2008年06月07日

必読本 第693冊目 中国セックス文化大革命

必読本 第693冊目

sez1.jpg

中国セックス文化大革命

邱 海濤(著)

¥ 1,680 (税込)

新潮社

単行本: 317ページ

2007年10月20日 初版


●お隣の超大国の下半身事情は、どんでもないことになっていた!

愛人村、床屋売春、媚薬の伝統、試婚、

性の自由のために闘う女勇士たち……。

セックスが分かれば、その国が見えます。

●留学、海外勤務など、

一度でも中国大陸での長期滞在経験がある方ならば

ご存知でしょうが、

同じアジア人で隣国であるにもかかわらず、

中国という国は、

わが日本とは全く正反対の性風俗、下半身事情を持つ国である。

●まず、誰もが驚かされるのは、

我が国で言うところの、いわゆる

エロ本、アダルトビデオ(DVD)の類はご法度なのにも

関わらず(書店などでは一切置かれていない。

一部の美術本のヌード以外は、

中国の著作物に、猥褻な写真を見出すことは不可能である。

ちなみに、私が滞在していた1994年〜1997年頃の中国では、

ポルノの大量所持は極めて重罪でもあった)、

都市部の大通りの店で、公然と「大人のおもちゃ屋」さんが

経営されていることである

(普通の薬局のワンコーナーに置かれているケースも多い)。

日本であれば、裏通り、自販機、エロビデオ屋などで、

人目を忍んでこそこそと営業されていることが大半であることを考えると、

これは極めて奇異に写る。

ちなみに、本書の表カバーは若い女性がケータイカメラで、

いわゆる「電動バイブ」を撮影している光景を写した衝撃的なものだが、

中国の大人のおもちゃ屋さんでは、

一人っ子政策の影響も多分にあるのだろう

(二人目の子供を持つことが法的に規制されていることもあり、

既婚カップルであっても、

各種のアダルトグッズに頼る例が非常に多い)、

男性用自慰グッズや女性用電動バイブが、

何の違和感もなく堂々と販売され、

ごく普通に買われている。

●個人的な体験を遠慮なく開陳すれば、

中国の人々は、男女とも、クンニリングス、フェラチオなど、

口でパートナーの陰部を愛するという行為は

非常に稀有であると言える。

この行為を、知らない、又は固辞する人がすごく多かった。

逆に言えば、その快楽の凄さに目ざめた人は、

大いにハマッてしまうということでもある。

また、私が授業で中国語を習った女性教師は、

北京で一、二位を争う教師養成系一流大学を卒業した

絵に描いたようなインテリ女性だったが、

『金瓶梅』の原書(中国ポルノの古典的傑作。

私が滞在した当時、中国本国では、極めて入手困難だった)を

日本の書店で入手できないか、ひそかに相談してきたことがあった。

●本書は、対外的には窺い知ることができない

中国の性事情、下半身文化に深く斬り込んだ本。

著者は、中国随一の外国語大学を卒業した、

日本語堪能な親日派中国人。

日本のベストセラー翻訳など、出版プロデュースを生業にされ、

日中間を頻繁に行き来している。

前書きの推薦文は、

著者と交流がある作家の島田雅彦氏が書かれている。

●とにもかくにも、中国人の性に関する情報が満載の本。

それなりに中国の事情に通じていると自負している

私であっても、「試婚」(「同棲」とは似て非なる現象。

文字通り、試しに結婚して、セックスの相性が合えば、

本当に結婚し、合わないなら別れる、一時的な擬似結婚)や、

かつての日本の「三高現象」に似た、

都市部の聡明な女子大生が、就職難という現実もあり、

教養も知性もない、田舎出のにわか成金をゲットしようという

「急嫁族」の増加、

一人身の老人を、下半身も含めてサービスするという「陪床保拇」

(非常に乱暴に言えば、日本の介護事業に、

風俗的サービスを加味したもの)、

などという新現象が起こっているのは全く知らなかった。

インターネットの一般普及後、

その過激な性体験をネット上に公表し、

カリスマ化している女性ブロガーの話、

香港の有閑マダムに春を売る男娼の存在など、

非常に衝撃的な話も数多く紹介されている。

●下ネタ満載の本で、

一歩間違えたらお下劣路線一直線になるところを、

ある程度の知的品位を保ちながら、

ひとつの真面目な著作物にまとめた手腕は大いに評価したい。

女性も嫌悪感を感じずに普通に読める。

また、かの地への単身勤務を命じられた男性ならば、

下手な下半身トラブルを起こさないための

性事情ガイドブックにもなりうる。

隠語の類の紹介も多いため、中国語の裏学習本にもなりますね。

●この手の本であれば、著者顔写真掲載が憚れるにも

関わらず、堂々と顔写真を載せているのもアッパレ。

本国では絶対に出版不可能な本だが、

もし出版されれれば、過激な性描写が受けた、

渡辺淳一、村上春樹を超えるべストセラーになりえた本である

(本書を読破してからの私見だが、中国本土で、

日本、アメリカ、ヨーロッパ並みの性開放が行われるには、

後10年〜15年ぐらいはかかるような気がする)。

 

【マストポイント】

@「毛沢東時代、結婚してから愛情をつくる。

ケ小平時代、愛情を語りながら、セックスをする。

インターネット時代、セックスをしてから愛情を語る」

(昨今中国の若者の間で流行っている戯れ歌)。

A北京、上海など都市部では、人口過密、住宅難により、

新婚カップルのセックス環境は、非常に困難な問題となっている。

求愛時に、2人だけの新居を確保できない独身男性は、

大いに不利な立場に置かれる。

B中国では、いびつな形の性文化が

行われている。

誰もが興味あるにもかかわらず、ネット以外の

ヌード、ポルノの類は厳禁されているが、

大人のおもちゃ、出会い系サイトの類は合法である。

日本でいうところのラブホテル、風俗産業の類も厳禁だが、

地下に潜行する形で、売春などの性行為は、行われている。


【著者略歴】

邱 海涛
1955年、中国上海市生まれ。上海外国語大学卒業後、上海訳文出版社勤務。1985年来日。慶応義塾大学および東京外国語大学で学ぶ。印刷会社勤務をへて中国経済情報紙『中文導報』の編集部勤務。1998年より同紙の中国支局長として上海市駐在。

この記事へのコメント
応援ポチ♪
Posted by セックスフレンド at 2008年10月30日 04:08
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。