2010年11月22日

必読本 第937冊目 便器を磨けば、子どもが変わる!-トイレ発!学校改革のススメ

必読本 第937冊目

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便器を磨けば、子どもが変わる!

-トイレ発!学校改革のススメ

鍵山 秀三郎(編著)

¥ 1,700

ぎょうせい

単行本:161ページ

2010年11月25日 初版


●教師が身体を動かせば、子どもだってついてくる。

毎日の掃除を“教育活動”に変えるヒントがここにある。

●今月11月に発売されたばかりの鍵山秀三郎先生の新刊。

全く初めての出版社からの本である。

編著者という形を取っているが、これは、

トイレ掃除を自ら積極的に行うことによって、

教職員や児童、生徒にいかなる変化が起こったのかの

全国各地からの事例報告を集めるのがメインテーマの本だからである。

冒頭、コラム、最終章の対談部分などで、鍵山先生の有り難いお話を読むことができます。

●前記したように、本書の大半を占める部分は、

様々な問題や悩みを抱えた子どもたち、教職員、保護者などの大人たちが、

初めは半信半疑ながらも、実際にトイレ掃除に取り掛かり、どんな心境の変化が起こったのかを、

写真を数多く交え、リアルにレポートするといった内容になっているのだが、

誰もが嫌がるトイレ掃除に果敢に取りかかり、

当初は予想もしなかったような変化が起こったことを述べた

体験談の数々には、素直に感動を覚えます。

●本書は、実際に「掃除の会」研修などに参加する時間がない方に向けて、

掃除道具の揃え方や、トイレ掃除のやり方の詳細な説明もあるので、

これから実際に学校でトイレ掃除を導入することを思案中の教職員の方には、

ガイドブック的な使い方が出来る本でもあります。

教職員の方の感想文が数多く収録されておりますので、

学校運営上の様々な問題に苦労されている方々には、何かヒントになることが多いはずです。

元横浜市長で、ゴミ問題、教育問題に並々ならぬ情熱を持っておられる

中田宏さんとの対談部分も含め、

鍵山先生のお話は平易な言葉を使いながらも、

要点をズバリと突かれるようなものが多く、毎度のことながら感銘を覚えます。

下のマストポイントに特に心に響いた言葉を載せましたが、

他にも、生きるヒントになるような至言を数多く見出すことができます。

 

【マストポイント】

@「学校でトイレ掃除を始められた先生方の中には、「いいこと」なのになかなか

周りに伝わらないと苦労されている方も多いと思います。

実は、これはいいことは反対されるのではなく、いいこと“だから”反対されるのです。

反対する人は、自分がそれをやっていないことがわかってしまうから、反対するのです。

悲しいことですが、世の中には、いいことをしようとする人を目障りに思う人が多くいるのです。

必ず否定したり非難したりする人が出てくるのです。

でも、それは自分のことしか考えない人が非難するので、かえって自分を鍛えてくれ、

自分の志を高くしてくれます。

「抵抗、大いに結構。でも、やがて私が非難した人が恥ずかしい思いをするところまでやろう」

私はこう胸に誓って、社員が自分たちの意志で掃除に取り組みはじめるまで、

約10年間、一人で掃除を続けてきました。この決意が大事なのです」

A「学校の先生方は、教育に対する多くの理想の姿をお持ちでしょう。

しかし、ご自身の思い描いた通りにはいかないことの方が多いと思います。

「やりたいことは、やらなければならないことの向こう側にある」。

自分のやりたいことの前には、深くて流れの強い川や、高くて頂の見えない山が立ちはだかるものです。

それを省いて、自分の思い通りになることはありません。

自分のやりたいことがあるのなら、自分のできる方法を探し、ただ努力するしか方法はないのです」

B「最後に、哲学者であり教育者である森信三先生のお言葉を紹介します。

「よく人は、子どもをどう教育し、しつけるかと躍起になりますが、人は変えられるものではありません。

自分自身を高め、深めていくことが先決ではないでしょうか」

子どもたちと同じ目線でトイレ掃除という下座行を始めることが、このお言葉のヒントになるかもしれません」

(以上、本文より鍵山先生のお言葉。一部改変。)


【著者紹介】

 鍵山 秀三郎
1933年、東京都生まれ。53年、自動車用品会社「デトロイト商会」入社。61年、独立して「ローヤル」創業。97年、東証第一部上場とともに、社名を「イエローハット」に変更。98年、同社取締役相談役となる。創業以来続けている掃除に共鳴する人が増え、93年に「日本を美しくする会」が発足。その後国内外に広がり、現在は国内122か所、海外4か所に、実践する「掃除に学ぶ会」が登録されている。2007年、同会は、NPO法人の認定を受ける。



ラベル:鍵山秀三郎

2010年11月08日

必読本 第934冊目 心を空にする―中村天風「心身統一法」の真髄

必読本 第934冊目

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心を空にする―中村天風「心身統一法」の真髄

沢井 淳弘(著)

¥ 1,470

飛鳥新社 

単行本:186ページ

2009年2月11日 初版


●「心が空になった時、人間はいちばん強くなる」 中村天風

天風の生涯、方法論、人生観をひとつにまとめた初めての書。

120分で読めて、一生涯、あなたに幸運をもたらす!

●久しぶりの中村天風関係の書である。

昨年2009年、発刊していることに気づき、読みたいなぁと思いつつも、

なかなかその機会を逸していた本である。

平易な内容だったので、図書館から借りて昨日一気に読破しました。

●著者のことを知らない方は多いだろうが、

京都の大学教授で、中村天風から、若かりし日々に12年間ものの薫陶を受けた直弟子。

天風は、現代人にも根強い人気があるが、

亡くなったのは今から40年以上前と、存命の姿を直に知っている人々は非常に限られる。

その人となりをリアルに知ることができるという意味で、

天風の書物のポイントを単にまとめただけの第3者の本とは一線を画します。

衆議院議員もされた天風会現会長の尾身幸次さんの推薦文にも、

天風氏の在りし日の姿の一端が示されております。

●本書のメインテーマは、天風が考案した「心身統一法」の内容を示すということであるが、

やはり、書物だけでそのツボを押さえるというのは土台無理な話で、

あくまでアウトラインを掴むぐらいの内容しか提示されていない。

偶然だが、私の住んでいる池袋からも近い護国寺に、

天風理論を統括する公益法人、天風会館があり、そこでは、一般の人々に

心身統一法のやり方を直接伝授しているようなので、

東京在住の方で興味ある方は是非足を運んでみてほしい。

それほど、高額な料金は取らないはずだと記憶する。

●本書を読んで面白いと思ったのは、

類書でなかなか示されることがない天風の足跡、人となりが、

かなり詳細に記されていることである。

天風ファンならば、死の病である肺結核に侵され、その根治を目的に

欧米を遍歴するも、結局思いが叶わず、

乗っていた船に偶然居合わせたインドのヨガの聖者に付き添って、

インドの山奥で修行にはげみ、心身ともに悟りを開いて、

日本に帰国したぐらいのエピソードは誰でも知っているはずだが、

それ以上の詳しい話がかなり紹介されている。

●ヨガの師匠、カリアッパ師との問答の数々

(インドで悟りを開く前の天風は、持病のことばかりを気に病み、

ちょっとしたことでもすぐに弱音を吐くような気弱な若者で、

我々凡人と大して変わらず、何とも微笑ましい)や、

張りつけにされ、銃殺寸前の危機一髪の時に、中国人の手榴弾で難を逃れたのだが、

実は、その中国人の娘が人さらいに遭い、それを助けてやったのが天風だったとか、

インドから解脱して帰国後、日本のビジネス界で活躍するも、一時、遊蕩の生活を送っていた、

刀の抜き身の妙技を、弟子たちが冷や冷やしてやめるように懇願するも、

絶対に失敗しないという信念があるから失敗するはずがないのだ、といさめる話など、

あまり知られていないエピソードが数多く紹介されている。

●松下幸之助、稲森和夫、斎藤一人など、

中村天風から影響を受けた大実業家は多いが、

彼らが天風に魅了されたのは、ひとえに、精神や肉体の強化法を教えつつも、

人間の欲望、財産形成などを否定しなかったことにあると思う。

本書は、天風理論をマスターするという意味では、ハッキリ言って完成度はイマイチだが、

天風の人となりを知るという自伝的な意味では、非常に有用な本である。

読んでおいて損はないです。

 

【マストポイント】

@「人間というものは、

そうやたらと病や不運に悩まされたり、虐げられなければならぬものではなく、

その一生を通じて、健康はもちろん、運命も順調で、

天寿を終わるまで幸福に生きられるように、本来的に創られているものである」(中村天風)

A「【命令暗示法のコツ】

学生が成績を向上させたい場合、その科目の「成績がよくなる!」という暗示の言葉には効果がない。

たとえば、「おまえは、数学が好きになる!」あるいは、「おまえは、英語が好きになる!」という暗示は有効である。

その科目が好きになると、自然にその科目に親しむようになり、その結果成績が向上するからである。

病を治したいと思う人は、「病が治る!」という暗示の言葉では、効き目はない。

「おまえは、病を気にしなくなる!」という言葉がいい。

「気にしなくなる」という心理は、いろいろなケースにおいて、消極的な状態から脱するための、

もっとも必要かつ効能ある条件である」

(鏡に向かって行う暗示の言葉には、ある種のコツが必要である)

B「現代は「不安の時代」と呼ばれる。

しかし、その不安はどこから来るのか?

私は、現代的不安は、ひとつには「疑う」ということからくるのではないか、と思う。

疑いはじめると、どんなことでも疑わしくなるものである。

何も信じられなくなる。その結果は、薄い氷のうえを歩くような、不安な人生である

(確固たる信念を持たない人は、どんなに学問や教養を積んでも、

不安、疑いの心に常に揺り動かされるという)

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

沢井 淳弘
1939年(昭和14年)大阪生まれ。京都大学文学部英文科卒。京都産業大学名誉教授。晩年の中村天風から十二年間の薫陶をうけた。若い頃は詩や小説を書いた。アメリカのラトガース大学に留学。ニュージーランドのマッセイ大学で客員教授として、一年間日本文化を教えた。
 
ラベル:中村天風

2010年10月15日

必読本 第929冊目 人生と仕事について知っておいてほしいこと

必読本 第929冊目

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人生と仕事について知っておいてほしいこと

松下 幸之助(著)

¥1,000

PHP研究所

単行本:140ページ

2010年1月11日 初版


●あくせくせずに悠々と自分の運命に従って進んでいくその生涯は強く正しく幸福なものである。

―ほんとうの成功とはなにか―厳しい現実と向かい合うための心の羅針盤。

●久しぶりの松下幸之助の書物である。

「経営の神様」とかつて崇められたこともあって、

ビジネスマンを中心に根強い人気がある。

私などは、存命の時代をあまり知らないこともあって、

それほど深い思い入れはないのだが、

その平易な文体と、森羅万象を見通したかのような深い見識に惹かれ、

何ヶ月かに一遍は読みたくなる著者である。

●本書は、著者が設立したPHP研究所に所蔵されている、

松下本人の3000本にも及ぶ講演テープ・速記録の中から、

特に現代人に役立つものを41話ピックアップしてまとめたものである。

戦前1934年の古い講話から、 亡くなる1989年直前の晩年期のものまで、

実にバラエティ豊かに様々な話を語っておられる。

口語体ゆえ読みやすさは最上で、150ページに満たないこともあり、

一気に読破できる。

●下に泣く泣く3点だけ名言を記しましたが、

他にも非常に教訓的な話が満ち溢れている

(一日の終わりに風呂に浸かっている時に、「今日の俺は充実感のある仕事ぶりだった」と

満足感を覚えたかどうか、完成品にしつこくケチをつけてくるぐらいのお客さんがいないと、

自分たちの成長につながらない、

仕事をする以上、常に玄人であるという意識を持たなくてはならないなど、心に残る話が少なくない)。

特に難解な言葉を使うことなく、これほど味わい深い話を語ることができる

人物というものはなかなかいない。

世代を問わず読まれたい本だが、特に、

世間にそれほど通暁していない大学生や新入社員にこそおススメの本です。

似たようなタイトルでシリーズ化されているようなので、

入手できれば他の本もご紹介したいと思います。

 

【マストポイント】

@「素直な心になりましょう。

素直な心になれば、あなたは強く正しく賢くなっていく、と、こうなる。

素直な心になれば賢くなっていく。

素直な心の極点というか、極致は、賢さの極致である。

賢さの極致とは何かというと、神さんの知恵や。

そうなると、素直な心になれば神になるということや。

人間の格好をしているけども、人間に違いないけども、

あの人は神さんみたいな知恵出しはるなと、こういうことに通じるわけや。

これは非常に簡単明瞭やと。

けども、なかなか素直になれんから、これは問題やな」

A「私は皆さんのように中学まで勉強できなかった。

できなかったけれども、小僧として、また商売の見習い人として、

商売の仕方、お得意先に対するものの言い方、またお得意先をどう大事にしないといかんかということ、

つきあいはどうせねばいかんかということ、そういうことをみな教えてもらった。

人とのつきあいにおいても、ただ用件だけを終えればそれでいいというわけにはいかない。

やはりなんとなしに潤いのある立居ふるまいをすることによって、

その用件をスムーズになごやかにすますことができる。

文武両道であるとともに、世の情け、慈愛の心が備わっているかどうかが、

昔の時代には問われた。

自分は強くても、頭を低くして世の人々と心からつきあっていく。

何かよくないところのある人間に対しては、場合によれば、もっているところの

力でやっつけなければならないが、強いからといって人を見下げたりすることはしない」

B「簡単に怒る人間があるけれど、そういうことは実力のない証拠である。

憤慨すべきときでも憤慨せず、さらに物事の奥を極めて、自分のなすべきことをやっていこうと

いうようなことが、実力ある者の一つの大きな仕事だと私は思うんです」

(以上本文より。一部改変)


【著者紹介】

松下 幸之助
パナソニック(旧松下電器)グループ創業者、PHP研究所創設者。明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電灯(株)に勤務。大正7(1918)年、23歳で松下電器を創業。昭和21(1946)年には、「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。平成元(1989)年に94歳で没。

ラベル:松下幸之助

2010年09月26日

必読本 第921冊目 論語物語

必読本 第921冊目

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論語物語

下村 湖人 (著)

¥1,575

まどか出版

単行本:269 ページ

2008年11月28日 初版



●こつこつと地上を歩きながら、地の声をもって天の言葉を語った孔子。

そうした「論語」の言葉から、下村湖人が仕立てた小さな話を収録する物語集。

2千年の時を超えて、「論語」が楽しく読める。

●先日ご紹介したばかりの下村湖人の名著(必読本 第918冊目参照)に刺戟されて、

続けざまに図書館で借りてきて読んだ本。

中国古典を代表する『論語』の章句や思想を、

下村さん独自の解釈で、物語風に構成し直したという異色の本です。

●『論語』を一度でも読破された方ならばご存じなように、

本文は断片的な小話の集まりで、最初から最後まで、別にストーリー立てられているわけではない。

本書は、その欠点を補うかのように、『論語』本体の有名な言葉を

巧みに紡ぎ合わせて、非常に読み応えのあるひとつの物語に結実させている。

これは、やはり、著名な小説家の面目躍如たるところで、

『論語』の、連関性のないある種の不合理さに違和感を持っていた現代の読者には、

非常に読みやすさを覚えるところである。

本書と、『論語』を併読すれば、必ず理解の助けになるでしょう。

●本書を読んで、ちょっと意外だったなあと思ったのは、

いかなる時も声を荒げるようなことはしないはずだと思われる

冷静沈着なる孔子の姿を、見事なまでに裏切るような、

事あるごとに弟子を叱り飛ばす、血の気の荒い独自な孔子の描き方である。

何千年も前の人間ゆえ、孔子の正確な人間像は誰も知る由がないが、

やはり、下村さんは、本当に心を込めなくてはならない場面では、

いかな孔子といえども、感情的になって、弟子に自分の教えを授けたであろう、

という風に解釈したのでしょう。

しかし、高名な作家に楯突くわけではないですが、

私自身は、やはり、どんなことがあっても、

孔子という人は、感情的にならず、噛んで含めるような優しい口調で、

弟子に教えを諭したという風に想像いたします。

皆さんは、どのようにお考えですか?

●『論語』は、渋沢栄一、鍵山秀三郎、渡邉美樹の例を出すまでもなく、

数多くの著名経営者の座右の書として、永年、珍重されてきた名著中の名著です。

前記もしましたが、本体の副読本と言うか、解説書的な使い方もできる本です。

『論語』の理解を深めたい方には是非一読をおススメ致します。




【マストポイント】

@「自分は真に何を知っているのか、また何を知らないのか、

それらをつつましい心で十分に反省して、知っていることを知っているとし、

知らないことを知らないとする、

そうした自他を偽らない至純な気持ちになってこそ、知は進むのだ。

要するに、知は他人に示すためのものではない。

それは自分の生命を向上せしむる力なのだ。

そしてまことの知は、ただへりくだる者のみに与えられる。

このことをいつまでも忘れないでいてもらいたい」

A「行き詰まるということはむろん君子にだってある。

しかし君子はみだれることがない。

みだれないところに、おのずからみた道があるのじゃ。

これに反して、小人が行き詰まると必ずみだれる。

みだれればもう道は絶対にない。

それがほんとうの行き詰まりじゃ」

B「わしは天を怨もうとも、人を咎めようとも思わぬ。

わしはただ自分の信ずるところに従って、

ちょうどこの泰山の麓から、頂上に上るように、

低いところから、一歩一歩高いところに上がってきたのじゃ。

わしの心は天のみが知っている。

わしの道はただそれだけじゃ」

(以上本文より。すべて、孔子の言葉。一部改変)



【著者略歴】

下村 湖人
作家、教育者、教育哲学者。1884年、佐賀県に生まれる。17歳ころから「内田夕闇」の筆名で文芸誌に投稿し、年少詩人として全国的に知られるようになる。1909年、東京帝国大学文学科を卒業し、1911年、母校の佐賀中学校で教鞭をとる。唐津中学校長などを歴任したのち、日本統治下の台湾へと渡った。台中第一中学校校長、台北高等学校校長となり、1931年に教職を辞任。1933年、大日本青年団講習所長に就任し、在任中に小説『次郎物語』の執筆を開始する。1937年に講習所所長を辞任し、文筆活動と全国での講演活動に専念、昭和前期の青少年社会教育に大きな影響を与えた。1955年、逝去。




ラベル:論語 下村湖人

2010年09月14日

必読本 第918冊目 青年の思索のために

必読本 第918冊目

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青年の思索のために

下村湖人(著)

PHP研究所

¥840

新書: 255ページ

2009年9月12日 初版



●仕事に、人生に、生命に真の輝きを出すために必要な知恵、真理、人間愛を、

『次郎物語』の著者が自らの体験から導き出す。

若い人だけではなく、経営者、ビジネスマン、教育者など、

人生や仕事に真摯に取り組んでいる人すべてに読んでほしい名著。

●私が私淑する鍵山秀三郎先生が自著で盛んに推薦するも、

絶版状態が続き、入手が困難だった本。

昨年待望の復刊を遂げたようです。

ずっと頭の隅で気になっていたが、地元の図書館に

所蔵されていたのを偶然発見し、ここ数日の間で読破しました

(全くの余談ですが、都内の図書館では、アマゾンやヤフオクでも出品されていないような

超貴重な絶版本が、一般に平気で貸出しされております。

具体名を出すと支障があるので控えておきますが、

故意で紛失させ転売するなど、悪用する輩は必ずいるでしょうが、

自治体はこの点、どのような対策を立てているのでしょうか?

いつも感じている疑問です。

将来的には、貴重な原本は書庫で大切に保管し、電子書籍化させたものを

ダウンロードして貸し出す、みたいな方法に変わっていくのでしょうか)。

●初めに申し上げておきますと、さすが、鍵山先生が推薦するだけのことはある

名著の中の名著です。

興奮して、寸暇を惜しんで読み進めたという意味では、

ここ数年の間では、十本の指に入る傑作です。

文字通り、名言至言のオンパレードで、下のマストポイントに泣く泣く

5点だけ挙げましたが、重要なメッセージが全編に渡って散りばめられております。

●内容的なことを書きますと、

あの、『次郎物語』の作者としても名高い

(と書きつつも、私自身、恥ずかしながら未読。

学生時代、定番的古典文学を全く軽視してきた報いです。

おそらく、以前紹介したことがある

『路傍の石』(必読本 第849冊目参照)のようなテイストの本なのでしょう)

下村湖人が、過酷な人生の中から導き出した知恵や教訓を、

18のエッセイの中で述べるという形をとっております。

最終、『心窓去来』だけは、他の部分と趣を異にし、

膨大な数の名言集が一気に収められているという内容になっております

(この名言集は、一般にはあまり有名ではないかと思うが、

哲学者的と言うか、絶妙な言辞を弄した、心憎い名言が非常に多い。

この部分だけでも、再読三読する価値あり)。

●奥付を見ると、初版は「昭和30年8月25日」とあり、

相当古い本であることは確かで、現代人には理解しづらい古臭い話が

正直ないわけではない。

しかし、安易なことを嫌い、手堅いことを重視してきた鍵山先生が、

まさに座右の書としてきたことが容易に想像されるような、

心温まり、かつ、簡単には揺るがない強固な思想、知恵に満ちている本です。

世の中には、一時はバカ売れしますが、1年も経たない内に

その存在自体忘れられてしまうような、軽薄な自己啓発本が

数限りなく販売されておりますが、

本書は、それとは違い、まさに、常に携帯し、折々に読み返してみたくなるような

長きに耐える本です。

方向性を見失い、右往左往しがちな現代ビジネスマンにこそ、

読まれるべき本です。

もっと世間で注目されてもいいですよね。



【マストポイント】


@「現代日本の青年は、ちょうど最も困難な時代に、

人生の大出発をやらなければならない運命に出くわしているのであります。

これは青年たちにとって決して幸福なことではありません。

しかしまたそれだけに、却って生きがいのある時代だともいえるのであります。

私は現代の青年が、こうした時代の困難に耐え、いよいよその心境を深め、

頭脳をねり、実践力を高め、希望にみちた大出発を試みることを願ってやまぬものであります。

最後に、私は、ある飛行家が、長距離飛行の秘訣として常に守っていたといわれる次の言葉を、

青年諸君のために記しておきたいと思います。それは、

高く飛べ。

まっすぐに飛べ。

ゆっくり飛べ。

というのであります。

この言葉は、おそらく、人生の大飛行に出発しようとするものにとっても、

決して無用ではなかろうと信ずるのであります」

A「もともと人生のことは、考えようでは、すべてが偶然の連続といってもいいのでありまして、

われわれの周囲には、数かぎりない偶然が、常に潮のように動き流れており、

われわれはその潮の中を泳ぎわたっているようなものであります。

そして、それらの偶然をたくみにとらえ、自分の目的のために利用するものにとっては、

それらのあるものは「絶好の機会」となり、またあるものは「天啓」となって、

たえざる向上飛躍の原動力として役立つのでありますが、

それに気がつかなかったり、気がついてもぼんやり見過ごしているものにとっては、

それらはもはや偶然とさえ感じられないでありましょう。

偶然を偶然と感ずるのは、われわれがすでにある程度その偶然をとらえ得た時なのであります」

(偉人には、天啓としか言い様のないアイディアやひらめきが生まれることがあるものだが、

それは、不断の努力や用意があるからこそであると、本文で述べている)

B「【最大の過失】

何もしない人には過失はない。

しかし、何もしないことほど大きな過失が人生にあろうとは思えない」

C「【愚昧な聡明】

頭のいい人にとって最も大切な修行は、おっとりとした、親しみやすい謙遜な人間になるように

努力することであるが、そこに気がつくほど頭のいい人は実際まれである」

D「【わたしののぞむ人生・世界】

私は不満のない人生をおくりたいとは思わない。

私ののぞむ人生は、不満が平和をみだす原因とならず、創造への動機となるような人生である。

私は苦悩のない世界に住みたいとは思わない。

私の住みたい世界は、苦悩が絶望の原因とならず、勇気への刺激となるような世界である」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

下村 湖人
1884年、佐賀県に生まれる。虎六郎と名づけられる。17歳ころより筆名「内田夕闇」として『新声』『明星』などに詩歌を投稿しはじめる。1906年に熊本第五高等学校卒業、東京帝国大学文学科(英文学専攻)に入学する。1909年、東京帝国大学文学科を卒業。1911年より、母校である佐賀中学校で教鞭をとるようになる。1918年、佐賀県唐津中学校に教頭として赴任、1923年に校長となる。1932年より、筆名を「湖人」とするようになる。





2010年09月05日

必読本 第917冊目 成功へのフライトプラン

必読本 第917冊目

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成功へのフライトプラン

ブライアン・トレーシー (著), 門田 美鈴 (翻訳)

ダイヤモンド社

¥1,365

単行本:185ページ

2008年11月29日 初版



●計画で人生は9割決まる!

ゴールを設定し、飛び立ち、力の及ぶ限りのことをすべてなしとげるまで、

たゆまず軌道修正しつづけることをただちに決意しよう。

ほとんどすべての成功者が、発見、再発見してきた、最も重要な三つのステップ。

●私自身、外国人の自己啓発家の中では、最も影響を受けてきたと言っても

過言ではない、ブライアン・トレーシーさんの近作。

出版されたのは当然知っていたのだが、

なかなか手に取る機会がなかった。

数ヶ月前にブックオフで買い求め、

サラリと読めそうだったので、ここ何日間の間に読破しました。

●本書は、タイトルに端的に表れているように、

人生を飛行機旅行にたとえ、どのような計画を作成して生きていけば、

無事に目的地(=人生の成功)まで到達できるのかを

わかりやすく解説した成功法則本である。

世界中を飛び回り、頻繁に飛行機に乗る機会がある

トレーシーさんだけに、こういうアイディアを思いついたのでしょう

(ただ、トレーシーさん自身がパイロットの資格を持っているかどうかは

本書だけではわかりませんでした)。

●自己啓発の分野では名高い門田さんの翻訳なので

読みやすさは最上である。

内容的にも、トレーシーさんのファンの方ならばお馴染みな内容が

凝縮されているし、

重要ポイントが太字になっているなど、使い勝手は良いと思う。

ただ、あえて言わせていただければ、

トレーシーさんの何冊かある最高傑作と比べれば、

やや薄い内容で、そこらあたりが、

現在の古本価格に反映されているのではないかと推測する。

一読すれば、もういいかな…ぐらいの書です。

遠慮なく言ってしまえば。



【マストポイント】


@「準備をするのはプロのしるしである。

あらゆる分野の成功者のしるしである。

どんな職業であれ、出世するにつれ、

トップの人々は平均的な人よりはるかに多くの時間を準備にあてていることがわかるだろう。

上位10パーセントの人々は、生活のために苦闘している人々よりも、

詳細なまでに念入りに準備をする」

A「新しいスキルの習得は、家庭で新しい料理を覚えるのに似ている。

一流コックの手になれば素晴らしくおいしい料理でも、

あなたが初めてつくろうとすると、それほどうまくはいかない。

しかし、材料を加減し、調理法を変えながら何度もやっていれば、

いつかはおいしい料理ができるだろう。

いったんそうなれば、それをつくるたび、いつもとびきりの料理ができあがる。

ビジネスのスキルについても同じことが言える。

初めは要領が悪く、きごちない。

だが、そのスキルを使って作業を繰り返すうちに、いつかはマスターし、

一生、自分のものにできる。

これは、最も重要な成功の原理の一つだ」

B「勇敢な人は、恐怖を感じても前進する。

そして、ここが重要な点だが、恐怖に立ち向かい、恐怖の源、原因へと向かっていくと、

恐怖は弱まり、自尊心や自信が強まる。

エマソンも言っている。

「恐れていることをせよ。そうすれば恐怖は確実に消える」

その逆もまた真である。

恐れていることを避ければ、恐怖は増大し、ついにはあなたの人生を牛耳るようになる。

そして、恐怖が幅を利かせるにつれ、自負心や自信、自尊心はしだいに弱まっていく」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

ブライアン・トレーシー
1944年生まれ。世界で最も有名なプロの講演家、コンサルタント。カリフォルニアに本拠を置く人材養成ビジネス会社の社長。高校を中退後、数年間の肉体労働を経てセールスパーソンの職を得、ビジネス界でその才能を発揮。独自のアイデアと手法を生かし、大企業の重役まで上りつめる。自力で道を拓いて億万長者となった経験をもとに、成功の秘訣を伝授するセミナーを世界中で開催する。





2010年08月18日

必読本 第916冊目 人生の歩き方

必読本 第916冊目

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人生の歩き方

塩沼 亮潤(著)

致知出版社

¥1,470

単行本:163ページ

2009年7月31日 初版



●毎日、48キロの山道を歩き続けた千日回峰行者がつかんだ不動の心。

日々快晴の人生を生きるための27のヒント。

●1300年の長い歴史の中で達成したのはたった2人という荒行中の荒行、

千日回峰行者、塩沼亮潤さんの致知出版社からの著作2作目。

前2作は以前ご紹介済みです(必読本第886冊目第845冊目参照)が、

いまだにそのときの感動、衝撃は深く心に残っております。

●口述されたものを後で文字に起こしたものだろうか。

文章は口語体で非常に読みやすく、字体が大きいこともあり、

速い人なら1時間弱で読破できる。

致知出版社らしい、あっさりとした作りです。

しかし、例によって、内容的には深く心打つ話が多い

(ただ、写真が1枚もなかったのは残念)。

●一般人では容易に体験し得ない、

千日回峰行中の壮絶な実体験ももちろん紹介されておりますが

(人体を限界以上に酷使した時に到達するような

ある種のスーパーハイな状態になった時に、

命を失う危険性を顧みずに、更に上の高みを目指したいと思ってしまうという

異常な精神状態になってしまう体験を記されたエピソードが大変興味深かった)、

小僧時代に世話になった師匠や「おっちゃん」の話、

現在住職をされている仙台のお寺で触れ合う、一般の人々から学んだ話など、

とにかく興味あふれるエピソードに満ち溢れる。

●この、何でもモノにあふれ、誘惑に満ち溢れる現代の日本において、

著者が到達したような、何にも動じない悟りの境地、達観を得るというのは、

我々凡人では非常に困難である。

我々に出来ることと言えば、こういう、生き仏としか言い様のない

賢人、聖人と言われる人の言葉を何度も繰り返し噛み締め、

日々生きる参考にすることだけであろう。

結論として言えば、非常にシンプルに読破できる本ですが、

読了後は、何かズッシリと心の中に重い石のように残る本です。

毎週日曜日に、著者のお寺では、講和を拝聴できるとのことです。

私を含め、心に響くものがあった方は、

事情が許す限り、是非とも一度は行くべきでしょう。



【マストポイント】


@「(悪性の虫歯をほったらかしにしていたことにより、

頬骨の移植を伴う、歯の大手術を受ける羽目になるが)

誰にも話さずに、「ちょっと手術してくるから」とだけいって出かけました。

起きてしまったことはもうしょうがない、

膿が出ていたのにそのままにしていた自分も悪いのだと、

なんの不安もなく、すべてを受け入れようという気持ちでした。

手術台に上に座っても脈拍が普通でしたので、先生から驚かれましたが、

これも今、自分がなさなければならないこと、精一杯生きてみよう、

この手術のなかから何かを得て成長しよう、・・・そういう気持ちでした。

大きな手術でしたが、今の自分を治していただくのに

一番ふさわしい先生と出会うことができたご縁にも感謝であります。

いいことも悪いこともすべてを受け入れるから、

自分も受け入れられる、成長の道につながる。

心を開くということはとても素晴らしいことです」

A「長い人生を生きていれば、つらいことも苦しいこともあるでしょう。

また、今日はちょっと疲れたなと思い、気が滅入るときもあるかもしれません。

そんなときに、私は種田山頭火の言葉を思い出します。

「トンボが、はかなく飛んできて、身のまわりを飛びまわる。

飛べる間は飛べ。やがて飛べなくなるだろう」

人間もトンボに負けていられません。「つらい、しんどい」なんていっていられません。

努力できるうちに努力して、生きられるだけ清く正しく生きようと思います。

やがてすぐにあの世に飛び立つ日がやってくるのですから」

B「昔、何をやっても結果が裏目裏目と出てしまい、

なんて自分は運がないのだろうかと思っていた時期がありました。

しかし、あるときを境に、まるで転機がやってきたかのように急に運が開けてきました。

なぜそうなったのかと考えてみますと、

私は、あの人が嫌い、この人が嫌いという心はほとんど

ないほうでしたが、その心が完全になくなった瞬間、すべてが変わったのです。

そのとき、人生の流れにのって、すべてが良いほうに運ばれるように感じました」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

塩沼 亮潤
昭和43年仙台市生まれ。61年東北高校卒業。62年吉野山金峯山寺で出家得度。平成3年大峯百日回峰行満行。11年吉野・金峯山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たす。12年四無行満行。18年八千枚大護摩供満行。現在、仙台市秋保・慈眼寺住職。大峯千日回峰行大行満大阿闍梨。




ラベル:塩沼亮潤

2010年08月09日

必読本 第915冊目 10人の法則 ―感謝と恩返しと少しの勇気

必読本 第915冊目

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10人の法則 ―感謝と恩返しと少しの勇気

西田文郎(著)

現代書林

¥ 1,575

単行本:176ページ

2008年11月18日 初版



●「運」や「ツキ」を脳科学でわかりやすく解き明かし、

自身の体験や実例から、

合理的に夢も叶える「肯定脳」の作り方を伝授する実践の書。

これは、テクニックではなく、生き方です。

「運」というすばらしい錯覚を生きるための生き方なのです。

「10人の法則」をぜひ、実践してください。

●久しぶりの西田文郎さんの本。

昔は発刊されるごとに漏れなく追いかけ、熱心に読んだものだが、

最近はとんと御無沙汰だった。

例によって、清水克衛さんの本で推薦されていたもので、

サラリと読めそうな分量だったこともあり、本日一気に読んでみました。

●本書は、タイトルに端的に示されているように、

感謝すべき人を10人挙げ、

その10人に感謝の言葉を伝えることの大切さ、効用を述べた本である。

先生のファンならばお馴染みなように、文体も理論も非常にシンプルで、

ちょっと小難しい本が好きな読者にとっては、

あっけなさを感じさせるぐらいに至極単純明快なことが淡々と述べられている。

●しかし、この本は、

よく言われる「感謝」することが、なぜ成功や幸せに繋がるのかということと、

我欲に縛られている間はなかなか成功しないのに(場合によっては転落しさえする)、

他人や世の中に貢献することを考え始めた時に

なぜ真の意味での成功を掴めるのかということを

わかりやすく解説してくれているという点で非常に優れている。

上記2点を、理論的裏付けを取りながら、素人にも丁寧に教えてくれる本を

あまり見かけたことがないので、個人的には非常に収穫であった。

●若い頃の先生が、何をやってもトントン拍子に上手く行き、

天狗になって人生を踏み外しそうになった頃、

メンターに出会って生き方を軌道修正した話

(先生の本では初出の話が多い。特に、美人とばかり付き合っていた

というのが面白かった)、

実際に指導された北京オリンピック女子ソフトボール代表チーム、

高校野球の駒大苫小牧などが頂点を得た話、親友でもある盲目アスリートの話、

先の戦争で、特攻隊員たちが母へ遺した別れの手紙、

臨終の時に愛する奥様に感謝の言葉を告げて旅立ちたいなどなど、

感動的なエピソードも多い。

涙もろい人は人前では読まない方が良いでしょう。

●シンプルな理論ほど奥が深いというか、実行が難しいというか、

読破後は、何かシミジミと自分の過去を振り返ったり、

これからの人生をいかに生きるべきかを

真剣に考えてみたくなるような本である。

前記したように、自己中心的で人の意見に耳を貸さないような人や、

自信過剰でエリート意識が高い人に特におススメの本です。

もちろん、スポーツで頂点を目指している方にも推薦できます。

西田先生の本は、前記したように、あっけないぐらいに

簡単に読破できてしまうのですが、

丁寧に読むと、時に非常に深遠なことが述べられていることがあり、

何度も繰り返して読む価値があると思います。


【マストポイント】


@「感謝すると、プラス感情がわいてきます。

感謝すると、素直になります。

人の運勢を変えられるのはこの2つだけです」

A「ツキとは、出会いであり、自分以外の誰かが運んで来てくれるものです。

ということなら、どうしたらツキのある人間になれるかは、おのずと明らかです。

ツキを運んで来てくれそうな人と、積極的に付き合えばいいのです。

金持ちになりたければ、10人の金持ちと付き合えば良いし、

やる気のある人間になりたければ、10人のやる気のある人間と付き合えば良いし、

頭のいい人間になりたければ、10人の頭のいい人間と付き合えば良いし、

東大に入りたければ、実際に東大に入った人と10人付き合えば良いし、

美人になりたければ、10人の美人と付き合えば良いのです。

何かを達成したいと思うならば、既にそれを達成してしまった人と付き合うのが

一番手っとり早い方法です」

B「人間の可能性とは、持って生まれた能力でも、希望でもありません。

私たちの脳が、私たちの知らないうちに、これまでの経験から導き出してくるものです。

私たちがいつになっても成功できないのは、「本当は存在しない天井=限界」を

心の中に知らず知らずに持っているからです。

私たちの脳は、「過去」を生きているのです。

人間の脳は、これまでの経験というデータベースに基づいてものごとを感じたり、

考えたり、判断しています」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

西田 文郎
株式会社サンリ代表取締役会長。西田塾塾長。西田会会長。1949年生まれ。日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニア。1970年代から科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、大脳生理学と心理学を利用して脳の機能にアプローチする画期的なノウハウ「スーパーブレイントレーニングシステム(S.B.T.)」を構築。日本の経営者、ビジネスマンの能力開発指導に多数携わり、驚異的なトップビジネスマンを数多く育成している。この「S.B.T.」は、誰が行っても意欲的になってしまうとともに、指導を受けている組織や個人に大変革が起こって、生産性が飛躍的に向上するため、自身も「能力開発の魔術師」と言われている。経営者の勉強会として開催している「西田塾」には全国各地の経営者が門下生として参加、毎回キャンセル待ちが出るほど入塾希望者が殺到している。2008年春には、「ブレイントレーニング」をより深く学び実践し、世の中の多くの方々を幸福に導くために「西田会」をスタートさせた。また、ビジネス界だけでなく、スポーツの分野でも科学的なメンタルトレーニング指導を行い、多くのトップアスリートを成功に導いている。最近では、北京五輪で金メダルを獲得した女子ソフトボールチームの指導も行っている。日本のメンタルトレーニング指導の第一人者。




ラベル:西田文郎

2010年07月01日

必読本 第913冊目 マーフィー 眠りながら巨富を得る ―あなたをどんどん豊かにする「お金と心の法則」 (知的生きかた文庫)

必読本 第913冊目

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マーフィー 眠りながら巨富を得る

―あなたをどんどん豊かにする「お金と心の法則」 (知的生きかた文庫)

ジョセフ マーフィー (著), 大島 淳一 (翻訳)

¥650

三笠書房

文庫本:311ページ

1999年4月10日 初版



●あなたが望む経済的、社会的、精神的、肉体的な“豊かさ”は、

自己暗示と潜在意識の活用によって、すべてあなたのものになります。

本書には、どんな人でも毎日の生活に応用できる

簡単なテクニックが書かれています。

●改めて多くの説明は必要ないでしょう、

自己啓発界の始祖、ジョセフ・マーフィーさんを代表する名作。

翻訳も、これも改めて説明することもないでしょう、

日本にマーフィーさんを紹介したことでも有名な渡部昇一さん

(大島淳一は若い頃のペンネーム)です。

本書は、この前紹介した清水克衛さんの本

必読本 第908冊目参照)の巻末で推薦されていて、

未読だったこともあり、ブックオフで偶然見つけて買い求めたものです。

マーフィーさんは、私的にはあまり興味をそそられず、

その著書を積極的には読んでない方だと思いますが、

3カ月に1回ぐらいのペースで、

突然読みたくなるという、不思議な魅力に満ちた作家さんです。

●内容的には、潜在意識、自己暗示のテクニックを使って、

幸せな人生を掴み取る、経済的に成功する方法が、全編に渡って

数多くの体験談を例示しながら紹介されております。

逆境や絶望から、マーフィーさんの教えに忠実に従って、

大逆転の幸せ人生を掴んだエピソードがこれでもかというぐらいに

紹介されていますが、中には、

これホントに実話なのか?というぐらいに

出来すぎた話が散見され(海外旅行に行きたいと夢見ていた独身女性が、

たった一晩自己暗示しただけで、

出来たばかりの彼氏に新婚旅行として

プレゼントしてもらったとか)、

ある程度割り引いて考えた方がいいです。

●それと、これも毎度のことですが、渡部先生の翻訳が、

救いようがないぐらいに読みづらい。

翻訳文の拙劣さが原因で、

スラスラと読み進んでいくことができず、

有用な内容にもかかわらず、読破するまで相当日数を要した。

マーフィー理論的には、

人の悪口や不平不満を言うことはNGでしょうが、

書名の胡散臭さも含めて、本書の真の価値を一気に落としている。

つくづく思うことだが、いくら有名な大学教授やビジネス系作家でも、

外国本の翻訳は特別な技能が必要で、

本人がその正式なトレーニングを受けていないとしたら、

安易に引き受けるべき仕事ではない。

専門の翻訳家に任せるべきである。

稚拙な翻訳文ほど、読書をしていて苦痛を感じることはないですね。

名前は挙げませんが、ブライアン・トレーシーさんの本の中にも、

どうしようもないぐらいに読みづらい翻訳文を書かれた

有名な女性ビジネス系作家さんがいますね。

自重してもらいたいものです。

●各章末尾には、その章のポイントがまとめられており、

頭の整理に最適です。

マーフィーさんの本は、数え切れないほど市販されておりますが、

内容、翻訳文、構成などで、個人的な好みがあるでしょうから、

自分にピッタリ合った内容の本を本屋さんで直に探して、

その一冊を繰り返し読むことが大事だと思います。

「潜在意識」を自由自在に使いこなすのは、やはり、

一朝一夕には困難でしょうから。



【マストポイント】


@「あなたがひどく困った状態にある時、

誰か重病の人とか、ひどく困っている人のために

祈ってあげることによって、その緊張を解きなさい。

そうすれば、突如としてあなたは自分自身の問題が

解決していることに気づくでしょう」

A「富を心に描くことは富を生み出します。

旅行を心に描くことは旅行する機会を生み出します」

B「あなたの全生涯は一連の選択から成り立っているのです。

あなたの経験はすべて、あなたの選択の総計なのです。

あなたは自分の読む本とか、着る服とか、通う学校とか、

共に仕事をやるパートナーとか、住む家とか、

乗る車とかを絶えず選択しているのです。

あなたが選択する考えとか、イメージとか、

アイデアの種類に注意を払いなさい。

愛すべきもの、よい評判のあるものを選びなさい」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

ジョセフ・マーフィー
精神法則に関する世界最高の講演者の一人。神学、法学、哲学、薬理学、化学の博士号をもっている。テレビやラジオを通じて、またヨーロッパ、オーストラリア、日本など各国において精力的に潜在意識の活用について講演活動を行うかたわら、多数の著書を執筆し世界的にその名を知られている。1981年没。





2010年06月11日

必読本 第910冊目 すべてを味方 すべてが味方

必読本 第910冊目

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すべてを味方 すべてが味方

小林 正観 (著)

¥1,500(税込)

三笠書房

単行本:208ページ

2009年2月17日 初版




●「楽しみながら幸せ」になる“得”な生きかた、教えます。

「心」も「体」も「魂」ももっと元気になる本。

●久しぶりの正観さんの本の書評です。

私のブログが休眠状態の間も、新刊が続々と発売され、

その間、正観さんが瀕死の急病で倒れるという

ハプニングがあったらしいですけれども

(うかつなことに、つい最近まで私はそのことを知らなかった)

何とかご無事に活躍されているらしいですね。

運よく、比較的に新しい本書を図書館で借りることができましたので、

一気に読んで感想を書いてみたいと思います。

●例によって、書き下ろしの本ではなく、

弘園社、宝来社で過去に発表された文章を

再編集して一冊にまとめたものです。

書名に端的に表れているように、

この世のすべての存在を味方につけて、楽な生き方をするには、

どういう考え方をすればよいのかを、

平易な言葉で解説してくれます

(個人的には、『すべてを味方 すべてが見方』というタイトルにした方が、

より本書の内容に適しているかと思った)。

●トイレ掃除で臨時収入がある話、「ありがとう」の言葉の不思議、

笑いの大切さなど、

例によって、正観さんの本ではお馴染みの内容が多いのですが、

何度読んでもハッとさせられたり、モヤモヤした気分が

払拭できたりと、読む進めるごとに得るところが多い本です。

過去に既出かと思いますが、

結婚相手、友人に相応しい条件を記した箇所が、

個人的には特に心に残りました。

●結論として言えば、「又、どうせ似たような内容だろうな」

と思いつつも、多くの気づきと感動を正観さんの本は与えてくれます。

本書は、人間関係に苦労されている方に特に推薦できる内容です。

なかなかすべての本を読破するのは難しいのですが、

私もできるだけ新刊は読むようにしたいと思っております。



【マストポイント】


@「原始仏教の経典で、お釈迦様は、

<友>について次のようにおっしゃっています。

次の四種は敵であって、「友に似たものに過ぎない」と知るべきである。

すなわち、@何でも取ってゆく人、A言葉だけの人、

B甘言を語る人、C遊蕩の仲間は、

敵であって、「友に似たものにすぎない」と知るべきである。

一方、次の四種の友人は「親友である」と知るべきである。

すなわち、@助けてくれる人、

A苦しいときも楽しいときも一様に友である人、

Bためを思って話してくれる友、C同情してくれる友は

親友であると知るべきである。

お釈迦様は、<友>をこのように説き、

続けて次のようにおっしゃっています。

その財を四分すべし。(そうすれば)かれは実に朋友を結束する。

一分の財をみずから享受すべし。

四分の二の財をもって仕事を営むべし。

また、(残りの)第四分を蓄積すべし。

要するに、きれいごとではなく、

「友を助けるには現実にお金が必要なときがある。

そのときのために(収入の四分の一は)蓄えよ」と説く、

お釈迦様の話はとても現実的です」

A「自分で自分がわからなくなってしまうのは、

自分の「あら探し」をするからです。

そうではなくて、自分で自分の中をずっと見つめて、

自分のいいところ、好きなところを100個書き出してみる。

他の人の評価は関係ない。だれが何と思っていてもかまいません。

人間は誰でも未熟です。

あら探しをすれば、(誰でも)たくさんあることでしょう。

しかし、そんなことをしても無意味です。

私には、このようないいところがある、

というのを200個ぐらい書き出せるようになると、

人生をいじいじ考えないですみます。

自分がよく見えてきます。人生がきっと楽しくなることでしょう」

B「私は、数年前から、「発した言葉によって、

またそれを言いたくなるような現象が降ってくる」という

メッセージを宇宙から頂いていました。

実証主義の私としては、そのことを自ら実証しようと、

「うれしい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ありがとう、

ツイてる」というような肯定的な言葉をずっと言うようにしてきました。

それからは、本当にありがたいこと、楽しいことばかりの毎日になっていて、

「ありがとう」と言った数だけ、

またその言葉を言いたくなるような現象が降ってきました。

ありとあらゆるものに感謝をしていると、

面白いことに神さまや宇宙は味方をしてくれて、

「そんなによろこんでいるのだったら、もっとあげちゃおう」

ということになるようです」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

小林 正観
1948年東京深川生まれ。中央大学法学部卒業。心学研究家。心理学博士、教育学博士、社会学博士。学生時代から人間の潜在能力やESP現象、超常現象に興味を持ち、独自の研究を続ける。講演は、年に約300回の依頼があり、全国を回る生活を続けている。





ラベル:小林正観

2010年05月16日

必読本 第908冊目 図解 「読書のすすめ」店長が語った 「強運をよぶ本屋さん」の成功法則実践ノート

必読本 第908冊目

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図解 「読書のすすめ」店長が語った

「強運をよぶ本屋さん」の成功法則実践ノート

池田 光 (著), 清水 克衛 (監修)

¥1,365(税込)

イースト・プレス

単行本:192ページ

2010年2月18日 初版




●フジテレビ系「エチカの鏡」で大反響。

なぜ、この本屋さんに通うと、人生が好転するのか?

いま話題の「本のソムリエ」が何百冊もの中から発見した最強の人生論。

●特に深い意味はないのですが、

図書館でたまたま借りることができましたので、

2冊連続で清水克衛さん関連の書籍をご紹介いたします。

本書は、以前ご紹介したことがある本(必読本 第308冊目参照)の

復刊本らしいですね。

清水さんが登場したテレビ番組内で紹介されたらしいのですが、

その時既に絶版で、どうしても読みたいという要望が殺到したらしく、

加筆修正されて復刊されたという経緯があるとのことです。

●以前の本を読まれた方ならばおわかりのように、

いわゆるムック的な本で、

清水さんの書店が繁盛することになった要因を、

イラストや写真を数多く交え、

平易な言葉で解説してくれるという内容になっております。

第1章と2章は清水さんの人生哲学、商売繁盛の秘訣を、

第3章と第4章には斎藤一人さん、立花大敬さんから教えてもらった成功哲学を、

最終第5章には清水さんおススメの書籍を紹介する

という構成になっております。

●本書を通読して面白いと思ったのは、

清水さんが、いい本を沢山読もうよ、と呼びかけつつも、

その著者の単なる信奉者やサルマネにならないで、

自分にしかできないオリジナルなものを出していこう、

自分らしさを大切にしようと、訴えている点である。

これは、私などには一番耳が痛い話であった。

成功本オタク、有名人のおっかけみたいな人にも、

同様に、心に響くことではないでしょうか。

●全体的に言って、清水さんや一人さんの本に馴染まれている方ならば

既にお馴染みな内容が多いのですが、

まあ、何回読んでもタメになりますので、

一度は目を通しておいても損はないでしょう。

特に、立花大敬さんの教えを記した章は、

立花さんの書籍自体が一般にはほとんど流布していないという意味において、

本書のポイントになるのではないでしょうか。



【マストポイント】


@「「成功者」とは、自分のことしか考えてない人です。

これに対して、「成幸者」とは、人を喜ばそうとする人です。

これまでは正直者がバカを見る時代でした。

でも、これからは正直者が「成幸」する時代なんです。

つねに誰かのために顔晴れる人が「成幸者」です。

だから、正直者になりましょう。

人格を磨きましょうよ」

A「【読書のすすめ流「人材の育て方」】)

私がスタッフに教えたのは、たった2つのことだけです。

1、いつも笑顔でいること(印象が良くなる)。

2、あいさつがきちんとできること(相手に気持ちが近づく)」。

これら2つを実践してくれたからこそ、

この店を繁盛店にしてくれたのです」

B「【斎藤一人さん直伝「成功する仕事の仕方」】

1、仕事に直結した、役立つ本に投資する。

2、仕事のスピードを上げる(他人と同じ給料をもらっていても、

その倍のスピードで仕事をこなすこと。

そうすれば、嫌でも目立つので抜擢されるようになる)」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】


清水 克衛
東京生まれ。書店「読書のすすめ」店長、NPO法人読書普及協会理事長。コンビニエンスストアの店長を10年間務めたのち、大学の先輩が建てた東京都江戸川区篠崎町の建物のテナントに入ることになり、書店を開店。2003年にはNPO法人読書普及協会を設立。理事長として、日々全国を飛び回っている

池田 光
経営コンサルタント。株式会社プロセスコンサルティング代表取締役を務めるかたわら、「成功哲学」「命理学」の研究、執筆を行う。中村天風、斎藤一人、立花大敬、横山丸三(淘宮術)、オグ・マンディーノなどの人物にも造詣が深い。





ラベル:清水克衛 池田光

2010年05月04日

必読本 第907冊目 駆け込み本屋 (繁盛書店に学ぶ「義理と人情」からの問題解決)

必読本 第907冊目

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駆け込み本屋 (繁盛書店に学ぶ「義理と人情」からの問題解決)

清水 克衛 (著), さくら みゆき (イラスト)

¥1,470(税込)

サンガ

単行本:160ページ

2009年4月25日 初版



●口コミで全国に広まった悩みを抱えてお客さんがやってくる本屋。

店長から学んだ問題を解決する方法。

お客さんの質問と清水店長の答え。

●テレビなどにも最近よく出るようになり、

今や誰もが知っている名物書店『読書のすすめ』店主、

清水克衛さんの、一風変わった人生相談本。

「仕事のはなし」、「人間関係のはなし」、「仕事のはなし」と

大きく3章に分かれ、各世代から寄せられた質問、悩みに関して

ズバリと清水さんが回答していくという内容の本。

巻末には20代の若者が抱えるであろう典型的な悩みが数十個掲載され、

短文で一気に回答していくというおまけ的コーナーもある。

●本書の特色としては、各悩み相談の後に、それに関連した数的データを

掲載しているという点(「結婚相手がいない」という悩みに関しては、

「日本の結婚・離婚の数」というように)がある。

独断的な傾向に陥りがちな人生相談本というスタイルに対して、

客観性を持たせることにある程度成功している

(村上龍さんの『13歳のハローワーク』の感じに似ているかも)。

●隠れた名著の紹介コーナーがあるのも清水さんの本ではお馴染みで、

本好きにはたまらない。

実際の仕事ぶり、読書法、過去のエピソードなども

豊富に掲載され、そのお人柄がよりリアルに伝わってきます。

「盟友」さくらみゆきさんのイラストも微笑ましく、

肩肘張らずに一気に読破できる軽いテイストの本です。

●読書、本に向き合う姿勢を知りたい人や、

固定観念や常識に縛られて、窮屈な思いをしている人におススメの本ですよ。

最後に余談ですが、上京して1年が経ちますが、

電車で結構な距離があることと多忙なことを理由に、

いまだに清水さんのお店を訪問していない私。

今年こそは直接お会いして、

自分に相応しい名著を紹介してほしいです!!



【マストポイント】


@「仕事が面白くないって言っている人は、きっとそれが

態度に出ているものです。

でも仕事は、本気でやれば「何でも」絶対に面白いですよ。

仕事がつらいと思ったら、意識して「よし!さらにもう一丁!」って

テンションを上げるぐらいの勢いでやっていれば、

必ず快感が出てくるんですよ」

A「天職が見つからない、好きなことがよくわからないって言う人は、

「好きになるまでやってない」ってことなんです。

最初は何でも「滅私奉公」のつもりでやってみること。

そのうちに下積み経験が芽を出し、周囲にも認められるようになってきて、

そのとき初めて本物の「これが好き」という情熱も生まれてきます」

B「私の周りには、その道のトップを走り続けている経営者の方が

何人かいて、その方々が皆さん、もうどうしようもない、

というところまで追いつめられたときに同じことをおっしゃるんです。

「最後は感謝しかないんだよ」って」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

清水 克衛
書店「読書のすすめ」店長・NPO法人読書普及協会理事長。コンビニエンスストアの店長を10年間つとめた後、1994年に本屋『読書のすすめ』を開業。お客さまとの縁を大事にし、既存の書店の常識を越えるようなアイデアと実行力で大繁盛店に。『読書のすすめ』の売れ筋本から、全国でのベストセラー本が生まれる現象を引き起こし、不況にあえぐ出版流通業界で熱い注目を浴び続けている。2003年にはNPO法人読書普及協会を設立。理事長として全国を駆け巡っている。


2010年04月27日

必読本 第905冊目 ムダな努力はない

必読本 第905冊目

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ムダな努力はない

鍵山 秀三郎 (著), 亀井 民治 (編集)

¥1,050(税込)

PHP研究所

単行本:242ページ

2010年4月6日 初版




●悩んだとき、行き詰まったとき、落ち込んだとき、迷ったとき、

この本を開こう。

答えはすべて書いてある!

読み込むほどに「人間の本質」「人生の真理」への理解が深まる、

究極の箴言集!

●本日ご紹介する本は、

私が(存命の方の中では)最も影響を受け、私淑している

鍵山秀三郎さんの最新名言集です。

PHPからは、過去に、同種のハンディな名言集が

何冊も出ていますが、

好評なのでしょう、また違った切り口で先生の名言集が発売されました。

念のために記しておけば、

先生の著書をほぼすべて読破している私であっても

初めて目にする言葉が散見されるという意味で、

「また似たような本かな?」と購入を躊躇われている

ファンの方にも文句なく推薦できます。

●テーマごとに7章に分かれ、

1ページに一つの名言を記すというシンプルな作りとなっております。

先生が過去の書物で発言されてきた数々の言葉の中から、

特に有名で、なおかつ悩み多き現代人に有用なものが220個厳選されて

掲載されております。

頭から通読するもよし、何か悩みが発生した時に、

任意の1ページを開き、その言葉に力をもらう、などという

使い方もできるし、多面的な読み方ができる本です。

例によって、文章は簡潔明瞭ですが、その意味するところは

極めて意味深長。

礼儀、道徳のなんたるかを教えるために、

新入社員、新入生などに差し上げるプレゼントとしても最適ですね。

●最後に、余談ですが、

東京掃除の会で毎月1回行われている新宿、渋谷の繁華街の

早朝街頭清掃ですが、

ご自宅や会社が近いこともあるのでしょう、

渋谷の掃除の時には、

(よっぽどのことがない限り)鍵山先生は毎回必ず参加されております。

鍵山先生の人となりに触れたい方や(姿勢の良さに誰もが驚かされる)、

掃除の実際の姿を見学されたい方は是非出席されてみてください。

詳細は、掃除の会HP(→こちら)で日時を検索してくださいね。



【マストポイント】


@「人間として生まれてきた以上、

自分が楽するためだけの人生ではあまりにも情けないことです。

できるだけ自分以外の人のために生きて、よい人生を送りたいものです」

A「どんな些細なことでも、本気でやり続けると、

思いもかけない大きな力になります。

その過程では、必ず周囲の人が協力してくれるようになります。

協力者が現れないのは、まだ自分が本気になっていないからです」

B「段取り八分に、仕事二分。

貴重な先人の訓(おし)えがあります。

後始末をきちんとすることが前準備につながり、

仕事の質と効率を高めます」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

鍵山 秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、デトロイト商会入社。昭和36年、ローヤルを創業し社長に就任。平成9年、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役。平成20年、取締役を辞任。創業以来続けている「掃除」に多くの人が共鳴し、近年は掃除運動が内外に広がっている。NPO法人日本を美しくする会創設者。

亀井 民治
昭和21年、鹿児島県生まれ。昭和45年、東京電機大学(二部)機械工学科卒業。高周波熱錬を経て、昭和50年に環境整備機器の製造販売を行なうエッチアンドケイを設立、社長に就任。平成14年、ローヤルを改組設立。平成15年、ローヤルをシステムジャパンに社名変更し、社長に就任。経営コンサルティング、講演活動に従事。アイウィル「経営者コース」総合指導顧問、「統率力コース」専任講師。薩摩大使。



ラベル:鍵山秀三郎

2009年07月30日

必読本 第899冊目 ピンチをチャンスに変える51の質問

必読本 第899冊目

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ピンチをチャンスに変える51の質問

本田 健 (著)

¥ 1,260

大和書房

単行本(ソフトカバー): 144ページ

2009年7月15日 初版




●『ユダヤ人大富豪の教え』他著作300万部突破のベストセラー作家、

本田健の書き下ろし!

つらい今を乗り切り、自分らしい幸せをつかむバイブル。

●私自身久しぶりに読む、本田健さんの今月7月に発売されたばかりの最新刊。

勘のいい方ならばすぐにおわかりでしょうが、

本田さんが若かりし頃大いに影響を受けた、

あの自己啓発界のスーパースター、

アンソニー・ロビンズ直伝の「質問力」を駆使して、

人生をハッピーに生きるための法則を語ってくれる本です。

●本書冒頭に記されている通り、

成功人生を歩んでいる人は、自分自身に対して、

成功を誘発するようなポジティブな質問を常に投げかけ、

失敗続きの人生に甘んじている人は、

失敗を誘発するようなネガティブな質問を自動的に

自分に投げかけるという習慣を知らず知らず持っている。

これは簡単なような話ですが、実に侮れない事実で、

この習慣を身につけることが、

人生を劇的に変える上で何よりも重要だと

前述のアンソニー・ロビンズなどの本ではよく語られている

必読本 第98冊目参照)。

●本田さんの既刊本と全く同じく、極めて平易で読みやすい文章。

なおかつ、各章が非常に短く、読破までには1時間もかからない。

本田さんの好きな歌手、映画、本などが

たくさん紹介されているので、氏のファンの方には

非常にたまらないでしょう。

●しかし、内容的には易しいですが、

実に意味深長なものがあります。

一読してそのままにするには非常にもったいない本で、

繰り返し繰り返し読み込むに値する本です。

読み返すたびに、新しい発見、気づきがあるはずです。

巻末の本田さんの愛読書リストや関連HPなども

有効活用したいです。


【マストポイント】

@「私は、いろんな心理学者、セラピストに弟子入りして、

心の働きというものを学んできました。

そのうちの一つが、「未完了なものがある人は、

100%人生を楽しめない」というものです。

たとえば、自宅のガスの元栓を閉めたかどうかが気になりだして、

家に帰りたくなること。

「また、電話するね」と言ったままになっている友人。

やりかけのプロジェクト。

そういった未完了なものが、

私たちの人生を中途半端なものにしてしまっています。

未完了なものを定期的に書き出して、それを一気に片づけていきましょう。

リストに書いて、それを消していくたびに、

何とも言えない爽快感を感じると思います」

A「才能は様々ですが、

夢をかなえた人たちに一つ共通点があるとすると、

それは、「絶対にあきらめない!」ということです。

ナポレオン・ヒル博士は、「すぐにあきらめる人は、勝てない。

勝てる人は、絶対にあきらめない」と語っていますが、

本当にその通りです」

B「私の数多くのメンターの若い頃には、戦争があり、彼らは、

それこそ、生きるか死ぬかという体験をしてきています。

戦後の混乱、朝鮮戦争、ベトナム戦争、オイルショック、

バブル、バブル崩壊など、

時代の大激動にもまれながら、彼らは生き抜いています。

ほんの80年の間に、信じられない変化があったといえます。

その激動の時代を生き抜いてきた人たちが口をそろえて言うのは、

「何とかなると思ったら、何とかなるものだ」ということです。

これからの時代を幸せに生き抜ける人たちは、

「絶対に何とかなる!」と確信している人たちです。

どんなことがあっても、道は必ず開けるという確信を持ちましょう」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

本田 健
神戸生まれ。経営コンサルティング会社などの会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、いままでに多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきた。育児セミリタイア中に書いた小冊子「幸せな小金持ちへの8つのステップ」は、世界中130万人を超える人々に読まれている。『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめとする著書はすべてベストセラーで、その部数は累計で300万部を突破し、世界中の言語に翻訳されつつある。





2009年07月25日

必読本 第897冊目 君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート

必読本 第897冊目

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君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート

北尾 吉孝 (著)

¥1,575(税込)

致知出版社

ハードカバー:225ページ

2009年1月20日 初版



●仕事も人生もうまくいく原点は古典にあった!

古典に学ぶ北尾流リーダー論。

●子供の頃から、父親の指導の下、中国古典を愛読されてきたという

SBIホールディングスCEO北尾吉孝さんが、

己の読書遍歴を豊富に引用しながら、

今の日本人に求められる資質を熱く語った最新刊。

本年初めに発売されたものだが、

「論語」ブームということもあり、順調に売れているようである。

●冒頭、現代日本の政治経済のリーダーの多くに、

私利私欲にまみれた「小人」的人物が多く、

それが根深い不景気、社会不安を引き起こしている遠因だと説く。

それを打破するための一番の妙薬が孔子を初めとする

中国古典を熟読玩味することで、

「君子」的生き方を身に付けることによって、

バランスの取れた成功を得られるのだと鋭く語る。

●一度でも北尾さんの著書を読まれたことがある方ならば

おわかりのことでしょうが、

文体は特にクセのないオーソドックスな文章で、とても読みやすい。

本文で沢山紹介されている古典の有名な文句の翻訳、解説も、

無駄がなく非常にコンパクトにまとめられ、

今まであまり中国古典に親しみを持てなかった人々にも

抵抗なく理解できます。

●この本を読んで感銘を受けたことは沢山あるのだが、

特に心に響いたのは、

一も二もなく利潤を出さなくてはならない証券、金融業務を

本業とされている北尾さんが、拝金主義的な香りが微塵もなく、

それどころか、私費を投じて、

虐待児のための施設運営をすることを自分のライフワークにするのだと

高らかに宣言していることである。

アルバイトさえしたことがない、苦労知らずの学生時代を送ったことが逆に

自分のコンプレックスだった、その一方、

「盟友」孫正義さんは在日朝鮮人として様々な辛酸を舐め続けた、

などの対比的な回顧話も非常に面白い。

●心ある人だったら、「論語」、「老子」、「菜根譚」、「易経」など、

自分お気に入りの中国古典を所蔵し常に愛読されているでしょうが、

中国古典初心者が、どのようにして自分の中に

古典のエッセンスを吸収していけばよいか、

それを学ぶためのガイドブックとしては非常に有用な本です。

この本を読めば、「論語」など、

何かしらの中国古典をすぐに手にとりたくなるはずです。

超多忙を極めていると推察される北尾さんですが、

寸暇を惜しんであまたの書籍を渉猟されている読書習慣にも

注目したいです。


【マストポイント】

@「子曰く、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。

小人は是に反す」(論語 顔淵第十二)

(先生は言われた。君子は人のよい点を伸ばす。サポートしてやる。

人の悪いところは叱らないで直していく。

小人はその反対で、人の悪いところばかり探している、と)

A「天行健なり。君子は以って自彊(じきょう)して息(や)まず。

地勢坤(こん)なり。君子は以って厚徳戴物(こうとくさいぶつ)」

(易経)

(おてんとさまは一日も休むことがなく健やかに運行している。

君子はそれと同じように努力を怠ることなく続けなければいけない。

また大地はあらゆる生きとし生けるものを育てている。

君子はそれと同じように徳を厚くして、

大きな度量であらゆるものを受け入れていかなければいけない。

※ちなみにこの言葉は北尾さんの座右の銘とのこと)

B「【北尾さんが考える君子になるための6条件】

1、徳性を高める。

2、私利私欲を捨て、道義を重んじる。

3、常に人を愛し、人を敬する心を持つ。

4、信を貫き、行動を重んじる。

5、世のため人のために大きな志を抱く。

6、世の毀誉褒貶を意に介さず、不断の努力を続ける。」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

北尾 吉孝
1951年、兵庫県生まれ。74年、慶應義塾大学経済学部卒業。同年、野村證券入社。78年、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。89年ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル社(ロンドン)常務取締役。91年、野村企業情報取締役。92年、野村證券事業法人三部長。95年、孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。現在、ベンチャーキャピタルのSBIインベストメント、オンライン総合証券のSBI証券、インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行、ネット損保のSBI損保、ネット生保のSBIアクサ生命等の革新的な事業会社を傘下に有し、金融、不動産、生活関連サービスなどの事業を幅広く展開する総合企業グループ、SBIホールディングス代表取締役執行役員CEO。




2009年07月17日

必読本 第895冊目 渋沢栄一『論語と算盤』が教える人生繁栄の道

必読本 第895冊目

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渋沢栄一『論語と算盤』が教える人生繁栄の道

渡部 昇一(著)

¥1,575 (税込)

致知出版社

ハードカバー:254ページ

2009年3月31日 初版



●渋沢栄一はなぜ一代で500もの会社を創ることができたのか。

いまこそ「論語=道徳」と「算盤=経済」を一致させる哲学が必要!

●現在の日本の経済的繁栄の礎を独力で築いた

といっても過言ではない伝説の経済人、渋沢栄一。

彼が自分を律する根幹として、『論語』を

徹底活用したことはあまりにも有名です。

しかし、その人となりや思想哲学などに通じている方は

あまりおられないことでしょう。

博学の士として有名な渡部昇一先生が、

渋沢の成功の秘訣をわかりやすく解説してくれる本です。

●章立ては全10章。

「立志と学問」、「修養と人格」など、

テーマごとに分かれ、『論語』の有名や文句や、

渋沢の自伝、交遊録を適宜絡めながら、

オーソドックスな文体で、淀みなく解説してくれます。

250ページありますが、それほど時間を要せず読破できるでしょう。

●ただ、あえて苦言を言わせていただくと、

渡部先生のこの手の偉人解説本を一度でも

読まれたことがある方ならば既におわかりのように、

本論から脱線することが非常に多い。

渋沢と直接何の関係もないご自分の体験談や、

戦時中の軍人のエピソードなど、

後半に行けば行くほど、まどろっこしさを感じさせる。

『論語』の文句の引用が比較的に少なかったのもマイナスポイント。

総合的に言って、もうちょっとスッキリとした

作り込みができたのではないかという落胆さを感じる。

●ただ、こういう100年に一度という大不景気で、

時代を貫いて普遍的に通用する『論語』が

改めて企業人の間でブームになっていることを考えると、

一読しておいても損はないでしょう。

本書あとがきにもあるように、

渋沢や二宮尊徳は、海外では、日本に勝るとも劣らないほど

人気が高いということなので、得るものは多いはずです。

また、渋沢自身執筆の『論語と算盤』も復刊されたようなので、

併せて読んでおきたいですね。



【マストポイント】

@「有名な話ですが、秀吉が信長の草履を懐で抱いて暖め、

信長に取り入られたように、有力なコネなどなくても、

本人に優れた能力や優れた頭脳があれば世間は放っておくものではない、

ということです。

どこでも有能な人物を欲しがっている。

いわば、お膳立てをして有能な人が来てくれるのを待っているのに、

箸を取って食べようとする人がいない。

すなわち、人材は常に求められているが、

欲しいと思わせる人が少ないのだということです」

A「「邦(くに)に道あるに、貧しくしてかつ賎しきは恥なり。

邦に道なきに、富みてかつ貴きは恥なり」

(「国家に道があるのに貧しく、低い地位にいるのは恥であり、

国家に道がないのに富み、高い地位にいるのは恥である」

(『論語』泰伯篇)

国に道(道理)があるにもかかわらず貧乏であるのは

一生懸命に働いていない証拠であるし、国に道がないのに

金儲けをしているのは悪い仕事に手を染めている証拠である」

B「渋沢は、宗教としてはキリスト教もいいかもしれないが、

人間の守るべき道としては『論語』のほうがいいと断言しています。

それはなぜかというと、キリストでも釈迦でも宗教には奇跡がたくさん

あるけれど、『論語』には奇跡が一つもないから信頼度が高いのだ、

というのです。

孔子は、怪しいこと、奇跡的なことは一切語りませんでした。

死後のことを聞かれても語りません。

『論語』によって天の道を知れば宗教に帰依する必要はない。

自分の良心に恥じずに日々の正しい活動を行えばよい―

そういうある種の信仰を渋沢は手に入れたのです」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

渡部 昇一
昭和5年山形県生まれ。30年上智大学文学部大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.,Dr.phil.h.c.平成13年から上智大学名誉教授。幅広い評論活動を展開する。



2009年06月25日

必読本 第892冊目 斎藤一人の唱えるだけで運気が上がる「天国言葉」 ―飾るだけで願いが叶う直筆屏風&シール付き

必読本 第892冊目

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斎藤一人の唱えるだけで運気が上がる「天国言葉」

―飾るだけで願いが叶う直筆屏風&シール付き

斎藤 一人 (著)

¥980(税込)

主婦の友社

ムック:60ページ

2009年5月31日 初版



●「ついてる」、「ありがとう」など、

人生をいい方向に導き、幸運を運ぶ天国言葉。

唱えれば幸せが舞い降りて、金運、健康運、モテ運もアップ。

●今年4月末に発売されたばかりの斎藤一人さん関係のムック。

本来、この手の、

最近流行のお手軽な雑誌テイストの本は紹介しないことにしているのだが、

私自身のんびりとした片田舎から上京して約2ヶ月経過。

ストレスが知らず知らず溜まっているのか、

ちょっとしたことでイライラ、カリカリ、

他人の何気ない言動に激高することも一度ならずあり、

何か東京に住み始めてから精神的にとげとげしい人になっているなぁ、

本来の優しさ、温和な人柄を復活させなければ(笑)という意味で、

改めて言霊の不思議を指導してくれる本書を手にすることにしました。

●本書では、冒頭において、自分が口から出す話し言葉を、

徹底的に明るい、プラス思考のものに変換させたことによって

物心両面における大成功者になった一人さんの体験談を載せ、

その後、Q&A形式で、天国言葉を口ぐせにする上での注意点を列挙し解説。

その後、一人さんのお弟子さんである舛岡はなゑさん、宮本真由美さん、

遠藤忠夫さんをはじめ、他にも一般人の方の天国言葉にまつわる

ハッピーな体験談が続々と掲載されている

(しかし、以前から、舛岡さんのお美しさ、若さ、華やかさには

魅了され続けてきた私だが、本書の顔写真も、圧倒的な美貌で、なおかつ、

これ以上ないというぐらいの満面の笑みで写っておられて、

ますますファンになってしまった。

熟女(と言ったら失礼ですが)好きの男性なら一見の価値があります。

しかし、どこに行けばご本人とお会いできるのでしょうか?(笑))。

●一人さんの熱烈ファンの方には既に説明不要の「天国言葉、地獄言葉」ですが、

実際に日々100%完全に実践されている方はどれぐらいおられるでしょうか。

私も、恥ずかしながら、生来のせっかち、短気な性格もあり、

なかなか完璧に実行はできておりません。

しかし、お金をかけずに本気で人生を好転させたい、

不幸のどん底から這い上がりたいとお考えの方にはとても推薦できる本です。

一般人の体験談の中に、適職に就くことができた、

ずっと恋人がいなかったのに素敵な彼氏をゲットできたという方が

数名おられたという意味で、

独身女性には特にお薦めの内容です。

●定価が1000円を切るのに、

おまけグッズがついているのも本書のうれしい利点。

目に付く場所に置くための天国言葉が掲載されている紙製の小型屏風2セットと、

小物に貼るための天国言葉が載っているシールセットがついている。

この本は、意外に大手書店でも見つけるのに苦労するというか、

置いていない、もしくは変なコーナーに置かれていることがある。

一円もかけずに幸せになる方法をお探しの方にはピッタリの本。

薄いし、内容も平易なので、読書習慣がない人にもお薦めです。


【マストポイント】

@一人「心配ごとや泣きごとなど、たとえそれが謙遜や本心でなくても、

本当に現実化してしまう可能性があるので、口にするのはやめましょう。

褒めてもらったときに否定するのも運気を下げるのでよくありません。

一方、人を褒めることは、相手はもちろん、自分の運気を上げることにもなります。

よいところをたくさん見つけて本人に伝えてあげましょう」

A「Q.「天国言葉」を1ヶ月も言い続けているのに幸せになれません。

一人さんA.その原因はひとつしかありません。それは、「地獄言葉」を使い、

「天国言葉」を徹底できていないのです。

普段「地獄言葉」を口にしているのに、たまに「天国言葉」を言ったくらいでは、

帳消しになりません。

何度も言うようですが、言霊の力をあなどってはいけません。

「地獄言葉」を少しでも口にしている限り、あなたの幸せは遠のいてしまいます」

B舛岡「人生の課題に直面したとき、大いに役立つのが、言葉の存在です。

言葉ひとつで、人生を左右するといっても過言ではありません。

よい言葉は、よいことを引き寄せ、悪い言葉には、悪い出来事を呼び寄せる力があります。

本当はそうは思ってなくても、「もうダメだ」と言ったら、本当にダメになってしまいます」

(以上本文より。一部改変)



【著者略歴】

斎藤一人
銀座日本漢方研究所、「銀座まるかん」の創設者。全国累積納税金額日本一。土地売却や株式公開などによる利益でなくすべて事業所得のみという「日本一の商売人」。一方、よい漢方の材料などを求め津々浦々に出向く旅人でもある。『変な人の書いた成功法則』(総合法令社)は40万部以上のベストセラー。他著書多数。



2009年06月15日

必読本 第890冊目 働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

必読本 第890冊目

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働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

稲盛 和夫 (著)

¥1,470 (税込)

三笠書房

ハードカバー:189ページ

2009年4月5日 初版



●現代における「最高の働き方」とは?

「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

──混迷の時代だからこそ、

あえて「労働が人生にもたらす、素晴らしい可能性」を問いかける!

「平凡な人」を「非凡な人」に変える。

人生において価値あるものを手に入れる法。

●本年年度始めに発売された、京セラ、KDDI創業者、

稲盛和夫さんの最新刊。

我が国を代表する企業家として大変な敬意を集めていることもあり、

名だたる大出版社から、既にあまたのベストセラーを出されているが、

意外にも三笠書房からは初めての出版だろうか?

現在、大手書店では、目に付く場所にうず高く平積みされている人気の本。

●書名にダイレクトに表明されているように、

本書のテーマは、「働くこと」、「労働すること」、「仕事をすること」の

根源的意義一点に絞って語られている。

「仕事をする」ということが軽視されがちな昨今、

どのような目的意識を持って働けば、幸福な人生を生きることに繋がるのか、

稲盛さんの数奇な人生経験を数多く挟み込みながら、

平易な言葉で解き明かしてくれます。

●稲盛さんの著書を何冊か読んだことがある方ならばおわかりのように、

文体は極めてオーソドックス、

良くも悪くも「シンプルイズベスト」の極みとも言える文章で、

何ら痛痒を感じることなく一気に読破できる。

200ページに満たない分量もあり、

多忙なビジネスマンには極めてありがたい書物。

ただ、過去の著書で既出だったエピソードが散見されるという意味では、

新奇性にはやや欠ける内容か。

●心に残ったエピソードは何点かあるが、

因縁浅からぬ関係である松下幸之助との話に、

何か個人的にグッと感じるものがあった。

松下電器(現・パナソニック)系列からの仕事において、

まさに下請けイジメとしか言い様のない

過酷な要求を突きつけられ、一時は恨みに思ったが、

後にアメリカの大企業との更に苛烈な交渉が待ち構えていたことを思うと、

松下に鍛えてもらった、予行練習を行ってもらったという

思いに至り、感謝の念が堪えなかった、という話が特に印象的だった

(やや余談めくが、松下幸之助は、外見の柔和さもあり、

存命時の姿を知らない我々若者にとっては、まさに好々爺そのものという

イメージしか湧かないはずだが、現場で直で接した人の本などを読むと、

鉄拳制裁、罵詈雑言など、

人を人とも思わない暴力的、激高型の姿も併せ持っていたようで、

そのことを思うと、「書かれた本」それのみで、

その人の全体像を表現し尽くしていると即断してしまうのは、

極めて危険なことだという教訓も得られる。

本は素晴らしかったが、実際にその著者に会ってみると、

全く予想とは違った、嫌な感じの人間だったということは

いくらでもありうるということだ)。

●現在、新年度になって2ヶ月ほど経過しておりますが、

せっかく入社できた会社に嫌気がさし始めている新入社員や、

自分の得意分野、希望分野とは違った職種に甘んじている会社員の方や、

額に汗してガツガツ働くのなんてダサい、

楽して大金を稼ぐに限る、などという誤った労働感に

いまだ縛られ続けているお気楽な若者などにお薦めの書物です。

仕事ができる、仕事を与えられたということへの感謝の気持ちや、

世で名を残すためには、どれほどの努力が必要かを

身に染みて痛感できるはずです。


【マストポイント】

@「物質には、「可燃性」、「不燃性」、「自燃性」のものがあります。

同様に、人間のタイプにも火を近づけると燃え上がる「可燃性」の人、

火を近づけても燃えない「不燃性」の人、

自分からカッカと燃え上がる「自燃性」の人がいます。

何かを成し遂げようとするには、

自ら燃える「自燃性」の人でなければなりません」

(ちなみに、稲盛さんは、

「不燃性」の者は会社を去ってもらっても一向に構わない、

少なくとも「可燃性」の社員であってほしいと常々考えていたという)

A「私は、人事を尽くし、後はもう神に祈り、

天命を待つしか方法がないと言えるほど、

すべての力を出し切ったのか。

自分の身体が空っぽになるくらい、製品に自分の「思い」を込め、

誰にも負けない努力を重ねたのか。そういうことを言いたかった。

そこまで強烈に思い、持てるすべての力を出し切ったとき、

はじめて「神」が現れ、救いの手を差し出してくれるのではないでしょうか。

「おまえがそこまで努力したのなら、

その願望が成就するよう助けてやらなくてはなるまい」と、

神が重い腰を上げるくらいまでの、徹底した仕事への打ち込みが、

困難な仕事にあたるとき、また高い目標を成し遂げていくときには

絶対に必要になるのです」

B「(フランスを代表する大企業の)リブー社長が、

「シュルンベルジュ社ではベストを尽くすことをモットーに

している」と話しました。

それに対して私は、賛意を表しながらも、次のような持説を述べました。

「ベストという言葉は、他と比較して、その中ではもっともいいといった意味で、

いわば相対的な価値観である。

したがって、レベルの低いところでもベストは存在する。

しかし、私たち京セラが目指すのはベストではなく、

パーフェクト(完璧)である。

パーフェクトはベストとは違って絶対的なものだ。他との比較ではなく、

完全な価値を有したもので、他がどうであれ、

パーフェクトを越えるものは存在し得ない」。

私はこのように主張しました」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

稲盛 和夫
1932年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長を務める。84年には第二電電(現KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。このほか、84年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。


ラベル:稲盛和夫

2009年06月12日

必読本 第889冊目 本気になればすべてが変わる―生きる技術をみがく70のヒント

必読本 第889冊目

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本気になればすべてが変わる―

生きる技術をみがく70のヒント

松岡 修造 ( (著)

¥ 1,500 (税込)

文藝春秋

ソフトカバー:180ページ

2009年3月30日 初版



●松岡修造は熱いだけじゃない。

松岡修造「本気」の集大成。

こうすれば、あなたも変わる。世界も変わる。

●スポーツキャスターやタレントとして活躍されている

松岡修造さんのビジネスマン向けの自己啓発本。

見開き2ページで1つの話を掲載、それが全70個収められている。

非常に薄い本で、速い人ならばそれほど時間を要せず一気に読めるはずである。

●個人的には、この前どこぞの県知事に当選した元俳優のような、

一本調子で、ただ元気だけは異常にいい体育会系の男というのは、

私などは非常にソリが合わず、お前一人だけ勝手に頑張れよ、

そのうるさいノリを無関係な一般人にまで伝播させるな、

という冷めた考えを持ってしまうのだが、

本書を読んで非常に驚かされるのは、

松岡さんはその手の単細胞の男なのではなく、

中村天風、森信三、安岡正篤などの自己啓発本を

若い頃から熟読する勉強家だというし、

文体も非常に語彙豊富、こなれた美文で、

テレビで見せる姿とは全く違う、

知的で冷静沈着、神経繊細な人であるということである。

これは誰もが驚かされるはずである。

人間関係の齟齬で一人悩む話なども、

テレビで見せる姿とは全く違う意外性を感じさせる。

●この本がとりわけ興味をそそるのは、

プロスポーツ選手が、メンタルトレーナー、自己啓発家を

我々一般人が知らない裏の部分で、

どのようにして活用しているかという話であった。

松岡さんは、現役時代、不可抗力の病気、ケガ、手術で、

何度も窮地に陥っているのだが、そのたびごとに、

これらの精神療法、自己啓発的テクニックを積極的に活用し、

不死鳥のように何度もカムバックされている。

プラス言葉を言い続けて、自分に良い暗示をかける方法、

日記の効用、イチローや北島選手が道具を非常に大事にする話、

奥様と円満に関係を保っていく話など、

我々一般社会人が手軽に活用できるテクニックが豊富に紹介されています。

●他に特筆するべきことは、やはり、著者が取材した数多くの

有名スポーツ選手のインタビュー、秘話が沢山紹介されていることだろう。

前記したイチロー、北島康介をはじめ、

錦織圭、タイガー・ウッズ、北京五輪代表チームなどの知られざるエピソードが

数多く記され、我々読者の心をメラメラと鼓舞してくれる。

スポーツ好きの人には非常に楽しく読め、

なおかつ元気を取り戻させてくれる本です。

お子さんを将来プロスポーツ選手にしたい、

有名校に進学させたいと思っている親御さんにも非常にお薦めです。


【マストポイント】

@誰にでもできる決断力養成トレーニング=

「レストランでメニューを開いたら、5秒以内に食べたいものを決める」。

これを日々心がけていると、優柔不断さが一掃され、

決断に正確性が生まれ、自分の行動に後悔することが激減するという。

A「僕は、仕事がヒマで何もすることがないほうがよほどつらいし、

仕事がないともっとつらいと思うのですが、

「忙しくてイヤだイヤだ」と思っているときは、

なかなかそのことに気がつかないものです。

「この会社は忙しすぎます。やってられません」と会社を辞める人は、

次の職場でも同じ状況になったとき、

また同じような理由で辞めてしまうことが多いと聞きます。

それでどうなるかというと、自分がやりたいことからどんどん遠ざかっていく

つまり、「忙しい」と口に出すメリットはあまりない。

ならば、夢に近づくためには忙しさも必要なんだと割り切ってしまうほうが、

ずっとラクになれそうです」

B「いちばん落ち込んでいるときに、

まったく逆の感情表現をしろといわれても、普通はなかなかできません。

しかし、(半身不随の悲劇からプロサッカー監督まで見事に復活した)

羽生田昌さんのすごいところは、

その思いを選手たちに伝えきれていることです。

「苦しいときに笑えるというのは、強いことなんだ。

笑った者の勝ちだぞ!」。

僕も大きな病気やけがをして、笑う事の大切さを実感しました。

どんなに苦しいときでも、あえて自分の心を騙して笑うことに徹するうちに、

からだは苦しくても心はしだいに元気になり、

体力も知らないうちについていったのです。

笑うことで心が前向きになり、からだもリラックスして、

前に進むことができる。

「笑い」に悪い効果は一つもありません」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

松岡 修造
1967年、東京都生まれ。十歳から本格的にテニスをはじめ、慶應義塾高等学校二年生のときに福岡県の柳川高等学校に編入。その後、単身フロリダ州タンパへ渡り、86年、プロに転向。ケガに苦しみながらも、92年6月にはシングルス世界ランキング四十六位(自己最高)に。95年にはウィンブルドンでベスト8に進出。98年春に現役を退き、以後ジュニアの育成とテニス界の発展のために力を尽くす一方、テレビではスポーツキャスター、レポーター、タレントとして活躍している。




ラベル:松岡修造

2009年06月06日

必読本 第888冊目 仕事の作法

必読本 第888冊目

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仕事の作法

鍵山 秀三郎 (著), 亀井 民治 (編集)

¥ 1,000 (税込)

PHP研究所

ソフトカバー:218 ページ

2009年3月11日 初版



●「人間力」を高めるバイブル。

社内外におけるマナーから、お客様や取引先に対する接し方まで、

品格ある社会人になるための心得を網羅。

●縁起の良い8並びの第888冊目に今回のような名著をご紹介できることを

深く感謝したいと思います。

本書は、今年3月に、年度始めを控える社会人に向けて、

『人生の作法』(いずれご紹介します)と2冊セットで発売された

鍵山先生の新刊です。

私のような鍵山信者ならば、発刊直後にすぐに買っておるのが常識なのですが、

引越し騒ぎのバタバタでずっと読むことができず、

遅まきながら昨日やっと読破することができました。

●今更言うまでもなく、

鍵山先生は誰一人批判する者がいないぐらいの生き仏のような方で、

大変な尊敬を集めていることもあり、

ここ何年かは、あまりご縁がなかった出版社からもオファーが殺到、

続々と著書が発売され続けておりますが、

本書は、致知出版社と共に昔からずっと関係が深かったPHPからの発刊です。

編著者に、お弟子さんと言ってもよい亀井民治さんがおられることもあり、

勘が良い方ならばすぐにおわかりでしょう、

相当に作り込んだ労作であるだろうということが容易に予想されます。

●本書のテーマはずばり、一人の会社員として企業の中で働いていく上で、

どのような心構えで生きればよいのか、

いかなる志を持って働けば、自分も勤務先も、

直接の利害関係のない周辺住民も八方巧く幸せになれるのかを

懇切丁寧に指導してくれる内容です。

●私のような鍵山先生の書物をほとんど読破しているベテラン読者でも、

先生が過去ご経験された壮絶な人生に改めて大変な衝撃を受けます。

様々な辱め、トラブル、感動的なエピソードが

ギュウギュウ詰めで収録されておるからです。

読むごとに魂が揺すぶられ、時に涙腺が緩んでしまうことさえあります。

以前も書いたことがありますが、本文の文字が3Dのように

眼前に浮かび上がってくるほどの錯覚さえ感じることがありますよ。

写真が豊富に収められているのもうれしい配慮です。

●下に何点か心に残った名言を記載しましたが、

3点に絞りきれないほどに印象的なエピソードが満載されております。

個人的に特に心に残ったのは、

勉強嫌いだったが無類の読書家だった鍵山先生は、

心に響いた言葉を手帳に記すということを昔から習慣にしていて、

営業先の人に役立つだろう言葉を黙って書いて置いてくるということを

実践されていた、

それが元で何件もご縁ができたということと、

鍵山先生が面接官だったら採用しないだろうなぁという

ちょっと問題のある人材が、意外にも何年か経つと頭角を現してくる、

つまり、特に厳しい基準を設けずとも、普通の面接官の普通の目線で選ぶ方が

いい人材を選ぶケースが多いということと、

会社を上場する時にあまり高値にしたくなかった、できるだけ低い価格に

抑えたかった、

そして、鍵山哲学に共鳴されて株主になった人が非常に多く、

口やかましい意見をほとんど言う人がいない、

企業としてのポリシーを守ることを重んじ、

株価や業績は二の次である人が大多数だということなどです。

他にも重要なメッセージをゴマンと発見できます。

●千円札1枚で買える廉価も見逃せない利点です。

心ある経営者ならば、全社員分まとめ買いして

無料配布するぐらいの価値がある書物。

人格高潔な仕事人として生きようとするならば本書を座右の書とし、

プライベートで立派な人間たらんとするならば、

『人生の作法』をバイブルとする。

個人的には、一流大卒で官僚や大企業に就職し、

時に天狗になっているエリート意識ムンムンの社会人にお薦めしたい本です。

自分の人間としての小ささを猛省させられるはずです。


【マストポイント】

@「社員の失敗を叱ったことはありません。

社員が誠実に、一所懸命努力した結果であれば、

どんな大きな失敗でも許すことにしています。

たとえ、その失敗が、会社の屋台骨をゆるがすようなことでも叱りません。

叱らないだけでなく、失敗した社員を冷遇したこともありません。

私が社員の失敗を叱らないのは、叱る資格がないからです。

これまで、私自身がどの社員よりも、大きな失敗を数知れず重ねてきたからです。

社員にだけは、私が重ねてきた失敗を繰り返してもらいたくありません。

そのためにも、失敗の原因となる小さなことに気づく人間になってもらいたいのです。

しかし、故意にやったことや、

人の迷惑になることがわかっていてやったことに対しては

厳しく叱っています。

たとえ、そのことがどんなに些細なことでも見逃しません」

A「(テナントとして入っていた大型店の総責任者から

非人間的な扱いを受けた時)の私の気持ちは、会社の売上は二の次。

社員にみじめな思いをさせてまで取引を続けたくなかったのです。

会社の利害だけを優先すると、つい、媚びたり卑屈になったりします。

しかし、媚びたり卑屈になってまで取引をしても、

会社経営の意味がありません。

たとえ、会社の利益を度外視することになっても守るべき大切なものは見失わない。

できれば、お客様と自社の利益が一致する会社経営を目指す。

仕事で卑屈にならない大事なポイントだと思います」

B「私がいまでも断言したいのは、

「会社を単なる個人的な金儲けの手段として設立すべきはない」ということです。

経営者が会社を公私混同していては、絶対にいい社員は育ちません。

もちろん、社風もよくなりません。

そういう考えでは、会社が発展するはずがありません。

会社発展の第一歩は、

「会社を私物化しないガラス張りの経営」に尽きるのではないかと思います」

公私混同との決別。

この約束ができない人は会社を経営する資格がありません」

(以上本文より。一部改変)


【著者略歴】

鍵山 秀三郎
昭和8年、東京生まれ。昭和27年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。昭和28年、デトロイト商会入社。昭和36年、ローヤルを創業し社長に就任。平成9年、社名をイエローハットに変更。平成10年、同社取締役相談役となる。創業以来続けている「掃除」に多くの人が共鳴し、近年は掃除運動が内外に広がっている。「日本を美しくする会」相談役。

亀井 民治
昭和21年、鹿児島県生まれ。昭和45年、東京電機大学(二部)機械工学科卒業。高周波熱錬を経て、昭和50年に環境整備機器の製造販売を行うエッチアンドケイを設立、社長に就任。平成14年、ローヤルを改組設立。平成15年、ローヤルをシステムジャパンに社名変更し、社長に就任。経営コンサルティング、講演活動に従事。アイウィル「経営者能力養成コース」総合指導顧問。薩摩大使。



ラベル:鍵山秀三郎

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