2008年05月11日

必読本 第671冊目 安藤百福のゼロからの「成功法則」―人生に遅すぎるということはない 

必読本 第671冊目

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安藤百福のゼロからの「成功法則」

―人生に遅すぎるということはない

鈴田 孝史(著)

¥ 1,400 (税込)

かんき出版

単行本: 205ページ

2004年2月9日 初版


●48歳、無一文だった男が実践した「敗者復活」の教訓とは…。

戦前からさまざまなアイデアを事業化してきた

安藤百福の生き様、

考え方の中に散りばめられている「成功の法則」、

一発逆転の発想力を紹介する。

●家屋敷以外の私財をほとんど失った状態で、

全くその方面の経験も知識もなかったのに、

インスタントラーメンの開発に着手。

後に、世界的な企業にまで育て上げた

日清食品創業者の安藤百福さん。

企業家の成功物語を好んで読まれている方ならば、

やはり気になる偉人の一人でしょう。

老後のことばかり気にして、冒険などできようもない、

中年〜晩年期になってから事業を興し、

そして一代にして大成功を収めた人物の伝記ものは

やはり圧倒的に面白く、次代の若者にも

とても勇気を与えてくれるものです。

●過去にこのブログでも、その手の本を

何冊かご紹介したことがありましたが、

ご本人以外の方が執筆したものでも、

何か面白い発見があるのではないかと思いましたので、

ちょっと本日午後に予定があって、あまり時間がなく、

中身もろくに確かめないで、

ブックオフの105円コーナーにあった本書を選び、

急いで読んでみることにしました。

●章のはじめに、百福の成功法則として、

名言を載せ、その後に、

著者が解説を付けるという構成で進む。

読み始めてから、アチャ〜と思ったのだが、

とにかく無駄な脱線が多い本。

安藤さん一点に絞って話を展開せず、

豊臣秀吉などの歴史人物や、著者の私的見解、

個人的エピソードなど、やたらと焦点がぼけるのである。

日清食品創業者の起業エピソード、成功法則だけを

学びたいと思って読んだ読者は、大いに失望感を味わう。

●素人に毛が生えたような無名の作家、ライターが、

その時節に話題をさらった注目企業の

経営者などの名前を借りて書いた、

よくありがちな本。

本文に記された話題も古び感を感じさせ、

まだ絶版になっていないのが実に不思議である。

安藤さん自身執筆の本でも良書がたくさん出ているので、

こんな駄本に手を出してはならぬ。

いわんや、新品で購入したらいけない。

●今回は、「安藤百福」というワードだけに

引っかかって、ろくに中身を点検せずに、

こんな本を紹介してしまうという失態を犯してしまったが、

やはり、無名の作者の本をよく確かめもしないで

買ってしまうというのは、非常に愚かなことであるという

教訓を改めて確認することができました。

●ただ、唯一救いだったのは、

巻末に付録的に掲載されている、

「日清マン十則」である。

これは、「電通の鬼十則」のように、

日清食品従業員が必ず守るべき行動規範を

10点、箇条書きにしてまとめられたもの。

おそらく、社内の壁や社員手帳など、

いつも目に付く場所に掲げられ、

朝礼時などに全員で唱和したりしているのだろう。

これだけは我々一般人も知る価値があると思うので、

下記に掲載しておきます。


【マストポイント】

@「事業を始める時、私は金儲けしようという気持ちは

あまりなかった。

何か世の中を明るくする仕事はないか、

そればかり考えていた」

起業した時に、使命感のない人、

近視眼的な人は、

自分が食っていくことだけしか頭にないので、

知らず知らず自分の利益中心に物事を考えてしまう。

よって、次第に、お客さんを喜ばそうとするよりも、

自分を喜ばすようなことばかりし始めて、

最終的には行き詰まってしまう。

大成功する人物は、自分の利益を脇にどけて、

どうやったら社会を繁栄させることができるのか、

世の中が明るくなるか、喜ばれるだろうかと第一に考える。

大局的、利他的に考えることができるから、

知らず知らず一般大衆の支援、賛同を集めることできる。

A「落とし穴は、賛辞の中にある」

「順調な時ほど危機が訪れる。

安心だ、問題はないと考えること自体が問題である。

問題はいつでも存在する」

行政や政治家からの要請や支援もあり、

120%成功間違いなしという期待感のもと、

大々的に売り出したカップ入りのインスタントライス

「カップライス」は、見事なまでに売れなかった。

カップラーメンの大成功で慢心があったのか、

ろくに研究調査もしないで、

カップライスに「二匹目のドジョウ」を狙ったのだろう。

好事魔多し、奢れるものは久しからず。

勝って有頂天の時に、

既に衰退の兆しが内包している

(ちなみに、カップライスが売れないと見るや、

その撤退は非常に迅速で、会社の屋台骨を揺るがすような

大損害までには行かなかった。

初めから売れない商品は、早めの見切りが大切)。

B「日清マン十則」

1、顧客の満足のために、本物だけを全力で売れ。
2、日清食品のグランド・デザインを描け。
3、ブランド・オーナーシップを持て。
4、ファースト・エントリーを誇りとせよ。
5、常にカテゴリーNO1を目指せ。
6、実感したことを、自分の言葉でしゃべれ。
7、逃げるな。立ち向かえ。
8、不可能に挑戦し、ブレーク・スルーせよ。
9、セクショナリズムと闘え。
10、決断なき上司は無能と思え。社長に直訴せよ。

【著者略歴】

鈴田 孝史
1952年東京生まれ。1976年早稲田大学卒業後、生命保険会社、証券会社、新聞・雑誌記者、雑誌編集長など、さまざまな職業を体験して作家修行をする。現在は、経済ジャーナリスト、作家。

ラベル:安藤百福 日清
posted by miura at 11:41| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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