2012年01月20日

必読本 第1016冊目 相場師一代

必読本 第1016冊目

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相場師一代

是川銀蔵(著)

小学館

¥630

文庫本: 318ページ

1999年10月1日 新版



●個人としては破格の数百億円の株取引に成功し

「最後の相場師」と称せられた“是銀”が93歳で記した唯一の自伝。

若干16歳で単身満州に渡って商売を始め、朝鮮半島で成功失敗を繰り返す。

そして株―。波乱の生涯と地道な独学の日々から導き出される故人の珠玉の言葉の数々は、

バブルが崩壊したいまも、勝負を決する名言である。

●ビジネス本プロデューサーの土井英司さんがかつて自著で推薦していた本。

自分自身、株式投資をしていない、

というか、生来の博打嫌い、投機的なトレードに批判的なので、

あまり関心を持っていなかったのだが、

最近食指を動かされるビジネス本が至って少ないことと、

偉人の自伝として読んでも面白いとのアマゾンのレビューを信用し、

図書館から借りて読んでみました。

●貧しい生家に生まれ、家計を助けるために、

小学校を上がると奉公に出される。

ただ、幼少の頃から人一倍野心家で、

どんな方法であっても、金持ちになって天下を取るという

気概を常に持っていた。

周囲の者から大反対を受けつつも、奇想天外な方法で大陸に渡ることに成功。

軍部にうまく取り入り、御用商人となったり、

人が見過ごすようなニッチな分野で商売を拡大、

20歳そこそこで社長に就任し、

すぐに一財産築いてしまうなど、

幼少時から類まれなる商売、金儲けのセンスがあった。

戦中戦後のドサクサの時期で、

上手くいっていた商売が突然破産したり、

公安から目をつけられブタ箱に放り込まれるも、

一巻の終わりという寸前で奇跡的に救われるなど、

アクション映画を見ているかのような、

手に汗握るスピーディー、激動の展開を見せる。

●事業に失敗し、日本で隠居生活をしている時に、

思うところあって、図書館に終日籠り、

独学で経済の勉強を開始する。

全くの無収入の期間が3年。よくも妻子を路頭に迷わせなかったなという

疑問もあるのだが、この勉強漬けの日々の果てに、

大学教授をも凌駕するほどの、経済理論の習得に成功。

その知識をもとに、株式投資の世界に打って出ることを決心する。

●株式取引でのエピソードにおいては、

目の付けどころがやはり違うという観察眼の鋭さ、未来予測の的確さと、

少々のことでは動じない肝っ玉の強さに、まず驚嘆させられる。

日経の記事で儲けの種を見つけるが(氏の購読紙は日経一紙のみ)、

それを鵜呑みにせず、自ら現地まで行って調査確認し、

100%の確信を持てる段階になって、初めてゴーサインを出す。

そして、一旦行動に移したら、一刻の猶予もなく、

あらゆる方法を使って株を買い集める

(ほとんど種銭もなかったのに、よくもこれほどまでの

株式を買い集められたものだということも驚き)。

徹底した勉強主義に裏打ちされた確信と、

迅速な行動力が、著者の2大特長である。

●株式投資で巨万の富を築き上げたというと、

何か、私腹を肥やす、血も涙もない金の亡者というイメージを持ちがちだが、

普段の生活は至って質素で、酒も女もやらず、

菜食主義的な食事をモットーにしていた(このことが、高齢になってからも

頭が冴え渡り、なおかつ長寿を達成した原因になった)。

稼いだ金の大半は慈善事業に使うのが目的で、

灯油代を買うことができなくて寒さに震えるという福祉施設の

子供たちの記事を読んで、行政に駆け込み、

お年玉まで配って、恵まれない子供たちの援助をし続けた、などのエピソードなどを読むと、

とても情け心がある人情家なのだなと、ホロリとさせられます。

卑怯な手で金儲けをすることを潔しとせず、

筆頭株主になっても会社に理不尽な要求は一切しない。

逆にその会社のためになるようなことなら、身銭を切ってでも応援してやる、

日本統治下の中国朝鮮においても、現地の人々を差別せず、

日本人同様の待遇を与えて使った、などの話も出てきて、

これらも氏が没落することなく長きにわたって活躍できた理由の一つでしょう。

●冒頭記したように、

株式投資に興味がない人が読んでも文句なく引き込まれる本です。

金儲けの秘訣、先見の明の養い方、

独学の方法、逆境にも挫けない強い心の作り方、

人脈の築き方など、多くのヒントに満ちた本です。

文庫本で字が小さく、また、それなりのボリュームがありますが、

波乱万丈の100年を生きた男の一代記は、

読み始めたら止まらない面白さがあります。



【マストポイント】

@「社長だったから、酒や女の誘惑はのべつ声がかかった。

しかしそういう極道はいっさい相手にしなかった。

もしそういう極道を立場にまかせしておったら、

私はとうの昔に棺桶に入っていただろう。

なんぼでも極道ができる立場にいながらしなかったのは、

いま考えても、やはり、私は普通じゃなかったと思うのだ。

私は、おそろしく意志の強い性格を先天的に持っていたことは

間違いないようだ。

これだと思ったら、どんな困難があってもやり通す。

しかし、やっちゃあいけないことはどんな誘惑があっても手を出さない。

この意志の強さがいまの相場師・是川銀蔵を作ったのだと思っている」

A「大儲けした時はそうだった。

人が気づかぬところにいかに目を配り、

人が気づく前にどれだけ早く行動しているか。

買って、売って、休む。

これが商売で成功する三筋道なのだ」

B「人間っていうのは欲から間違いを引き起こすものだ。

本当に欲に限りない、浅ましい動物である。

私も相場では人後に落ちぬほどの勉強をし、

苦労を積んできたはずなのだが、

やはり相場とは『天井では、欲に迷い、勝ちに乗じ、

分限不相応の金高を買い重ねる』のが常なのである。

相場はまさに克服し難い魔物なのだ。

始めに心に決めた予想を出したら、それで満足すべきなのである」

C「私は一日一日、それこそ真剣勝負をやっておるんです。

失敗しても誰も助けてくれんし、自分の努力で運命を開拓していく以外、

生き残る道はない。

だから、私は一秒、一分間に全力を傾けて真剣勝負を続けました。

だから、どんな状況の時でも正確な判断が要求され、それを下してきた」

D「私だって本当は勉強は好きではない。

ただ、普通の人と違うのは勉強する時は全力を傾けて勉強するということだ。

一夜漬けの勉強など、それこそ大学を出たら忘れてしまうが、

心血を注いで勉強し、身につけた知識や経験は何十年経ったって

頭の中に生きているものだ」

(以上本文より。一部改変。今回は特別に5つ)


【著者略歴】

是川銀蔵(これかわ ぎんぞう 1897年7月28日 - 1992年9月12日)
日本の投資家、相場師。激動の時代に翻弄されながらも、時には目の前の金をドブに捨てることも厭わない信念と人間味にあふれた生き様は、まさに最後の相場師の称号に値する。







ラベル:是川銀蔵
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2009年03月20日

必読本 第876冊目 金持ち父さんのファイナンシャルIQ

必読本 第876冊目

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金持ち父さんのファイナンシャルIQ

ロバート・キヨサキ(著)

¥1,680(税込み)

筑摩書房

ソフトカバー:276ページ

2008年11月5日 初版



●あなたのファイナンシャルIQを伸ばそう。

ポイントは、より多くのお金を稼ぐ、自分のお金を守る、予算を立てる、

レバレッジを効かせる、情報力を高める、の5つだ。

●久しぶりの「金持ち父さん」シリーズの本である。

昨年11月に発売された最新刊だが、

最近のキヨサキさんの本は、何か、昔に書いた本の焼き直し的な内容が多く、

また、揃いも揃って、サラリと読破できない重厚な本ばかりということもあり、

最近は少し距離をとって来た。

昨年から吹き荒れたアメリカのサブプライムローン問題、

不動産投資を煽った張本人なのではないかという私自身の勝手な誤解もあり、

一頃よりは尊敬の念も薄れていた。

●以上のような事情があり、図書館で借りることができても、

ずっと手に取るのを後回しにしてきたのだが、

何か自分の経済観念を根本的に考え直す上で役立つ本なのではないかという

気がふとしてきたので、昨日一気に読んでみた本

(氏の著書の中では、比較的に薄い)。

●本書は、お金の問題を解決する能力(=ファイナンシャル・インテリジェンス)を

構成する5つの要素(=ファイナンシャルIQ)をわかりやすく解説する

というテーマの本である。

読破して、ごく自然に持った感想は、

実践者の言うことにはやはり説得力があるなあ、重みが違うなあということである。

本書で事あるごとに批判しているように、

自分ではやりもしない、成果を上げもしてないのに、

したり顔で投資の極意、お金儲けの秘訣を宣伝している

エセ投資のプロが世の中には多すぎる。

本書は、その手の輩が書いた本とは対極に位置する本。

●ともかく、巷間広く深く信じられているお金にまつわる常識の類が

これでもかというぐらいに否定、論破されている。

収入の範囲内で慎ましくやり繰りするのではなく、

そもそも収入自体を増やせ、

どんなに債権者が騒いでも、支払いリストが溜まっても、

まず自分自身に収入の一部を取っておけ(余ったお金を貯金しようとしても

いつになっても貯金はできない、天引き貯金が貯蓄の基本)、

分散投資は愚の骨頂、手堅いものに集中投資しろ、

「利ざや商売」「転売家業」は必ず行き詰まる、

どんな経済状況になっても揺るがない、

確実なキャッシュフローを生み出す商売に目を付けろなど、

次から次へと、目からウロコのお話が続きます。

●ウォーレン・バフェット、ドナルド・トランプが

頻繁に引用されているのも特徴である。

つくづく考えてみれば、彼らが突出してお金持ちになり、

我々圧倒的多数の人間がごくごく平均的な懐具合に甘んじているのは、

やはり、彼らは、ごく平均的な投資戦術に基づいて投資を行っているのではなく、

世間一般で広く信じ抜かれていることの裏をかくような戦略を用いてきたからこそ、

圧倒的な成功を収めてきているわけで、

やはり、本気でお金持ちになりたいのならば、

ある種の固定観念、先入観を積極的に打破しなくてはならないのだなと

痛感させられます。

●生きるか死ぬかのベトナム戦争体験記が豊富に掲載されているのも、

本書の特徴のひとつ。

戦場での知識が投資にも役立つことを示す。

第8章から最終第10章までは、脳科学、精神現象などという

キヨサキさんの本には似つかわしくないテーマの話が出てくる。

右脳と左脳と潜在意識脳の相互関係性、ミラーニューロン、

金持ちになりたければ、あまり賢くない人とは付き合わず、

「環境」を変えなくてはならないという話が、特に心に残る。

●結論として言えば、

蓄財、投資利殖というものへの姿勢が一変するような本であると言える。

なかなか成果が上がらず、五里霧中の状態にある方などには

確実に役立つ内容でしょう。

不動産投資、起業に対する基本の心構えが固まるような本です。


【マストポイント】

@「お金の問題は歯痛に似ている。歯痛を抱えたままでいると気分が悪くなる。

気分が悪ければいらいらして仕事にも集中できないかもしれない。

歯痛を放っておいたら、そこからどんどんばい菌が広がって、

ほかの病気を引き起こしかねない。

いつも病気がちで仕事を休んでばかりいたら、いつか首になってしまうかもしれない。

仕事がなければ家賃も払えない。家賃不払いという問題を解決できなければ、

家を追い出され、健康状態が悪いままホームレスになり、

ゴミ箱から残飯を拾って食べるしかなくなる

―あいかわらず歯痛を抱えたままね」

A「個人的には、私はシステムを変えようとは思っていない。

システムを変えるより自分自身を変える方が簡単だというのが私の持論だ。

私はただルールを知り、そのルールに従ってプレーしたいと願っている。

だからと言って、ルールが誰でも公平だとか平等だと思っているわけではない。

ルールは公平でも平等でもない。

お金のルールはあるがままに存在し、常に変化する。

それに、不公平だとは言え、この新しいお金のルールに支配された世界は、

いいこともたくさんしてきた。

世界に莫大な富と新製品をもたらし、あらゆる場所で生活水準を上げた。

お金のおかげで大勢の人々の生活の質が上がっている。

確かにお金はいいこともたくさんしている。

でも、残念なことに、お金のことをよく知らない人をうまく利用して

大金持ちになった人はたくさんいる。

そういう人たちは、他人から富を奪うことで金持ちになった。

「あなたのお金を守る」ということがとても大事なのはこのためだ。

知らぬが仏、何も知らないでいるのはある意味「おめでたい」。

お金の世界の略奪者たちがつけ入るのはまさにそこだ―

あなたの無知を利用して彼ら自身が「めでたく」金持ちになる」

B「ファイナンシャル・インテリジェンスにおいて大事なのは、

「意見と事実の違い」を知ることだ。

意見に基づいて投資するのは危険だ。

賢い投資家は事実と意見の違いを知っている。

一般的に言って、キャピタルゲインを目的に投資する人は意見に投資し、

キャッシュフローを目的に投資する人は事実に投資する。

賢い投資家は、可能な限り意見と事実の両方を使い、

キャッシュフローとキャピタルゲインの両方に投資する」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

ロバート・T・キヨサキ
USAトゥデイ誌の「マネーブック部門」で、二年連続第一位となった国際的大ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者。投資家、起業家、そして教育者でもある。ハワイで生まれ育った。ニューヨークの大学を卒業後、海兵隊に入隊し、将校となり、ヘリコプターのパイロットとしてベトナムに出征した。帰還後、ゼロックス社のセールス部門で働いたが、1977年、ナイロンとベルクロを使った世界初のサーファー用の財布を市場に送り出した。1985年には、国際的な教育会社を設立し、世界中で何万人もの人にビジネスと投資を教えた。1994年、投資から充分な利益が得られるようになったロバートは会社を売却し、四十七歳で引退した。





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2009年03月04日

必読本 第867冊目 恐ろしい「振り込め詐欺師」の話術。―携帯電話・ITの進化でさらに猛威!本書を読めばあなただけは騙されない!

必読本 第867冊目

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恐ろしい「振り込め詐欺師」の話術。

―携帯電話・ITの進化でさらに猛威!本書を読めばあなただけは騙されない!

角田 浩司(著)

¥1,575(税込み)

マーブルトロン

ソフトカバー:191ページ

2008年12月11日 初版



●不安な世相に激増! もはやターゲットは高齢者ではない。

超高度情報化社会を利用して、詐欺はあなたに迫る!

実際の事件で交わされた「電話の会話」「メールの文章」から、

詐欺師が仕掛ける言葉の実例を、初めて徹底的に調査・解析し、

防衛の鉄則を示した画期的な「決定版」。

●社会問題化して相当の年月が経つにもかかわらず、

いまだにその勢いに衰えが見えない「振り込め詐欺」事件。

取締りの強化をあざ笑うかのように、手口も巧妙化し、

警察、銀行などの関係当局も頭を悩ませているようです。

本書は、振り込め詐欺の手口を一覧して解説し、

その防止法を指南、後半では、詐欺の歴史、IT社会の未来まで

おおざっぱに解説する。

巻末には、相談連絡先も掲載されておりますので万全です。

●本書を読んでつくづく痛感させられたのは、

犯罪グループの、人間心理を逆手に取った狡猾な会話術

(すべて音声上で事を成立させなくてはならないという側面がある以上、

電話でのやり取りのあらゆる部分が巧妙に計算し尽くされている)と、

ケータイ、メール、PCなどの最新ITツール類の徹底的な悪用法

(私も知らなかったのだが、相手のナンバーディスプレイに、

自分の電話番号以外の番号を表示させる裏テクというものがあるそうである)、

そして、他人の銀行口座、ケータイなどを不法入手し、

「出し子」といわれる末端の実働部隊まで物のように使い倒し、

上層部は何も手を汚さずに美味い汁だけ吸い続けるという

その恐るべき組織の実態である。

●犯罪件数は前年より5倍増、にもかかわらず、逮捕されたのは全体の5%。

未曾有の不景気、経済不安、職にあぶれた人間が犯罪グループ入りするなど、

しばらくはこの手の犯罪は止むことはないな、

ここまでIT社会化し、すべてケータイ、ネット上でおこわなれている以上、

誰も止められない、時代が生んだ影の姿だなという印象を受けた。

●本書を読破すれば、安易にネット上で自分のメールアドレスや

プライバシーを打ち込むことの怖さが身にしみるし

(「無料で今すぐあなたの運勢占い」などの類。

そこを起点に、膨大な数のジャンクメールが送られてくる)、

郵便物、紙類、クレジットカードの取り扱いには

より一層の注意が必要だということがわかるし

(自分が知らないだけで、あらゆる種類の「名簿」リストが

闇で売買され、犯罪に利用されている)、

家族や社員同士でしか通用し得ない合言葉、

パスワードを作っておかなければならないことがわかるし、

いつ、どこで会話やプライバシーが盗聴、傍受されているかわかったものではないので、

極秘情報の取り扱いには厳重にも厳重を期さなくてはならない

(アメリカの世界的諜報システム「エシュロン」に関する記述がある)ことがわかる。

本書を一読すれば、もう、詐欺被害者を笑うことはできない、

いつ何時、自分が被害者になるかわかったものではないなと

心底痛感させられます。

田舎の両親などに送って読んでもらうことも大事でしょう。


【マストポイント】

@「相手の顔が見えない限り、

いつ何時でも「電話の相手は誰だかわからないと思え」。

証拠書類の提出がない限り、「電話の話だけを鵜呑みにするな」。

息子だ、夫だ、友人だ、警察だ、弁護士だ、被害者だと自称しても、

一旦電話を切って、本人確認を必ずすること。

畳み掛けるように行動を急かす時には絶対に怪しいと疑い、

性急な行動を取らず、警察、銀行などに即刻相談すること」

A「「不安な時代」に詐欺は激増する。

人の不安心理につけ込むのが詐欺師の常套手段。

時事ネタにも常に目を配り、

一人で行動する前に、必ず専門家や他人に問い合わせること」

B「あまり知られていないが、自分宛てに送られた手紙や宅急便や

代金引き換え郵便を必ず受け取る義務はない。

心当たりがないもの、不審物などは、一切受け取らないこと」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

角田 浩司
1964年生まれ。慶応大学経済学部卒業後、大手出版社に入社。社会誌編集者としてバブル崩壊後の金融事件などを担当する。その後、週刊誌記者に転職。インターネットの組織犯罪や詐欺事件などの調査報道において草分け的存在となる。豊富な現場取材の経験と、最新のネット事情の知識を併せ持つ、既存のジャーナリズムとは一線を画したノンフィクション作家として定評がある。



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2009年02月22日

必読本 第862冊目 財運はこうしてつかめ―明治の億万長者本多静六 開運と蓄財の秘術

必読本 第862冊目

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財運はこうしてつかめ―明治の億万長者本多静六 開運と蓄財の秘術

渡部 昇一(著)

¥1,890(税込み)

致知出版社

ハードカバー:253ページ

2000年3月15日 初版



●「一生食うに困らぬ財産を持てば、仕事は道楽となる」

日本初の林学博士となり、明治神宮の森などを設計した本多静六。

「4分の1天引き貯金」等の実践で巨万の富を築いた本多の人生哲学と、

誰でもできる貯蓄術を紹介。

●最近のブックガイドで、あの和田裕美さんが推薦されていたと記憶する本。

明治時代を代表する大蓄財家、本多静六さんの蓄財の秘密と、

その知られざる実像に迫った本。

最近、何かと縁のある渡部昇一さん執筆の本である。

今更、本多静六か…という感も無きにしもあらずだが、

未読だったことと、サラリと読めそうな感じだったので、

本日一気に読んでみました。

●改めて、このような本多さんの人生をまとめた本を読んでみると、

氏は、ただただ「金の亡者」型の人間なのでは決してなくて、

当初から依存するようなものが全くなかった不遇の身であり、

必然自分一人の力でコツコツと貯金していくしかなかったということ、

そして、自分の名前を喧伝するような見栄っ張りなことを嫌い、

進んで人に功を譲ったこと、

人から悪意を受けても激高することなく、スルリと身をかわすことのできた

交際術の天才だったこと(北里柴三郎、後藤新平、渋沢栄一などとの

交遊録も楽しく読める)など、

一般にイメージされる大金持ちとは全く違った実像に非常に驚かされます。

●天才型ではなく、寸暇を惜しんで猛勉強した努力型の人だったこと、

万難を排して「4分の1貯金」「一日1ページ執筆」を貫き通した

「継続の鬼」だったこと、

やる運命になった仕事は、嫌々やらず、「娯楽化」してしまうこと。

他力本願的なことを一切排する勤勉努力の人であったという意味では、

最近再注目されているサミュエル・スマイルズの「自助論」と

一脈通じるところのある人でしょう。

●本多さんの話に触発されて、実際に蓄財を開始し、

文字通り物心ともに豊かな人生を送ることができたという

渡部さんのエピソードにも得るところが多いですね。

ちょっと本論からそれてしまうところがあるのが玉にキズですが、

無一文の状態から、徹底的に無駄遣いをせず、

人並み以上の蓄財を収めることができたという氏の人生には、

節約が軽視され、楽して大金を稼ごうという風潮が強い現代社会において、

何かと見直されてもよい部分があるのではないでしょうか。

●家柄も申し分なく、日本で3番目の女医となった才媛との縁談話を持ち込まれても、

断固として拒み続け、勉学優先の姿勢を貫いたというエピソード

(女嫌いではないかと邪推してしまうぐらいに、

この縁談話を断り続けた話は非常に興味深い)、

そして、その奥さんが、結婚後、

(医師免許もあり、英語も堪能にもかかわらず)自分の才能を放棄し、

専業主婦としてひたすら内助の功に尽くしたこと、

本多さんが、薄幸の芸者に言い寄られて情けをかけてしまい、

それがバレてしまった時、夫の浮気(肉体関係はなかった)を殊更に非難せず、

お小遣いを増額してあげた話などに、

何か夫婦のあるべき姿を垣間見たような思いがしました。

本多さんの人生を総括しますと、

やはり、奥さんの存在抜きにしては考えられないようです。

「悪妻は百年の不作、良妻は百年の豊作」ということでしょうか。


【マストポイント】

@本多静六「経済の自立がなければ、精神の自立はありえない。

金を馬鹿にする者は金に馬鹿にされる。

財産を無視する者は財産権を認める社会に無視される」

A「相談事は金持ちにしたほうがいい―これは私自身にも経験があることだ。

金銭に関する相談はことにそうだが、人生の相談をするときには、

やはり豊かな人に尋ねたほうが実のある回答が返ってくるのではないか。

この世の中に生きている以上、金銭とは無縁では生きていけない。

恋愛でも、仕事でも、人生のあらゆることに金銭は関係してくる。

すべてがそうだとは言わないが、やはり自分の努力で富を手にした人は、

そうした世間の現実をよく知っている。

だからこそ、相談相手にしたときに、本当に地に足の着いた、

役に立つ知恵が出てくるのだろう」

B「幸福は社会の希望に反してはならない。

社会の一員として生きていく以上、他人との調和を無視してはいけない。

自分が幸福だと思っていても、他人がそれに不快感を感じるのであれば、

その不快感はやがて自分にはね返ってくるものである。

その意味において、必要以上の大邸宅を構えたり、必要以上の華美な服装や

贅沢な生活はけっして好ましくないというわけである」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

渡部昇一

1930年、山形県鶴岡市に生まれる。1955年、上智大学修士課程修了。英語学専攻。ドイツ、イギリスに留学。現在、上智大学教授。Dr.Phil.著書は、『英語学史』――大修館、『日本語のこころ』『英語の語源』『発想法』――講談社現代新書――など多数。




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2009年02月15日

必読本 第855冊目 借金の底なし沼で知ったお金の味  25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

必読本 第855冊目

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借金の底なし沼で知ったお金の味

25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

金森 重樹(著)

¥1,680(税込み)

大和書房

ソフトカバー:279ページ

2009年2月15日 初版



●生きることへの「夢」とか「希望」とか、

そんな言葉が別世界の事柄に感じられるくらい、

「人並みのしあわせ」を求める可能性をすべて奪い去ってしまう、

膨れ続ける借金という巨大な壁…。

自己破産すらできない本当の地獄の底からどう這い上がるか。

●現在、アマゾンのビジネス系分野で、特に話題になっている本。

あの金森重樹さんの初の「自伝」である。

金森さんには著書が非常に多く、その中で、

若い頃にとてつもない借金を抱えてしまい、その返済のために、

マーケティングの技術を独学で磨いたということを事あるごとに

書かれていたが、肝心の借金を抱えてしまった経緯については一切語られることがなかった。

本書は、そのあたりも含め、借金を完済し現在に至るまでの遍歴を忠実に語った自叙伝である。

●東大文Tにさほど苦労することなく入るぐらいの秀才であったが、

高級官僚、大企業サラリーマンなど、組織の歯車として働くことに違和感を感じ、

独力でお金持ちになりたいと夢想する、世間知らずの青臭い若者だった。

田舎者の悲しさで、上京早々、悪どい洋服屋に騙され、高額ローンを組まされる、

東大進学者の大半が、金持ちのボンボンで、中高一貫の有名進学校出身であり、

その経済格差、意識レベルの違いに愕然とし、孤独をかこつ、

親しい友人が出来なければ、都会では当然のようにギャンブルに走ることになり、

一時セルフコントロール不能のパチンコ中毒になるなど、

生き馬の目を抜く、強烈な「東京体験」の数々が紹介されている。

私も山形という田舎から東京の有名私大に進学した過去があるのでわかるのだが、

ここらあたりのカルチャーショックは、今から首都圏に進学就職予定の田舎出の若者は

実に共感できる部分で、身を誤らないために是非とも読んでおきたい

(余談めくが、私が大学受験をした当日には、

緊張でガチガチになっている地方受験生につけ込むバイトなのだろう、

合格発表当日、合格掲示板を直接見れない人のために、

電話でいち早く合格か不合格か知らせてくれる現役学生のアルバイターが

無知な受験生に盛んに声をかけていたものである。

今はやっているのかわからないが、1万円ぐらいの法外な料金を払わされた記憶がある)。

●お金にまつわるトラブルというものは、

ギャンブル、株、車、ブランド品、女など、例外なく細かいことから

スタートするもので、著者が後年抱えることになった大借金の原因は、

アルバイト先に出入りする、よく知りもしない男から、先物取引を熱心に勧められ、

よく検証することもなく、その男の手練手管に言いくるめられたことなのであった。

やはり、「世の中にウマい話はないと知れ」、

「人から持ち込まれた儲け話は、まず疑ってかかれ」、

「投資利殖は、人任せは厳禁。

どこまで行っても自分で研究し、自己責任の下で行うこと」である。

どんなに親しい人からの話であっても、保証人、街金、マルチ商法、先物取引の

「4悪」だけには絶対に手を出したらいけない、という良い教訓ともなる。

●雪だるま式の大借金をかぶってしまい、それをどう返済していったかについては、

読む楽しみを損ねたくないので本書を是非参照していただきたいが、

印象に残ったのは、日々膨張していく数千万円規模の借金を抱えつつも、

不動産屋では熱心に仕事をし、退勤後は、マックでコーヒー1杯で閉店まで粘り、

金融、不動産の勉強を日々重ねる冷静沈着な姿であった。

どっちみち早期に完済することなど不可能なこともあり、逆に腹が据わるのだろうか。

100万円単位の比較的小額の借金だと一般人は意外にジタバタしてしまうが、

1億円単位の大借金を抱えている経営者は逆に開き直ってしまうのが、このことからもわかる。

自己破産も自殺も夜逃げも許されない、究極の自己責任を突きつけられる場面では、

どんなひ弱な人間でも、火事場のクソ力的なパワーが生まれてくる。

地に足がついていない学生、フリーター時代から、

不動産屋でメキメキと頭角を現す姿には、

同じ人物なのかというぐらいの劇的な成長変化を感じさせます。

●1冊の中にすべてを詰め込もうと思ったので、

肝心な部分で不明な点、曖昧な点が何点かある

(内容の秀逸さもあり、上・下2冊セットに分けてもよかったか)。

たとえば、マンションの頭金として母から渡された1千万円を先物投資に

突っ込んで霧散してしまい、それを後年どのように説明、納得してもらったのかということ、

信用のない著者に無担保で巨額の融資をしてくれた事業家K氏と先物会社セールスマンH氏は、

裏でどんなつながりがあったのかということ、

一蓮托生の仲となった奥様と、どのようにして出会ったのかということ、

不動産屋時代に得た知見を元にマンションビジネス、行政書士ビジネスをスタートするわけだが、

開始前に絶対にうまくという手応えがあったのかということ、

そしてサラリーマンから独立開業した時期の描写がほとんどないことなどである。

紙数の関係もあるのか、一部、端折りすぎたところがある。

●まあそれはさておき、命を懸けて

大借金を独力で完済した人のドラマには、万人を信服させるパワーがある。

読破後は、色々なことを否応なく考えさせられます。

安易な儲け話の怖さ、欲得に踊らされ、表舞台から消えて行く人間の悲しい姿、

既得権益を決して離さず、常に勝ち組であり続けるごく少数のエリート層と、

その狡猾なメカニズムも知らず彼らに搾取され続ける大多数の国民、

法律知識を十分駆使すれば、どんな敵にも怯える必要はない、

人生諦めたら負け、どんなにどん底に落ちても、諦めなければ最後には「救済」される、

言い訳はご法度、ビジネスをやるなら徹底的に不確定要素を潰していき、

どこまで行っても責任転嫁しない冷徹な姿勢が欠かせない、などなど・・・。

●本書冒頭にもあるが、いわゆる「幸せなお金持ちになろう」

(要するに、同じ出版社から出た本田健さんを暗に指しているわけだが)

的な軽いノリの「お金持ち本」とは真っ向対極に位置する本。

まさに「ナニワ金融道」を地で行くような、金にまつわる人間のドロドロとした暗部を抉り出すような快著。

現実から遊離したような、お上品な「お金持ち本」に食傷気味だった方、

今現在、売上減、資金繰りの悪化で経営危機、その筋の人とのトラブル、

ギャンブル狂、保証かぶり、浪費散財に悩まれている方などは必読です。

間違いなく、お金に対する概念を一変させられるでしょう。

早くも、今年の「ビジネス本ベスト10」に入りそうな予感がある本です。


【マストポイント】

@「人生、乗り越えられない壁はありませんが、乗り越えたくない壁は無数にあるものです。

僕は、事件が起こった時、自分にとって、

この問題はあまりに大きすぎて乗り越えられないのではないかと

何度も考えました。

でも、結局それは乗り越えられない壁ではありませんでした。

人生はその人の器の大きさに応じた試練を人に与えるようにできているのだと思います。

ですから、あなたに与えられたその試練は、たとえそれがどんなに大きくても、

きっと乗り越えられる壁なのです」

A「よく、「自分は事業自体がギャンブルのようなものだからギャンブルはやらない」という

経営者がいますが、ギャンブルとは勝つか負けるかわからないハラハラ感を味わいたくてやるものです。

これに対して、事業はロジックによってきっちりと仕上げるものだから、

事業自体がギャンブルのようなものだと受け止めて事業をスタートすると危険です。

確実に不確定要素を潰していって、極限までリスクを抑えるのが事業というものだから、

その不確定要素をギャンブルのようなものと受け止めていては、成功は覚束ないです。

事業をやるのに度胸が必要だと考えているようでは、まだ不確定要素が潰しきれていませんので、

その事業をスタートする段階ではありません。

十分に目算が立って、何度も頭の中で成功を思い描けるようになるまでは、

その事業をスタートするべきではないのです」

B「僕は、限界許容量をはるかに超えるヤバイ状況は、ひとまず脇に置いておいて、

「寝てしまえば何とかなる」と考えることが肝心だと思っています。

これは、単純な現実逃避ではなく、大切な技術です。

僕はこれまで、自殺してもおかしくないような、

いろいろな喧嘩、トラブル、追い込みなどに遭遇していますが、

そんな時でも平気でいられるのは「よく寝る」からです。

長い人生には、いろいろな事態が起こります。

自分の許容量を超える外部環境に適応しなければならない時が、人生には何度かあります。

許容量を超えたものは、許容しないで受け流すことです。

許容できない場合には、僕は美味い物を食べて、寝てしまいます。

そうすると寝ている間にも、人間はあれこれ心の中で考えているんです。

答えがみつからないからと焦るよりも、寝てしまったほうがいいのです。

絶望からは何も生まれません。

そして、朝が来て目覚めたら、気持ちを切り替えて対処すればいいのです」

(これは、本書における最も重要なアドバイスのひとつ)

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

金森 重樹
1970年生まれ。25歳年収240万円のフリーターのときに負った5400万円の借金が、5年間で利息と遅延損害金で1億2700万円まで膨れ上がる。借金は免責不許可事由に該当するため自己破産もできない状況に追い詰められる。会社に就職してサラリーマンになるとともにマーケティング技術を極め、その後独立し10年かかって借金の完済に至る。借金の苦しみから得た気づきを基に、借金で苦しむ人間同士が、お互いに助け合える相互扶助コミュニティ『倒産救済会』を作り救済活動を行う。株式会社金森実業代表取締役社長。不動産会社経営、ホテルチェーン経営、行政書士事務所経営などを行う。







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2009年01月14日

必読本 第840冊目 129職種の年収一覧―あなたの仕事の「世間相場」がわかる

必読本 第840冊目

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129職種の年収一覧―あなたの仕事の「世間相場」がわかる

野村 昌二 (著)

¥ 1,000 (税込)

プレジデント社

単行本: 131ページ

2008年10月13日 初版

 

●弁護士、バス運転手、添乗員、介護ヘルパー、システムエンジニア…。

実際にどんな仕事をして、どれくらい稼いでいるのか、きちんと知らずに羨んだり、

「上から目線」で語ったりしていませんか?

正しい「世間給与事情」を知らなければ、あなたの立ち位置も見えません。

●未曾有の不景気、血も涙もない大企業の派遣切りなど、

経済不安的なニュースが連日報道されております。

他人の月収や年収など、お金の問題を大っぴらに話すことを嫌うお国柄もあり、

実際のところ、他人の家庭では給料はいくらほどもらっているのか。

実入りがいいと思われている職業では、実際どれほどの収入があるのか。

世間で人気の仕事は実際どれぐらいもらっているのか。

そういうことは明確にはわからないものです。

●本書は、冒頭に、世間でよく知られる職業129の平均年収と平均年齢を

一覧にして掲載(平成18年度データ)。

その後、最近世間を騒がせているネットカフェ難民、派遣労働者、ワーキングプアや、

3K労働者、特に、最近転職志望者が多いという漁業、ホームヘルパーの知られざる実態、

一般に高収入職業だと思われている、弁護士、SEなどの「理想と現実」など、

計16人の人々を取材し、一冊にまとめたものである。

●アマゾンのレビューでも批判されているが、タイトルのつけ方がよくない。

正しくは、「ワーキングプアの生活実態」とでもすべき本。

最近ニュースなどで頻繁に取り上げられている貧困層、低収入者の

生活の過酷さ、労働状況の劣悪ぶりをレポートするのが主眼の本です。

いわゆる「セレブ」的な生活を謳歌しているお金持ち層のエピソードは一切出てきません。

個人的には、IT業界、証券マン、オレオレ詐欺犯、ホスト、

ラーメン屋さんなどという業種の方々の年収も取材してほしかったです。

●我々人間というものは、医者だ、歯医者だ、弁護士だ、

芸能人だ、政治家だ、社長だという肩書き、名刺を見ただけで、

その実態もよく知らないくせに、自動的に、彼らは金持ちだ、

楽して生活している、などという先入観を持ってしまい、

むやみやたらに卑屈になったり、畏敬の念を持ったりしてしまいますが、

やはり、数字というものは冷徹なもので、

その実際の年収の金額を明示されてみますと、

一般に思われているほど高収入ではない、

また、結構もらっているはずだと思っていた職業の方々が、

スズメの涙かというような心細い収入しか得ていないということが

判明し、大変な衝撃を受けます。

●本好きの私としては、最終章、年収210万円で毎日朝6時半出勤の

22歳男性書店員の方の、

「言葉は悪いですけど、書店員の給料は出版業界のなかで最下層。書店員は貧民だ」

という言葉が特に胸にズシンと響きました。

大手出版社の社員などと比べれば、彼らの勤務実態は驚くほど劣悪かつ過酷である。

今までそれほど書店の人には暖かな視線を送ってこなかったが、

これからは、本が乱雑に置かれていたらきちんと直したり、駐車場のゴミを拾ったり、

できるだけ書店の店員さんに対して優しい気持ちを持とうと自戒した次第であった

(改めて注意を喚起しておきたいことだが、

万引きは書店を閉店、経営危機に陥らせるほどの

大打撃を与えるそうなので、皆さん絶対にやめましょう)。

●また、ホームヘルパーさんの労働実態は、涙なくして読めないぐらいであった。

志高く働いているにもかかわらず、訪問したお宅の夫や息子から、

犯罪まがいのセクハラを受けることもあるという若い女性ヘルパーの話を

聞くに及び、こんな低賃金で奴隷のような労働環境ならば、

若い人が夢を持って参入してくる職場じゃないな、

(介護する方もされる方もどっちも過酷だという意味で)先が暗い業界だなと思わざるをえなかった。

●さほど時間を要せず一気に読める軽い内容だし、

千円札一枚で買える廉価もうれしいです。

世間の人々がどれほど涙ぐましい思いをして働き、

自分や家族の生活を成り立たせているのか、

大過なく働くことができるということがどれほど喜ばしいことなのか、

自分の生活がどれほど恵まれていることなのかを実感できる本です。

ニートの人(臆面もなく「家事手伝い」などと自称している女性も)や、
 
サラ金、ローンで浪費の限りを尽くしている人、
 
高学歴を鼻にかけて人を人とも思わない傲慢な態度でいるインテリ気取りの人
 
(旧帝大の博士号まで得ても、ワーキングプアに甘んじてるエピソードが出てくる)は、

爪の垢を煎じて飲むという意味で、ご一読をお勧めします。

仕事やお金や人生をナメていると、将来こういう姿になるという

良い教訓を得られるかと思います。


 
【マストポイント】

@「先のことは恐ろしくなるので、考えないようにしている。

とりあえず今、そして明日のこと。

2、3日余裕ができたら1週間先のことを考える。

でも1週間先は、死んでいるかもしれないと思うこともある」

(自宅を持たず、東京の繁華街を転々とするネットカフェ難民の男性の言葉。

こういう寒い季節は、暖を取るためだけという目的で、

山手線を何周も乗り続けることがよくあるという

あまりにも小汚い格好をしていると、コンビニ店員から露骨に嫌な扱いを受けるとも)

A「技能も賃金も高い美空ひばりはいらない。

必要なのは、代わりがきくモーニング娘。だ」

(派遣添乗員の女性が管理職の男性から浴びせられた暴言)

B「残れば過労死、辞めれば貧困―。

いまのニッポンの社会は、その究極の二者択一しかできない状況に

なっている。しかも、ちょっとしたつまずきが転落につながり、

一度悪循環に陥れば、抜け出すのは簡単ではない。

社会を支えるはずの若い世代が、自分ひとりの暮らしも維持できないでいるのだ。

しかも、その「予備軍」は着実に増えている。

少なくとも、私の目には「貧困から抜け出せない日本の労働市場はゆがんでいる」と

映った。企業に、社会に「見捨てられた」人は確かにいる。

ゆとりを失い、自力での脱出が困難な人には、

公的な協力と介入が必要だが、それも当てにできない。

「飽食ニッポン」という言葉は嘘だった」


(以上本文より。一部改変)

 

【マストポイント】

【著者略歴】

野村 昌二
ノンフィクションライター。1964年、広島県出身。駒澤大学卒。「プレジデント」「論座」「週刊金曜日」などで労働現場を取材したルポルタージュを執筆。『129職種の年収一覧』が単行本デビュー作。
 

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2008年10月30日

必読本 第799冊目 細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

必読本 第799冊目

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細野真宏の数学嫌いでも

「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

細野 真宏(著)

¥ 1,260 (税込)

小学館

単行本: 304ページ

2008年9月6日 初版

 

●少しの努力で飛躍的に頭が良くなれる

“究極的な秘密”が「数学的思考」だった。

数学・経済・投資などの分野で

大ベストセラーを生み出したカリスマ受験講師が、

初めて明かした「最強の思考法」と「最強の勉強法」。

●カリスマ受験講師として、本職の数学の参考書のみならず、

経済関係の解説書まで執筆され、人気となっている

細野真宏さんが本年9月に出された思考力養成系の本。

最近、ビジネスマン向けに、この手の「勉強法」系の本が

ひとつのカテゴリーとして確立されていることもあり、

書店でも相当な売れ行きを示しているようである。

●タイトルに「数学」という言葉が2ヶ所もあることもあり、

私のような強度の数学アレルギーの読者には、

小難しい数式ばかり出てくる読みづらい本なのかと

恐怖感を抱かせるが、意外にもその心配は杞憂に終わる。

普段、仕事、人間関係、利殖などをする際に、

どのようにして数学的な思考力、論理力を駆使していけば

正確な判断を下せるのかを

極めて平明な言葉で解説してくれる初心者向きの書なのであった。

●この本を読めば、

新聞記事やテレビニュースの政治や経済の見方が確実に変わる。

他人からもたらされる噂や情報の類を鵜呑みにしなくなり、

一旦、自分の頭の中のフィルターを通して、物事の真贋を判断できるようになる。

政治家、官僚、公務員の発言の真意、

国の借金、地方分権、アメリカのサブプライムローン問題の大体の意味が掴める。

勝間和代さんの言葉に頻繁に出てくる、

人間のバイアス(偏り、ゆがみ、先入観)

というものが何たるかを知りたい人には、詳しい説明があるので、

特にお薦めしたい本。

昨今世間を騒がせたニュースの関連としては、

宝くじの社会的意義、当選確率、そのお金の流れ方を

解説したコラムが非常にタイムリーで面白く読める。

●映画監督北野武顔負けの、

本文執筆・編集・イラストすべて一人で担当されているのは、

いかにも人気受験講師が自家製テキストを独力で作成しているのを

思わせ、その労力には敬意を表したいが、

毎章の本文講義と後置するワンポイントレッスンの文章量がほとんど同じ、

本文が全ページ白黒でやや見づらく、

一般的なビジネス本を読み慣れている人には、

ちょっとレイアウト的に読みづらさを感じさせる。

文章は平易だが、300ページとやや文章量が多すぎ、

もうちょっと内容的に洗練させ、

200ページぐらいに圧縮できたのではという感もある。

また、総まとめ的、実践演習的に書かれた最終第12回の章は、

ゴチャゴチャしすぎて逆に理解しづらく、不要な感じがあった。

●ただ、ポイントが適宜囲み記事にされてまとめられていること、

重要文が太字になっていたり、下線が引かれていることなど、

受験世代には、参考書を読んでいるかのような読みやすさを感じさせながら、

論理構成力、情報吸収力をアップさせることができる本です。

テレビ、新聞、ネットなどの情報の取り扱い方、

他人の発言の判断の仕方、企業や対人関係など、

未来予測能力を得たい方ならば、とても役立つ本です。

 

【マストポイント】

@インターネットの普及によって、あまりにも情報源が増えてしまったため、

情報の「質」のバラつきも非常に大きくなってしまった。

ネット上にはあらゆる情報が、無秩序にばら撒かれている。

よって、情報には慎重に接する必要がある。

検索エンジンには、情報源のバイアス(ゆがみ)の大きさまでは検索できない。

よって、自分自身の頭でその媒体のバイアス、執筆者の思い込みなどを

判定して、その情報と接する際の「警戒度」を判断していくしかない

(バイアスの顕著な例・大阪人は阪神タイガースや大阪弁に異様に愛着心を持ち、

共通語や巨人を目の敵にしがちである。自然と身贔屓的な見方をする。

思い込みの顕著な例・デジタル時計を見るたびに数字がゾロ目になっていて、自分はツキがあると思う)

A政治経済の動きは、

グローバル化などによって、ますます複雑かつスピーディーに

なってくるので、

「わからないことは放置しないで、自分で速やかに調べる」という習慣が

これからの時代、より一層要求される。

歴史が示すように、国や他人の言うことを鵜呑みにし、

全面的にあてにしていれば、必ず裏切られる運命が待っている。

「世の中の動き」から取り残され、貧乏くじを引かされることのないよう、

積極的に情報を入手し、自分の頭でよく考えてから判断するようにしよう。

B人間が本当にものごとを「わかった」と言えるためには、

1、そのことを他人にもキチンとわかりやすく伝えられるか?

2、伝えられた相手が再現できるように、簡潔にポイントが整理されているか?

3、初期の段階で、物事の「全体像」と、

その中で特に重要な「本質」はどこなのかを把握しているか?

などが不可欠である。

 

【著者略歴】

細野 真宏
日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”の第1弾『経済のニュースがよくわかる本「日本経済編」』(小学館)が経済本で“日本初”の「ミリオンセラー」となり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」(日販調べ)という驚異的な記録を打ち立てた。続く第2弾の「銀行・郵貯・生命保険編」と第3弾の「世界経済編」も共にベストセラー1位を記録した。もともとは数学が専門で、大学在学中から予備校で多くの受験生を教えるかたわら、大学受験用の数学の参考書『数学が本当によくわかる本』(小学館)を執筆し、この数学シリーズも累計200万部を超える大ベストセラーとなり、“細野数学”という言葉があるくらいに「受験生必携のバイブル」となっている。現在は自身で数学専門の大学受験予備校「Hosono’s Super School」を主宰し受験生の数学指導を行っている。

ラベル:細野真宏
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2008年10月25日

必読本 第797冊目 お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな

必読本 第797冊目

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お金を知る技術 殖やす技術

「貯蓄から投資」にだまされるな

小宮 一慶(著)

¥ 756 (税込)

朝日新聞出版

新書: 236ページ

2008年8月30日 初版

 

●経済や金融の基本知識を身につけること、金融商品の特性を知ること、

自分のライフスタイルや価値観を把握すること。

たった3つの「技術」があなたを金融通に変える!

経営コンサルタントが一から教える金融リテラシーの基本。

●経済不安的なニュースが連日報道されていることもあり、

書店などでも順調に売れている本。

勝間和代さん関連で、頻繁に名前が出てくる著者だが、

今まで一度も読んだことがなかった。

初めてその著書に触れる。

●預金、国債、投資信託、株式投資、住宅ローンなどの勘所を、

余計な部分を極力省いて、最重要点だけをズバリと指南してくれる

手っ取り早さが非常にありがたい。

各章末にはその部分のポイントが

箇条書きでまとめられているのも非常に親切。

「守るお金」と「攻めるお金」の考え方の違い、

銀行や証券会社の手練手管を暴露したところなどはとても役に立つ。

これから、本格的に、蓄財をお考えの20代〜30代ぐらいの方が

読むのにはピッタリの本です。

●講演会を聞いているかのような口語体の

親しみやすい文体で、難解な金融本を読んでいるという

ストレスを全く感じさせない。

普段、金融知識がほとんどなくて、この手の本を開くことに

プレッシャーを感じていたような初心者でも抵抗なく入り込める。

全10章あるのだが、各章の分量も適度で、

読破にはさほど時間はかからなかった。

 

【マストポイント】

@「散歩のついでに富士山に登った人はいない」

「目標や計画なしに何事も成し遂げることはできない。

現在をおおざっぱ、行き当たりばったりで生き、

将来を考えないで、お金が貯まっていくなどというのは、

よほどの収入のある人でなければ無理です。

将来をあらかたでもいいから予測して、

自分で自分の人生を金銭的にコントロールしているという感覚というか、

確信を持つことです。

そうすることにより、人生に自信が持てるようになります」

A「「貯蓄から投資」はブームでも無理やりシフトするものでもなく、

また、必然的にシフトするものでもありません。

経済環境などの外部要因や価値観をベースに、

自然に、かつ合理的に、シフトするかあるいはシフトされないものなのです。

あくまでも、ご自身の価値観に応じて判断してください。

世間のブームに乗るとろくなことはありません」

B「天と同じく、市場はみずから助くるものを助く。

しかし、天と違って、市場は右も左もわからぬものを許さない」

(ウォーレン・バフェットの言葉。

徹底的に分析、勉強もしないで、

無鉄砲に投資をしても必ず失敗するというたとえ) 

(本文より。一部改変)

【著者略歴】

〈小宮一慶〉1957年大阪府生まれ。米国ダートマス大学経営大学院MBA取得。明治大学大学院会計専門職研究科特任教授。小宮コンサルタンツ設立。著書に「「1秒!」で財務諸表を読む方法」など。

ラベル:小宮一慶
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2008年08月06日

必読本 第746冊目 借金返済で困ったらこの1冊―手続きの書式見本つき (はじめの一歩)

必読本 第746冊目

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借金返済で困ったらこの1冊

―手続きの書式見本つき (はじめの一歩)

飯野 たから(著)

¥ 1,680 (税込)

自由国民社

単行本: 222ページ

2007年7月10日 初版

 

●債務者を違法な高利や取立てから救う法令と手続きを徹底ガイド。

豊富な図解とやさしい記述で、流れやしくみを解説。

新・貸金業法に対応した内容で的確な対処のしかたがわかる。

申立ての参考となる手続きの書式見本も掲載。

●お金というものは、健康と同様、

生きている限り、どんな人も逃れることのできない大事な問題です。

正業に就いている、無職であるにかかわらず、

借金が一円もないという方は世の中にまずいないでしょう。

しかし、その借りた先が、親、友人からの無利息の借金、

銀行の低利のローンならばともかく、

サラ金、街金、闇金などの高利のローンである場合には、

放置しておくことなどできません。

多重債務、振り込め詐欺、ギャンブル狂い、連帯保証人問題など、

お金のトラブルというものは、ちょっとしたことが原因でスタートするもの。

正しい知識があれば、大災難に遭うことも未然に防ぐことができます。

●法律関係専門の出版社ゆえ、

初心者が読む本としては、

使い勝手と専門性のバランスが取れた良書である。

最近改正されたばかりの貸金業法の変更点も、

もちろんしっかり解説されていて安心です。

図解も豊富で、脚注には法律用語の解説もあり、

各種手続き書類の書式まで掲載されているので、

これ1冊の中に、

借金にまつわる疑問点はほぼ網羅されております。

言うまでもなく、本書だけで解決できないことがあれば、

各種相談窓口、専門家の連絡先も記載されているので、

すぐに相談してみることが肝要です。

●お金の問題というものは、

金利の計算をひとつとってもわかるように、

素人には簡単に太刀打ちできるものではありません。

金融業者は、債務者の無知と立場上の弱みに付け込んで、

なんやかんやと不合理な要求を突きつけてくるものです。

しかし、本書を座右に置いておけば、

まずその手の悪質で違法な取立て、要求には

冷静かつ毅然と対応することができます。

●借金の問題だけに限らないのですが、

何かの不安、心配に押しつぶされそうになっている人の共通点は、

探せば、何がしかの“光明”が必ず見つかるにもかかわらず、

自ら積極的に情報、知恵を入手することを怠り、

自宅で一人無為な時間を過ごし、

妄想、心配の泥沼にはまり込んでしまうことにある。

何も行動しないで、ある日突然

魔法のように問題が消えてしまうことなど、絶対にあるわけがない。

たとえ、一朝一夕に返済するのが難しいぐらいの

借金に思えても、鍵山秀三郎さん、矢沢永吉さん、

松居一代さんなど、著名人が抱えて、後年きっちりと返済した

何(十)億円もの大借金と比べれば、大したことなどない。

お金のために、命まで投げ出す必要など絶対にないのだ。

「案ずるより生むが易し」という言葉を忘れずに、

断固行動してほしいものである。


※今回の【マストポイント】は法律本ゆえ、割愛いたします。
 

  



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2008年07月29日

必読本 第738冊目 司法書士がズバリ解決! ドラマでわかる 身近なお金のトラブル

必読本 第738冊目

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司法書士がズバリ解決!

ドラマでわかる 身近なお金のトラブル

東京司法書士会、川上徹也(著)

¥ 1,575 (税込)

インデックス・コミュニケーションズ

単行本(ソフトカバー): 224ページ

2008年6月30日 初版

 

●認知症、訪問販売、多重債務、離婚、相続、不当解雇…。

四谷家に起こる嵐のような1日!

家庭での身近なお金のトラブルをドラマ形式で描き、

法律による解決策をわかりやすく指南する。

●法律を一般の方々によりよく理解してもらうことを目的に、

本書の編著を担当している東京司法書士会が主宰する

劇団「リーガル・スター」が演じた『ボケてても、好きな人』をベースに、

家庭で起こりやすい法律問題をドラマ風にして解説していく。

●誰もが平穏無事な生活を望んでいる。

しかし、サラ金、ヤミ金などの多重債務、

訪問販売、悪徳商法など、人の弱みや無知に付け込んで

お金を騙し取ろうと目論むハイエナのような輩は

相も変わらず世の中にウジャウジャいるし、

離婚、相続、不当解雇、認知症後見人など、

我々の長い人生の道のりの中には、

予想外の法律問題というものに

取り組まなくてはいけない時もある。

見て見ぬふり、先延ばしすることによって、

後で取り返しのつかない事態になってしまうことさえありうる。

●前記したように、

ある一家に起こった法律問題をドラマ仕立てで展開していくため、

法律知識だけを得たいとお考えの方には、

素人の三文芝居につき合わされているような退屈さが少々ある。

純粋な法律知識を得たい方は、各ストーリーの末尾に、

司法書士の純粋な法律解説が掲載されてあるので、

そこだけを読めばよい。

●過去にも似たようなこと書いたことがありますが、

「法律は、知っている者にだけ味方をする。

知らない者は泣きを見る」。

一見、悲惨な状況であっても決して諦めないで、

専門家の元を何度も訪ねてみたり、

しかるべき法律書を丹念に当たってみれば、

必ず何らかの解決策が見つかるはずなのに、

誰にも相談しないで、勝手に一人で悲観絶望し、

夜逃げ、心中、強盗、横領などの犯罪に手を染めたりなど、

悲劇的な手段を取ってしまう人々が世の中多すぎる。

●本書で挙げられている事例でいえば、

女子高校生のアルバイトであっても、

予告なしの解雇は違法であるとか、

クーリング・オフ期間を過ぎていても、

業者側の不備を色々と突いていけば、

購入商品の解約は可能だとか、

サラ金の金利を語る時に何かと問題となる

「グレーゾーン金利」は、平成18年12月に公布され、

平成21年に施行される改正貸金業法によって、

実質的に消滅する、などという知識は

意外に知られていないことかと思う。

知識、情報があれば、払う必要がないお金が戻ってくる、

まさかもらえないと思っていなかったお金を受け取ることができる、

知識、情報がなければ、払う必要がないお金をずっと払い続け、

もらえるはずのお金をみすみす取り逃がしてしまう。

●弁護士は料金が高そうだし、

態度が横柄な人が多そうで、何か敷居が高い、

しかし、手ごろな費用で、何とか

法律問題にケリをつけたいという方には

お薦めの本である。

この手の法律ガイドブックには必ずついている

各機関の連絡先も巻末に掲載されておりますので、

厄介な問題に巻き込まれている当事者の方は

ご一読をお薦めいたします。


※今回は、法律ガイドブックなので、【マストポイント】は割愛させていただきます。
 

 

【著者略歴】

東京司法書士会
司法書士法第52条第1項の規定により、東京法務局の管轄区域内に事務所を有する司法書士で設立。
司法書士の使命および職責にかんがみ、その品位を保持し、司法書士業務の改善進歩をはかるため、会員の指導および連絡に関する事務を行うことを目的とする。個人会員数は2896名(平成20年4月1日現在)。
東京司法書士会内の広報企画委員会では、一般の市民に、法律をもっと身近に感じてもらい、司法書士という存在を広く理解してもらうためにさまざまな広報活動を企画している。

川上徹也
クリエイティブ・プランナー。大阪大学人間科学部卒業後、旭通信社(現ADK)入社。営業、CMプランナーを経て独立。広告コピーの仕事を中心に、舞台、ドラマ、ゲームなどの脚本も数多く手がける。2008年より「人生のすべてをエンタテインメントに!」を旗印に出版業界に参入。本書の原作である舞台「ボケてても、好きな人」の脚本は、2004年に劇団「リーガル☆スター」に向けて書き下ろしたもので、今回は自らがノベライズした。

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2008年07月09日

必読本 第721冊目 世の中のことがわかる数学の雑学―これは役立つ!トイチの怖さ、噂の確率など22項を読み解く

必読本 第721冊目

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世の中のことがわかる数学の雑学

―これは役立つ!トイチの怖さ、噂の確率など22項を読み解く

柳谷 晃(著)

¥1,365(税込)

中経出版

単行本: 190ページ

2004年3月6日 初版

 

●数学は、人間の生活をより便利にしたり、

自然の仕組みを解き明かしたりするために使われ、

発展してきた。

数学で現実がよりわかるようになる!

トイチの怖さ、噂の確率など22項を「数学の頭」で読み解く。

●小中学校時代には、

推理小説を読んでいるかのような面白さがあって、

数学(特に証明問題)は自ら率先して勉強したものだが、

高校時代になると、数学教師との相性の悪さや、

あまりにも現実離れした難解すぎる内容もあって、

早々に挫折してしまった。

よって、大学も、理数系の科目のない、

私大文系を受験することになった。

●しかし、大人になればなるほど、

数学、数字の重要性が身にしみるようになってきた。

金利の計算、財務諸表の見方、

確率論、平均値、偏差値、

数字を抜きにして我々の日常生活は成り立たない。

金融の専門家でもある勝間和代さんの本の影響もあり、

最近、この手の、文系人間でもスムーズに入り込める

数学本、金融本を意識して読むようにしている。

●数学の知識が実はこんなところに使われているんですよ、

こんな数学の雑学を持っていると、人よりも違った見方が

できるようになりますよ、という面白数学話が

全22テーマ紹介されている。

一部、難解な数式が出てきて、

頭が痛くなりそうになるが、

もちろんわからなかったらバンバン飛ばしてよい。

●ネズミ講は理論上必ず早期に破綻するという話、

現代の美術品の真贋鑑定に、微積分の知識が使われているという話、

セブン・イレブンの「高密度多店舗出店戦略」の話

(日常的にセブン・イレブンを利用している人には意外なことだが、

同チェーン店は、業界トップにもかかわらず、全国の都道府県すべてに

進出しているわけではない。

秋田県、青森県、北陸、四国の一部の県などには

一軒も存在しない)の話が特に有用であった。

●私のように、ひらめきや直感の類は比較的にあるのだが、

数字を使って、論理立てて考えるのが苦手な、

ドンブリ勘定タイプの人にはとてもおすすめの本です。

今まで避けて通ってきた、数学に対するアレルギーが

かなり軽減されるかと思います。

【マストポイント】

@10日で1割の利子を取る「トイチ」の怖さ。

仮に100万円を借りたとしたら、

最初の10日間で 100×1.1=110(万円)

    20日間で  100×1.1×1.1=121(万円)

    30日間で  100×1.1×1.1×1.1≒133(万円) となる。

つまり、最初の1ヶ月間だけで、3割以上の高利がつく。

1年間を360日とすると、10日×36回だから、

なんと、1年間借りると、

元手に借りた100万円が約3090万円に膨れ上がる。 

ヤミ金はもちろん、個人的な借金においても、

こんな高利で借りたら、返済するのはほとんど不可能。

当座をしのぐために、法外な利子の借金をするのは

愚の骨頂である。

A現象の初めがほんの少し違うだけで、

後から起こる結果が全く違うという「カオス理論」。

数学的な事象にとどまらず、

我々の普段の日常生活にも非常に頻繁に見られる現象である

(神は細部に宿る、微差が大差を生む)。

トイレが汚れている、女将さんの化粧や髪型が少し崩れている

ことで、その店の経営が傾きかけていることが見て取れる。

小銭をちょろまかすなど、小さなことをおざなりにしたり、

いい加減な経営姿勢で起業したりすると、

それが積もり積もって、後年、取り返しのつかない

不祥事、事故が起こったりする。

Bノーベル経済学賞受賞学者が責任者だった

ヘッジファンドが巨額の損失を出したことでもわかるように、

金融工学はプロでもつまずくことがある、

非常に奥が深く難解な分野である。

「高校レベルの微積分の知識だけあれば

財テクで巨万の富を得られます」みたいなイージーな利殖本が

店頭に並んでいることがよくあるが、

数学が相当に得意な人でも、

確率理論をマスターするには1年以上の月日を要する。

「生兵法は大怪我の元」「ウマイ話には気をつけろ」

が鉄則である。

うさんくさい投資話など、「濡れ手に粟で儲けられる」系の話は

一切相手にしないこと。 

 

【著者略歴】

柳谷 晃
1953年東京生まれ。1975年早稲田大学理工学部数学科卒業、早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学高等学院数学科教諭、早稲田大学理工学部兼任講師、早稲田大学複雑系高等学術研究所研究員。専門は「微分方程式とその応用」。春・夏・冬の休み中は、受験から微分方程式の応用まで、数学にちょっとでも関係した講演で全国をかけ回るほか、アメリカ、カナダ、ブルガリアなど世界中の数学学会に出席するため、東京にはほとんどいない。

 

ラベル:柳谷晃
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2008年06月19日

必読本 第702冊目 数学力、これだけできれば人生リッチ!

必読本 第702冊目

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数学力、これだけできれば人生リッチ!

ロバート・L. ハーシー(著),  仁平 和夫(翻訳)

¥1,155(税込み)

プレジデント社

単行本: 220ページ

2002年6月11日 初版

 

●数学に強くなると、分割払いで損をすることもギャンブルで

お金を巻き上げられることもなくなり、

だんだんお金がたまってくる…。

必要なのは算数の四則計算のみ。

宝くじ、利殖、住宅ローン等の身近な例題で論理思考の訓練を!

●我々は、日々、商品Aが得なのか、それとも商品Bが得なのか、

欲しい時にローンを組んでもすぐに買うべきなのか、

衝動買いはやめてじっくりと貯蓄し、

目標金額が貯まった時に一括で買った方がいいのか、

常にお金の計算に頭を悩ませながら生きているものです。

●本書は、人生で誰もが直面する

利殖、住宅ローン、生命保険、車の購入、

転職などのケースごとに、

簡単な計算式を使って正しい答えを導き出していく、

大人のための数学ドリルである。

●確率、キャッシュフロー、投資、トレードオフなどのテーマごとに章が分かれ、

全部で70個の例題を解きながら進行していく。

難解な数学の計算式は一切なく、

中学レベルの四則計算だけしか出てこないので、

数学嫌いの方でも安心である。

●本書を熟読すれば、住宅ローンの金利の計算、

利殖の際には利回りの計算が独力でできるようになるし、

本当に自分に必要な保険を見分ける目や、

ギャンブル、宝くじ、転職先などを数学的期待値から

予測することなどが可能になる。

●また、胴元がいるあらゆるギャンブルは、

最終的には必ず客の方が損をするとか、

分割払いで衝動買いするのは愚の骨頂で、

欲しいものはしっかりと貯金してから買う方が賢明だとか、

毎日100円でもコツコツ投資や貯蓄に回している人の方が、

当たる確率が限りなくゼロに近い宝くじに夢を賭けるよりも

確実に億万長者になれることとかが

数学的にはっきりと判明する。

今まで金遣いが荒かった人、

お金の問題になると途端にアバウトに考えてしまう人は

間違いなく衝撃を受ける内容です。

●現在、世間で全く忘却されたかのような

安い古本価格が付いているが、

それほど低評価の本ではない。

勝間和代さんの最近の金融系の本に

共感を得た方には、特におススメできるかと思います。

 

【マストポイント】

@「70の法則」

お金が倍増する期間を大雑把に計算できる便利な計算式。

倍増期間(年)=70÷金利

A数学的期待値=(勝つ確率×買った時に得るもの)−

(負ける確率×負けた時に失うもの)

ゲーム、ギャンブルに限らず、保険加入、職業選択など、

運と決断が絡むすべてのことにこの計算式は適用できる。

数学的期待値がプラスの時だけがゴーサインの印である。

また、胴元がいるギャンブルは、どんなゲームでも、

数学的期待値はマイナスになる。

長期的に見れば必ず負けるので、手を出すのは意味がない。

この世の中には、数学的期待値がマイナスになるのに、

それがマイナスだと思われていない罠がゴマンと存在する。

Bインディアンがマンハッタン島を24ドルで売り渡したことは

有名な話である。

しかし、その1626年の時点で、利回り8%複利の金融商品に

その24ドルを投資していたとしたら、

2001年には82兆ドルにも膨れ上がっていた計算になる。

複利は一見地味だが、味方につければ、

恐ろしいぐらいに強力な力を後年発揮してくれる。

 

【著者略歴】

ロバート・L.・ハーシー
首都ワシントンで、経営コンサルタントとして活躍。知能テストで上位2%に入った人びとのクラブ「メンサ」の終身会員。行動計画を立てる最善の方法について企業や政府機関に助言、エネルギー、オペレーションズ・リサーチ、環境分析の分野で140以上の論文やレポートを発表。『数字を使ってどう考えるか(How to Think with Numbers)』を1982年に刊行。数学、科学、コンピューターに関するエッセー(「ワシントン・ポスト」や「ワシントン・タイムズ」に掲載)には定評がある。

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2008年05月29日

必読本 第685冊目 億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

必読本 第685冊目

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億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

メアリー バフェット(著), デビッド クラーク(著), 

井手 正介(翻訳), 中熊 靖和(翻訳)

¥ 1,785 (税込)

日本経済新聞社

単行本: 229ページ

2002年5月10日 初版

 

●ウォール街一の億万長者になったバフェットの銘柄選択術を伝授する。

優良企業を見極める8つのポイント、絶好の買い場が訪れる4つのケース、

投資収益率を高める3つの条件などを提示。

例題を解きながら投資力をつけていく。

●先日、世界ナンバーワンの投資家ウォーレン・バフェットの自伝マンガ

必読本 第659冊目参照)をご紹介したが、

現在、全く株式投資その他を行っていない

素人の私が読んでも、非常に得るところの多い本であった。

つまり、投資以外の、ビジネス全般に関しても

普遍的に通じるような成功法則、人生哲学を

数多く見出すことができたからだ。

●アマゾンで、「バフェット」の名前で検索すると、

上位で出てくるものだから、前から気になっていた本だが、

地元図書館に運良く置かれていたので、

今回は、より投資の実際に踏み込んだ、

バフェット流投資術の解説本を紹介したいと思います。

●全体は、基礎編と応用編の2部に分かれる。

前半の基礎編は、

バフェットさんの投資選択基準の基本中の大基本である、

「コモディティ企業」と「消費者独占型企業」の見分け方を

解説する。

氏は、後者の企業にしか絶対に投資をしない。

どんなに名が知れた企業であっても、前者の要素があれば、

バッサリと斬り捨て、見向きもしない。

本書は、株式投資一本に絞ったガイドブックだが、

前半部には、良い企業、強い企業、長く繁栄する企業とは

何ぞや?ということを考える上で、

極めて示唆的なお話が続く。

コモディティ型企業と消費者独占企業の特徴を記した部分は

是非とも頭に入れておきたい。

株式投資に関心のないビジネスマンでも一読の価値がある。

●理論的な話に終始した基礎編に続く応用編は、

株式投資の極意を徹底的に学んでいく、まさに本格的な内容。

応用編は、本文でも指示されているように、

計算機と表計算ソフトのエクセルが必須となる。

細かい計算式、投資用語が次から次へと

出てきて、私などは頭がクラクラしてきたが、

一読してすべて理解するのは困難だろうから、

何度も何度も精読して、バフェット流投資哲学の真髄を

マスターしていくしかない。

●本書が初心者にも好評な理由は、

本格的な投資本のわりには、比較的に薄い本であること。

そして、基礎編と応用編合計して全23章あるのだが、

それぞれの章が短めな文量に抑えられていること。

キーポイントと練習問題が章末尾にまとめられているので、

実際に本文の内容をしっかりと復習できること、の3点にある。

前記したように、応用編に入ると、途端に計算式が多くなり、

数学が苦手な人には相当の辛抱が要るが、

最終22、23章では、総復習として、

本書の理論がステップバイステップ形式で

一括してまとめられているので、これをそっくりそのまま

真似して、実際の投資に役立てていけばよいでしょう。

●2002年初版と、それなりに古い本にもかかわらず、

いまだに高い人気を誇るのは、

本書が極めて「実践的」な作り込みになっていることに尽きる。

PCに一日中張り付いて、

時間差攻撃のように短期の利ざやをチョコチョコ稼いでいくような、

せわしないやり方ではなく、

あまたある投資先から、

地に足の着いた超優良企業を見つけ、

じっくりと腰を落ち着けて長期投資を行い、

最終的にはひとかどの財産を築きたいとお考えの、

堅実路線の方には文句なく役立つ本でしょう。

バフェットさん関係の本は、私自身数冊読んだのみだが、

氏関連の本の中では、外せない1冊と言えそうです。

 

【マストポイント】

@機関投資家、プロのトレーダーを含む大半の投資家は、

短期指向で、好材料で買い、悪材料で売る。

目先の値上がり益狙いの「投資ゲーム」に終始する。

これとは逆に、バフェットは、悪材料で買うのを基本スタンスとする。

バフェットの偉大さは、大半の投資家が全く無視している

優良企業の長期的な投資価値を見出し、

終始一貫してそこに投資し続けるということにある。

Aバフェットは、企業を2タイプに分けて考える。

ひとつはコモディティ企業、

もうひとつは消費者独占型企業である。

バフェットは後者の企業だけにしか

投資を行わない。

消費者独占型企業には数多くの特徴があるが、

一言でいえば、「有料ブリッジ」型の企業のことをいう

(川に一本だけ橋がかかり、

向こう岸まで行くためには、その橋を渡るための

通行料を必ず払わなくてはならない。

つまり、それを買うしか選択の余地がないような、

圧倒的な商品を持っている企業のことをいう。

例・コカ・コーラ社のコカ・コーラ、マイクロソフト社のウィンドウズ)。

B相場全体が大きく下げる中で、

景気悪化や個別企業の特殊事情にともなう悪材料が

出た時こそ、絶好の買い場になる。

消費者独占型企業は、悪材料で売り込まれても、

そこから立ち直れるだけの強力なエンジンがあるから、

案ずるには及ばない。

【著者略歴】

メアリー・バフェット
バフェットの息子ピーターの元夫人。12年間、ファミリーの一員としてバフェットの投資を最も身近に見てきた。その後もバフェット家との関係は良好である。現在、ビデオ、企業広報などの編集会社のCEO

デビッド・クラーク
ベテランのポートフォリオ・マネジャー。

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2008年05月14日

必読本 第674冊目 起業戦争の極意―ユダヤの商法

必読本 第674冊目

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起業戦争の極意―ユダヤの商法

藤田 田(著)

¥935(税込み)

ベストセラーズ

単行本: 205ページ

1991年5月5日 初版

 

●年商2000億円を目指す「日本マクドナルド」社長の著者が、

ビジネス成功の極意を披露する。

『ユダヤの商法』で明らかにされた金儲けの原理原則を踏まえつつ、

新手創造のノウハウを実践と経験で盛り込んでいる。

●古本屋さんで未読の本を見つければ、

即買いするほどハマッている藤田田さんの本だが、

本書は、著作6冊目にあたる本。

大ベストセラーとなった
処女作『ユダヤの商法』

必読本第629冊目参照)発刊から

20年目の時期に書かれたものである。

●一連の著書とスタイルは全く同じく、

一話読み切りの形で、

ビジネス成功のヒント、商売繁盛のノウハウを

思いつくままに伝授してくれる。

マクドナルドの大成功だけに飽き足らず、

おもちゃの「トイザ“ら”ス」、

レンタルビデオの「ブロックバスター」にまで進出、

この「3頭体制」で最晩年に更に一花咲かせてやる

というような心意気が全編にわたって溢れている。

そろそろ、引退間近という老齢に差し掛かっても、

藤田さんは鼻息が荒いというか、万年青年というか、

ずっと野心を失っていなかったようだ。

●例によって、マクドナルドを日本に持ってきた直後の

エピソードが圧倒的に面白い。

日本一号店である銀座三越のマクドナルドは、

もともとハンドバッグ売り場だったところを超突貫工事で

改装し、なんと39時間でマクドナルドに変えてしまったのだという

(銀座通りという超一等地に面したエリアを、

何週間も工事中で閉めておくわけにはいかなかったので)。

「心の友」とも言える、あの伝説の起業家レイ・クロックとの

交遊録も含め、

若かりし頃の藤田さんの武勇伝は、

やはり、今読んでも非常に参考になります。

●他にも、大金持ちなのに、700円のカシオの腕時計を

愛用していたこと(舶来品を盲信せず、日本製品に誇りを持て)、

コカ・コーラを2倍売る方法

(お神酒やお茶の代わりに、コカ・コーラを

神棚、仏壇にお供えさせるにはどうしたらいいか?、

他にも、てんぷらとコーラの相性がいいので、

「てんぷらコーク」はどうか?など)、

漢字は目から、英語は耳から

(図形的に理解する漢字と、音で理解する英語では、

言語としての構造が全く違う。英語はともかく耳から覚えろ)などなど、

例によって、刺激的かつ目からウロコのお話が満載です。

●最終章「「ユダヤ流」起業家魂の燃やし方」は、

過去の本との重複もあるが、

藤田さんの生き様、信念をコンパクトにまとめた

特に、秀逸な部分。

何か、後世の起業家予備軍に残した遺言のようにも

感じられ、一際心を打ちます。

下に何個か掲載しますので参考にして下さい。



【マストポイント】

@「To be a success in business,

be daring, be first, be different.     by RAY KROC」

(「ビジネスに成功するには、先ず一番乗りであれ。

そして他人と同じことをやってはダメだ。

やる以上は大胆に行動せよ。」 レイ・クロック。

藤田さんが社長室に掲げていた言葉)

A「人間は裸で生まれ、裸で死ぬ」

藤田さんがビジネスで成功した秘訣は、

財産を残そう、名声を得たいなどという「欲望」からではなく、

生まれた時も裸、死ぬ時も裸、

その中間の人生で失敗して裸になってしまっても

別にいいじゃないか、というダメもと精神、

ある種の達観があったからだという。

私心を捨て去り、

「いつも裸だ、裸になってしまってもいいのだ」という

開き直り、腹のくくり方を持つことが、

起業家としては何よりも大事だと述べる。

B「解決できないトラブルはない」

「凡眼には見えず、心眼を開け、好機は常に眼前に在り」

(前者は、藤田さんの口ぐせ。

普通の人だったらたじろいでしまうようなトラブルでも、

いつもこの言葉を口ぐせにし、また、心から信じてもいたので、

困ったことは本当に起こらなかったという。

後者は、藤田さんの座右の銘で、

レターヘッドにまで印刷し、毎日眺めていたという)

 

【著者略歴】

藤田 田
1926年大阪生まれ。旧制北野中学、旧制松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業をてがける(現会長)。71年世界最大の
ハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン、日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上げ1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける(現社長)。過去2回、マクドナルド・コーポレーションのアドバイザリー・ディレクターを務めるなど、マクドナルドの世界戦略にも参画。89年大店法規制緩和を旗印にアメリカの玩具小売業トイザらス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開中(現副会長)。また、世界一のネクタイ・スカーフ製造販売会社である英国タイラック社と提携し、全国店舗展開している。86年藍綬褒章受章。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。2004年79歳にて逝去。
 

日本マクドナルド ホームページ http://www.mcdonalds.co.jp/

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2008年05月12日

必読本 第672冊目 お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

必読本 第672冊目

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お金は銀行に預けるな

金融リテラシーの基本と実践

勝間 和代(著)

¥ 735 (税込)

光文社

新書: 230ページ

2007年11月20日 初版


●自分のお金は自分でコントロールする―。

年金不安、所得格差が進むなか、

私たちが身につけなければならない“能力”とは?

家計の将来に備え、自分の安心を買い、

生活をよりよくするために必要な考え方とノウハウを伝授する。

●今、ビジネス分野では、人気と実力を兼ね備えている

という意味で、筆頭の存在である勝間和代さんの新書。

昨年末に発売されたものだが、

一般には「勉強術」系の本で名が知れた勝間さんとしては、

本領発揮とも言える、専門分野の金融関係の本である。

日頃、投資、蓄財にそれほど詳しくない、

金銭感覚も結構アバウトだという反省も込めつつ、

丹念に読んでみました。

●誰でも、お金持ちになりたい、

それほどストレスを抱えずに効果的にお金を貯めていきたい。

年をとってから、お金の苦労を味わいたくない。

人類共通の永遠の悩み、願望であろう。

しかし、ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん』シリーズの

ベストセラーで、多くの日本人が、

単なる貯金一辺倒の生活から、

株式や不動産などへの投資を積極的に行うことによって、

経済的自立の道を築いて行くことが大切であるということを

情報として気づくことができたのだが、現実には、

いまだに知識が行動まで結びついていない人が

大半であろう(恥ずかしながら私もその一人だが・・・)。

●勝間さんは、本書によって、

長時間労働をやって収入を得て、

それを馬鹿の一つ覚えのようにただ銀行に寝かせておくという

今まで十年一日のごとく盲信され続けてきた

お金の稼ぎ方貯め方では、これからの時代は

到底やっていけないことを各種のデータを挙げながら指摘する。

第1章においては、このあたりの事情も踏まえつつ、

日本人の金融リテラシーの低さに関する考察がされている。

図表類は多いのだが、専門用語は少なめで、

私のような金融ド素人も理解できるように、

非常に基本的なことがおさらいされている。

●それに続けた第2章は、

世に出回る金融商品の基本的な性格、特徴を

解説した内容。

投資のベテランにはわかりきったことが多いかもしれないが、

投資信託など基本の金融商品から、

住宅ローン、生命保険、今話題のFXなどの長所短所まで

具体的に解説されていたのは非常に役に立つ。

今まで、ろくにお金のことを真剣に考えてこなかった人々には

特に有用な部分

(特に、住宅ローンを解説した箇所は出色。

これから住宅購入をお考えの方は必読です)。

●それに続けた第3章は、待ってましたの実践編で、

投資利殖のためのタネ銭の作り方から、

分散投資のやり方の実際をステップバイステップで

解説してくれる。

初心者には、細部のことまでうるさく指南すると、

それだけで嫌気がさしてやる気が失せるものだが、

概要だけ大づかみで示している点が非常に読みやすい。

初心者がおさえるべきポイントはこれぐらいで十分だろう。

前々から証券会社に口座を開きたいなぁ、

少し本格的に投資をやりたいなぁとお考えの向きには、

特に精読していただきたい箇所である。

最終第4章は、本論とはややかけ離れ、

資本主義の問題点やこれからの金融教育の重要性を

おまけコラム的に述べた部分です。

●巷間、『楽して億万長者になれる!』のような

安直な本がゴマンと書店に並んでいますが、

(書店だけでなく、メルマガやネットの広告などにも

腐るほどありますよね。ホントに閉口します。

あと、この際だからついでに言っておきたいのだけど、

やたら「お金持ち」だとか「億万長者」だとかいう言葉を

最近のビジネス本ではタイトルに入れたがりますが、

そんなエベレストの頂上を目指すみたいな

壮大な夢ばかり煽るのは、いい加減やめにした方がいいような気がします。

もっと人並みな、堅実な経済生活で十分と

考えている人も世の中多いので、もっと地に足をついた、

手堅いマネー本の方が、世のニーズに合致していると思うのですが、

いかがでしょうか?)

ごく健全な精神の持ち主ならばおわかりのように、

「世の中にウマい話はない」、

「儲け話は親兄弟にもしない」という格言通り、

大儲けできるネタを、ほとんどタダ同然の廉価で、

誰でも目にする書店で大っぴらに販売するわけはなく、

結局、これらのキャッチーな本をこぞって買うことによって、

こういう本を書く作者と出版社の収入を肥やすだけで

終わるのである。

そういう意味でいえば、本書はその手の安直本とは

一線を画する「真面目な」本です。

●日々、パチンコ、競馬、宝くじ、TOTOで一攫千金を

狙う人や、ほとんど昼間家から一歩も外に出ずに、

PCの前に張り付いて、デイトレードを繰り返す人が

いることからわかるように、

どうしても「濡れ手で粟」の大金をせしめようと

もくろむのが、悲しいかな、人の性である。

しかし、本書でもズバッと指摘されているように、

ごくごく短期間で、魔法のようにお金を激増させるような

利殖法は、合法的には(あるいは現実的には)一切存在しない

(のみならず、上記のようなことに励んでいる人は、

最終的に必ず行き詰まるということまで、

見事なまでに喝破している)。

やる前からむやみやたらと恐れることなく、

石橋を叩いて渡るように手堅く分散投資し、

賢くリスクコントロールすることが

蓄財においては非常に肝要であると戒めてくれる。

●何か、初心者でも挫折することなく

読破できる蓄財入門書がほしいとお考えの方、

1円でも元本が失われるのは嫌、

株は怖い、投資で失敗して、

虎の子のお金を失うのは嫌と、

今まで蛇蠍のように、投資を忌み嫌ってきたが、

昨今の自己破産の増加、

年金不安や生命保険の不払いなどの状況を見ると、

自分の身は自分で守らなくてはいけないと

痛切にお考えの方などに推薦したい本です。

イラストも皆無で、無味乾燥、難解で凡庸の

印象を与える事が多い新書ですが、

さほど痛痒を感じず、楽に読み切れます。


【マストポイント】

@金融における「リスク」を、単なる「危険」(デンジャー)と

混同してはいけない。

前者は、あくまで計量可能で、

コントロール可能なものを指す。

逆に、後者は、自分で軽量できず、コントロールもできない、

場当たり的、運任せ、神頼み的なことをいう(例・ギャンブル、投機的な短期の株の売買)。

リスク管理をしっかりとしている限り、

投資で身包み剥がされるような事態には陥らない。

A「景気というものは、いかに住宅を買わせ、

いかに借金を背負わせるかというところで決まるといっても

過言ではありません。

つまり、住宅はある意味、国としても、産業としても、

ひとつの“集金システム”の役割を果たしているのです」

(本文より。銀行も建築業者も、住宅関係の商売で、

ガッチリと儲けている。単なる物欲、所有欲だけで、

新築マンションや新築一戸建てを長期ローンを組んで

買うのは、利殖の観点で言えば、賢明な選択とは言えないと指摘する)

B【勝間流 金融で「しっかりと」儲けるための基本5原則】

1、一に分散投資、二に分散投資、

三、四がなくて、五に分散投資。

(一つの皿にすべての卵を盛らない)

2、年間リターンの目安は、5%で御の字。

10%は欲張りすぎ。

(5%でも、複利の魔術でグングン増えていくから大丈夫)。

3、「タダ飯」はない。

(払うべき手数料はケチらず、しっかりと専門家に払う。

払うものもろくに払わず、利益を独占してはならぬ)

4、投資にはコストと時間が必要。

(倦まず弛まずコツコツとやる。

一足飛びの大成功はありえない。)

5、管理できるのはリスクのみ。リターンは管理できない。

(どんな筋金入りのプロでも、相場を完璧に予想することは不可能。

我々素人ができるのは、リスク管理のみ)


【著者略歴】

勝間和代
1968年東京都生まれ。経済評論家、公認会計士。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得。以後、アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。2005年、『ウォールストリート・ジャーナル』から、「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれる。三女の母。著書に『決算書の暗号を解け!』(ランダムハウス講談社)、『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディズカヴァー21)、『マッキンゼー 組織の進化』(共著、ダイヤモンド社)などがある。ブログ「私的なことがらを記録しよう!!」 。

勝間和代さん 公式ブログ http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/

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2008年04月26日

必読本 第664冊目 元サラ金取立てナンバーワンが書いた 自己破産せずに借金を返す法『特定調停』があなたを救う!

必読本 第664冊目

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元サラ金取立てナンバーワンが書いた

自己破産せずに借金を返す法『特定調停』があなたを救う!

金森 信二郎(著), 金森 重樹(著)

1,365円(税込み)

ダイヤモンド社

単行本: 221ページ

2003年7月3日 初版

 

●借金テーマでは第1位の読者数を誇るメルマガが本になった!

 元取立て屋と法律家の最強兄弟が、

知られざる借金解決法をウラからもオモテからも懇親丁寧に教える。

●本書は、サラ金、ヤミ金で返せなくなった借金を

できるだけ費用をかけずに解決するための指南書である。

著者は、起業家としてはもちろん、

海外の優れた自己啓発書、成功哲学本の紹介でも

有名な金森重樹さんと、

その弟で、元大手サラ金の取立てナンバーワンの

実績があるという金森信二郎さんの金森兄弟である。

金森重樹さんの著書としても、借金解決本としても、

やや古い2003年初版の本だが、

サラ金の問題や借金の知識を持っておくことも

無駄ではあるまいと思ったので、図書館から借りて

読んでみることにしました。

●テレビをつければ、サラ金とパチンコ屋のCMばっかり

流れていることからもわかるように、

ギャンブルをされている方で、

サラ金を利用されている方は非常に多いのでしょう

(要するに、圧倒的多数の人が勝てていない、

足りない軍資金をサラ金から用立てているということなのですが)。

ちょっとした繁華街に行けば、

パチンコ屋と隣り合わせてサラ金の無人契約機が

ビッシリ置かれていることもあり、

二つの業者は結託して、金銭感覚が麻痺した人、

ギャンブル狂いの人をカモにしている印象さえ受けます。

首都圏の電話ボックスや電信柱、スポーツ新聞の三行広告には、

相変わらず、怪しげなヤミ金の広告が出ていますね。

ちょっとした道楽や自制心の欠如で、

狡猾な金融業者の餌食になり、

死ぬような思いで毎日過ごされている方も

世の中多いことでしょう。

●そんな過酷な状態にないごく一般の人でも、

ちょっとした小金が必要になったということで

クレジットカードのキャッシングを利用したり、

大手サラ金から、無利子だし、

月末の給料入金で返済すればいいやという

甘い考えで、チョコチョコ借りている方も少なくないことでしょう。

人間の借金グセ、金銭感覚というのは、

自分で相当に痛い目に遭わない限り、

簡単には直らないようです。

●本書は、まず、第1章で、

サラ金、ヤミ金の過酷な取立てに対する対策を解説してくれる。

最低限覚えておきたい法律基礎知識、業者に対する心構え、

そして録音機器、防犯カメラ、ステッカーなど

悪徳業者撃退に効果覿面の小道具の解説など、

一通りのことはまとめられている。

よく、ちょっとしたトラブルを解決してもらいたくて、

近所の交番や警察署に苦情を申し入れても、

けんもほろろの冷たい対応をされた経験のある方も

いるかと思うが、その手の問題の対処法まで

書かれていたのは勉強になった。

●それに続いた第2章は、

借金整理の実践編である。

町の法律家に相談する前に準備する手順や、

利息、時効、保証人などの基本知識など、

借金を整理する時に現実に行うための知識、テクニックが

詳細に説明されている。

ホッと一安心した自己破産者が最もヤミ金の餌食に

されやすいこと、弁護士は、最も簡単で、実入りがいいため

相談者に自己破産を勧める

(手間がかかる任意整理だと約4万円の報酬、

ほとんど書面書きだけの自己破産だと

約40万円の報酬)ことなどが、

新しい知識として得られた。

●最終第3章には、

弁護士費用さえ捻出できず、

どうしても自己破産をしたくない人や、

既に一度自己破産をしていて二度目の自己破産可能な

10年が経過していない人にとって

朗報となる「特定調停」のやり方が解説されている。

読む時間がなく、個人的にそれほど緊急的に読まなくても

良かった部分だったので、

サラリと飛ばし読みしたが、

弁護士費用もないほど追い詰められている

危急の状態にある方などは是非読んでいただきたい。

また、併せて、法律は日進月歩で改正や変更があるので、

本書だけの情報にとどまらず、

著者たちのHPなどで最新情報を参考するなりして、

しかるべき対策を取っていただきたいと思う。


  
【マストポイント】

@弁護士が自己破産を勧めたがるのは、

その手続きが、他の債務整理方法よりも手っ取り早く、

なおかつ、儲かるからという

経済的な側面があることを忘れてはならない。

又、労多くして益少なく、

甚だしい場合は弁護士自身にまで危害が及ぶ

ヤミ金の相談は、

弁護士連中は蛇蠍のように嫌い、

司法書士に丸投げしてしまう人も少なくない。

結局、いかな法律家であっても、

ボランティアで商売をしているのではない。

A利息計算の5つの公式

公式1  1年の利息=元金×年利
公式2  1日の利息=元金×年利÷365
公式3  日数分の利息=1日の利息×日数
公式4  元金充当額=返済した金額−利息充当額
公式5  借入残高=元金−元金充当額

B夜逃げ、心中、家族への借金隠蔽、

連帯保証人承諾、安易な自己破産などは厳禁。

「法律は知っている者の味方をする。

知識を活用したものだけが救済される」。

決してあきらめず、

自発的に勉強し、自ら率先して行動すれば

お金の問題に限らず、必ず解決のメドは立つ。


 

【著者紹介】

金森 信二郎
1974年生まれ。岡山県出身。岡山県立西大寺高校卒業後に上京。日本電子専門学校に通う傍ら、兄の影響を受けて、卒業半年前に法律資格学校の早稲田セミナーに通う。学んだ法律知識を仕事に生かしたいと考えていたところ、消費者金融大手の本社管理部・債権回収担当の募集を目にして志願。法律知識を買われて入社。入社3年目にして、債権回収成績ナンバーワンに。2002年5月、良心の呵責を感じて自主退職。借金を抱えて悩んでいる人を1人でも多く救済しようと、メールマガジンで借金解決方法や、取立て裏話、借金の予防法務などの情報を配信。現在は、兄の経営する金森合同法務事務所でクレ・サラ相談室の債務者コンサルタントを務める。

金森信二郎さん ホームページ http://www.sin2.net/

金森 重樹
1970年生まれ。東大法学部卒。ビジネスプロデューサー。行政書士、中小企業診断士。金森合同法務事務所所長。3年は食えないといわれる行政書士事務所の開業初月に、ファックスDMによる集客で月商100万円を叩き出し、開業初年度には30超の支部を有する相続処理の全国チェーンを構築。その後、弟の特定調停の活動に賛同しプロデュース。多重債務者の救済に立ちあがり、弟の発行するメルマガは借金部門で読者数日本トップに。その凄まじい営業力から『法律家の皮をかぶった商売人』と呼ばれる。

金森重樹さん 公式ホームページ http://www.kanamori.biz/

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2008年04月24日

必読本 第662冊目 Den Fujitaの商法〈4〉超常識のマネー戦略

必読本 第662冊目

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Den Fujitaの商法〈4〉超常識のマネー戦略

藤田 田(著)

¥ 730 (税込)

ベストセラーズ; 新装版版

新書: 246ページ

2000年3月5日初版

 

●破滅のピンチをチャンスに変える法。

“ひとり勝ち企業”日本マクドナルド社長藤田田が書いた

金儲けの大変化を読む本。

●本書は、1986年に新書版として発売された

藤田さんの本を2000年に新装版としてお色直ししたもの。

やはり、藤田田という、日本人としては希有な才能を

持った名経営者の言葉を風化させてしまってはダメだという

使命感があったのか、

KKベストセラーズは「Den Fujitaの商法」として

一連のベストセラーをシリーズ化して復刊させているようである。

ドラッカーの一連の著書の新装化もそうだが、

こういう長く読まれるべき知的財産が

容易に手に入るように整備することは

出版社の大事な仕事である。

●過去の本と同じく、

内容的には、経営者、ビジネスマンが

儲けるにはどうすればよいのか、

商売で勝つためにはどう考えていけばよいのかを

アトランダムに書き連ねたエッセイとなっている。

●ビジネス系の著者
というものは、

えてして初期の頃は斬新な内容の本を出し、

世間の注目を一気に集めるのだが、

先細りというか、著作数が多くなるにつれて、

ネタが尽きてくることはいかんとも避けられず、

過去の成功譚を回顧したり、

一度うまくいった手法を違った切り口で焼き直したような

本を出して「延命」を図るような人が少なくないのだが、

藤田さんの本は、どの本を読んでも、

過去の著書とかぶらない新しい話題や

一風変わったアイディアが続々と出てくるので、全く驚きである。

24時間メモ帳を離さず、常に儲けの口はないか、

目を皿のようにして情報入手を心がけていたということなので、

一般人の興味が引きつけるようなネタには事欠かなかったのだろう。

●また、本書を読んでうならされるのが、

その未来予測の正確さである。

デフレの到来、中流層が消えて上流と下流だけの二極化現象が

起こるなど、80年代中盤でこのようなことを

予言していたのは恐ろしいぐらいの的中率である。

ただ、デノミ、公営カジノなどが実現されると

色々な著書で声高に訴えてきたが、

これらはいまだ達成されていない。

●また、巻末には、「ドクターX」という匿名の発明家が、

水を分解して水素発電を起こすという奇想天外な技術を

開発し、この技術を藤田さんに売り込むエピソードが出てくる。

藤田さんは、これに乗り気満々で、

日本の新たな電力王になるという壮大な夢まで

最晩年に持っていたようだ

(余談だが、日本でも「ミスターXの魔法のセールスレター」

などと、いかにももったいをつけた名前の教材が

ヤフオクなどで発売されているようだが、

本性を明かさないで商売をするのは非常に胡散臭いものを感じる。

誰でも知っている有名レスラーが覆面レスラーで試合に出て、

小銭稼ぎをしているようで、実名を隠すのは

信義にもとると思う)。

●あのアントニオ猪木さんもこの手の胡散臭いフリーエネルギーの

発明を一時マスコミに発表して、世間の失笑を買ったことが

あったし、あのホリエモンさんも、

不死の薬を発明するみたいなことを真剣に語っていたが、

結局表舞台からは消えてしまった。

有名人になると、エセ科学者、エセ発明家から

眉唾物の話が色々と持ち込まれるようである。

この水素発電の話は結局どうなったのだろうか。

藤田さん没後、マクドナルドをスルーして、

自動車会社などに持ち込まれたのだろうか。

本論とは関係ないことだが、いかな藤田さんでも、

「弘法も筆の誤り」のごとき失敗談はあったようである。

 

【マストポイント】

@マクドナルドのビジネスは「重回帰法」という

科学を駆使したから成功した。

重回帰法とは、いくつもの要因から売上を予測していく

分析法である。

簡略化して言うと、半径○○キロメートル内の

男女の人口比、駅の乗降客、幹線道路の通行量、

駅、スーパー、デパート、映画館、学校などの有無、休業日、

居住者の収入状況、マンションなど集合住宅の有無などなど、

ビジネスに関係するあらゆる要素を調査し、

もしその地域に出店した場合にどれぐらいの売上になるかを

コンピューターで予測する方法のことをいう。

この方法を導入することによって、

従来、カンに頼って当たりはずれの多かった出店政策が

95%もの高率によって、売上げを事前予測できるようになった。

後に、この方式はマクドナルド本社に評価され、

全世界のマクドナルドで採用されるまでになった。

A狭い視野だけで見るから悲観してしまう。

藤田さんは、小学校を不本意な理由で留年したり、

結核や痔ろうなどの大病を経験したり、

あてにしていたメインバンクから裏切られたりなど

数多くの苦労も経験されているが、

360度、視野を広げ、多面的にものを見るように努力してきた。

そうすることによって、安易にギブアップすることなく、

必ず打開策を見つけることができた。

藤田さん曰く、「人生これで終わりだと思った時が、

新しい人生のはじまり」である。

B「人生には、先生もいなければ、上役もいない。

会社では、上役が決断し、学校では、先生が決断する。

しかし、人生では決断をくだすのは自分自身なのだ」

「人生は波動を描いている。

だから夜のつぎは朝で、朝のつぎは夜だ。

ところが愚かな人は、いつも夜だと思い、

いつも昼がつづくと思っている。そこに失敗がある。

人生のリズムを利用していけばいいのだ」

(本文より)
 

【著者略歴】

藤田 田
1926年大阪生まれ。旧制北野中学、旧制松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業をてがける(現会長)。71年世界最大の
ハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン、日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上げ1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける(現社長)。過去2回、マクドナルド・コーポレーションのアドバイザリー・ディレクターを務めるなど、マクドナルドの世界戦略にも参画。89年大店法規制緩和を旗印にアメリカの玩具小売業トイザらス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開中(現副会長)。また、世界一のネクタイ・スカーフ製造販売会社である英国タイラック社と提携し、全国店舗展開している。86年藍綬褒章受章。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。2004年79歳にて逝去。
 

ラベル:藤田田
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2008年04月21日

必読本 第659冊目 マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール

必読本 第659冊目

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マンガ ウォーレン・バフェット

―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール

森生 文乃(著)

¥ 680 (税込)

講談社

文庫: 201ページ

2007年2月21日 初版

 

●長期投資の神様、ウォーレン・バフェットの伝記。

マンガで書いているので、

初心者でも手軽に彼の投資哲学を学ぶことができます。

バフェットは、割安消費関連銘柄の長期投資で財を成したことで有名です。

皆様もこの本を読んで、バフェットを目指してみてはどうでしょうか。

●ビル・ゲイツとともに、個人資産額世界一位、二位の

常連である大投資家ウォーレン・バフェット。

株式投資をされない方でも、

その名前だけならば知っている方は多いことでしょう。

しかし、その生い立ちや投資手法に関して

精通していない方は意外に多いのではないか。

何を隠そう、私もそうだったのですが、

どうも株式関連の本というものは分厚い上に

高価な本が多く、今までなかなかバフェットさんのことを

詳しく学ぶ機会がなかった。

●そんな折、安価な文庫である上に、

マンガでその人となりをわかりやすく解説してくれる

本があることに気づいたので、

本日早速読んでみることにしました。

●株式投資、企業合併で財をなそうと考える連中というものは、

概して、額に汗して働くを嫌い、

右から左にお金を動かすごとくのイージーな方法で、

濡れ手に粟の利ざやをせしめようとする。

だた大金を投入して、大株主になったということだけで、

ズカズカと、今まで縁もゆかりもなかった企業に乗り込んで、

長年勤めている従業員の気持ちなど一顧だにせず、

やりたい放題に掻き回す。

そんな、人を人とも思わないような、

傲慢で冷血なハゲタカようなタイプを想像するかと思う

(村上ファンドやホリエモンに代表されるように)。

●しかし、バフェットさんは、

父親が失業していたこともあり、6歳のころから

コーラ売りや新聞配達のアルバイトをして

せっせと勤労していた。

また、頭脳明晰で、天才的な金儲けの才覚も

子供のころからあったのだが、

(ちなみに、後年、コカ・コーラやワシントン・ポストの

大株主になったのは、子供時代にこれらの

商品の売り子の経験があるからだろう)。

「お金が欲しいじゃなくて、お金が増えていく様子を見るのが

楽しい」と語るように、

金の亡者というような下品な風情は微塵も感じさせず、

頭を使い、クリーンな方法でお金を増やす、

何か、知的ゲームを楽しんでいるかのような

聡明さや優雅さを感じさせる。

●故郷の田舎で質素な家に住み、

自分の会社からは10万ドルの年収をもらうだけの

つつましい暮らしをされている。

その一方、2006年には、親友でもあるビル・ゲイツ夫妻の

慈善団体に個人資産の85%にもあたる

4兆5000億円もの寄付を行った

(ちなみに、このお金は自分の子供たちに残したお金よりも

圧倒的に多い)。

●また、バフェットさんの顕著な特徴は、

数字や市場の状況などを見るのではなく、

経営者その他の、「人」を見て、

投資するかどうか決めるという点である。

単に大儲けでできるというだけの理由で、

モラルに欠ける経営者や企業に投資するようなことは

絶対にしない。

●昔お世話になった人の恩は絶対に忘れず、

大株主なっても経営には首を突っ込まず、

人と人との協調関係、和を重視する。

何か、エゴというものを完全に超越したところで生きる、

無我の境地の仙人のような方である。

●全10章に分割され、

幼少期から現在までの

バフェットさんを代表する有名なエピソードが

マンガによって描かれている。

章の最後には、経済ジャーナリストによる

短い解説文も付記されている。

巻末にはバフェットさんの年表などの資料も掲載されております。

マンガの中には「バフェットさんの成功のルール」が

10個ほど収められているので、

これだけでも読後に書き留めておくとよいでしょう。

●バフェットさん関連本は

数多く出版されていますが、

株の「か」の字もわからないような、

本当の意味での初心者が読む入門書としては、

この本の右に出るものはないでしょう。

のみならず、偉人の伝記、

成功法則本として読んでも十分に堪能できる本です。


【マストポイント】

@「買うのは企業。株ではない」

目先の利益にとらわれず、企業や経営者の質を見極めること。

バフェットさんは、投資先のみならず、

個人的な人間関係においても、人物観察することを

最重要視した。

正しい企業、人物だと判断したら、

短期的には右往左往することがあっても、

最終的には必ず上向く、正しい位置に着くと考えた。

A「わからないことには手を出さない」

バフェットさんは、自分で理解できる手法、

自分で理解している分野以外のことには一切手を出さない。

世間でいくらハイテク株が買いだともてはやされても、

それを鵜呑みにして、

安易に手を出すようなことは一切しなかった。

石橋を叩くがごとくの徹底した用心深さで、

知らないことには手を出さず、

通暁していることだけを追求した。

B「悪いニュースは直ちに報告させること」

良いニュースは遅れてもよいが、

悪いニュースは迅速に報告公表すること。

どんな企業でも世間に公にしたくないような

不祥事やトラブルはあるものだが、

人間である以上、ミスや失敗はつきもの。

隠蔽したことによって、甚だしい場合は

倒産にまで追い込まれることさえある。

人は悪事を犯したから信用を失うのではない。

悪事を正直に公表せず、隠し通すことによって、

信用を失う。

 



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2008年04月18日

必読本 第656冊目 勝てば官軍―成功の法則

必読本 第656冊目

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勝てば官軍―成功の法則

藤田 田(著)

¥ 1,544 (税込)

ベストセラーズ

単行本: 254ページ

1996年10月15日 初版

 

●今年度の年商3000億円達成は確実という

快進撃を続けている日本マクドナルド。

時代を読み、長期大戦略に基づく成功の法則を

どう生み出すかを社長自らが教える。

●最近著書を見つければ、

手当たり次第に読んでいる、藤田田さんの

晩年に出版されたベストセラー。

読書家でも有名な本田直之さんの近刊で

推薦書として挙げられていたので、

遅きに失したという感も否めないのだが、

本日一通り目を通してみました。

●本書は、かつて大ベストセラーになった

藤田さんの新書版シリーズを

総まとめしたような内容になっている。

78対22の法則、女と口を狙え、数字に強くなれ、

24時間メモ魔になれなど、

藤田さんの名を一躍有名にした、

ユダヤ流成功法則の中心概念は

本書にほぼ網羅されている。

処女作『ユダヤの法則』(必読本第629冊目参照)はアマゾンなどでも

極めて人気が高く、現在も相当のプレミアがついているが、

その本に手の届かない方は、そのエッセンスは本書にも

凝縮されているので、本書で事足りるはずです。

●全90個の成功法則が、

軽妙洒脱な文章でエッセイ風にまとめられているので、

肩がこらずにスイスイ読めます。

初版が今から12年前で、

パソコンやインターネットが黎明期だっただけに、

いち早くそれらの到来を予想したくだりが

特に本書では面白い部分です。

高校時代の孫正義さんが、

藤田さんに会うために九州からわざわざ上京し、

そのアドバイスに従って、アメリカに留学したという

有名なエピソードも紹介されております。

●行け行けドンドンで突っ走り、

怖いもの知らずの藤田さんは、

我田引水的というか、傲慢というか、

あまりにも自分のビジネス成功を

声高に謳い上げる物言いが多く、

ホリエモン的な鼻持ちならなさを感じないわけではないが、

ビジネスセンス、儲けの感覚を磨きたい方には

やはり得るところの多い著者です。



【マストポイント】

@「恐ろしい時代は動物的なカンで行き抜け」

コンピューターがどれほど完璧なデータをはじき出しても、

インターネットでどれほど多くの情報を集めることができても、

それをどう最終判断するかは、

それまで蓄積した知識と経験とカンがものをいう。

先の見えない恐ろしい時代を生き抜くには、

動物的なカンを研ぎ澄まさなくてはいけない。

A「人間が相手ならば、解決できない問題はない」

人間には解決できないトラブルはないと思っている。

なぜならば、トラブルは人間がひきおこすもの、

相手が人間ならばどんなことでも解決できる。

誠心誠意、こちらの事情を述べて、努力すれば

かならず解決できる。

解決できずに悲観、絶望する人がいるが、

それはまだ解決するための努力に欠けるところがあるからだ。

人事を尽くしていないからだ。

B「アドバイスは受けるが、オーダー(命令)は受けない。

それでよければやる」

(そもそもハンバーガービジネスをやる気など全く

なかった藤田さんが、創業者レイ・クロックと初めて会って、

日本でマクドナルドをやらないかと持ちかけられた時に

言い放った言葉)
 

【著者略歴】

藤田 田
1926年大阪生まれ。旧制北野中学、旧制松江高校を経て、1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業をてがける(現会長)。71年世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第1号店をオープン、日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上げ1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける(現社長)。過去2回、マクドナルド・コーポレーションのアドバイザリー・ディレクターを務めるなど、マクドナルドの世界戦略にも参画。89年大店法規制緩和を旗印にアメリカの玩具小売業トイザらス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開中(現副会長)。また、世界一のネクタイ・スカーフ製造販売会社である英国タイラック社と提携し、全国店舗展開している。86年藍綬褒章受章。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。

ラベル:孫正義 藤田田
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2008年04月16日

必読本 第655冊目 人生に・経営に成功する半分の法則

必読本 第655冊目

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人生に・経営に成功する半分の法則

市川 善彦(著)

長崎出版

¥1,680(税込み)

単行本:172ページ

2008年4月31日 初版


●なにごとも陰日なたなく頑張ると、

神様は半分だけ望みをかなえてくださる。

残りの半分は、また頑張れるように、心に貯金。

これが「半分の法則」です。

裸一貫から24歳でオーナー社長になった著者が、そのノウハウを伝授。

●市川善彦さんを一気にメジャーな存在にした

『我謳(ガオオーー)!!―』(
必読本第298冊目参照)は、

昨年アマゾンなどで驚異的なベストセラーとなったが、

本書は、その続編とも言える本である。

市川さんの人気ブログの中から、

特に面白い話、魂に響く話を54個抜粋して

1冊にまとめたものである。

●天涯孤独の市川さんが

16歳の時に編み出した「半分の法則」は、

単なる貯蓄術にとどまらず、

人生成功のためにも、仕事術としても抜群の効果を

発揮します。

本書では、著者自身の壮絶人生経験や、

著者の会社の社員や読者の体験談を豊富に引用しながら、

「半分の法則」をどのように生活に活用していけばよいのかを、

具体的かつハイテンションに解説してくれます。

●170ページと極めて薄く、

文章も気取ったところのないクダけた口語体なので、

実に短時間に読み飛ばせる本です。

1時間弱で読破できます。

普段読書習慣がない方にも抵抗なく受け入れられる本です。

●『我謳(ガオオーー)!!―』に感銘を受けた方はもちろん、

ギャンブル狂い、ブランド品好きなど、

浪費癖を断固として直し、経済的に自立したい、

仕事や人生に本気になれず、

いつもフラフラしている自分に渇を入れたいという方などに

強力に推薦したい本です。


【マストポイント】

@市川流金銭感覚の磨き方

1、衝動買いをしないこと。
このような性格の人はカードや多額の現金を持ち歩かない。
2、利益を生まないような経費は徹底的に節約すること。
3、有効な投資には、出費を惜しまないこと。
4、半分の法則で、収入の半分で生きる癖をつけること。
5、半分の法則が実行不可能ならば、
とにかく一日500円玉貯金からでも始めること
(貯金箱が一杯になったら、半分はご褒美として使って、
半分は更に大きな貯金箱を用意して種銭として貯金する)。
6、ただ貯蓄するだけではこれまたダメ。
1年後の購入リストを作成して、それに向けて貯蓄すること。
7、ローンで楽しみを先取りしないこと。
8、税金を半分の法則で納めて、世の中の役に立つこと。

Aなにごとも、人の話は半分だけ聞いて、

半分は、??? と思って下さい。

それが人からマインドコントロールされない

人間らしい生き方です。

B順風のときは、倹約、謙虚、誠実で心がけ、

半分の法則で生活し、

逆風のときは、半分の法則で蓄積したものの半分で生活すれば、

また順風の風に乗れる。

何事も陰日なたなく頑張ると、

神様は半分だけ望みを叶えて下さる。

残りの半分は、またがんばるように、増長しないように、

謙虚になるようにと心の貯金をして下さっている。

こう考えると、不平不満など消え去り、心にゆとりが生まれます。

笑顔が溢れます。

こうして人間は幸せになっていくのです。 (以上本文から引用。一部改変)


【著者略歴】

市川 善彦
日本ガード・サービス株式会社代表取締役。福岡大学経済学部非常勤講師。講演、年100回。1952年1月、長崎県佐世保市生まれ。中学の時、父の事業倒産を経験。地元県立高校に進むも中退し、単身上京。スーパー店員、書籍セールスマン、自衛官、警備員を経て福岡にJターン、24才で、警備保障会社を設立。社長就任。幾多の試練を乗り越え、現在自社ビル、社員寮を所有。完全無借金経営を達成。従業員120名を擁し、業績拡大中。資金繰り無縁の「小さな巨人」を自負する中小企業
経営者である。「アリガタ経営論」「中真面目論」などユニークな経営理論を展開、現役経営者のみならず、2代目経営者を中心として若手経営者の支持が多い。

市川 善彦さん ホームページ http://plaza.rakuten.co.jp/yobirin/

posted by miura at 18:03| 山形 | Comment(0) | TrackBack(0) | お金・貯蓄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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