2011年06月13日

必読本 第985冊目 しあわせ読書のすすめ ~本のソムリエが教える悩んだときに読んでほしい53冊~

必読本 第985冊目

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しあわせ読書のすすめ 

~本のソムリエが教える悩んだときに読んでほしい53冊~

清水 克衛

辰巳出版

¥1,260

単行本: 143ページ

2010年9月1日 初版

●現在「DON!」(日本テレビ系列)をはじめ、

各種メディアで話題の書店「読書のすすめ」清水店長が

セレクトしたスペシャルな53冊を一挙紹介。

あなたの“ココロに効く”幸せを呼ぶ本のほん。

●「読書のすすめ」名物店主、清水克衛さんの、

悩んだ女性へ向けたおススメ書籍ガイドブック。 

人間関係、仕事、結婚、家族・育児など、

よくある女性の悩みをテーマごとに分けて、

全53冊のおススメ書籍を紹介する。

本の構成は、見開き2ページで、右ページにおススメ書籍の概要を、

左ページに清水さんがなぜその書籍を推薦するのかの

簡単な解説をつける、という配置になっている。

●例によって、よくもまあ、これほどまでに沢山の

隠れた名著、珍本の数々を知っているものだ、と感嘆せずにはいられない。

一般書店で市販されていないもの、

その出版社の名前さえ初めて聞くような超マイナーな本などなど、

非常にバラエティ豊かに各種の本が紹介されている。

いやしくも名著のブログを執筆している私ですが、

恥ずかしながら今回も、初めて聞く本を相当数目にしましたので、

できるだけ機会を見つけて読んでいきたいと自省した次第であります。

●おまけコーナーでは、

「読書のすすめ」と出会って読書に目覚め、

人生を好転させた一般読者の方や、

本書で紹介されている名著の著者姉妹へのインタビュー、

清水さんが独自に考える成幸法則、幸せになるための考え方などが

掲載されております。

薄くてサラッと読破できますが、情報量は相当詰まっている本です。

一応、女性向けの本ガイドブックということになっておりますが、

もちろん、男性読者が読んでも良さそうな本がかなり紹介されております。

 

 【マストポイント】

@「最近は派遣切りにあってホームレスになる人も多いよね。

そういう人は真剣につきあえる友だちがいないんだと思う。

本当に困ったら「うちへおいでよ」って言ってくれる人がいないとおかしいよ。

「無縁社会」なんていう言葉もよく聞くようになったけど、現代は

極端に縁が少なくなっているよね。

傷つくのが怖くて恋愛できない人も多い。

今はパソコンがあるから引きこもれるしね。

人間関係を築くには、とにかく人と出会うことだよ。

そして困っている人がいたら助けてあげるの。

人間関係を築くことを怠っていると、

窮地に立ったときに後悔することになる。

貯金なんかよりよっぽど大事なことだよ」

A「産婦人科医の昇幹夫さんは、「ガン」という病名を「ポン」にしようなんて言ってるの。

日本語には言霊があって、ガギグゲゴという音の響きは

聞くだけで痛い感じがするでしょ?

だからお医者さんに「あなたガンです」なんて言われるとガーンときちゃう。

「あなたポンです」って言われたら肩の力が抜けてショックも和らぐよね。

こんな風に楽しいことを考えたりして、心が折れない工夫をしていこうよ」

B「『神は、人を不幸にすることも、幸福にすることもできない。

ただ、出来事を起こすだけ』(雨の日も、晴れ男)(水野敬也著)

リストラされることを幸福にするのも不幸にするのも自分しだい。

人は楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しくなるんだよ。

辛いときこそ笑顔で頑張っていれば、誰かがきっと見ていてくれる。

助けてくれる人も現れると思うよ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

清水 克衛
書店「読書のすすめ」代表。NPO法人読書普及協会理事長。1961年、東京生まれ。大手コンビニエンスストアの店長を10年間つとめた後、1994年、書店「読書のすすめ」を東京都江戸川区・篠崎に開業。2003年にはNPO法人「読書普及協会」を設立。本との出会い、人との出会い、出来事との出会いを提供しながら、「良質な御縁から生まれる成幸の法則」についての講演活動を続けている。



ラベル:清水克衛

2011年06月05日

必読本 第983冊目 信念の奇跡

必読本 第983冊目

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信念の奇跡

C.M. ブリストル , 林 陽

かんき出版

¥ 1,365

単行本: 124ページ

2008年12月15日 初版

●運命は変えられる!

学び行動する人間だけが成し得ることとは。

名著『信念の魔術』の著者が贈る、成功と幸福と満足をもたらす人生論。

●数年前、人気のビジネス本作家、本田直之さんが自著で推薦したことにより、

人気が再燃した古典的名著『信念の魔術』(必読本 第471冊目参照)。

本書は、その本の姉妹編というか、

導入的な役割を果たすガイドブックのような薄い本である。

3年前に発売されてから、『信念の魔術』の感動があったこともあり、

早く手に取りたいと熱望していたが、なかなか縁がなかった。

ブックオフでも見かけることがなく、図書館から取り寄せて昨日一気に読みました。

●よく、偉人や成功者の中には、

突然、雷に打たれたような衝撃を感じるとか、

表現しがたい光の玉に包まれて、啓示を受けるという神秘体験を

される方がよくおられるが、

本書の著者も、冒頭で、不景気のどん底で解決策が見つからないで

煩悶していた時に、自室でそのような不思議な体験をし、

その時の経験を元に、本書を一気に書き上げたと記している。

●あっけないぐらいに薄い本で、

早い人だったら、1時間も要せず一気に読破できる。

分厚い本を読みなれた人は、あまりのシンプルさに

拍子抜けするかもしれない。

しかし、よくよく精読してみると、信念の力や潜在意識を

どのように効果的に活用したらよいのかのアドバイスが

そこここに散りばめられている。

●昔から成功者の間で広く行われてきたであろう、

スタンダードな成功法則のテクニックの数々が

いくつも紹介されている。

特に、何度も繰り返す効果、鏡、カードを使うテクニック、

内なる直感の声に従うなどは、

あまりにもよく聞くので、逆に軽視される方も少なくないだろうが、

試してみる価値は大いにある。

●有無を言わさず信じ続けたことは、必ず現実化する。

それほどの強力な力を持つ「信念」という魔法。

その効果的な活用方法を知りたい方は、

『信念の魔術』と是非併読し、何度も再読の上、

自分一人で自由自在に使いこなせるようにトレーニングしたいものである。

 

 【マストポイント】

@「私が徹底的に信じていることわざがあります。

『信じればそうなる』

謎めいていますが、この言葉が私の言いたいことを要約しています。

私が奇跡というとき、それは『信念を通して実現できる』ことを意味します。

“信念を信じる”“自分自身を信じる”“自分の関係している人を信じる”ということです。

力を信じる、万人の運命をコントロールしている『あの何か』を信じるということです。

その信念をものにして、否定的な考えを消し去れば、

あなたが望みを叶えるのを止めさせるものは、この世に一つもなくなります。

信じられないと思うかもしれませんが、

あなたがそれを望めば得られないものは一つもないのです」

A「『反復繰り返し』の効果に注意して、基礎固めをして下さい。

ハンマードリルを例にとります。

固いものを粉砕したり、そこに穴を空けたりするには、

何度も何度も強靭な力でドリルを打ち込む必要があります。

絶え間ない繰り返しが結果を生むのです。

同じ文句を繰り返し訴えることが基本です。

同じ文句を何百回と繰り返すことにより、

人の心に印象付けることが可能です。

何度も何度も繰り返すのです。たたき続けるのです。

意識と潜在意識のつながりは緊密です。

この問題の研究者は誰でも、潜在意識にリンクすることによって

何が遂げられるかを知っています。

繰り返す作業を使って、細部に至るまでイメージをくっきりと心に描き、

潜在意識を動かすことができれば、あなたは驚くべき『力』を手に出来ます」

B「目標を強くし、前進する決意を固めれば、

決意が目に現れてきます。

射抜くような目で心の奥まで見透かすような人がいます。

何がそうさせているのでしょう。

内からくる炎、力、それにほかなりません。

このような目をしている人は、望むものを手に入れるのが普通です。

目は心の窓であることを忘れないでください。

成功者の写真を見て、彼らがどんな目をしているか調べれば、

誰もがあの強い力を持っていることがわかります。

どこででもそれを見せるようにしてください。

そうすれば、雑踏の中を歩いていても、誰もがあなたの存在に気付きます。

顧客は話しているうちにあなたの人格を感じ取ります」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

C.M.ブリストル
1891~1951。アメリカの実業家で投資銀行顧問。第1次大戦でフランスとドイツに従軍後、米軍放送「スターズ・アンド・ストライプ」に勤務。司法と宗教等の堅い分野を扱うジャーナリストとして、大手新聞社で活躍後、大投資ブームの20年代後半に、パシフィックコースト投資銀行家グループ「スミス・キャンプ・アンド・ライリー」に入社、重役になる。大恐慌のさなかで、危機に陥った会社を立て直そうと暗中模索する中、その後無数の人生を変えることになる「大悟」を得て、どん底の人生を成功に変える「大秘密」を握った。その結果が『TNT―It Rocks the Earth』である。1948年、『信念の魔術』を著して、その名前を不朽のものにした。

ラベル:ブリストル

2011年06月04日

必読本 第982冊目 5%の人 時代を変えていく、とっておきの人間力

必読本 第982冊目

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5%の人 時代を変えていく、とっておきの人間力

清水克衛

サンマーク出版

¥ 1,365

単行本: 159ページ

2010年8月20日 初版

 

●大衆として生きるか、光を放つ人になるか。

「自分の信じた道を貫く」「試練をチャンスと受け止める」

「人のせいにしない」といった特徴をもつ、

時代を変えることのできる「5%の人」について解説する。

●都心から離れた辺鄙な下町で、独特の本の売り方、揃え方で

注目される人気書店「読書のすすめ」。

その名物店主清水克衛さんの近著。

昨年夏に発売された。

テレビ番組などに頻繁に出演された影響からか、

はたまた、書籍が売れない多くの出版社が、救世主的に執筆オファーを出すのか、

清水さん自身の本の出版ペースも最近かなり早いものになっている。

●本書は、清水さんが昔からよく主張されていることでもありますが、

圧倒的多数の「大衆」に染まって没個性的にならず、

自分の強み、オリジナリティを活かして、

少数派であっても逞しく生きていこうよ!ということをメインテーマに

語った本です。

●しかし、少数派で生きていくのはツライし、孤独感を感じることもある。

では、凡人は、どうしたらいいのか?

著者自身の、柔道部時代、コンビニ店主、そして現在「読書のすすめ」に

集う多くのお客さんの事例を引き合いに出したり、

斎藤一人さんをはじめとする著名人との交友録を紹介したりしながら、

具体的な方法を、わかりやすい文章で淡々と解説してくれます。

清水さんの文章は、変なクセがなく、極めてオーソドックスな書き方をされる方で、

短時間で読破できるのがいい点です。

本書も一気に読み切ることができます。

●巻末には、その少数派であることの模範例として、

坂本龍馬とスティーブ・ジョブズの2人を挙げて、

その数奇な人生と、残した名言の数々を紹介してくれる。

この最終部分は、何か紙数を埋め合わせようとしたというか、

両氏にまつわる本の受け売り的な内容に終始していて、少々残念。

最初から最後まで、著者のエピソードや主張だけで押し切ってほしかった。

●大人になっても、伝記を読むことは意義がある、

単なる有名作家の追っかけ的なファンで終わるのではなく、

自分自身がプレイヤーになれ、

これからの商売には「家族意識」が大事だ、など、

本との付き合い方、読み方や、個人店の経営のコツなど、

随所に参考になる部分も多い本です。

巻末には、例によって、知る人ぞ知る名著の紹介コーナーもある。

知らない本が、恥ずかしながら何冊もあったので、

また、機会があったらこまめに読んでいきたいと思う。

●昨年夏に初めて訪れた「読書のすすめ」。

どこまで電車に乗ったら到着するのだ?というぐらいに

都心からかなり離れ、千葉県に迫るほどの遠距離。

そして、駅から下車しても当の書店までは相当の距離を歩かなければならない。

真夏だったこともあり、大汗をかいて上半身ビッショリになった記憶があります。

車を持っていればまた話は別だが、

よほどの時間的余裕と目的意識を持っていなければ、そうそう頻繁に行くことはできない。

次回はいつ機会が訪れるのだろうか。。。。

 

 【マストポイント】

@「 人生には上り坂もあれば下り坂もあり、

さらには“まさか”という坂もあります。

このまさかの出来事というのは、その人にとって、

精神的にも肉体的にもかなりのダメージを与える出来事であったりします。

しかし、これはその人がさらに成長していくために用意された試練であり、

これを乗り越えることで、その人には素晴らしいステージが待っているのです」

A「おれがおれがの“我”を捨てて、

おかげおかげの“下”で生きる」

B「〜あきらめないということについて〜

よくよく考えたら、僕はあきらめ方を知らなかったのです。

なぜなら、小さい頃から、偉人の伝記ばっかり読んでいたからです。

伝記には、あきらめ方が書いてなかったんです」 (本書で紹介されている植松努氏の言葉)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

清水 克衛
1961年、東京生まれ。書店「読書のすすめ」店長、NPO法人「読書普及協会」理事長。94年、書店「読書のすすめ」を東京都江戸川区・篠崎にて開業。2003年に自らが設立した、NPO法人「読書普及協会」では、“本との出逢い”“人との出逢い”“出来事との出逢い”を提供しながら、「良質なご縁から生まれる成幸の法則」をテーマにした全国各地での講演活動を行っている。

ラベル:清水克衛

2011年06月03日

必読本 第981冊目 斎藤一人の道は開ける

必読本 第981冊目

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斎藤一人の道は開ける

永松茂久(著)

現代書林

¥ 1,575

単行本: 239ページ

2010年3月29日 初版

 

●どんな人でも自分の道があり、そしてどんなに困難に見えても、

その道は自分の力で必ず開くことができる。

人生や商売に行き詰っていた著者が、

日本歴代一位の所得税納税者・斎藤一人から学んだ、人生がうまくいく方程式。

●久しぶりの一人さん関係の本。

先月14日に交通事故に不覚にも遭ってしまい、

左手全般が不自由で、何かと気分が沈み込みがちな一人暮らしの休日には、

必ず元気を与えてくれる一人さんの本に限る、ということで、

本日朝から一気に読破しました。

著者の永松さんの処女作は、かなり前に発売されていて、

当然その時期には読みたいなぁと思っていたのですが、

なぜか縁がなくて一度も手に取ることがなかった。 

初めてその著書に触れる。

●著者は、大分県で、タコ焼き屋を手始めに、

飲食店などを手広く経営している若手経営者。

本書は、独立してなんとか店を経営していた5年程前、

スランプ状態に陥って、モヤモヤとしていていた時期に、

日本一の経営者の斎藤一人さんのもとにわざわざ九州から上京し、

直接レクチャーを受けたときの模様を詳細に記した書である。

●一人さんと会っている時に、

その教えを一言一句聞き漏らすまいとの思いから、

ICレコーダーで録音したり、

細かくメモ帳に記していたと本書にあるとおり、

ともかく、一人さんのアドバイスや教えが具体的かつ臨場感があり、

読書中、まさに一人さんのすぐそばでお話を聞いているかのような

錯覚さえ感じる。

新小岩の一人さんの本社事務所の質素さ(冷蔵庫さえ置いていない)、

勝鬨橋など江戸川区周辺をドライブしたり、総武線で都心に戻るなどの

記述を読んでいると、東京在住者はよりリアルにその情景が浮かんでくるはずです

一人さんとの面会時に感じた現代っ子らしい思いを、正直に告白している

著者の気取らない性格にも好感が持てる。

●また、特筆すべきは、一人さん関係の本では、その価格のわりに

文章量が異常にスカスカで、もうちょっとボリュームを持たせることが

できなかったのかと、失望してしまう本が散見されますが、

本書は非常に文章量が多く、よって、一人さんの教えの数々も

広範な範囲をカバーしつつ多岐に渡っていて、とても満足できる

(下のマストポイント以外にも、名言至言が非常に多かったことも付記しておきます)。

私は未読ですが、デール・カーネギーのあの名著2冊のタイトルを模した、

もう一冊の姉妹本と併読すれば、

まさに「斎藤一人の個人レッスン」を直に受けているかのような

贅沢な満足感を味わえるのではないでしょうか。

●一人さん関係の本は膨大な数が出版されていて、

すべてを制覇したいとの思いから、

一度読んでハイそれまでよ、となりがちなのですが、

本書は、その中でも珍しく何度も読んで復習したくなるような本です。

何か一冊に迷った時に本書と心中しても、

そう困った事態にはならないはずです。

 

 【マストポイント】

@「すべての外見が自信満々に見えなきゃいけないんだよ。

それで会ってみると横柄さがない。

このギャップなんだよ。これを広げるんだよ。

自信があるのに威張らない。

強い人なのに弱い人を大切にする。

それが本当のサプライズになり魅力になるんだよ」

A「人が喜ぶことって楽しいのに、なんでやらないんだろうな。

みんな自分が喜ぶことばっかり考えてる。

自分の喜ぶことって、ゴルフに行こうが高級料理店に行こうが、

金ばっかり出ていくんだよな。くたびれるの。

本当にくたびれるんだよ。

だけど、人の喜ぶことって、とっても楽しいんだ。元気がもらえるんだよ」

B「重要なことだから、よく覚えてな。

この世でなんとかなるのはたったひとつ、自分のことだけなんだよ。

自分が信念を持って自分を変えると、まわりも変わり出す。

自分を変えずに相手を変えようとすれば、地獄が始まる。

この世の修行というのはこういう仕組みになっているんだよ。

大事なことは自分がまわりに引きずられないことなんだよ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

永松 茂久
陽なた家ファミリー代表。作家&講演活動家。1974年大分県中津市生まれ。ダイニング「陽なた家」、居酒屋「夢・天までとどけ」、たこ焼きテイクアウト店の飲食事業部、ウェディング事業、映像編集事業、人材育成の「for you」プロジェクト事業部、その他講演、出版、イベント企画など様々な業種を生み出している若手実業家。

2011年05月07日

必読本 第977冊目 悩みも苦しみもメッタ斬り!

必読本 第977冊目

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悩みも苦しみもメッタ斬り!

美輪 明宏(著)

家の光協会

¥ 1,575

単行本: 225ページ

2011年2月1日 初版

 

●人間関係、家族や仕事の事など、

さまざまな悩みを美輪明宏がバッサリと斬り捨てる。

愛情溢れた回答には、前向きに生きるためのヒントが満載。

●本書は、JAの雑誌『家の光』で長年連載されている

美輪明宏さんの人生相談を書籍化したもの。

今年2月に発売されたばかり。

過去に同出版社から、別タイトルでシリーズ化されているが、

今回は、別名で出された。

●このタイトルになったのは、一読していただければ、一目瞭然。

筆致がかなり辛辣というか、ふだん、散々「愛」だとか

「やさしさ」を説いている美輪さんと果たして同一人物かというぐらいに、

口調が厳しいのである。

時に、対立関係にある(と言われる)占い師の細木某と変わりないぐらいの罵り様。

何か、最近、体調不良で、ご機嫌でも悪いのかと邪推してしまうぐらい・・・。

いつものニコニコ顔の美輪さんを予想した読者はちょっと驚くかもしれない。

●まあそれはさておき、

章は、「仕事や生き方」、「愛情、結婚問題」、

「子育て」、「家族や知り合いとの人間関係」と、大きく4つに分かれる。

しかし、この本を通読すると、世の中には、とてつもない悩みを抱えて

生きている人がゴマンといる、ということを改めて思い知らされる。

自分は井の中の蛙だった、己の悩みがちっぽけなものにさえ感じてくるぐらいに、

あらゆる種類の悩みが満載されているのである。

●やはり、何十年も昔から、

世の中の無数の人々の悩み相談を請け負ってきた「人生相談の大ベテラン」だけに、

美輪さんの回答は、表面的な、生ぬるいようなアドバイスで終わることはありません。

何の努力もせずに、とんちんかんな悩みを書いてきて、

ただ有名人の美輪さんにすがろうとする甘ったれた相談者に対しては、

大したアドバイスも授けず、突き放してしまうこともあるし、

一面的にしか物事を捉えられなくなって、袋小路に陥っている相談者には、

そんな見方、考え方があったのか!と、膝を打ってしまいそうになるような

斬新な回答を授けてくれたりします。

やはり、美輪さん恐るべしです。

●本書の相談者のほとんどすべては、女性です。

よって、恋愛結婚、不倫問題、子育て、介護、

財産問題、夫、親や兄弟との人間関係など、

女性が人生上でぶつかるであろう、ほぼすべての

悩み、問題が収録されておりますので、

独身女性でも既婚女性でも、転ばぬ先の杖として、

事前に読んでおけば、自分がその当事者になっても

慌てふためくことが少なくなるという効用があるかと思います。

冒頭記したように、回答は一切の妥協や甘えを排した、

相当厳しいものが少なくないので、

猪木さんのビンタのように、ダラけた自分に喝を入れたい男性読者にも

おススメです。

 

 【マストポイント】

@「人生は行動あるのみ。やったもん勝ち。

やったもん勝ちというのは、努力した者が勝つという意味です。

知識、教養、技術を身に付けるために、寝る間も惜しんで努力すれば、

かならず評価されます。

そこそこしかやらない人は、そこそこにしか見られません」 

A「まわりの嫌な人たちには、どう対応すべきか、アドバイスをさしあげましょう。

まず、なにかを言われたら、『そうですか、そうですか』と、聞き流すこと。

まちがっても、『そうですね』と言ってはいけません。

『か』と『ね』には、大きな違いがあって、『そうですね』と言ってしまうと、

あの人はわたしに同意した、と解釈されてしまいます。

ご注意を」

B「人間、最後にものをいうのは、やはり人柄なのです。

毎日どうやって生活していけば尊敬される人間でいられるかということを

心がけていれば、自然とまわりもあなたについてきます。

若いころから努力して一生懸命に働いて人格をみがいて、

人に優しくして多くの人たちのめんどうをみて、

慕われてきた人というのは、年をとれば親類縁者じゃなくても他人からでも

めんどうをみてもらえるし、死んだときも惜しまれるものです。

人間というものは、若いころからの積み重ねが老後に現れてくるものです。

『情けは人のためならず』という言葉があるように、

他人に情けをかけるということは、結局自分のためなのです」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

美輪 明宏
1935年、長崎市生まれ。国立音大付属高校中退。十七歳でプロ歌手としてデビュー。1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒットとなる。1967年、演劇実験室「天井棧敷」旗揚げ公演に参加、『青森縣のせむし男』に主演。以後、演劇・リサイタル・テレビ・ラジオ・講演活動などで幅広く活動中。1997年『双頭の鷲』のエリザベート役に対し、読売演劇大賞優秀賞を受賞。

2011年04月08日

必読本 第970冊目 平凡を極める生き方―小さな実践が生みだす非凡な力

必読本 第970冊目

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平凡を極める生き方―小さな実践が生みだす非凡な力

鍵山 秀三郎(著)

¥1,260(税込)

致知出版社

単行本: 186ページ

2008年9月1日 初版


●日本を美しくするために、あとから来る者たちのために、今なすべきこととは。

イエローハットの創業者で、創業以来トイレ掃除を続ける著者が、

本物の豊かさや気品、掃除力などについて説く。

●私が大変敬愛している、鍵山秀三郎さんの数年前に出された本。

ほとんどの著書を読んでいると自負している私だが、

なぜかこの本は手つかずで、ずっと目を通していなかった。 

ブックオフで求め、数日前に読破しました。

●内容は、自己修養系の月刊誌『致知』 巻頭に掲載された文章と、

対談をまとめたもの。

例によって、鍵山さんの言葉は、小学生にでもわかるような平易な言い回しを

使いながらも、語られる内容は大変深く重みがあり、

読むほどに、感動させられつつも神妙な気持ちにさせられる。

いつも感心することだが、

無駄に長々しい文章を書く作家が多い昨今、

これほどまでに短い文章で、論点を一言で

ズバリと言い尽くしてしまうという芸当は、さすがである。

スペースが限定されているハガキ書きの長年の効用というものは、

やはり恐るべきものがある(必読本 第958冊目参照)。

●本文には、数多くの感動的なエピソードが紹介されていますが、

中でも、掃除によって見事なまでに人生観が変わった女子中学生の作文と、

「掃除の仲間募集」と、段ボールに書いたプラカードを背負いながら、

周りの好奇な視線と嘲笑にも屈せずに、新宿の繁華街の掃除ボランティアを

一人でする若者の話に、特に胸が熱くなります。

●最終章の、札付きの不良学校を、掃除を徹底的に行うことで

見事に再生させた広島県の元区長山口富久さんとの対談部分は、

多くの気づきと感動を与えてくれます。

広島県は、全国屈指のヤクザ、暴走族の多さで有名だが、

道に外れかけた少年たちを、

私心なく真正面から受け止め、親身になって面倒をみ続けてきたという

山口さんの人生には大いに頭が下がる。

何となく掃除哲学をわかった気になっている、

いわゆるエリート層の人々には非常に示唆的な言葉が満ちているはずである。

是非味読していただきたい。

●最後に余談だが、

先日、トイレ掃除を最近手抜きしていた報いか、

深夜に、トイレタンクに物が詰まって水が止まらなくなってしまい、

業者さんを呼んで、トイレ便器まで外すような大がかりな

修理をするトラブルに見舞われた。

ヒヤヒヤしながら作業を傍らで見守ったが、

幸い、15万円以上もかかるというトイレ便器交換という最悪な事態だけは

避けることができた。

やはり、トイレ掃除は汚れた時だけやればいいのではなく、

特段汚れた部分がなくても毎日毎日継続しなければならないなと

大いに自省した次第だった。

本文にある鍵山さんの、

「きれいなところを掃除するのが掃除です」という至言が改めて身にしみました・・・。

 

 【マストポイント】

@「もちろん口に出す言葉も大事です。

しかし抽象論、観念論ばかり唱えている人のいうことは

私は信用しません。

観念論なら何でもいえますから。

やはり、実践をしている人は話が具体的です。

具体性のある話でないと信用できないですね」

A「人間は耐えられる範囲が狭くなることに反比例して、

わがままの幅が広がります。

そして謙虚な心と感謝の心を失って傲慢な人間になっていきます。

お金を払えば、望む物が何でも手に入るという思いから、

お金さえもてば万能であるかのようになりました。

しかし、過日の首都圏の停電のように、

わずか数時間であっても大混乱を招きました。

これが二十四時間であったり、百時間であったりすれば、

混乱ではすまないところでした。

その時に札束を持っていても何の役にも立たないことを、

あの停電が警告してくれました。

これが電気だけではなく、水や食糧までが止まればどうなるかも

考える時期に入ったと思いました。

いま、日本の国土を荒らし、水を汚染し続けているツケを後世の人に

回すことのないよう自らを戒めてまいりましょう」

B「私自身は四十数歳までは口ではもっともらしいことをいいながら、

内心は自分さえよければいいと考えていて、

地位と名誉とカネばかり追いかけているようなところがありました。

人生は比較的うまくいっていたんですが、

どこか虚しく、いつもイライラしていました。

それで、四十二歳の時に大きなトラブルがあって自殺を考えたことがあるんです。

しかし死にきれなくて、それでいろいろと模索して、

よし、残りの人生は地位と名誉とカネは一切追わない。

そして自分をなくして世のため人のために生きようと決心したのです。

ところが、そういう心をもつようになったら、

不思議なことに、逆に自分の予想以上にたくさんいいことが帰ってくるようになったのです」

(以上本文より。一部改変。Bだけは山口富久さんの言葉)


【著者紹介】

鍵山 秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、上京して自動車用品会社デトロイト商会に入社する。昭和36年、独立してローヤルを創業。当初は、自転車1台の行商からスタートした。平成9年、東証第一部上場とともに、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役となる。平成20年、取締役を辞任。創業以来続けている掃除に共鳴する人が増え、平成5年に「日本を美しくする会」を発足。その後、「日本を美しくする会・各地区掃除に学ぶ会」として国内外に広がり、国内120カ所以上、海外にも4カ所が登録されている。

日本を美しくする会HP http://www.souji.jp/

ラベル:鍵山秀三郎

2011年03月31日

必読本 第969冊目 幸福力(しあわせりょく)[CD付き]

必読本 第969冊目

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幸福力(しあわせりょく)[CD付き]

斎藤一人(著)

¥ 1,575

マキノ出版

単行本:221ページ

2010年4月8日 初版 

 

●当代きっての実業家が明かす「楽しい生き方」。

幸せになるためには、幸福力がいる。

ほんの少しの努力で、幸福力をきたえて幸せになる。

●本書は、斎藤一人さん関係の中では、ちょっと異色の本。

雑誌「ゆほびか」誌上において、読者から寄せられた質問の数々に、

一人さんが、独自の観点から回答を与えるという形の本である。

ブックオフで買い求めたものだが、今回も、

おまけCDは付属してなくて、内容は聴くことができませんでした。

本文とは別内容のようです。

●一人さんは、今まで、お弟子さんの本を含め、

膨大な数の書籍を出版し続けておりますが、

その本に感化され、天国言葉を言い続け、地獄言葉を言うのをやめにしたり、

光りモノを身につけ、顔にツヤを出したり、

常に笑顔でいて、人に呼ばれたら大きな返事で答えたりなど、

一人さんが勧める幸せになるための成功法則を日々実践している方は

多いかと思いますが、にもかかわらず、

一人さんの言うとおりにしていても、なかなか好転しない、

思うようにならないとお困りの方は中には少なくないかと思います。

●本書においては、そういう、

一人さんの言うとおりにしているにもかからず、

なかなか芽が出ない、 スランプ状態を打破したい、

あるいは、一人さんの本でもなかなか解説されない、

答えに窮するような変化球的な質問などが数多く寄せられております。

●しかし、物質的にも精神的にも頂点を極め、

ある種の悟りの境地にいる方だけに、

逡巡することなく、明快な答えをズバッと述べているのは、さすが一人さんである。

人との交際術では、嫌な人からは逃げてよい、

そして自分がそういう嫌な人間にならないようにする、

嫌なことがあったら、修行が来たと思うとか、

どうやったらジョークに変えられるか知恵を絞るとか、

こちらがある程度の身分になったら、自分に不都合なこと、

不愉快なことでも何でも我慢してやるとか、

よくもそんな考え方ができるもんだなと目からウロコが落ちることは

間違いありません。

●昨今の大地震での関連で言えば、

大切な人との別れがつらいという質問に関して、

そういうソウルメイト的な人とは、何回も別れ、何回も出会うようになっているから、

永遠の別れというものは実はないので、悲しむ必要はないと答えているなど、

スピリチュアルな答えも散見されます。

後半に行くほど、一人さんの回答は冴えわたり、

読破後は、又最初からすぐに読み返したくなるほどです。

●本読みとして見逃せないのは、

「いい本は7回読む」など、読書の奥義を述べた第3章である。

一人さんの推薦書や、一冊の本を1000回も読んだ話など、

本をどのように実生活に活かせばよいかに関して、

興味が尽きないお話が展開されております。

個人的には、本の中にこそ著者の最高のエッセンスが凝縮されているのであって、

その著者が主催する高額なセミナーや関連商品に過度に

期待してはないけないと指摘したところなどが心に残りました。

●ここ数年は、又、一人さん関係の本が

雨後のタケノコのように沢山出版され続けているようですが、

すべての本を目を通しているわけではない私ですが、

本書は、その中でも、見逃せない本の中の一冊です。

長年の一人さんファンの方でも、又どうせ似たような内容だろうと

侮っている方などにもおススメです。

違った感動、気づきが確実にあるかと思います。

 

 【マストポイント】

@「問題解決法の答えは、必ず美しいことなんです。

卑怯なことじゃない。汚いことじゃない。

必ず美しいことなんです。

いくつかの解決法があったら、

『この中でいちばん美しい解決の仕方はどれだろう?』と考えてみるんです。

だって、神様が汚い答えを求めるわけがないから。

いちばんきれいな答え、自分なりに100%できて、

自分なりにいちばんきれいな答えを出せばいい。

と考えていくと、見事に答えが出る」

A「あのね、精神論をやってたら嫌なことが起きないんじゃないんだよ。

精神論やってたってなんだって、雨の日もあるし、風の日もある。

ね、それを雨がやだだとか風がやだだとか、うるせえって言ってるんだよ。

雨は雨でいいの、風は風でいいの。

なにがあったっていいっていうのが精神論なの。

『一人さんの言う通りにしててもこういうことがありました』って。

あるに決まってる。あるんだよ、毎日いろいろ。

あたりまえじゃないか。生きてるって、そういうことだよって。

俺が言ってるのはそうじゃない。

そういうことがあっても幸せと思えって言ってるんだよ」

B「仕事の上で、これを言っちゃうと、全部の答えになるかもわからないけど、

成功する人っていうのは、『今日一日、人に親切にしよう』という気持ちで働いて、

仕事先では、「奉仕の気持ちで働く」ということが、第一前提なんだね。

奉仕の気持ちで働くっていうのは、給料をもらっていても、

笑顔で働くとか、困っている人がいたら、手伝ってあげるよとか、

そういう気持ちで働くと、人生はだいたい、うまくいくようになっているんだよね」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)の10位以内にただ一人連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。

ラベル:斎藤一人

2011年03月15日

必読本 第966冊目 二千年たってもいい話―夢の持ちかた夢の叶えかた奇跡の起こしかた魅力のつけかた

必読本 第966冊目

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二千年たってもいい話―夢の持ちかた夢の叶えかた奇跡の起こしかた魅力のつけかた

斎藤一人(著)

¥ 1,575

イーストプレス

単行本:175ページ

2009年9月22日 初版 

 

●人生の成功と、社会的成功、全部が手に入れられる、成功への近道。

想像を絶するほど、明るく、楽しく、笑える話。

特別付録に「講演終了後、一人さんから最後のお話」。

●2年前に、似たようなタイトルで立て続けに出された

斎藤一人さんのCDつきブックシリーズの中の一冊。

都内のブックオフで、CDが付属してなかったが、格安で求めた。

よって、CDの内容は聴いていないが、

本文とまったく同じ内容とのことです。

●内容的には、全国50か所にわたって行われた講演会の

千秋楽が横浜で行われ、その時の模様が臨場感たっぷりに

収録されている。

一人さんファン、まるかんの愛用者が場内の大半を占めるのでしょうが、

何か異様な連帯感が充満している。

箸が転がっても笑うといいますか、

一人さんが何をしゃべっても場内が笑いまくるという、

一種の予定調和的な雰囲気が全篇にわたって続いており、

別にファンでも何でもない方は、ある種の宗教団体のセミナーや、

マルチ商法の会場のような違和感を持つかもしれません

(ことあるごとに、自分は宗教家ではないと

一人さんは釘を刺してますけどね)。

●ただ、やはり、一人さんは要所要所ではいいことを述べてます

(特に有用なアドバイスは下記に掲載)。

非常に大事なポイントを、難解な言い回しを一切避けて、

小学生にもわかるように平易な言葉で説明させることにかけては、

一人さんの右に出る人はいないでしょう。

だが、全体的に見ると、おふざけが過ぎると言いますか、

話が脱線している部分が多く、

昔のCDを知るファンはちょっと失望感があるかもしれません。

私がCDを聴いてなくて、本文の字面だけを読んでいるせいかもしれませんが。

●本書で最も衝撃を受けるのは、

やはり、最後に記された、一人さんの目の前に現れた

光の玉の正体と、一人さんの真の姿(真の役割)を

告白したくだりであろう。

今まで、誤解を恐れ、避けてきた最大の秘密を、

一人さんは、勇気を振り絞ってついに明かしている。

本書の読みどころのひとつだ。

●最後に余談だが、

一人さんならば、今回日本に不幸にも起こってしまった大地震、大災害を、

どのように解釈されるのであろうか。

是非お聞きしてみたいものだ。

どこかの傲慢な知事は、無神経にも「日本国民に対する天罰だ」などと、

被害者の心情を無視した暴言を吐いておりましたが、

一人さん流の私見を是非どこかのメディアで述べてもらいたいものだ。

併せて、非常に影響力の強いお方なので、

絶望のどん底にある日本国民を鼓舞させるような、

何らかの精神的メッセージを発信してもらうことも希望したい。

 

 【マストポイント】

@「逃げるものは逃げる。

怒るときは怒る、ね。

逃げられないときは、ちょっと転化する。

そうやって人生、生きていかないと、うまくいかないよ。

できるだけ、もめごとを起こさない。

意見が食い違ったら、相手が正しい。

覚えておきなよ。

いやぁ、相手が間違っていたって、いいんだよ。

相手が間違ってて自分が正しいって知っててもいいの。

わかるかい?

あのね、精神論とは、ケンカしない論なんだよ。

このこと、忘れちゃダメだよ」

A「夢を実現させる方法は、夢は小さく、努力は大きくするんだよ。

それを、うまくいかねえヤツっていうのは、

デカい夢をみるんだよ。で、努力が小さい。

会社の主任になるためにこんな努力したヤツ見たことないっていうぐらいに、

努力するの。

そうすると、主任になるんだよ。

そして、自分が主任になったら、主任にもなれない人がいるんだよ。下に。

自分の知っていることですら求めている人が、下にいるんだよ。

その人にやり方を教えるんだよ。

そうすると、なぜか、上行っちゃうんだよ。もう一個。

いいかい、夢は小さく、努力はでかく。

それで、うまくいったら、そのことを惜しみなく下に教えるの。

たったそれだけなんだよ」

B「人生には道があります。

この道を、ふてくされて歩く人がいます。

ニコニコ笑う人もいます。

自分の道しか歩けません。

この道を、「楽しいなあ」とか、「しあわせだなぁ」って言ってるとね、

神さまにしか見えない分かれ道で、フッと、いいほうへ行くの。

ところが、ふてくされたりさ、「つまんねえな」とか、「むかっ腹が立つな」とかって

いってっと、悪い方へ行っちゃうの。

「名前がこういわれた」「手相がこういわれた」。

人の言っていること、なんか言われたことを気にして、

そんなことばっかり言ってるの。おかしいでしょって。

「この手相(名前)で結構です。私はこれでもね、しあわせだよ」って。

「感謝してるよ」って。

「楽しいんだよ」って。

そんな風にいってると、どんどん、どんどん、いい方に行くんだよ。

ねぇ、神さまっていうのは、必ずそういう人に味方するようになってんだよ。

だから、やさしい人には味方が出るの」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)の10位以内にただ一人連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。

ラベル:斎藤一人

2011年03月12日

必読本 第965冊目 リーダーのための「イソップ童話」の正しい読み方

必読本 第965冊目

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リーダーのための「イソップ童話」の正しい読み方

市川 善彦(著)

¥ 1,680

アスカビジネスカレッジ

単行本:175ページ

2008年11月30日 初版 

 

●景気の衰退、倒産、破産、企業の不祥事。

人間不信、心の荒廃による事件が相次ぐ今、

人として、リーダーとしての奥深い教えがちりばめられているイソップ寓話を紐解き、

その正しい読み方を紹介。また、「八正道」の教えも掲載。

●先日ご紹介したばかり(必読本 第964冊目参照)の市川善彦さんの近刊。

様々な警句に満ちたイソップ物語の小話を例に挙げながら、

リーダーとして、人として大事なことは何かを平易な言葉で解説していく。

先だって紹介したばかりの坂本龍馬の本は、

市川さんの個人的体験の類の引用が皆無で、

ひたすら龍馬の自伝を述べていくだけの、ファンにはやや物足りない内容でしたが、

本書は、個人的なエピソードが満載、

人気のブログさながらのくだけた文体もとっつきやすく、

読み始めたら一気に読破できます。

●中盤には、性格テスト(ただ、他の心理学者の本を

そっくりそのまま参考にして作ったような代物で、あまり役に立つとは思えなかった)、

最後の章には、釈迦が唱えた八唱道についての

市川さんなりの私的考察が述べられている。

●市川さんのファンなので、ほとんどの著書を読破している私ですが、

読み度につくづく痛感させられるのは、

会社経営でも、人生の成功でも、

一握りの秀才だけしかわからないような小難しい理論、知識など一切要らない、

誰でも出来るような、ごく当たり前のやさしいなことを、

日々愚直に繰り返していくことが肝要なのだということです。

自戒を込めて言いたいのですが、

かっこばかりを気にして、実体が伴わない方に特におススメしたい著者です。

 

 【マストポイント】

@「うつ病の解決法は、心にあります。

「恥をかこう!」「笑われよう!」「バカにされよう!」これしかありません。

バカにされてもいいから、本音で語ることですよ!

人間は神様ではありません。失敗も間違いも、悟りも間違いもあるのです。

世の中が、心美しい人ばかりで構成されていれば、この世に生まれてくる必要もないのです。

この世は、色々な人が集まって、修行をしている場所なのです。

迫力を出しましょう。

私は家庭の事情で高校すら卒業できませんでしたが、

東大卒の先生方にも一歩も引かず、講演で自論を展開してます。

恥をかけばよいのです。笑われればよいのです。

相手は、一目も二目も置いてくれるようになりますよ。

堂々としていればよいのです」

A「「なるようにしかならない!と強く思いましょう。

恥をかきたくない。という気持ちを捨てるのです。

恥をかこう!です。

恥をかいたと思っているのは、本人だけで、

周りの人はあなたのことなど、さほど、重要視していないのです。

自意識過剰のほうがおかしいのです。

カタクなるから、シドロモドロになるのです」

B「私は32年前に、保証人倒れで倒産寸前だったのですが、

日々笑っていました。

会社の朝礼で、流行歌をもじった社歌を社員と共に唄って

大爆笑していたものです。

貧乏神は、暗く沈んだ人が大好きですから、

沈んでいると、仲間をたくさん連れてきて倒産、破滅に追い込むのです。

苦しい時こそ大笑いするのです。

そうすれば貧乏神は吹き飛ばされて、福の神がやってきます。

不幸が続く時に、「お祓い」を考える人もいるのですが、

私は、「お笑い」だと自信をもってお勧めします。

赤字の会社に屁理屈はいりません。

暗いから儲からないだけなのです」 

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

市川 善彦
日本ガード・サービス株式会社代表取締役社長。福岡大学経済学部非常勤講師。中小企業大学校講師。タナベ経営講師。福岡信用金庫総代。1952年1月、長崎県佐世保市生まれ。1976年8月、24歳の時に起業、あっという間に自社ビル、社員寮、自宅を無借金で建て、その後30年以上も無借金の超優良企業のオーナー社長。

ラベル:市川善彦

2011年03月08日

必読本 第964冊目 超思考

必読本 第964冊目

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超思考

北野 武(著)

¥ 1,470

幻冬舎

単行本:204ページ

2011年2月10日 初版


●バラ色の夢を語っても意味はない。人の世を生き抜く最低限の力をつけろ。

思考停止した全国民に捧ぐ、現代社会を読み解く視点。

●幻冬舎の雑誌「パピルス」に2007年から2010年までに掲載された

武さんの連載記事を一冊にまとめた本。

タイトルから容易に想像できるが、

以前同じ出版社から出された本(必読本第365冊目 参照)と同種のテイストの本。 

最新の政治、芸能、自らの仕事など、全19編にわたって、

武さんなりの鋭い視点に立った考えが一気に述べられております。

●例によって、常識にとらわれない独特の思想、着眼点は、

一度読み始めたら止まらない面白さで、時間を忘れて没頭させられます。

武さんの他の本と比べて、下ネタや毒舌など、「遊び」の要素がほとんどなく、

一貫して真面目路線が特徴の本です。

●下のマストポイントに特に心に響いた言葉を3点だけ書きましたが、

他にも、肉親以外に、黒澤明、淀川長治、鈴木その子などの

恩人たちの思い出の品を仏壇に収め、毎朝どんなことがあっても水を供えて

手を合わせるなどという秘話を語ったり、

単なる下ネタをやることは下品なのではなくて、

大衆に媚びること、迎合することが本当に下品で、自分は絶対に出来ないと述べたり、

今流行のお笑い芸人たちが、実はテレビ局や事務所から、

本人たちも気づかないような巧妙なやり方で消費され続けていることを喝破したり、

日本人が、臆面もなく人気商品を買うために行列に並ぶことの恥ずかしさを鋭く解説したり、

インターネットやケータイに四六時中縛られている人間ほど、

本当の有産階級に最も搾取されているのだと述べたりなど、

相変わらず、よくもこんな見方ができるものだなというような卓見を述べております。

貧しくも気骨ある精神で武さんを教育した、母さきさんの思い出話の

数々にも教えられることが多かったです

●武さんの本は、知らず知らずに硬直化してしまう我々凡人の思考を

柔らかく解きほぐしてくれたり、

マスコミなどが流す情報をそっくりそのまま鵜呑みにするのではなく、

一旦自分の脳を使って、その真贋を見極めたり、

熟考したりすることが大切だ、ということをいつも教えてくれます。

私自身、発売後すぐには読めないことも少なくないのですが、

ファンであるなし関係なく、新刊は必ずチェックするべきでしょう。

本人出演のテレビ番組や映画監督作品よりも、

よっぽどタメになるかと思います。

 【マストポイント】

@「俺の場合、誰よりも自信があると思っているのは、

状況判断能力だ。

ある意味で、それが俺の最大の能力だと思っている。

漫才をやっていた若い頃からそうだった。

自分の能力が落ちたと感じた瞬間に、やめようと思った。

漫才を続けるために、努力しようなんてことは一切考えなかった。

年をとれば反射神経が衰えるから、若い者に勝てなくなる。

そうなってまで、漫才をやるつもりなどさらさらなかった。

だから、あっさり漫才をやめた。

その状況判断が速いから、乗り換えにはまったく苦労したことがない」

A「仕事の本当の面白さとか、やりがいというものは、

何年も辛抱して続けて、ようやく見つかるかどうかというものだろう。

最初から簡単にできたら、面白くもなんともない。

自分に合った仕事を探すという考え方がそもそもの間違いだ。

そんなものはない。

お腹の中の赤ん坊が、「自分に合った世界に生まれたい」なんて考え始めたら、

この世に生まれてこられるわけがない。仕事だって同じ。

仕事を自分に合わせるのではなく、自分を仕事に合わせるのだ。

だいたい職業なんてものは、あんまり自分の気の進まないものを選んだ方が上手くいくものだ。

幸せになりたいなら、いちばんやりたいことは趣味にしておいた方がよい。

野球選手になって野球をやるより、草野球の方が楽しいに決まっている。

気が進まないくらいの方が、いろんなことがよく見える。

どんな仕事にだって、誰も気づかない盲点というものがあるのだが、

そういうものに気づくのは、好きでたまらない人間よりも、むしろちょっと引いたところから

眺めている部外者だ。

もし今の自分の仕事にやりがいを感じないとしたら、

それは不幸なことではなくて、むしろチャンスなのだ。

自分はこの仕事を冷静に見る目を持っていると思えばいい。

冷静に考えれば、どんな仕事であろうとも、今よりは面白くできる」

B「師匠として、軍団に何かを教えたとすれば、礼儀ぐらいなものだ。

礼儀だけは厳しく躾けた。

タレントの側は、テレビのADをどうしても見下してしまうのだけれど、

それも許さなかった。きちんと敬語で話して、名前には「さん」をつけて呼べと、

それだけはうるさく言った。

礼儀だけはしっかり守れ、あとは何をやってもいいよというのが

俺の弟子に対するスタンスだ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

北野 武
1947年東京都生まれ。お笑いタレント。映画監督、俳優、東京芸術大学大学院映像研究科教授。テレビ番組、CMなどに数多く出演する一方、89年「その男、凶暴につき」を初監督し、好評を博す。7本目の監督作品「HANA‐BI」(98年公開)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したほか、国内外の映画賞を数多く受賞している。また、2010年にはフランスの芸術文化勲章の最高章コマンドゥールを授与された。

2011年03月01日

必読本 第960冊目 もうひとつの幸せ論

必読本 第960冊目

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もうひとつの幸せ論

小林正観(著)

ダイヤモンド社

¥ 1,500

単行本: 300ページ

2010年1月16日 初版


●小林正観がたどりついた、幸せの本質論。

ほとんどの人が教えられた「一般的な幸せ」ではなく、

100%幸せな人々が実践する「もうひとつの幸せ論」で生きてみませんか?

 「人生の目的」とは、「喜ばれる存在になること」です。

「思い」をもたず、「頼まれごと」をただやって、どんな問題が起こっても、

すべてに感謝することで、よき仲間に囲まれて「喜ばれる存在」になります

●久しぶりの正観さんの本。

図書館から借りて読んでみました。

一応、書き下ろし作品ということになっているようですが、

やはり、過去の本で述べられたことの総復習的な内容に終始している。

新奇な点はほとんどない

(ただ、タモリ、和泉元彌、イチロー、オリンピック女子選手など、

例示されている有名人のエピソードが比較的新しいものが多い)。

長年のファンの方にとっては、どこかで読んだような話ばかり。

最近、宝来社、弘園社の新刊を購入する機会が全くないのだが

(不思議なことだが、近場のブックオフでも、その2社の本を、

全くと言っていいほど見かけない)、

そちらの一般書店で扱っていない本の方では、

何か斬新なネタを提供しているのでしょうか。

●しかし、正観さんが一般出版社からの書籍出版を開始してから(たしか2006年頃か)、

名だたる大出版社から続々と新刊が出され続けているが、

よくもまあ、ほとんど新ネタがないにもかかわらず、

手を変え品を変え、色々な切り口で本が出せるものだなと、改めて驚嘆させられます。

本が売れない昨今、出せばある程度の売上げが見込める人気の作家さんだけに、

出版社側も、すがるような思いで、色々な企画を立ち上げるのでしょう。

しかし、長年の愛読者は、正直、かなり食傷気味な感じを抱いております。

別に悪口ではないのですが・・・。

●個人的には、正観さんが生死を彷徨うほどの重病で

倒れてしまった時の事情を是非語っていただきたいものです

(ちなみに、正観さんに近い医師の方が書いた関連本が最近出ているようです。

私は未読ですが)。

又、ファンならば誰もが待ち望む、

斎藤一人さんとの夢の対談集というのも

是非マキノ出版あたりで実現させていただきたいものです。

別に意識して避け合っているわけではないのでしょうが、

一人さんと正観さんは実際に対面されたことがないようですし。

誰か双方に顔が利く有力者の方が話を取り持っていただきたいものですよね。

 

 【マストポイント】

@「私たちが『実践』することは、

『思いを持たず』、よき仲間からの『頼まれごと』をただやって、

どんな問題が起こっても、すべてに感謝する(受け入れる)ことであり、

「そ・わ・かの法則」(掃除・笑い・感謝)」を生活の中で実践することであり、

『ありがとう』を口に出して言い、

逆に『不平・不満・愚痴・泣き言・悪口・文句』を言わないことなのです」 

A「社長に、「秘書」や「取り巻き」が多い会社(社長に直接話が出来ない会社)は、

『血の巡りが悪い会社』だと私は思います。

一方で、役職にかかわらず、社員すべてが社長に「直接」話が出来る会社は、

『血の巡りがいい会社』で、自然に『売上げ』も伸びていきます。

偉くなって、秘書や取り巻きに囲まれていると、

『社員の声を直接聞くこと』ができなくなってしまい、

会社があらぬ方向にいってしまいます」

B「もし私が社長なら、何をやっても『気に入らない』と言っている人を雇うことはありません。

愚痴や泣き言ばかりいう人がいると、職場が暗くなるからです。

私が雇うとしたら、『僕、無職なんだけどツイているんです。

こんな楽しいことがありまして・・・・』と明るく話す人。

『ツイている』と言える人は、『よき仲間』になれるからです」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

小林 正観
1948年、東京生まれ。中央大学法学部卒。心理学博士、教育学博士、社会学博士。学生時代から人間の潜在能力やESP現象、超常現象に興味を持ち、心学などの研究を行なう。講演は、年に約300回の依頼があり、全国を回る生活を続けている。

2011年02月26日

必読本 第959冊目 ブライアン・トレーシー「ベストリーダーの極意」

必読本 第959冊目

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ブライアン・トレーシー「ベストリーダーの極意」

ブライアン・トレーシー(著), 日暮雅通(翻訳)

¥ 1,785

朝日新聞出版

単行本: 256ページ

2011年1月30日 初版



●すぐれたリーダーは7つの特性を備えている!

生き残れるのは変化に対応できた者だけだ!

52ヵ国・1000社以上でのコンサルタント経験にもとづく「リーダー原論」。

●私が、外国人の中で、最も私淑している師匠、

ブライアン・トレーシーさんの先月末に出たばかりの最新刊。

氏は、非常に多作な自己啓発作家として有名だが、

本書は、本国でも昨年2010年に出たばかりのホヤホヤの新刊であるらしい。

混迷極まる現代社会の中で、彷徨う多くの人々を率いるには、

最高のリーダーが必要である。

そのために備えておかなくてはならない資質を

全編にわたって詳細に解説していくという内容。

●氏の本の身上は、

冗長な言い回しを一切せず、重要なポイントを過不足ない文章で

ズバリと指摘することにあるのだが、

本書は、冒頭から、字体が小さくて文章量がギッシリなこともあり、

読み進めることが困難なほどに、

ダラダラダラダラと、瑣末なことが書き連ねられている。

尊敬している師匠の本なので、細切れ時間に読み進めてきたのだが、

氏に対して大して思い入れのない読者は、

前半部分で早々と挫折するのが目に見えるような退屈な内容かと思う。

●我慢して読み続けて行くと、第5章あたりからは、

ポツポツと、心に響くメッセージを、そこかしこに発見することができる。

特に、第8章の、コミュニケーション能力を解説した章と、

最終第10章の、成功するためのポイントをまとめた章は、

過去の名著でも出てきたような秀逸な点が多く、ファンはやっと安堵出来る。

●詳しい事情は全くわからないので憶測で書くしかないが、

本国の出版社編集者から、

「トレーシー先生、今まで数多くのビジネス本を上梓されてきましたが、

なぜか先生には『リーダー論』を述べた本がございません。

今回はひとつ、『リーダーとは何ぞや?いかにあるべきか?』という

テーマ1点に絞って執筆お願いします」と無理やり頼まれて

どうにかこうにか出来上がったような本。

あまり批判めいたことは言いたくないが、本書は個人的に特には薦めない。

類書の中に、もっと読みやすくて、優れた本は必ずあるはずである。

氏の著作の中でたまに出てくるハズレ本と言って差し支えない。

トレーシーさんは高い人気があることもあり、

2011年になっても続々と新刊が出るようだが、

もうちょっと次回作はホレボレするような本であってほしいと願う。



【マストポイント】

@「ひどい人選をすると非常に高くつく。

不適切な人を雇ってしまい、その代わりを見つけなければならないとすると、

通常その人の年収の約3倍の費用がかかる。

ある人を年収500万円の契約で雇ったものの仕事ぶりが思わしくない場合、

あなたと会社が受ける損害は総額でおよそ1500万円になる。

雇用について決断を迫られたとき、そもそも雇わないという

決断が最良の決断であることもあり得る」

A「人間としてまたリーダーとしてあなたが成功するかどうかは、

問題をうまく打開する能力に左右される。

名刺にどのような肩書きが印刷されていようと、

あなたの本当の職業は「問題解決請負人」である。

リーダーは問題が起きても腹を立てたりいらだったりしない。

問題が生じれば、ここは腕の見せ所だと思うのだ。

あなたは自分が知識労働者だということを忘れてはいけない。

あなたの仕事は無形のものである。

あなたの生産性は、あなたが出した結果、

あなたが実際に達成したものによってしか評価できない。

そして、あなたが結果を出すということは、

いつも、何らかの問題を解決したり、何らかの障害物を取り除いたりすることである」

B「研究や取材において、つねに私は不幸な人たちを見てきた。

その人たちに共通しているのは、確固たる目標をもっていないことだ。

願望や希望、欲望はふんだんにあっても、

ひたむきに目指すゴールをもっていないのである

結果として、人生は空回りし、常に不満感とむなしさが残ることになる」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

ブライアン・トレーシー
1944年カナダ生まれ。米国カリフォルニア州に本社を置く研修&コンサルティング会社、ブライアン・トレーシー・インターナショナル会長。これまで52カ国・1000社を超える企業でコンサルタントやトレーナーを務めた、成功哲学の世界的権威。









2011年02月19日

必読本 第958冊目 鍵山秀三郎の流儀―エピソードで綴る

必読本 第958冊目

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鍵山秀三郎の流儀―エピソードで綴る

亀井 民治(著)

¥ 1,365

PHP研究所

単行本: 247ページ

2011年1月7日 初版



●常に笑顔を絶やさず、裏方で働く人たちに心を砕く。

言葉遣いに細心の注意を払い、誰にでも礼を尽くす。

出逢いを大切にし、理由を聞かずに資金を融資する。

常人には真似のできないような生き方を貫いてきた

「掃除の神様」の素顔から哲学までを網羅した書。

●本社は、イエローハット創業者鍵山秀三郎さん関係の書としては一風変わった本。

氏の本の編著者として、満17年もの間、

公私にわたって薫陶を受けてきた亀井民治さんが、

実際に見聞きした、氏にまつわる感動的なエピソード、

心温まる物語を一冊にまとめた本です。

●内容としては、鍵山さん自らの本では

ほとんど触れられないような知られざる素顔(ガチガチの真面目人間と思われることの多い

鍵山さんが、意外なことにユーモアを吐くことが多い。

又、著書ではほぼ出ることのない鍵山さんの奥様が写真付きで何度も

登場されるのが特筆される)、

氏の掃除哲学に出合って、人生が一変した人々のエピソード、

自分で書くと自慢めいた話になるので、今まで公にしなかった感動の秘話など、

鍵山さんの長年のファンでも初めて知るような貴重なエピソードが多く、

読むたびごとに引き込まれます。

●個人的に最も感銘を受けたのは、

2005年5月の連休明けに甲状腺ガンの手術を受けた後

(頑健な体が自慢だった氏にとって、人生初めての入院と手術だった)、

わずか5日後にして、早朝の掃除を再開したという話である。

手術が無事に成功し、予後良好だったとはいえ、

71歳の老体にして、体に過大な負担のかかる全身麻酔手術を

受けてから、1週間もたたず、街頭掃除を復活させたのである!!

普通の感覚だったら、少なくとも1か月ぐらいは、

無茶なことをせず、自宅で安静にしているのが当たり前である。

鍵山さんの掃除に対する思い入れの強さ、

常人ではとても真似ができない凡事徹底の精神に頭が下がる。

●他にも、鍵山さんの、一人間としても、一人の経営者としても、

その器の大きさ、人や物に対する愛情の深さを

思い知らされるエピソードには事欠かない。

特に、ほとんど返済されないのが予想されるにもかかわらず、

経営危機に直面している知り合いの中小経営者に

気前よく資金援助を惜しまないという話には、

胸に熱いものさえ込み上げてくる

(詳しくは述べられていないが、氏が援助したにもかかわらず、

今まで債務不履行になってしまったお金は、

それこそ何十億円という規模になると予想される。

そして、それに関して恨みがましい思いをほとんど持たれない。

お金に関しての思いを述べた近著(必読本第949冊目参照)と読み比べてみるのも一興)。

●他に是非記しておきたいことは、

氏の本の中では匿名でサラリとしか触れられていなかった

有名なエピソードにまつわる人々が実名で紹介されていることである。

若かりし頃の鍵山さんの掃除する姿に感銘を受け、

日本有数の超一等地をタダ同然で譲ってくれた地主さんの話、

どこのお店からも相手にされなかったハンドルにかぶせるカバーを

唯一鍵山さんだけが扱ってくれて、それを恩義に思い、

その後、家族同然の付き合いを

するまでになった大阪の母子の話は、熱心なファンならば、

一度は聞いたことがあるでしょう。

彼らが写真付きで、より詳しく掘り下げられて紹介されている。

惜しむらくは、無名の一般の方々を中心に登場させるという

編集方針だったためか、

交友のある桜井章一、山本一力などの有名人とのエピソードが

皆無だったこと。

2人のお子様とのエピソードと写真がなかったのも、残念だった。

もしかしたら、鍵山氏本人が掲載をお断りされたのかもしれない。

●本書は、鍵山氏本人の本として検索してもヒットしないので、

意外に知らない方も多いのではなかろうか。

しかし、氏のファンならば、絶対のおススメである。

改めて、人間鍵山秀三郎の凄さに感動させられるとともに、

読んだ人自ら、何か日々の生き方や行動の転換を

必ず迫られるような本である

(最後の、「鍵山流の風呂の入り方」は、

爆笑を禁じえないと共に、礼儀作法の極みと言いますか、

日常の所作に対する考え方や、氏の人間性が凝縮された非常に印象的なエピソードである。

ホテル従業員の労力を省いてあげたいと、

浴場で水滴一つ付けないでキレイに体を拭き取り、

備え付けのバスタオルを使用されないというのである。

ここまで来ると、まさに神の領域としか言い様がない…)。



マストポイント

@「Q『鍵山相談役は、人からの質問に対していつも的確に即答されます。

そのコツはなんでしょうか?』

鍵山『もともと私は、人前で話をするのが苦手で大嫌いでした。

文章も、できれば書きたくはありませんでした。

そんな私が、1991年からハガキを書こうと決めてから、

今日まで51,800枚のハガキを書き続けてきました。

毎日、7〜8枚のハガキを書き続けてきたことになります。

この実践を通して得たことは、

自分の考えがはっきりとしてきたということです。

人からの借り物ではない、自分の物差しを持てるようになったということです。

突然、相手に質問されたときでも、

『それは、あ〜、え〜っ』などと、答えに逡巡することがなくなったのです。

どんなに長いハガキや手紙をいただいても、

ハガキ一枚に要点を書いて返事ができるようになりました。

今ではハガキを書くことが、いかにすごい力になってくれているかを実感しています」

A「人が感動を覚えるのは、

けっして特別な才能の持ち主がなした特別なことに対してではない。

誰にでもできる平凡なことではあるけれども、

誰もがやっていないことを人知れず実行し努力している人に対して感動を覚えるものなのだ。

最初は見向きもしなかった周囲の人々が、

いつも早朝掃除をしている人に気づき、そのひたむきさに対して、

『たいしたものだ!』といって感動するのだ」

B「最近、鍵山さんがよく質問を受けるのが、

『いつまで掃除を続けるのですか』ということだ。

鍵山は、そう聞かれるたびに、

『あとを引き受けてくださる方が現れるまで続けます』と答えながら、

今日も掃除に励んでいる」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

亀井 民治
昭和21年、鹿児島県生まれ。昭和45年、東京電機大学(二部)機械工学科卒業。高周波熱錬を経て、昭和50年に環境整備機器の製造販売を行うエッチアンドケイを設立、社長に就任。平成14年、ローヤルを改組設立。平成15年、ローヤルをシステムジャパンに社名変更し社長に就任。経営コンサルティング、講演活動に従事。アイウィル「経営者能力養成コース」総合指導顧問、「統率力養成コース」専任講師。薩摩大使。




2011年02月18日

必読本 第957冊目 斎藤一人 笑って歩こう 無敵の人生 [CD付]

必読本 第957冊目

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斎藤一人 笑って歩こう 無敵の人生 [CD付]

芦川 政夫(著)

¥ 1,470

ロングセラーズ

単行本: 126ページ

2010年9月1日 初版


●「幸せになるには、幸せになる考え方があるんだよ」。

たった4日で人生に奇跡が起こった。 

●一人さんのお弟子さんの中の一人、

芦川政夫さんの書籍。

3年ほど前に初めての本が出ていたはずだが、

その時以来の著作か

(タイトルが似ているので、処女作の改訂本かもしれない)。

ブックオフで買い求めた本だが、

事情により、おまけのCDは付属してなくて、聞いておりません

(一人さんの雑談的な内容のようです)。

あらかじめご了承くださいませ。

●行間が非常に広く、文字も大きく、

処女作と同じように、あっという間に読破できる。

内容は、芦川さん自身の壮絶極まる生い立ち、苦労話が大半で、

読むほどに悲しみが深まっていく。

一人さんのお弟子さんたちは、

苦労知らずの楽天的な性格の方がほとんどであるが、

 ほぼ唯一といってもよい過酷な人生を歩まれた方の様である。

●後半部分では、芦川さんの苦労話にしんみりと聞き入った一人さんが、

以前ご紹介した本(必読本第952冊目 参照)とそっくりそのままのアドバイスを授け、

芦川さんを奇跡的に幸せな人生に導いていくという形で締めくくられている。 

一般書籍としては、あっけないぐらいにさっぱりとした作りの本だが、

例によって、一人流成功法則をおさらいしたい方には

ピッタリの本です。

 

 【マストポイント】

@「多数意見だから正しいなんて思うのは、やめようよ。

皆が言っていることは正しくて、それで幸せになれるなら、

今、世の中の人は皆、幸せってことになるよ。

世の中で、いわゆる成功する人って少ないよ。

あの人は成功した、大金持ちになった、幸せそうだ、

そう言える人は本当に少ないよね。

成功者が少ないというのは、正しい意見は少ない方だってこともあるんだよ。

もちろん、少ない意見にもメチャクチャなものもあるよ。

だけど、ほとんどの人が成功しないってことは、

大勢の意見は成功しないってことなんだよ」

A「苦労して、しんどい思いをするというのは、

『それは間違いですよ』っていう、神様の教えなの。

いまくいかないってことは、神様が、『早くやめなさい』と言ってるお知らせなんだよ」

B「幸せな考え方をする人は、必ず幸せになれるんだよ。

私の方針はね、人に優しく自分に優しく、なの。

だから、私は、幸せなの。

常識だとか、皆が言うからとか、関係ないの。

我慢なんかしなくていいんだよ。

自分がやりたいと思ったことは、自分で決めていいんだよ。

自分の常識と世間の常識が、少しぐらい違っていてもいいんだよ。

今までそう思わなかったのなら、今気づいて、これからそう思えばいいんだよ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

芦川 政夫
1935年生まれ。静岡県伊豆の国市出身。東京都江戸川区にあった日本一ひまな喫茶店『ピクニック』の元マスター。常連客だった斎藤一人と出会い、生き方論、成功法則に天と地がひっくりかえるほど感銘する。その後、まるかんでの「商人」の道に入り、大成功をおさめ、江戸川区では長者番付の常連となる。

2011年02月13日

必読本 第955冊目 生き方の演習 ―若者たちへ―

必読本 第955冊目

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生き方の演習 ―若者たちへ―

塩野 七生(著)

¥ 1,155

朝日出版社 

単行本: 92ページ

2010年10月1日 初版


●本当に大切なことは何か?

あなたの「ものの見方」が変わる。

ローマ史家が語る21世紀型の自分磨き。 

●超大作「ローマ人の物語」シリーズ著者として名高い、作家塩野七生さんが、

社会に出る前の若者たちに向けて行った講演録を一冊にまとめたもの。

かつて、同じ出版社からは、

あの司馬遼太郎さんでも同種の本が出ております(必読本第274冊目参照)が、

それと同じ路線の本です。

巻末には雑誌に寄稿したエッセイ2品が収められております。 

●100ページにも満たない小冊子のような本で、

30分もかからず読破できる。

しかし、中身は、非常に示唆的なメッセージが詰め込まれている。

マスコミが流している情報を鵜呑みにするのではなく、

クールな目配りで、自分の頭をよく使って、現実の真の姿を正確に知ろうと努めなくてはいけないこと、

外国語をマスターすることも確かに大事だが、

それよりも母国語をしっかりやることの方が優先度が高いということ、

 勉強や仕事は一種のリズムで、それに自分を慣らしていくことが大事であること、

などなど、非常に参考になる話が次から次へと紹介されております。

●大人との付き合い方、読書や勉強の仕方などを

語った巻末のエッセイには、

少々毒気もありますが、既に社会人である我々が読んでも

頷かされる点が非常に多かったです。

外国語や海外生活に興味のある方、

まわりからなかなか賛同されないような特殊な分野に

将来の志望を置いている方などに特におススメしたい本です。

 

 【マストポイント】

@「思うに、読書というものは習慣だと思います。

どこに行くのでも、文庫本を一冊もっていることが私の習慣です。

不可思議なことに、どこに出かけても、時々妙な時間の空白があるんですね。

その時に読むために常にもっているんです。これが、まずひとつ。

それから、夜眠る前に30分とか1時間、たいていそれ以上にはなりませんが、

必ず雑誌か何かを読みます。

本というのは、テレビや映画などと違って、

大きくもない媒体なのに、お金もたいしたことないものなのに、

すさまじい量の情報が入っています。

加えて、本は自分次第、つまり主導権をもって使えるという利点もあります」

A「私がいたころの日比谷高校には、日本中の秀才が集まっていたんです。

私は秀才ではなかったけれど。

そして、わかったのは、彼らは、みんな、先生の話に疑いをもたない人たちだということでした。

疑いをもたないから、先生の言うことがすうっと耳に入ってくるわけでしょう。

しかし、そうではないんです。やはり疑いをもったほうがいいんです。

何にでも疑いをもつということは、後々まで役立つことだなと、今はつくづく思っています

たとえ学校の成績はよくなくても、疑いをもったほうがいいということです」

B「最後に、人間関係についてお話させていただきたいのですが、

私は、息子が私に口答えするのを許さなかったのです。

私でも言葉厳しく息子を叱ったりします。

息子は当然のことむっときて口答えしたいところでしょうが、

そういうことは一切許さなかった。

というのは、母子の関係というものは人間関係の源だと考えるからです。

人間関係の源ですから、母子の関係がうまくいった人は後々社会に出ても

人間関係に苦労しないんです。

母親に対して、少しばかり遠慮する。

怒鳴り出したくても、怒らないように努める。

遠慮するということは、自分を抑えるということです。

乱暴な口応えは絶対にしてはいけない。

そうしないと、他の人に向かっても遠慮がなくなってしまう。

そういうことなんです」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

塩野 七生
1937年7月、東京都生まれ。東京都立日比谷高等学校、学習院大学文学部哲学科卒業。1963年からイタリアへ遊学。1968年に帰国、執筆活動を開始。1969年、『ルネサンスの女たち』。1970年、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で毎日出版文化賞を受賞。同年よりイタリアへ在住。1975年、『愛の年代記』。1981年、『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』でサントリー学芸賞。1982年、菊池寛賞。

ラベル:塩野七生

2011年02月09日

必読本 第954冊目 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

必読本 第954冊目

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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

村上春樹(著)

¥ 1,890

文藝春秋

単行本: 512ページ

2010年9月30日 初版


●13年間の内外のインタビュー18本を収録。

なぜ書くのか、創作の秘密、日本社会への視線、走ることについてなどを語りつくす。

●徹底したインタビュー嫌いとして知られ、

表舞台に出ることを拒否することでも有名な村上春樹氏が、

国内外のマスコミや一般読者に向けて行った貴重なインタビューを一冊にまとめた本。

私自身、若いころと違って、最近はめっきり小説と名がつくものを

読むことから遠ざかってしまったのだが、

雑誌ananに連載中の『村上ラヂオ』に代表される、軽妙な語り口の

氏のエッセイを読むのは昔からすごく好きだったので、

図書館から借りて読んでみました。

●手に取ってから驚いたのだが、ちょっとした辞書はあろうかというような

500ページを超える分厚さ。 

初めに告白しておくと、一旦ページを開いてからはその面白さに引きこまれ、

寸暇を惜しんで読んでいたのだが、

やはりちょっとやそっとでは読破できないその分量がネックになり、

返却期限が来てしまって3分の2ほどしか読めなかった。

借り直して最後まで読み切るつもり。

●18本のインタビューの中で語られることは非常に多岐にわたる

(海外でも人気が高いこともあり、

日本よりも海外のメディアからのインタビューが大半なのが特筆に値する)。

各作品が誕生したきっかけや、完成するまでの経緯、

登場人物に託した思いなど、創作上の秘密を語った部分はもちろん、

子供の頃に小説を読み始め、青年期になって実際に小説家として

デビューするまでの変化、

影響を受けた作家の話、音楽、映画、運動など、ごく趣味的なこと、

普段のスケジュールなど日常生活の姿、頻繁に海外生活を送りつつも、

常に執筆上では日本的なものを意識していること、

小説と翻訳の仕事の進め方の違いなどなど、

これほど有名であるにもかかわらず、謎に満ちた超人気作家、

村上春樹氏の実像を非常に細かい所まで知ることができる。

●人の話を聞くことは大好きだが、話すことは苦手だし、

自分本来の仕事ではないと断言されている村上さんだが、

一旦インタビューを受けると決めてからは、

各国の多様なインタビュアーの質問の数々に、

とても誠実かつ饒舌に話されているのが非常に意外な印象を受ける。

あまり答えたくないであろう質問や、回答困難な質問に対しても、

適当に流すことなく、実に冷静かつ謙虚に対処する。

又、こんなことまで答えるのかというようなごく私的なことも、

ためらうことなく吐露されている。

私が予想するに、実際の村上さんという人は、

極端な人嫌いの、寡黙で偏屈な変人インテリ作家というよりは、

むしろ、自分がちょっと普通の人とは違うタイプの特殊な人間であることを十分自覚し、

そういうタイプの人間がいかにしてこの現代社会の中で、

まわりとトラブルを起こすことなく、そして自らも不満やストレスを感じることなく

快適に生きていくには何がベストなのかを、十全にわきまえて生きている

スマートな知識人、という感じの人間なのではなかろうか。

本書を読んで、そんな印象を受けた。

●又、改めて言うまでもないことだが、

語彙の豊富さ、文体の流麗さ、博覧強記の知識量、

森羅万象に対する観察眼の鋭さ、記憶力の良さにも驚嘆させられる。

こんな体験をすることはめったにないのだが、

読み進めるごとに、村上さんに感化され、自分がドンドン賢くなっていくという不思議な錯覚さえ感じる

(また、同時に、文章が幼稚すぎる本、内容が低レベルで愚にもつかない本ばかり読んでいたり、

テレビや漫画ばっかりの生活を送っていたら、

間違いなく愚鈍な人間になってしまうということもなぜか痛感させられる)。

本書は、村上氏のファンならば絶対の必読書ですが、

特にそうでなくても、色々な意味で得るところの多い本です。

最近、本業である小説以外の村上氏のサイドワークをまとめたような本が

続々と出版されているようですが、

入手する機会があったら、又書評したいと思っております。

 

 【マストポイント】

@「僕は読書少年、読書青年ではあったけど、

文学青年ではなかったんですよ。

自分が小説を書きたいと思ったことはほとんどなかったんです。

だから十代から二十代にかけて文学的手法とは何かということに対して

全然悩まなかったんです。

小説を書きたいという人間は、小説はいかに書くべきかというところで

読書体験とは別の思考をしますよね。

僕にはそれがないんです。僕にとって読書というのは純粋な悦びでしかなかった」

A「作家にとって書くことは、ちょうど、目覚めながら夢見るようなものです。

それは、論理をいつも介入させられるとはかぎらない、法外な経験なんです。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

B「自分の目指している方向はおおむね間違っていないはずだという手応えは

常にあったのだが、それでもやはり厳しい時期は数多くあった。

人生とはたぶんそういうものなのだろう。

あとになってみれば『ああ、そうか、そういうことだったのか』と

腑に落ちるのだが、その時点では何がなんだかよくわからない。

でもよくわからないからこそ、人生にはきっと意味があるのだろう。

よくわけがわからないからこそ、これからどうなるのか先が見えないからこそ、

人は必死になってそこから何かを吸収していくのだ」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

村上春樹

1949年1月12日、京都府京都市生まれの兵庫県芦屋市育ち。住職の息子で国語教師でもある父と、大阪の商人の娘である母の間に生まれる。兵庫県立神戸高等学校卒業。早稲田一文に入学。その後演劇映像専修へ進む。大学在学中に陽子夫人と結婚結婚後、国分寺市に転居し、大学に在学しながらジャズ喫茶を開業する。大学を7年かけて卒業後,閉店後の店で小説を書き、1979年『風の唄を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1981年には作家専業で生きていく決意を固め、ジャズ喫茶を廃業した。全共闘世代、団塊の世代を代表する作家であるが、政治活動にかかわることを避け、全共闘運動からは遠く距離を置いている様子が、作品の端々からうかがわれる。1987年『ノルウェイの森』が、空前の大ベストセラーとなり、一般的にも認知される。その後、出せば必ず売れる作家の1人に数えられるようになった。作品は韓国、米国、台湾などでも絶大な人気があり、1980年代以降の日本文学、現代文学を代表する最も評価の高い文学者の1人である。

ラベル:村上春樹

2011年02月02日

必読本 第952冊目 斎藤一人物語 エピソード1 十夢想家編

必読本 第952冊目

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斎藤一人物語 エピソード1 十夢想家編

舛岡はなゑ(著)

¥ 1,365

サンマーク出版

単行本: 189ページ

2010年11月12日 初版


●人生を変える縁は、ある日突然やってくる!

舞台は喫茶店「十夢想家」。

夢見るフツーの女の子が、1人の紳士との出会いから人生を輝かせていく。

誰もが知りたかった物語が初めて1冊の本にまとまりました。 

●久しぶりの斎藤一人さん関係の本。

2009年に上京してから、続々と新刊が発売されていることは

当然承知してましたが、

日々の忙しさと、生活がやや困窮し、書籍代にまで生活費を回すことが

できなかったという懐事情があり、とんと御無沙汰だった。

本書は地元図書館に所蔵されていたものだが、

一人さんのお弟子さんの中でも最もファンである舛岡はなゑさんの

書籍であること(裏表紙見返しの顔写真は、中折れ帽をオシャレにかぶり、

相も変わらずお美しい笑顔で写られております)、

サラリと読めそうな軽い内容だったこともあり、昨晩一気に読破しました。

●タイトルに端的に表れているように、

本書は、舛岡さんが一人さんとどのように出会い、

今のまるかんの仕事を手伝うようになったのかまでを小説風に仕上げた本。

最近、一度ベストセラーになった自己啓発本を、

漫画や小説にリニューアルして出す、

「一粒で二度美味しい」手法が一部の出版社で行われておりますが、

その流れに位置する本。

●臨床検査技師を辞め、念願の喫茶店を開いた舛岡さんのもとに、

偶然、ダンディで不思議なオーラを放つ紳士、斎藤一人さんが突然訪れる。

そして、舛岡さんとそこに出入りする仲間たち(以後、一人さんの弟子になる方々)は、

簡単に幸せになれる方法を毎回のように一人さんから伝授される。

その顛末を非常に読みやすい文体(「もしドラ」並の、非常に平易というか、

くだけた感じの口語調の文章)で一気に語っていく。

顔につやを出すこと、明るい色の服を着ること、

光りモノを身につけること、天国言葉を話し、地獄言葉を話さないこと、

他人の幸せを祈ることなど、今や広く知れ渡った、一人流成功法則の基本の基本が、

おさらいするかのように紹介されていきます。

一人さんの教えを愚直に守った舛岡さんの喫茶店は、閑古鳥の状態から

いつも満員という盛況ぶりに大変身。

舛岡さんの個人的魅力に惹かれ、ファンになってしまうお客さんが続々と現れるというところまで

読んでみますと、是非自分も真似してやってみようと思うはずです。

●一人さんのお弟子さんたちは、それぞれ数多くの書籍を執筆出版されておりますが、

相互の人間関係、それぞれどのようにして出会ったのかなどが、

少々わかりづらいことがありますが、

本書を読みますと、元々の相関関係がかなりわかりやすく描かれております。

文中、柴村恵美子さんが初めて舛岡さんたちと出会う場面が書かれておりますが、

一人さんと出会う出会わない関係なく、生来柴村さんは陽気でポジティブなお方だったようです。

本書は、舛岡さんがまるかんの仕事をやろうと決意するところで終わっておりますが、

以後の話は続刊で語られるとのことです。

●私に限らず、一人さんみたいな最高のメンターと出会うことができた

舛岡さんなどのお弟子さんたちは、本当にラッキーだ、

自分はなぜ一人さんみたいな人と出会うことができないのだと、

やっかみの一つでも言いたくなることがありますが、

本書を一通り読んだ後は、

舛岡さんが一人さんのような最高のメンターと出会うことができたのは、単に偶然の幸運なのではなく、

一人さんのような何でも見通すことができる最高の賢人でお金持ちのような方を惹き付けることができるほどの、

裏表のない正直な人柄や、素直で思いやりのある性格を

そもそも舛岡さんを始めとするお弟子さんたちが備えていたから、

一人さんのような偉人から声をかけられたのだ、と考えた方がいいのではないかと、思ってしまいます。

なぜなら、一瞥しただけで、その人のあらゆることを見通すことができるほどの眼力を

お持ちの一人さんならば、聞く耳を持たない、へそ曲がりで性格の悪い人に、

効果抜群の成功法則をそもそも教えたりしないでしょうし、

世の中、喫茶店など掃いて捨てるほどあるのに、

その中から舛岡さんの店にわざわざ何度も足を運ぶわけがないでしょうから。

こんなに初対面の自分に親切にしてくれたのだから、

何かいいアドバイスをして、この人を幸せにしてあげたいなと一人さんに思わせるほどの

オーラ、人間性を初対面の時から舛岡さんは放っていたのでしょう

(「読書のすすめ」の清水克衛さんにも同様なことが当てはまるはず)。

皆さんはそう思いませんか?

 

今回の 【マストポイント】 は、有名な一人さんの成功法則ばかりが多かったので割愛致します。


【著者紹介】

舛岡 はなゑ
東京都江戸川区生まれ。実業家。臨床検査技師を経て、喫茶店「十夢想家」を開く。女性実業家として大成功を収める。東京都江戸川区の長者番付の常連。幸せな生き方アドバイザーとして、「開運メイク」のセミナーや講演などで活躍している。

2011年01月22日

必読本 第949冊目  正しく生きる 人として大切なことは何か

必読本 第949冊目

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正しく生きる 人として大切なことは何か

鍵山 秀三郎(著)

¥ 1,575(税込)

アスコム

単行本: 187ページ

2010年12月1日 初版


●ちょっとした「思いやり」と「気遣い」が世の中に満ちていけば、

穏やかに暮らせる社会が実現する。

イエローハット創業者で、掃除道を日本中に広めた著者が語る、

人生を豊かに生きる哲学の集大成。 

●私が、存命の方の中で、最も敬愛している人物と言っても過言ではない、

鍵山秀三郎さんの昨年12月に発売されたばかりの最新刊。

全く初めての出版社からの本である。

●例によって、平易な文章ながら、語られる言葉の数々は、

心にズシンと響くような教訓的なものが多く、

読むほどに、「はたして、自分は、鍵山先生が語られているようなことを

実践できているだろうか?」と自省を迫られます。

「品格ある生き方」を述べた第1章、「自分を磨くためにできること」を述べた第2章、

「志を持つ生き方」を述べた第5章は、特に秀逸で、

繰り返し読み返したいものです。

最近の活動を紹介する写真が数多く収められているのもうれしい配慮です。

●氏の代名詞である「掃除」の意義を語った部分は、当然沢山出てくるのですが、

長年のファンとしてちょっと新鮮に感じたのは、

「お金の使い方」に関して、特に重点的に述べた第3章です。

誰もが日常的に使っているクレジットカードが、金銭感覚を麻痺させる根源である。

我慢することをやめて、楽しみを先取りするようなクレジットカード的消費を続けていると、

いつになっても心の平安は得られないと喝破した部分は、

私を含めて、物欲に縛られている人々には、特に耳の痛い言葉ではないでしょうか。

●年がら年中、掃除ばかりしているというイメージが浸透している鍵山さんですが、

時には、映画、芝居、読書などの娯楽も大いに楽しんでいると語っているところも、

既刊本にはあまりなかった新奇な部分です。

膨大な枚数のハガキを書き続けることになったきっかけ、

独立当初、何も有利な条件のない八方塞がりの状態の時に、

どのような工夫をして商売を発展させていったのかを具体的に述べた部分なども、

ファンにはあまり知られてないことで、読んでいて勉強になりました。

●PHP、致知出版社などの昔から鍵山さんと縁がある大手の出版社と比べ、

新興の出版社から出された鍵山さんの本は、

何か鍵山さんのネームバリューだけを当てにして出した、

時に薄っぺらな内容に終始してしまうことがあるのですが、

本書は、エッセイを読んでいるかのような読みやすい文体ながら、

人として大切なことが手際良くまとめられている良書です。

大人に限らず、中高生にも読んでほしい、

心を鍛えるには格好の書です。

 

 【マストポイント】

@「そもそも人間は、自分が見ていることより、

見えてないことや見てないことの方が多いものです。

自分が見た、聞いたことは世の中のごく一部であって、

それ以外のことのほうがはるかに大きい。

その当たり前のことに対して配慮が行き渡らない人が、

いまの世の中には多すぎます。

『自分が知っていることがすべて』『自分はほとんど知っている』というのは、

単なる思い込みにすぎません。

そんな思い上がった人が生まれてしまう原因が、行きすぎた能力重視にあるのです」

A「買い物の一番の基本は、『持てるお金の範囲で使う』ということです。

これはとても単純なことです。

持っていなければ使いたくても使えないので、

必然的に倹約が出来ます。

ほしいものが買えるだけのお金がなければ、貯めればいいのです。

それがおかしくなったのは、アメリカ人がクレジット社会を始めたからです。

いま買えるお金をもっていなくても、クレジットカードを持っていさえすれば、

すぐに買うことができるというのは、『どこかおかしい』と疑ってかかるべきでしょう」

B「『凡事徹底』というのは、文字通り『平凡なことを徹底して実践すること』を指します。

誰もが当たり前だと思うようなことでも、徹底して行えば素晴らしいことになり、

なにかが変わります。

一つのところに命がけで当たれば、平凡なことも非凡なことになるわけです。

さらに、その『平凡×徹底』を継続すれば、非凡を超えて『超非凡』となります。

数学の公式のように書けば次のようになります。

超非凡=平凡×徹底×継続

この公式はある意味で、“人生を正しく生きる”ための方程式と呼ぶこともできるでしょう」 

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

鍵山 秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、上京して自動車用品会社デトロイト商会に入社する。昭和36年、独立してローヤルを創業。当初は、自転車1台の行商からスタートした。平成9年、東証第一部上場とともに、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役となる。平成20年、取締役を辞任。創業以来続けている掃除に共鳴する人が増え、平成5年に「日本を美しくする会」を発足。その後、「日本を美しくする会・各地区掃除に学ぶ会」として国内外に広がり、国内120カ所以上、海外にも4カ所が登録されている。

日本を美しくする会HP http://www.souji.jp/

ラベル:鍵山秀三郎

2011年01月18日

必読本 第947冊目 スピーチの天才100人 達人に学ぶ人を動かす話し方

必読本 第947冊目

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スピーチの天才100人 達人に学ぶ人を動かす話し方

サイモン・マイヤー(著), ジェレミー・コウルディ(著), 池村千秋(翻訳)

¥ 1,890

阪急コミュニケーションズ

単行本: 376ページ

2010年10月29日 初版


●力強い言葉と巧みなコミュニケーション力で、人々の心を鼓舞し、

社会に大きな影響を与えた名演説家たち。

スピーチの組み立て方から言葉の選び方、表現の仕方まで、

達人たちの“人を動かす”話し方のテクニックを徹底解説。

力のあるスピーチは聞き手の思考に火をつける!人々の心を鼓舞し、

社会に大きな影響を与えた名演説家たちのテクニック。

●本書は、古今東西の有名人100人の名スピーチをはじめに提示し、

そのスピーチがなぜ優れているのか、影響力を持つのかを、

すぐ後半部分でわかりやすく解説してくれるという内容の、スピーチ術を磨くための本である。

●この本が一風変わっているのは、

「スピーチの天才」として採用された100人の中に、

アリストテレス、ガンジー、ナポレオン、マーチン・ルーサー・キングなどという

この手の本に必ず出てくるだろう定番の偉人に交じって、

我が国元首相小泉純一郎、ハリウッド俳優のジョージ・クルーニー、エイドリアン・ブロディ、

IT業界の巨人であるアップルのスティーブ・ジョブズ、マイクロソフトのビル・ゲイツなど、

存命の現代の有名人の言葉も選ばれているなど、バラエティ豊かであるということがある。

アメリカ歴代の有名な大統領、ワシントン、リンカーン、ケネディ、レーガンなどの名文句とそのテクニックも

押さえられている一方(オバマ現大統領ももちろん収録されております)、

巧みな言辞を弄し、独特の派手なパフォーマンスで、自国のみならず世界中を恐怖のどん底に突き落とした

ヒトラーのスピーチテクニックの秘密まであえて収録、解説されているのは、

詐欺、悪質商法、インチキ宗教などで狡猾に弁舌を弄する悪人たちがますます世の中に多いことを考えますと、

大いに意味があることだと思います。

●人前で話をするということを苦手とされている方は少なくないことでしょう。

本書を通読しますと、自信満々に喋っている大統領の名演説が、

実は、自分で作成したものではなく、それを専門としているスピーチライターが練りに練った文章を

喋っているだけであることがわかったり、

あたかもアドリブで喋っているかのように自然に出てきた名文句やその語り口が、

実は、事前に鏡の前で何度も繰り返された努力の結晶であることがわかったりなど、

裏側では、偉人であっても、秘かに様々な準備と練習を重ねていることを知ることができます。

行き当たりばったりでプレゼンやスピーチをしていつも失敗していた方は、

目からウロコが落ちる様なテクニックの数々をそこかしこに見つけることができるはずです。

●本嫌いの人にとっては、尻込みしてしまいそうなやや分厚い本ですが、

一旦読み始めると、平易な内容もあって、意外にすんなりと読破できます。

スピーチ本としても名言集としてもおススメの本です。

 

 【マストポイント】

@「国民のみなさん、国があなたのためになにをしてくれるかではなく、

あなたが国のためになにができるかを問おうではありませんか」

(ジョン・F・ケネディ(元アメリカ大統領)。大統領演説。1961年1月20日。ワシントン)

A「私たちが恐れるべきものは、恐れという感情そのものだけです・・・・・

私たちの役割は、誰かに与えられるのを待つことではなく、

自分自身と同胞たちに自ら与えることです。

そのことを学び取れれば、私たちがこの暗い日々に支払う数々の代償も、

無駄ではなかったことになります」

 (フランクリン・ルーズベルト(元アメリカ大統領)。一期目の大統領就任演説。1933年3月4日。ワシントン)

B「私たちが求めているのは、言葉ではない。

私たちが求めているのは、行動です」

(セサール・チャべス(労働運動指導者)。第2回メキシコ会議でのスピーチ。1968年3月10日。サクラメント)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

サイモン・マイヤー
スピーチ・コミュニケーションのエキスパート。イギリスを中心に世界の有力企業でスピーチやプレゼンを指導するほか、スピーチライターとして企業幹部や政治家のスピーチ原稿の執筆を担当している。大手広告代理店サーチ&サーチ・グループ傘下のイベント企画・運営会社ICMの社長など、PR業界で数々の要職を歴任。

ジェレミー・コウルディ
国際的に活躍するエグゼクティブ・コーチ。イギリスを拠点に、IBM、シティグループ、ロンドン・ビジネススクールなどの有力企業・団体の依頼を受けて、幹部の指導を行っている。エコノミスト誌の発行母体であるエコノミスト・グループの元上級副社長。著書多数。

2010年12月11日

必読本 第940冊目 ブライアン・トレーシーの「自己変革」

必読本 第940冊目

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ブライアン・トレーシーの「自己変革」

ブライアン・トレーシー(著), 月谷 真紀(翻訳)

¥ 1,470

PHP研究所

単行本: 270ページ

2010年3月4日 初版


●配置転換、転職、失業…。どんな出来事も本当の生き方に目覚める絶好のチャンスだ!

大不況に不安を抱えている人へのメッセージ。

失業というピンチからの再生をテーマに、願望を実現させる思考法を紹介する。一部書き込み式。

●私が、存命の外国人自己啓発家の中で、最も影響を受けてきたと言っても過言ではない、

ブライアン・トレーシーさんの今年初めに発売された本。

日本語訳された本の中では最も新しい。

タイトルが抽象的なのでわかりづらいが、

内容的には、「不景気時代を乗り切るための求職・昇進サバイバルブック」と

でも言いうる本である。

●構成的には、前半部で、現代社会は一昔前と違い、労働環境、就労状況が激変している、

ノホホンと生きていたら、この激烈な競争社会において

生き抜いていくことができないということを幾度も強調する。

それには、タイトルでもある、絶え間ない「自己変革」をやっていくしかない、

その具体的な方法論を述べたのが、後半第5章以下である。

●本書における最も肝となる第5章、第6章は、

不景気で仕事の口が圧倒的に少なくなっている現状において、

良い仕事先を見つける、そして、その中でも効率的に昇進、昇給して

他から頭一つ抜きん出ていくための秘策、メソッドが、これでもかというぐらいに

解説されている。

求職中の方、キャリアアップを目指している方ならば、目からウロコが落ちるのは必定で、

繰り返し読み返したい部分である。

トレーシーさん自らの成功物語も何度も紹介されておりますが、

それも非常に参考になります。

●翻訳家の月谷さんの名訳もあり、

全270ページだが、とにかくスラスラと読める。

特に、好んでトレーシーさんの本を愛読している私のようなファンの方ならば、

過去の本と重複する部分が非常に多いので

(何が起きても「それは自分の責任である」と唱えるというアファーメーションの言葉の数々、

原因と結果の法則、目標は必ず紙に書く、いつも成功者のような身綺麗な服装でいるetc)、

一気に読破可能でしょう。

現在、就活で苦戦されている方は必読です。

何かスランプ状態を打破するきっかけを掴むことができるはずです。

 

 【マストポイント】

@「面接に臨んだり転職を考えたりする際には、

その仕事の最も重要で肝心かなめの部分、その中でも

自分が並外れてよくできるのは何か、という視点で仕事を根気よく分析しなければならない。

毎日自分の胸にたずねるべき大事な問いをかりに一つ挙げるなら、

「この仕事、この職務の価値をさらに高めるには何ができるだろう」である。

仕事に就いたら、いや就く前から、自分にできる最も付加価値の高いことは何だろうと考え、

見きわめるべきである。

未来の雇用主に自分が財務面でどれだけ貢献できるか明示できれば、

それだけ早く相手はあなたを雇い、仕事に就かせる」 

A「人は自分がいちばん幸せを感じることには必ず最善を尽くす。

過去にあなたが幸せであったり成功したりした状況に、あなたの真の才能と

能力が最もよく表れている。

あなたの最も突出した、最高の資質と能力が使えるような仕事を見つけるのがあなたの目標だ」

B「仕事の世界にいる大半の人が、言われたことしかしない。

あなたはそうであってはいけない。

常にもっと仕事をさせてほしいと言い続けることだ。

そして新しい業務をもらったら、早くて信頼性の高い仕事をしよう。

誰かにしてほしい仕事があったら、この人に頼めばやってくれる、という評判を作り上げるのだ。

昇給と早い昇進には、スピードと信頼性の評判以上に効くものはまずない。

早く仕上げてほしい仕事があるときに上司が当てにできる人間になろう。

何があろうと、与えられた仕事は将来のキャリアがかかった試験と考えて取り組もう」


【著者紹介】

ブライアン・トレーシー
1944年カナダ生まれ。米国カリフォルニア州に本社をおく研修&コンサルティング会社、ブライアン・トレーシー・インターナショナル会長。これまで45カ国で400万人以上に講演し、1000を超える企業でコンサルタント、トレーナーを務めた成功哲学の世界的権威である。

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