャレロ(著), 上田 惇生(翻訳)

¥ 1,680 (税込)

ダイヤモンド社

単行本: 232ページ

2008年2月15日 初版

 

●どうすれば一流になれるのか?

「なされるべきことをなす」「時間を意識する」

「貢献に集中する」「強みが機会である」など、

仕事の本質を洞察し、成果をあげるための

姿勢と行動を示す不朽の箴言集。

●本年2月に発売されたばかりのドラッカー最新刊。

「虎は死して皮を残す」というが、

逝去されて後にも、続々と関連書籍が出され続け、

それがまた高い人気を獲得している。

さすがに、「知の巨人」と言われるだけのことはある。

●「ドラッカーの遺作」と帯にデカデカと宣伝されているが、

原書タイトル(『THE EFFECTIVE EXECUTIVE IN ACTION』)

を見れば一目瞭然のように、

本書は、ドラッカー随一の名著である

『経営者の条件』(『THE EFFECTIVE EXECUTIVE』)

の名言集とも言える本である(必読本第148冊目も参照)。

両本とも手元にあれば、是非確認していただきたいのだが、

章分けがほとんど全く同一であることからも

このことはわかる

(ただし、引用文は『経営者の条件』からだけではなく、

他の著作からのものも相当数ある)。

●作り的には、見開き2ページで、

ひとつの成功法則を示すシンプルな構成となっている。

はじめと終わりに、過去の著作からの引用文を載せ、

中間に、「とるべき行動」と「身につけるべき姿勢」という

形で、箇条書きの注意点を示す

(これは共著者のマチャレロ教授が書いた)。

この形で、全95個の助言を示していく。

よって、読みやすさは最上で、

軽快感を持って読み進めていくことができます。

上田さんの翻訳も例によって美しい名訳となっております。

●一度は目にしていても、

やはりドラッカーの言葉は、何度読んでも

目を開かされる思いがする。

読めば読むほど、体に染み渡る。

仕事人としての原理原則を学びたい方ならば、

非常におススメの本です。

アンダーライン、ポストイットだらけになるはずです。

●ただし、本書は、名言集という意味で言えば、

内容的充実度やボリュームという点で、

『ドラッカー 365の金言』(必読本第346冊目参照)には負ける。

理想的な使い方は、はじめに、基本中の基本である

『経営者の条件』(入手難だが、新装版ではなく、

使いやすかった旧ソフトカバーを用意したい)をやはり

熟読玩味し、そのポイントチェックとして座右に置いて

おきたい、
参考書的な本である。

本書の字面だけをただ何度繰り返し読んでも、

ドラッカーの奥深さやその真意を

掴むことは難しいだろう。

いかな時間がない人でも、

分厚い基本書というものは、やはり、

一度は通読しておかなくてはならないものである。



【マストポイント】

@好きなことをするというだけでは自由にはなれない。

勝手気ままにすぎない。

いかなる成果もあげられない。

貢献もなしえない。

自らなすべき貢献は何かとの問いからスタートするとき、

人は自由になる。責任を持つがゆえに自由になる。

(『明日を支配するもの』)

A真摯さは、それ自体では何事もなしえない。

しかしそれがなければ、ほかのあらゆるものが

台無しになる。

真摯さの欠如は、仕事上の能力や強みへの制約になるだけ

ではなく、人そのものを失格させる。

(『経営者の条件』序文)

Bどのような方法が最も成果をあげられるかを

知ることは、さほど難しいことではない。

成人する頃には、誰でも朝と夜とどちらが仕事をしやすいかを

知っている。

チームの一員としてか一人でか、

どちらのほうがよい仕事ができるかを知っている。

ある人は読む人であり、ある人は聞く人である。

(『経営者の条件』)    (以上本文から抜粋)
 

【著者略歴】

P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。
著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』ほか多数ある。

ジョゼフ・A・マチャレロ(Joseph A. Maciariello)
クレアモント大学院大学教授。ニューヨーク大学経済学博士。ドラッカーの同僚であり、長年の友人。

posted by miura at 18:41| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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