2008年06月06日

必読本 第692冊目 日本の風俗起源がよくわかる本

必読本 第692冊目

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日本の風俗起源がよくわかる本

樋口 清之(著)

¥ 1,260 (税込)

大和書房

単行本:206ページ

2007年7月5日 初版


●日本では、挨拶の時、なぜお辞儀をするのか、

敷居を踏んではダメなのか、

還暦で赤いちゃんちゃんこを着るのか、

そばは音を立てて食べるのか・・・。

この1冊で日本古来の知恵としきたりがわかります!

日本人が育んだ叡智を再発見できる1冊です。

●毎日生きていると、

その真の意味、起源をサッパリ理解していなくても、

ただ昔から行われてきたから、というだけの理由で、

ずっと続けられている習慣、風習などがあると思う。

神社でなぜ拍手を打つのか、

めでたい場では、なぜ尾頭付きの魚や赤飯を食べるのか、

なぜ、祭りの時に盛大に神輿を担ぐのか、

なぜ、死んだ者には戒名をつけるのか、

そのそもそもの起源を正確に述べることができる方は

どれほどいるでしょうか。

●本書は、それらの日本古来の伝統、風習を、

服装、言葉、食事、婚礼、年中行事など、

テーマごと全10章に分けてエッセイ風にまとめた本です。

非常に平易な文章で、関連したイラストも豊富、

豆知識、雑学の類がてんこ盛りで紹介されております。

テイスト的には、

先日紹介したばかりの本(必読本第690冊目参照)に近いですね。

ちょっとした休憩時間、移動時間中に、

サラリと読む本としては非常に最適です


【マストポイント】

@「ありがとう」という言葉は「有り難し」が語源で、

「世にも極めてまれなことは、神や仏の力で実現されることが

多い。いわゆる奇蹟が起こる。霊験あらたかである。

そういう場合に、神仏の前で「ありがたし」と手を合わせて拝む」

(国語学者 岩渕悦太郎)というのがそもそもの意味である。

つまり、「ありがとう」という言葉は、

そもそも神仏をたたえる言葉であった。

※いわゆる「ありがとう」を口ぐせにすると、

良いことが起こるというのも、以上の事情から説明できる。

A年賀状や中元状(暑中見舞い)は、

言語呪術信仰から生まれた。

古代の日本人は、言葉は単なる記号ではなく、

語られた言葉は実体を持つと考えていた。

だから、「おめでとう」という言葉を言ったり、

送ったりすることによって、相手が本当にめでたくなると

思うわけである。

※@と関連が深い。いわゆる言霊信仰、

口に出した言葉は現実化するということは昔から信じられてきた。

B「村八分」の語源は、

共同体にとって益にならない者、ルールを破った者に対して、

火事と葬式以外は付き合いません。

つまり十の行事のうち、二つは付き合うが、

残りの八つは付き合わないということから来ている

(火事は一切の財を失ってしまう災難、

葬式は悲しいものだから、最低限この二つだけはつきあう)。

また、昔から人が罪を犯すのは、その人間自体が悪いのではなく、

その人間に悪魔が入ったからと考える。

そして、その悪魔さえ追い出せば、その人は救われる。

その悪魔を追い出すためのひとつの方法として、

「笑い講」という習慣があった。

この習慣の背景には、「笑いが神を招く」という思想がある。

おかしくもないのに、ワッハッハとただ大笑いしていると、

良い魂が増幅されて、悪魔が追っ払われるというのである。

 

【著者略歴】

樋口 清之
明治42年奈良県に生まれる。国学院大学文学部史学研究科を卒業。同大学文学部名誉教授。文学博士。静岡県の登呂遺跡発掘をはじめ、考古学の黎明期に多大の業績を残し、専門の考古学、民俗学では最高権威者の一人である。マスコミでも幅広く活躍し、“樋口史観”と呼ばれ、豊富な知識に裏付けられた数々の著作にはファンも多く、「梅干博士」の愛称で親しまれた。1997年没。



ラベル:樋口清之
posted by miura at 19:04| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神世界・不思議系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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